この空のかなたに

 この空のかなたに

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Free Space

my favorite arts





October 27, 2007
XML
私の親は小さい頃から動物が好きで、犬・猫・鳥・亀・蛇・魚・虫…


友達で亀を十年以上飼っている方がいるのだけど、
彼いわく「亀は名前を付けるって感じじゃない」ということで
呼び名は「カメ」、と前に聞いた。
それで親に「飼っていた亀にどんな名前つけてたの?」と尋ねてみた。すると…
「あぁ、ミドリガメだったから『ミドリちゃん』。」
「えーっ?!うーん、もうちょっと考えなよ。」
「・・・小学生だったから、そんなこと言われても無理。」


人にしても動物にしても、名前、というか、どのように呼ぶかというのは
そこにその対象との距離感が表れてる感じがして、面白いもんだなぁと思う。
うちには金魚が何匹か外飼いでいるのだけど、金魚には名前がない。
愛着はあるけれども、一匹一匹名付ける程ではないようだ。
そして多分、名付けたところでどれがどの子かわからなくなるに違いない。

そういや以前、日本のどこかの研究施設で、施設の猿一匹一匹に名前が付いているのを
外国の研究者が見て驚いた、という話を聞いた覚えがある。
その外国の研究施設では、猿を「1」「2」「3」とか、番号で呼んでいたとか。
(今は結構名付けているところが多いらしいけれども)
具体的に名前をつけるか、番号にするか、自分の問題として考えるとき
どっちがいいのか判断に迷うところだけれども、番号を使うのもわからないでもない。


外の金魚はたまに、天寿をまっとうしたのかわからないが
気付くとご臨終、ということもあったりする。
亡くなれば悲しくない訳ではないけれど、家の中の動物達と同様の心情とは言えない。
おそらく愛着の度合とか距離感が異なるのだと思う。

以前の書類を整理してたら、某市動物愛護協会の会報が出てきて

獣医さん対象のアンケートで「病院に連れてこられて困った動物は何ですか」という問い。
答え.「金魚、トンビ、(中略)、コウモリ」

きっと、金魚に対してわが家と比べ物にならない位の愛着を持ってたんだろうな。
それにしても、お魚は水槽に入れる薬はあるけど、それ以上は・・・。
獣医さんも金魚を前にして、途方に暮れたに違いない。
野生動物は野鳥も含めて、人の手にゆだねられた後どうするかがやはり大きいのだと思う。
私は烏を飼った友人しか知らないけど、世話の大変さは想像を絶するものだったから。


手元にある仏教の本に、私たちの苦しみの中には
求不得苦(ぐふとっく…ほしいものが得られない苦しみ)とか
愛別離苦(あいべつりく…愛する者とも別れなければならない苦しみ)など
いろいろあると書いてある。なるほど、そうだなぁ、と思う。
その時々の状況によって、できること、できないことがある。
トンビやコウモリに限らず、具合が悪そうな動物の姿を見つけたら、
「何とかできないものか」と思いたくなるだろう。
けれど、手をさしのべることが善とも限らない。

結論、愛着もほどほどに。なんて言えた筋じゃないかもなぁ。

きんちゃん外にいる金魚。呼び名は一応「キンちゃん」。

どの子もこの子も皆キンちゃんだけど、欽ちゃんじゃないので走らない。たぶん。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 28, 2007 01:03:53 AM
[犬やら猫やら動物やら] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: