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さて大好評を戴いております 「株式投資本オールタイムベストシリーズ」 ですが、第15位は伝説のファンドマネージャーが教える株の公式(林則行著、ダイヤモンド社)です。
最初に読んだ時には、本当に脳天に稲妻が貫くような衝撃を受けました。
この本の第2章の 「株には新高値銘柄と非新高値銘柄しかない。」 という発想は物凄いものです。ウィリアム・オニールのCAN-SLIM投資手法の中のN、「New highs(株価が年初来高値、昨年高値、上場来高値などの新高値つけている。)」の概念を更に一歩進めたものですが、ここまでの考え方はこれまでの自分には全く無かったですし、この本を読まなければこれからも無かっただろうと思います。
そしてこの新高値投資法は まろぴこさん が恐らく採用していると思うのですが、彼の驚異的なパフォーマンスがこの投資法の有効性を如実に物語っています。私自身はどちらかというとバリューに軸足を置いた投資家なので林先生の投資手法を全面的に採用と言うことにはならないのですが、この本を読んで以来、少なくとも新高値を付けたからと言って諦めて買わないということは一切なくなりました。そしてそれまでウィリアム・オニールの本を読んでも、マーク・ミネルヴィニの本を読んでも、どうしても腹の底にストンと落ちなかった「新高値投資法」が自分の中にある程度納得した形でスーッと取り込まれたのを実感したのでした。
それ以外でも第4章の、 「売りの本質は飛び降り(下げ相場は驚くほど速い)」 という表現も素晴らしいと思います。株価の天井はファンダメンタルズよりもテクニカルが速く察知する。「あぁ、これは崩れたな。」と思ったら一目散に逃げ出さなくてはならない。どこか 「マネーの公理」 の中でマックス・ギュンターの言う、「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。」 というフレーズを想起させる金言だと感じました。
総合的に見て、この本の主張は CAN-SLIM手法のウィリアム・オニール の考え方をベースにして、そこにビッグチェンジを狙うジム・ロジャースや、「ケリーの公式」を基にしたラリー・ウィリアムズ、そしてジャックDシュワッガーのマーケットの魔術師シリーズの投資法のエッセンスを付け加えたものですが、それを実際のファンドマネージャーでもある著者が分かりやすい日本語で、かつ高いレベルで言語化しているところに至高の価値があります。日本人が書いた株式投資に関する書籍としては矢口新さんの 「生き残りのディーリング」 に次ぐ完成度を持つ、珠玉の1冊であると評価しています。
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