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2022.11.23
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カテゴリ: 鎌倉殿の十三人
小栗旬「使える魔法が2つぐらい増えた」最終回に向け「#全部小栗のせい」が熱くなる!《鎌倉殿の13人》

使える魔法が2 つぐらい増えました

「1年5カ月、時間をかけて、48回をかけて、若い時から晩年の義時まで演じさせていただいたことで、一人の人間を生き抜くとか人物を作るって、ここまで深く読み取っていかなければいけないんだよなっていうことを感じました。過去の自分のことを反省するばかりなんですけど、次から作品に臨む時には事前にこのぐらいまで深掘りしておかないと役を演じてはいけないんだな、みたいなことを感じるような状況にはなりました。

 もちろん以前やってきた仕事も同じように臨んできたつもりではあるんですけど、義時という役を演じて回を重ねれば重ねるほど、なぜこのセリフをここで言うことになったんだろうと考える時間がすごく多くて。後半は台本をそんなに読まなくても場面がなんとなく思い浮かぶし、自分が演じてきた義時だったらきっと行動するだろうと思うことが台本に書かれている。自分はただそれを自分という器を使って北条義時になっていけばいいとか、そこにいればいいっていうような感覚になっていったんです。

 それはひとつの自信になったし、演じるということを超えて、人間を表現することをするためには、僕は不器用なんで1年5カ月ぐらい使わなきゃいけないんだな、と。それを知れただけでも、俳優として、次の作品に参加していくことにもう少しグラデーションをつけることができるようになったんじゃないかなと思います」

「頼家、実朝になってからは、支えたいと思っていろんなことをするけれど受け入れてもらえないという時間が結構あるんですよ。頼家に関しては、自分たちがやってきた政をやっていくうえで、彼の将軍としての気持ちが追いつくのを待とうと思っていたんですけど、それがなかなか理解してもらえず、ちょっと悲しい終わり方になりました。

 実朝は多分すごく優れた将軍だったと思うんですけど、義時からするとどうしても許せない西にお伺いを立てるっていうのを始めてしまうので、今まで義時たちが築いてきた西の影響を受けない東での武士たちによる国づくりみたいな理想から外れていってしまうんですよね。義時が実朝さんを納得させられるだけの表現をしきれなかったことで、最終的に2人を隔ててしまったと思います。あの鎌倉殿をたてながら進められる政権があったら良かったでしょう。

 ただ思うのは、鎌倉時代だったからっていうことなのかどうかはわからないんですけど、自分と自分の家族のことを考えている人たちが多い中で、本当の意味でどう進めていったら鎌倉幕府がうまく成り立っていくのかっていうことを最初から最後まで考えたのは、たぶん義時だけだったんじゃないかと思っています」

「政子のおかげで北条の人たちはみんな人生が変わってしまっているので、そこには思うこと色々ありなんですけど……良いことは良い悪いことは悪いという基準が昔から変わらない政子は義時が守りたいもののひとつだったんじゃないかなと思っています。義時が最後の最後まで守りたかったものって何なんだろうって思うとき、あくまでこの『鎌倉殿の13人』の中のお話ですけど、そういった政子や泰時の純粋さだと思うんです。義時は泰時に昔の自分を見ていて、自分も同じ考え方だったのにそれができなくなり泰時が自分にたてついてきたりする瞬間に、100パーセント守りたい、これを屈折させるわけにはいかないって思ったと思うんです。その2つが義時が最後の最後まで守り抜こうとしたもの、そこが自分の中では肝だったかもしれないです。それを真っすぐに演じてくれる栄子ちゃんと坂口君がいて……非常に楽しかったです」



「耕史さんや栄子ちゃんは、僕が考えていることをすごく理解した上で、的確に自分のそのキャラクターを表現するためのリアクションを取ってくれるんです。そういうことが多々ありました。自分が怖く見える芝居や、キャラクターを大きく見せたりする必要がないので、そういう相手役とお芝居すると無理しなくていいんだよなぁって思う瞬間がいっぱいありました。耕史さんとの現場ではそれをすごく感じていました。彼自身も面白い芝居をいろいろされるんですけど、義時というキャラクターがいま自分の目にどう映っていて、それを見ているお客さんたちが自分のリアクションによって義時にどういうことを感じるのかっていうことをやってくれる。そこはもう非常に救われたなと思います」

「こんなに説明セリフが少なくて済んでいる脚本ってないなと思っています。起きてる物事、それぞれの人々の言葉によって世界観が見えてくる脚本で、それは本当にすごい。それでいて、1人がこんこんと長セリフをしゃべるシーンもなくて。僕が偉そうなこと言うのは何ですが、本当にちょっと神がかってたんじゃないかなって思うぐらい毎回毎回読むのが楽しみでした」

「演じることに対してすごく前向きにさせてくれる本作りをしてもらっていた。そこがたくさんのお客さんたちを引きつけている要因」

「あげたら切りがないぐらいすごくて、しかも最終回をああいう形で書いてくれたこともすごい。大河ドラマを本当にこよなく愛している方なんだろうなっていうのは伝わってきました。大河ドラマという場所で三谷幸喜さんの脚本でこういう形でできたということは自分にとってありがたい」

「48回まで僕に不快な思いや怒りを感じるお客さんが多ければ多いほど、役者冥利に尽きる。そういうキャラクターをやれてよかったと思います。でも、『振り返ってみてください! こいつも結構いいやつだったんです』っていうのもやっぱりあります(笑)。いろんなボタンの掛け違いがあり、ストレスやプレッシャーがどんどん積み重なって、今の義時になってしまった。じわじわと彼を蝕んでいった何かみたいなものを丁寧に描けているかなと思っています」





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最終更新日  2022.11.23 12:04:54


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