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【内容情報】(「BOOK」データベースより)省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する─。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか“古典部”を過ぎゆく1年を描いた全7編。【遠まわりする雛】米澤穂信 <古典部>シリーズ第4弾です。文庫化を楽しみに待ってました~「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら、手っ取り早く。」なんとも素敵なモットーの持ち主だったホータロー少年でしたが……。この巻で、恐ろしい事に気付きました。しかし、決して気付きたくはなかったホータローが省エネじゃなくなってきてる!!!このシリーズは、主人公が省エネだからこそ面白いのです。 (あくまでも私的には・・・ですが)ホータローから省エネを取ってしまったら、何が残る?…単に普通の少年じゃないか。そのことがとてつもなく残念なので、残念ながら評価が下がってしまいましたまぁ主人公の成長物語といえば、そこまでなんですけど……nanaco的にはそれでは物足りないのです。あくまでも省エネを貫いて欲しいのです。 ≪オススメPoint≫ 青春ミステリ 省エネ少年のはずだけど…? タイトルは好き…とは言いつつ、お話自体は面白かったです米澤さんお得意の、日常的なミステリ連作短編集です。どれも小粒ながら、ピリッとしたほろ苦さや切なさを感じさせる良作揃いですねぇ。一番好きだったのは、表題作「遠まわりする雛」かな。千反田える嬢とホータローの何とも言えない距離感。口に出せないもどかしさ。ラスト、甘酸っぱいなぁ…青春ってこんなんだったなぁと思いだしました(笑)なんだか、続きを読むのが怖いです。ホータロー…… ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.31
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、祖父を助けるために、罠と知りつつ大海原に飛びだしていく。迫り来るタルシュ帝国の大波、海の王国サンガルの苦闘。遙か南の大陸へ、チャグムの旅が、いま始まる!─幼い日、バルサに救われた命を賭け、己の身ひとつで大国に対峙し、運命を切り拓こうとするチャグムが選んだ道とは?壮大な大河物語の結末へと動き始めるシリーズ第6作。【蒼路の旅人】上橋菜穂子 夏が来れば思い出す~~守り人シリーズ第6弾ですホント面白かった。あっという間に読み終わっちゃったけど至福の時でした。。。「○○の守り人」はバルサが主人公、「○○の旅人」はチャグムが主人公のお話。今回は「虚空の旅人」から数年後、さらに一回り成長したチャグムの姿が見られます。ちょっと前までバルサの後ろに隠れていた、生まれたての小鹿のような少年だったのに…こんなにも男らしく立派になっちゃったよ!と、何だか感慨深い気持ちになります。嬉しさ半分、寂しさ半分という所でしょうか。最早姉のような思いで見守ってます ≪オススメPoint≫ 守り人シリーズ ファンタジー チャグムの成長に涙…まだたった15歳の少年。本来なら、まだ親の庇護下に置かれているような歳。けれど、一国の皇太子という立場にあるチャグムは、安穏な人生とは無縁です。父王からは疎まれ、暗殺の危機にさらされ、孤立無援の状態…そんな中一人毅然とした態度で、自らの人生を切り開いていく姿に、思わず涙。。。ホントは心細いのにね。唯一頼りになるシュガも、今は近くにいないし。帝派と皇太子派。父子で争わなきゃいけないなんて、何て残酷なんだろう!でもチャグムは市井の人々の声を聞いている分、絶対に良い王になれると思います。そして……なんじゃこりゃー!!!のラスト(笑)この巻は、最終章への序章でしかなかったのね。くぅっ…やられました。あまりにも続きが気になるので、「天と地の守り人」3巻軽装版で買っちゃったよ~ ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.29
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)時空を超えてペギーに助けを求めにやってきた、惑星カンダルタの将軍。そこでは次々と子供たちがさらわれて、人々は恐怖におののき隠れて生活しているらしい。誘拐犯はなんと、タコ足をもつ巨大な怪物〈大喰らい〉―実は惑星そのものが怪物の卵だったのだ。またもや怪物退治にかり出されるペギーと青い犬。わがままな人間たちにも邪魔される今度の冒険は、ますます厄介、奇想天外事件の連発!大人気シリーズ文庫第6弾。【ペギー・スー6 宇宙の果ての惑星怪物】セルジュ・ブリュソロ 久しぶりの<ペギー・スー>シリーズです~ここ最近はSF色が強くなってきたかなぁ、と思っていたんですが、1作目の時のような、何とも言い難い不気味さがちょっと復活していましたわ(笑)そして相変わらず表紙も陰気です。「あ、今回はちょっと可愛い?」と一瞬思いましたが、残念。 見よッこのアップ!!何ですか、この精気を抜かれたようなペギーの目は…何ですか、この死んだようにぐったりした青い犬は…何ですか、このオタクのようなセバスチャンは!!(本当は美少年のはずなのにっ!)こんな3人組が世界を救うなんて信じられません。 ≪オススメPoint≫ SFファンタジー たまにちょっとホラー? 陰気な3人組(笑)…とまぁ、表紙への文句は置いておいて。相変わらずセルジュ・ブリュソロさんの発想力には、感心させられます~子供だけがさらわれていく惑星。地の底で笑い続ける消えた子供達。四六時中幻覚を見続け、味覚がおかしくなった揚句に人間の肉を求める大人達。時々ゾッとするような描写もあり、これが児童書かと疑うこともしばしば(笑)でも、個人的にはこんな不気味さがツボなんだと思います。今回もペギーと、相棒の<青い犬>のコンビが微笑ましいです~ペギー・スー。ますますこれからの展開が楽しみになってきました! ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.26
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【内容紹介】巻頭大特集 名探偵&ミステリーーホームズ・アポロ・・古今東西の愛すべき探偵たちが大集合!“謎解き”と“”青春ミステリーの魅力を御案内!!/特集 高里椎奈ー『フェンネル大陸』『薬屋探偵』シリーズでお馴染み!/Special Interview-湊かなえ、初野晴活字倶楽部、2010夏号を読みました~湊かなえさん、初野晴さんはどちらも興味津々の作家さんなので嬉しい。毎回読みたい本がどんどん増えていくかつくら……。積読本がせめて100冊を切るまでは、新しい本は買わないようにしたいと思いつつ、やっぱり誘惑に負けて買ってしまうのよねぇ。ダメダメな自分です(笑)今回も、「これは絶対いつか読むぜぃ!」って本が沢山ありました。 ふらりと本屋さんに立ち寄って、ふらりとレジへ持って行った本達。森見登美彦「有頂天家族」、有川浩「阪急電車」。綾辻行人「緋色の囁き」&「暗黒館の殺人」全4巻。「有頂天家族」の表紙が可愛くて、思わず笑っちゃいました。朝晩は、もう大分空気がひんやりとしてきました!ちょっと肌寒いくらい。秋がくると本が読みたくなるっていうのはホントですね~~
2010.08.22
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)妖精たちの特別な夜―「夏至祭」の前夜、最初のかがり火の火をともす「夏の王」をさがしてほしい。ほんとうは、あんたの妹がその使命を果たすはずだった。妖精を信じる少女オナーは、祖父母の住むアイルランドで事故死した。一年後、その死に責任を感じる双子の姉ローレルがふたたびアイルランドをおとずれると、妖精があらわれ、オナーは現実世界と妖精世界のはざまにいて、彼女の使命をローレルがかわりにやりとげたとき、妖精世界へ迎えられると告げる。そこでローレルは、海賊女王やワシの王に助けられつつ、謎めいた少年イアンとともに「夏の王」をさがしはじめる。【夏の王】O.R.メリング こみねゆらさんの表紙画が美しいケルトファンタジー去年読んだ「妖精王の月」の後日譚にあたる物語です。前作で出てきたあの2人が再登場しますが、独立した物語なので単独で読んでもOKです。 メリングの描く世界観は独特で、前作同様どこか物悲しい気持ちになります。アイルランドを舞台にした作品は、どうしてこう郷愁の念を抱かせるんでしょうか…むっ、もしかして私の前世はアイルランド人なのか。。。?(笑)人間世界と妖精世界がとろりと混ざり合った狭間の世界の描写は見事で、アイルランドには今でもこんな神秘的な場所があるのかもしれない…と思わせてくれます! ≪オススメPoint≫ ケルトファンタジー 妖精 淡い恋 物悲しい「妖精王の月」で登場した少女2人は、ともに妖精の存在を信じていましたが、今回の主人公であるローレルは、現実主義者で妖精の事なんか信じない元気な女の子。むしろそんな怪しいモノを見つけようものなら、殴り倒しそうな勢いですローレルは妹オナーの事故死の真相を探るため、妖精の世界と交わる事になります。事件の真相、一緒に旅をする事になる少年イアンの秘密。この作品で出てきた幻の島ハイ・ブラシル。「おぉっ!」と思いました。大好きなピーター・トレメインの「アイルランド幻想」でも出てきた島だから見える人と見えない人がいる島。遠くから眺めた時のこの島の描写がすごく素敵です。 こっちは恐ろしい島でしたが・・・(笑)妖精の国っていうのは、なんて魅力的な所なんでしょうねぇ。「妖精国に行って食べ物を口にしてはならない」「帰ってきたら数十年経過していた」色んな作品でこういうのを読みますが、それほど誘惑の多い場所なんでしょうね…妖精達は決して心優しくはありません。むしろ残酷です。でも、皆こんなにも見目麗しい青年だっていうのは反則だと思うわ~~(笑) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.19
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9月の新刊購入予定本です!【文庫】 3日 「スメラギの国」(朱川湊人)10日 「マラザン斃れし者の書1碧空の城砦3」(スティーヴン・エリクスン)15日 「ア・ソング・フォー・ユー」(柴田よしき)25日 「心霊探偵八雲6 失意の果てに(上)(下)」(神永学)25日 「ミストクローク-霧の羽衣-1新たな救い手」(ブランドン・サンダースン)【単行本】 4日 「獣の奏者 外伝 刹那」(上橋菜穂子)【漫画】 3日 「図書館戦争 LOVE&WAR6」(弓きいろ) 4日 「幻想異界~イシス・サーガ」(あき)25日 「艶漢3」(尚月地)25日 「心霊探偵八雲3」(小田すずか)25日 「テルマエ・ロマエ2」(ヤマザキ・マリ)27日 「黒執事10」(枢やな)【???】15日 「新 風の大陸」(竹河聖)うわ~9月は文庫・漫画ラッシュですね~~楽しみなのは「獣の奏者 外伝 刹那」ですねぇ。エリンとイアルの同棲時代(!)等が描かれているらしいです。うぅ……切ないけど、やっぱり読みたい。【予約】 獣の奏者 外伝 刹那価格:1,575円(税込、送料別)それと、「新 風の大陸」。これは続編なの~~?実はこのシリーズ、今読みたい本NO1なんですが絶版らしく手に入らないのです…。もしこれが新装版とかだったら嬉しいんだけどなぁ。まだ詳細が謎なので保留。とうとうお盆休みも終わりですねぇ私は近場ですが、函館・ニセコへプチ旅行に行き、先ほど戻ってきたところです。明日まで休みを取っているので、今日明日はのんびり読書でもしましょうか。読書レビューを書いていない本が溜まっていたので、一気にUPしました(笑)時間のある方は是非覗いてみてくださいまし~おまけ旅先で撮った羊蹄(ようてい)山の写真。富士山に形が似ているので蝦夷富士と呼ばれてます。雲で隠れちゃってますね…
2010.08.15
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。その上、最愛の女性・理紗が行方不明に…。次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!?読み始めたら止まらない傑作シリーズ第2弾。【フォー・ユア・プレジャー】柴田よしき 「フォー・ディア・ライフ」に続く花咲慎一郎シリーズ第二弾。やっぱこのシリーズは面白いですねぇ、何だかほのぼのしちゃいます今更なんですが……柴田よしきさんって女性なんですもんね。ここまで育児や保育園の事をリアルに描かれているのは、やっぱりお子さんがいるのかな?子供の事だけでなく、探偵業にしてもヤクザの世界にしても相当リアルで驚きます。表では無認可保育園の園長、裏では探偵業をしているハナちゃん。「にこにこ園」は主に水商売の女性の子供を預かる保育園で、経営は常に赤字状態。それでも子供達の笑顔が見たいハナちゃんは、今日もヤバい副業に精を出します(笑) ≪オススメPoint≫ 保育園園長&探偵 美貌のヤクザ 一気読み必至!今回の依頼は、1ヶ月前に出会った胸に入れ墨の入った男を探して欲しいというもの。前作同様、依頼とヤクザの事件が奇跡的に繋がりますが(笑)それがまた小気味良い。ハナちゃんの真っ直ぐさ(悪く言うとバカ正直さ。笑)が好きです。園長をする前は、酒に入り浸って女の所を転々としていたのが信じられないくらい。ちょっと休ませてあげようよってくらい、24時間走りまわってるんじゃなかろうか…そしてハナちゃんを取り巻くキャラが、これまた魅力的過ぎるのよねぇ美人女医・奈美や、ハナちゃんの恋人・理紗や、元妻・麦子etc……こういうシリーズには珍しく、女性キャラにも好感が持てるのが嬉しいですね。そして特筆すべきは美貌ヤクザの山内練!!先日「聖なる黒夜」を読んで、彼の凄絶な過去を知ってしまったばかりなので、変な話ですが、春日組組長として生き生きしてる姿(?)を見てホッとしています。。。 「他人にとって何が幸福かを自分の尺度で勝手に決めてしまうのは、 この世でいちばん傲慢なことなんだよ。」 (-P491) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.14
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され…。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。【笑わない数学者】森博嗣 久々のS&Mシリーズ、3作目ですうーんと、正直微妙……というよりも、至って普通のミステリでした(笑)あぁ、シリーズを追う毎にどんどんと評価が下がっていく気がするなぁ~~「どうせ、キャラ読みしているからでしょ?」というお叱りが聞こえてきそうですが。断じて、そんな事はございません!(まぁ多少はないことはないですけど……)ミステリ=殺人事件=突飛なトリック(またはどんでん返し)を期待している私には、今回のトリックはあまりにも分かりやすく、驚きが少なかったのでちょっとガッカリです。まぁトリックだけが全てではないので、今回は☆3つということで。 ≪オススメPoint≫ ミステリ S&Mシリーズ 消えた像 殺人事件今回、犀川先生と萌絵ちゃんが挑むのは「消えたオリオン像の謎」。オリオン像が消えた時に、二つの死体が見つかった…というミステリです。正直、単純です。あらすじを読んだだけでトリックが分かる人もいるかも(笑)そして犯人の「動機」も弱く、あまり説得力がない気がするのですが…やっぱり「すべてがFになる」の時のようなインパクトがないのですよねぇ。今回登場した天王寺一族には、魅力というかカリスマ性が欠けている気がします!「すべてがF~」の天才プログラマ四季博士みたいな人はいないものか……。余談ですが、、、お嬢様キャラの萌絵ちゃんの言動が時々気に障るんですよね。人が死んだ時に、水を得た魚のようになるのはいかがなものでしょうか(笑) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.13
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【犬は勘定に入れません(上)(下)】コニー・ウィリス 【内容情報】(「BOOK」データベースより)人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの“主教の鳥株”を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!?SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。お友達の日向永遠さんに教えていただきました~日向さん、いつも面白い本を紹介していただいて、感謝感謝です!!表紙からも分かるように、この本の主人公は犬と猫……だと思います(笑)小心者のくせにとてつもなく態度のデカい犬のシリル。可愛い顔をして媚を売るくせに、実はかなり陰険な猫のプリンセス・アージュマンド。他の登場人物達が皆ちっぽけに見えてくるほど、この2匹の存在感は大きいです!あらすじでもあるように、SFとミステリを融合させたような感じ。さらにコメディでもあり、ラブ要素も含んでいるというジャンル分けが難しい作品です~ ≪オススメPoint≫ SFラブファンタジー いや、コメディかも? 犬猫好きは必読舞台は2057年のイギリス・オックスフォード。大学院生の"僕"は「主教の鳥株」という代物を探して20世紀と21世紀を行き来します。大聖堂再建計画のため…というより、上司であるレディ・シュラプネルのため(笑)レディ・シュラプネルは、何度も何度も学生達を過去へ送り出し、自分の望む調度品や資料を回収させてくるという、なんとも恐ろしい女性。"僕"も例に洩れず、睡眠不足と時空ボケでとうとうダウンしてしまいます。。。そして、「休養」として逃げるようにタイムスリップした先が19世紀ヴィクトリア朝。そこで、犬・猫・ユーモアたっぷりの人間達を交え思いもよらぬ方向へ歴史が動く事に…始めこそ、"僕"の思考回路が「わからん!」と投げ出しそうになりましたが(笑)時空ボケの影響だから仕方ないのよね。今となってはこの冒頭部分もかなり笑えます犬や猫の小さな行動が、とんでもない事態を引き起こしたり…と、最後まで手に汗握る展開です。そして、ところどころプッと吹き出す箇所満載。読後感もヒジョーに良く、最後までたっぷり笑わせてもらいました~ ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.12
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか?人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。寝不足覚悟の面白さ。【人格転移の殺人】西澤保彦 お久しぶり、の西澤さん。やっぱり面白かったです~SFとミステリを融合した作品を書かせたら、この人の右に出る者はいないと思う。一見、荒唐無稽とさえ思える設定なんだけど、、、「こういうもんなのだ。黙って受け入れろ!!」と言われているような気がします(笑)それくらいいっそ潔さを感じるほどの、奇想天外でトリッキーな発想なんですよね。西澤ミステリーは、毎回トリックの謎を解く事ができないのです。まぁ十分に謎を解くためのカギが提示されていない気が、しないでもないですが…でも、そんな事さえどうでも良くなるほどの面白さなんです。そしてオチもいい。 ≪オススメPoint≫ SFミステリ 奇想天外なトリック 人格が入れ替わる施設アメリカのとある場所で起こった、突然の大地震。その時ファーストフード店にいた6人の客は、あわてて店の奥に逃げ込むが、なんとそこは、入った者の人格を入れ替える実験施設だった…!という設定。いや、なんかもう書いてるだけでめちゃくちゃな設定で笑えてくるわ。。。英語が堪能な主人公・江利夫をはじめ、めちゃめちゃ美人で高飛車なイギリス女や、明らかに過去に人を殺していそうなアメリカ人、端正な顔立ちをしたアラブ人等々……これでもかというぐらい濃ゆいメンバー揃いです~そんな中で起こる殺人事件。施設の中では頻繁に「人格転移」が起こるので、殺人者(中に入っている人格)が誰なのか、そう簡単には分からないんですよね。美女の中に、ゴツいオッサンの人格が入ってるのは…想像しただけでニヤける。混乱しますが、とにかく面白いです~~何よりも西澤さんの発想力に脱帽!あなた、ホントに凄い人です。 ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.11
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7月に観たDVDを観賞メーターでまとめました~7月の鑑賞メーター観た本数:4本観た時間:464分パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [DVD]うーんと・・・ツッコミ所満載でどうレビュー書けば良いのやら^^;主人公、「オイ、随分あっさりしたヤツだな!」という印象です(笑)自分の境遇を受け入れるにも、母親の死を確信した(?)場面でも、何だかあっさりですな。でもゼウス役のショーン・ビーンが男前すぎたのと、メデューサ役のユマ・サーマンの熱演ぶりに度肝を抜かれたので、良しとしましょう!鑑賞日:07月25日 監督:クリス・コロンバスマッハ!弐 [DVD]トニー・ジャーーー!!あぁ、もう大好きです(笑)「マッハ!」の続編と聞いて喜び勇んで借りたのですが、これ続きじゃないですよねぇ。今回は、家臣の裏切りに遭い父母を殺されてしまった15世紀タイの王子役。復讐を果たすべく、山賊の下で武術を学ぶというのがまた面白い。タイの舞踊と武術を巧みに融合した、とても人間業とは思えないアクションの数々!これでCG一切なしというのだから驚き。トニー・ジャーの鍛え上げられた肉体はいつ見てもウットリ。ストーリーはともかく(笑)ハリウッドとは比べ物にならない最高峰のアクションです!鑑賞日:07月18日 監督:Arrayミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]いやー色んな意味で凄い映画だった!天才ハッカーのヒロイン・リスベットが良いです。鼻ピアスに背中には大きなドラゴン・タトゥー。自分の身体を犠牲にしてまで、後見人のオッサンに復讐をするシーン・・・あまり大きな声では言えないけど「よくやった!」と清々しい気持ちになりました(笑)40年前に孤島で起こった未解決の少女失踪事件を追ううちに、徐々に明らかになる真実。2時間半という長さも忘れてのめり込んでしまいました!それにしてもスウェーデンって性犯罪多いのかな、と心配になってしまった・・・^^;鑑賞日:07月11日 監督:ニールス・アルデン・オフレヴ獣の奏者 エリン 第8巻 [DVD]新たな教導師キリクがやってくる巻。あまりに怪しすぎる奴ですが、彼の少年時代を観てしまうとどうしても憎めなくなってしまう。エリンがもう18歳になったのか・・・リランの飛翔、これからエリン達が直面する苦難を考えると、素直に喜べないのが悲しい。イアルは相変わらず男前!鑑賞日:07月10日 監督:面白かったのは何と言っても「マッハ!弐」でしょうねぇ。前作はかなり話題になったので、ご存じの方も多いと思いますが……スタント、CG、ワイヤー一切無しのムエタイ映画です。凄いです。凄すぎます!!マッハ!弐価格:3,591円(税込、送料別)てっきり続編だと思いこんでいたんですが、前作とは全く別物ですねぇ。今回は、アユタヤ王国の侵略が進むタイを舞台にしています。家臣の裏切りにより両親を殺された王子ティン役を演じたトニー・ジャー。彼のとても人間とは思えない身体能力と、鍛え上げられた肉体はウットリだわ~~ストーリーについてはあえて触れないでおきましょう(笑)かなり中途半端なところで終わっていますが、それは「マッハ!参」に続くようで。今回は、ムエタイの他に日本刀から三節根まで様々な武器を使っています。個人的には武器に対してもあくまでもムエタイで対抗して欲しかったなぁ…と。でもそのことを差し引いても、このアクションはちょっと凄いですよ!!象まで手なずけてしまう王子・・・まさに「本物」のアクションです。予告編があるので、気になる方は是非ご覧になって下さいまし… 子供時代のティン役の子が、どうしてもNEWSの手越クンに見えてしまう(笑)
2010.08.10
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)あの名作が京都の街によみがえる!? 「真の友情」を示すため、古都を全力で逃走する21世紀の大学生(メロス)(「走れメロス」)。恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀 (「桜の森の満開の下」)。――馬鹿馬鹿しくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は? 誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。【新釈 走れメロス 他四篇】森見登美彦 なんて阿呆な小説なんだ……!!!「走れメロス」を始めとする名作も、森見さんにかかるとこんな阿呆な事に…(笑)設定も阿呆、登場人物も阿呆、阿呆ばかり連発して申し訳ありませんが、とにかく阿呆。なんだか阿呆ばかり書きすぎて、「阿呆」の読み方が分からなくなってきました。。。でも、誤解のないように申し上げておきますと、森見さんに限っては「阿呆」=最大級の褒め言葉なのですよ~~この本をバスの中で読みながら、ふと「何で自分はこんなの読んでるんだっけ…」と。どことなく虚しさを覚えつつも、続きを読まずにはいられない不思議な本です。 ≪オススメPoint≫ あくまでも「新釈」 阿呆すぎて笑える 森見ワールド表題の「走れメロス」の他に、「山月記」「藪の中」「桜の森の満開の下」「百物語」5つの名作 (しつこいようですが新釈です。笑) が収められています太宰版「走れメロス」は、熱い友情と信じる事の大切さを教えてくれる作品だったはず。それが森見さんにかかると、こんなにも爆笑ストーリーになってしまうのかと驚きです~面白いけどくだらない。くだらないから面白い。読み終えてから、表紙のパンツの絵を見てまた吹き出しました。。。もう「走れメロス」=「桃色ブリーフ」としか思い浮かばないよ。どうしてくれる!!「夜は短し歩けよ乙女」のノリが好きな人は楽しめるかと思います。 ただ……「走れメロス」以外の短編は、どれも印象に残らないです「桜の森の満開の下」のしんみりとした雰囲気は、なかなか好きだったけれど。 ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.09
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【ミストスピリット ―霧のうつし身―】1~3巻(ブランドン・サンダースン) 【内容情報】(「BOOK」データベースより)優しい革命家は死に、その魂は若き王に継がれた。そして今、彼らの都に軍勢が迫る。全米ベストセラー、世界17カ国の読者が熱烈に支持する『ミストボーン ─霧の落とし子』待望の第二部。うーーわーーー!!!何て面白さだよ、これは!!第一部を読んだ時、「面白いんだけど、あともう一歩かな?」と思っていたんです。でも、金属を使って戦う<合金術>の設定に慣れてきたからでしょうか?ますますスピード感もUPし、ページを繰る手が止まらない展開になってきました~スカー(奴隷)達の希望であった革命家○○(ネタバレ防止のため伏せ字)が死に、その希望はやがて貴族の子息であった、若き王エレンドに受け継がれます。↓ちなみにこちらが第一部「ミストボーン」 ≪オススメPoint≫ 異世界ファンタジー 合金術 若き王と少女の恋少女ヴィンも、盗賊団の一員から随分成長したなぁ、と思う仮の姿とはいえドレスを着て社交界デビューし、エレンドに一目惚れさせて(笑)お互いの事が好きでたまらないのに、二人とも相手に釣り合わないと思ってるのが笑える。ヴィンは<霧の落とし子>として絶大な力を持っているけど、女の子らしくない。エレンドは今や誰もがひれ伏す王だけど、ヴィンに守られているのは心苦しい。あぁ、もどかしいなぁ…早くくっついちゃえよ!と思いますそんな二人の恋愛模様と、小さな駆引きも面白い所だし、金属の小瓶を飲み下して、体内で燃やしながら戦う<合金術>の描写も見事何かを手に入れるためには、必ずその代償が伴うのですよね。。。相変わらず容赦ない展開にビビり気味ですが、これは最後まで読まずにいられません!第三部「ミストクローク ―霧の羽衣―」1巻は、9月発売予定。待ち遠しいです~ ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.08.08
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とうとう!「ファイアーエムブレム 新・紋章の謎」クリアしました~~やっぱ、面白い。ここ最近ずっと寝不足でした。【ポイント6倍対象商品】ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~価格:4,079円(税込、送料別)マイユニット、マルス、ゴードン、ジョルジュ、オグマ、マリク、ナバール、アベル、カチュア、パオラ、ミシェイル、シーダ、エッツェル、リンダは、とりあえず上級職レベルMAXです。何故かカチュアが半端じゃなく強いです(笑)プレイされている人は気付いたでしょうか。↑のキャラの共通点に…このゲーム、約80人近いキャラが登場しますがどれを出陣させるかはプレイヤーの自由。……ですが、私は基本的に美形キャラしか使いません。全員美形です(笑)というわけで、特にお気に入りのキャラをペンタブ画で!左上から時計周りに、マリク、エッツェル、ジョルジュ、ミシェイル。マリクは、可愛い顔してるくせに王子の姉ちゃんとラブラブなちゃっかり者。王子とは幼馴染で、仲が良い所が微笑ましいわぁ。エッツェルは、今回新しく登場したキャラ?珍しい眼鏡君に一目惚れです!!死んだ奥さんの事が忘れられないのが泣ける……。ジョルジュは、成長率めちゃめちゃ低いんだけど…とにかく美しいので許します。そして名門貴族で、常に冷静沈着、計算高い所もツボ。そして微妙に高飛車なのも…。ミシェイルは、父親を殺して自分が王位についた酷いヤツなんだけど。「王とて修練は欠かさぬ。慢心は愚者のすることだ。」…うっ、惚れた…(笑)敵対する妹達のこと、実は大好きでたまらないところも好きだわ~。というわけで、語らせていただきましたこのゲーム、とにかく面白いので未プレイの方は是非一度やってみて下さい!さーて、これで読書に専念できる……と思っていたんですが………か、買っちゃった。「薄桜鬼 巡想録」のPS3版。DS版も持っているというのに…!しかもこんな素敵カードまでついてました。もちろん愛しの斉藤さんが真ん中。なんていうか…土方さんと平助ははだけすぎですよね~~(笑)今回は「AASシステム」なるものが追加されたらしいです。瞬きだとか、呼吸だとか。某レビューではあまり評判が良くないようですが…私は全然平気でしたねぇ。むしろこの動き、不自然じゃないしけっこう好きです!あぁ、読書はいつになったらできるのやら…【数量限定特価】薄桜鬼 巡想録 通常版価格:5,712円(税込、送料別)
2010.08.05
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7月読書メーターまとめ、続きです~ミストスピリット 3 (ハヤカワ文庫FT)何だろう、この面白さは尋常じゃないよ!第一部は、正直合金術や世界観を理解するだけでいっぱいいっぱいでしたが、第二部に入りだんだんと設定が分かってきた所で一気に物語が加速し始めましたね。ゼインやオレ=スール・・・ケルシャーの件から考えて、この作者さんが容赦ない展開を持ってくると予測はしていたけれど、それでもこの展開はなかなかに衝撃的です。新たな力を手に入れたヴィンとエレンドですが、その代償はあまりにも大きい。あぁ、9月に発売の完結編が待ち遠しいです・・・!どうでも良いですが表紙のコロスはちょっと笑える。読了日:07月09日 著者:ブランドン サンダースンミストスピリット 2試されし王 (ハヤカワ文庫FT)面白かった~~♪エレンドの王としての資質が試される巻。周りは敵に囲まれ、仲間内にもスパイが忍び込み、常に命を狙われ、挙句の果てには愛するヴィンの気落ちが分からず四苦八苦。あの本ばかり読んでいた青年から随分と成長しているよ、と擁護してあげたい(笑)でも、個人的にはゼインのほうが好きだったりする。明らかにヴィンに恋心を抱いているのに報われない感じが何とも言えず・・・。犬の形を取ったオレ=スールと、ヴィンとの間に友情とも呼べる小さな信頼関係が芽生え始めたのがとても嬉しいです。さて、第2部の結末は・・・?読了日:07月06日 著者:ブランドン・ サンダースン Brandon Sanderson屍鬼 8 (ジャンプコミックス)田んぼのあぜ道で追いかけられるシーン、怖いよ~~(汗)常に追いかけられる恐怖よりは、早々に屍鬼側に下ったほうが良いのかもしれないと考えてしまう。例え起き上がらない可能性があるにしても・・・。○○(一応伏せ字)が起き上がった事によって、原作とは違う展開になり全く今後の予測がつかなくなりました!次巻はとうとう尾崎先生の反撃が始まる。容赦なくガンガンいって欲しいと思う反面、徹や律ちゃんの事を考えると胸が痛みます。それにしても夏野パパは大丈夫?(笑)読了日:07月05日 著者:藤崎 竜あめのちはれ 3 (B’s LOG Comics) (B’s LOG Comics)はぁ~~やっぱりびっけさんの甘酸っぱくて、すごくもどかしい感じが好きだぁ。葉月の双子の弟の夏輝、爽やかで可愛くていいキャラしてるわ。自分がブラコンだって認めちゃってるし(笑)葉月は、結局兄と妹、どっちとくっつくんでしょう?身体が女バージョンの時は心まで女の子になっちゃってるんだろうか^^;もし、兄とくっついた場合、身体が男バージョンに戻ったとしたら・・・と、色々妄想してみる(笑)どんどん面白くなってきました。続きが待ち遠しいです~♪葉月、あまり寮長を誘惑しないであげて・・・!読了日:07月05日 著者:びっけ聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)あ、三浦しをんさん好きそう・・・と思いつつ読んでいたら、解説が本当にしをんさんだったのでビックリ(笑)同性愛描写がそこかしこに出てきますが、麻生と練の刹那的な関係は痛々しさすら感じられる。相手と繋がる事で、さらに孤独を深めているようで・・・そういう意味では二人ともすごくよく似ているのかもしれない、と思いました。冤罪、というとてつもなく重いテーマ。これでもかというくらい濃密な人間描写にミステリ要素が絡み合った良質な刑事サスペンス。最悪の結末を予想していたので、サイドストーリーを読んで本当に救われました。読了日:07月04日 著者:柴田 よしき読書メーター7月は、ハズレなしでどれも面白かったです中でもめちゃめちゃ笑ったのは尚月地さんの漫画「金色騎士」ですねぇ。「艶漢」の時みたいな、みょ~な雰囲気(褒め言葉です。笑)は影をひそめ、思いっきりファンタジーな世界観に仕上がっています。でも、決してそれだけで終わらないのが尚さん。美男子(しかも何故か皆天パ)&筋肉美のオンパレードです!!!あまりに美しすぎる、しなるような肉体を惜しげもなく披露しています(笑)女グセと品行の悪さで悪評まみれた、村の駐在さんの日常を描いた「金色騎士」。とにかく美しくて露出が激しい(笑)王子と少女の愛を描いた「鐘守り姫」。可愛い雑貨屋のお兄さんとの出会いを描いた「雑貨に埋もれた乙女」。いやぁ、どれも1コマ1コマが美しくて、思いっきり堪能しちゃいましたギャグセンスも最高で、吹き出す部分も多々あり……9月に「艶漢」3巻も発売になるみたいですねぇ。待ち遠しいわ。
2010.08.03
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とうとう8月突入ですね!7月に読んだ本を、読書メーターでまとめてみました~漫画含めて11冊と、かなり少なめです。今年の夏はゲーム三昧なので、今月も引き続き少なめの予定…(笑)7月の読書メーター読んだ本の数:11冊(小説8冊・漫画3冊)読んだページ数:4023ページフォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)やっぱりこのシリーズは面白いなぁ!前作で、膨大な借金を作ってしまったハナちゃん。借金を完済するために、表では保育園の園長、裏では私立探偵。毎度のことながら、またもやヤバい事件に巻き込まれる。あまりにお人好しすぎる性格だから、完全に練に遊ばれちゃってるじゃないの(笑)「聖なる黒夜」を読んで切なくなっていたので、練が春日組組長として生き生きしている姿(?)が見られてちょっと嬉しい。前作同様、依頼とヤクザの事件が奇跡的に繋がるんですが(笑)、それがまた小気味良いですね!読了日:07月29日 著者:柴田 よしき金色騎士 (WINGS COMICS)アシャ・・・!!お願いだからそのポーズやめて・・・目のやり場に困るわぁと思いつつ、相手が紙なのをいい事に穴が開くほど凝視(笑)だって、こんな王子が現実に現れたら私逃げますよ、あまりの恥ずかしさに!ムダに美しい男達とムダに美しい筋肉。何だろうね、このしなるような肉体は・・・!!お、落ち付け、自分・・・。「艶漢」みたいなブラックさは一切なくて、思いっきりファンタジー。尚月地さんのギャグセンス、もろツボです。ポックリダンス笑ったぁ~~。読了日:07月28日 著者:尚 月地犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7)最初から最後までユーモアに満ち溢れた、とっても楽しい作品でした♪上巻の主人公の訳が分からない(というよりもはや理解不能。笑)思考も、今となってはかなり笑える。「人が死ななければミステリじゃない!」という何とも偏屈な意見を持つワタクシですが、この作品はミステリの他にもSF、コメディ、ラブ要素もふんだんに盛り込まれていて読みごたえたっぷり。プフーッ!と笑える箇所満載で面白かったです。そしてやっぱりこの本の主役は・・・犬と猫だと思う(笑)読了日:07月26日 著者:コニー・ウィリス犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)未来のイギリスを舞台としたSFコメディ。前半は、ヴィクトリア朝時代にタイムスリップした主人公の時差ボケのせいで、読んでいるこちらまで混乱気味だったものの(笑)、中盤以降一気に面白くなってきました!とてつもなく態度のデカい犬のシリルと、ゴロゴロとのどを鳴らしつつも我が物顔でベッドを占領する猫のプリンセス・アージュマンド。その他の登場人物が皆ちっぽけに見えてくるほどの存在感(笑)犬猫好きにはたまらない小説ですね!元ネタとなっている「ボートの三人男」も読んでみたいな。さてさて、下巻に進みます♪読了日:07月21日 著者:コニー・ウィリス人格転移の殺人 (講談社文庫)やっぱり西澤さんって凄い!SFとミステリを融合させた作品を書かせたら、この人の右に出る者はいないんじゃないかというくらいグイグイ引き込まれます。アメリカのとある場所で起こった突然の大地震。ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、なんとそこに入った人間の人格を入れ替えてしまう実験施設。そして脱出不可能な密室の中で起こる殺人事件。殺人者は(中に入っている人物)は誰?よくこんな設定を考えるなぁと感心します。話を100%理解できるかどうかは別として、数年ぶりにとんでもなく頭を使いました(笑)面白かった!読了日:07月15日 著者:西澤 保彦新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)メロス・・・!!森見さんにかかると、あの名作がこんなにも爆笑モノになってしまうのか。「桃色ブリーフ」?んなアホなもんどうでもいいよ~~!とツッコミ入れつつも、気付くと「桃色ブリーフ」の行方ばかり追っている自分がいる(笑)(注:森見さんに関しては、アホ=褒め言葉です。)熱い友情、信じる事の大切さ・・・あぁっ、中学生の頃のあの感動を返して!「走れメロス」といえばもう「桃色ブリーフ」しか思い浮かばないです。何て事だ・・・。読了日:07月12日 著者:森見 登美彦
2010.08.03
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