みんなで認知症を治そう!楽しく介護 みんなのえがお商会
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これは僕だけの見解です。自分が介護をしてきて多くの方を見てきた実感から思ったことです。と先に前置きしておきます。認知症は脳の病気で脳が委縮している状態というのが現在の認知症の正体となっているのですが、その見解に少し違和感を持っています。竹内孝仁先生が認知症は孤独の病気と言っておりますが、そちらの方がしっくりきます。高齢者になってくると、加齢による物忘れなどがあったりします。それの対応が面倒だったり、少しイラッと来る場面があるかと思います。そうすると対応が曖昧になるというか、少し緩い対応になったりしてしまいます。もちろんそうならない方もいますので、全員が全員というわけではないですが。高齢者としては、その緩い対応に対して、誠実ではないという感じを受けてしまい、介護者に不信感を抱き、それが疎外感、孤独感へと変わっていくのではないかと思われます。始めの頃は加齢による物忘れだったものが、疎外感や孤独感がだんだん高齢者の心をシェアしていく事になり、自分は邪魔な存在、いらない存在という思いが出てくるようになります。自分は消えた方がいい存在、自分は周りから忘れられた存在、いない人間だ!!というような思いが強くなることで、自分の存在価値をなくしていく努力をしていくわけです。肉体は三次元世界から消せるわけでもないし、なくなるわけでもない。でも存在意識は、無くすことは出来るわけです。忘れるということで。今の現状を把握できなくなる状態を創ることでそれが認知症の正体なのだと思うのです。認知症は、本人があえて創造している病気であると思うのです。認知症の方に役割を与え、存在価値を三次世界のどこかに見出すと劇的に改善されます。そのようなことはいくらでも起きています。ですから、高齢者の話を真剣に、誠実に聞き、その人あり! 今のあなたのおかげで私がいるというような態度と行動をすることが求められるのではないかと考えます。廃用症候群も基本認知症と同じような感じで出来ていくと思うのですが、何が違うかと言うと、自分は消えた方がいい、いない方がいいという思いが、死んだ方がいいという思いが強くなることが違うだけだと思うのです。僕は廃用症候群は自殺だと思っています。首をくくったり、手首を切ったりする積極的自殺でなく、あくまでも病死的自殺。廃用症候群になると、褥瘡はできやすくなります。褥瘡は皮膚が壊死していく病気です。水を飲めば咽る、食事もとれなくなり、誤嚥性肺炎になりやすくなります。どう見ても自ら死に向かっているとしか言いようがありません。これらをなくしていくには、やはり人の存在価値を認めること、あなたがいてくれて良かったと心から思い、伝える事。感謝することが大切なんだと思います。介護保険は利用者とサービス提供者になっていますが、存在価値を認めるための具体的行動は、サービス提供側に立ってもらうっことが一番いいと考えます。サービス提供者側に立つとは、働くこと。仕事をして、誰かの役に立っている、社会の役に立っていると実感、体感できる仕事をしていただき、それについてしっかり(最低賃金以上)報酬を出す。それが一番いいと考えています。僕は現在、認知症就労支援事業を立ち上げようといろいろ模索中です。
2019年03月08日
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