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【封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ】(全5巻)霜島ケイ 【内容情報】(「BOOK」データベースより)千年を生きる鬼・戸倉聖と志島弓生―彼ら二人を中心に、登場人物それぞれの生き様を鮮やかに映した「封殺鬼」が、装いも新たに登場!今回の舞台は社会情勢が不安定でオカルトブームが起き、奇妙な人食い事件にも揺れている、昭和初頭の東京。表の陰陽師が捨てた「力」の系譜を継ぐ裏の陰陽師にして若干十歳で当主となった美少女で「鬼使い」神島桐子が中学生だった頃の物語を描く新章が、ついに幕を開ける。この美麗な表紙にふらふらと吸い寄せられて…(笑)でも実際に読んでみたら、想像していた以上にハマってしまいました~購入してから、あらすじに「新章」と書かれている事に気付きましたが後の祭。どうやらこれ、長い長~いシリーズ物が前にあったようです。(残念ながら既に絶版のようですが・・・)でも、これ単独で読んでも全く問題なかったみたいです。面白かった!美形の鬼達にまだ幼い少女…というと「華鬼」を思い出すのですが、全くの別物でした。桐子は弱冠14歳にして陰陽道家・神島家の当主なのですが、まぁ冷酷苛烈な事(笑)しかも10歳の時に、先代の当主であった実の兄を殺したという少女。「華鬼」の主人公・神無とは、似ても似つかない艶やかな美しさを持っているのでした… ≪オススメPoint≫ 陰陽師 昭和初期 ダークファンタジー? 鬼コンビが最高♪舞台は昭和初頭、闇と影が日本を支配しているような混沌とした時代。数多の新興宗教の乱立。各地で起こるストライキ。そして奇妙な「人喰い事件」。殺伐とした時代背景ながらそれほど深刻にならないのは、魅力的なキャラのおかげ千年を生きてきた鬼、聖と弓生のコンビが最高ですねぇ!桐子に使役されている立場でありながら、何かと桐子に絡む底抜けに明るい聖と、美貌&冷静沈着なんだけど、やたらと生真面目で融通が利かない弓生。現実と異界を行き来する青年・志郎の、飄々とした性格も好きだったなぁ。志郎の前では、冷静さを失くして取り乱してしまう桐子が可愛い水面下で暗躍する「人喰い」の話は、あまりにも悲しくやるせなさを感じます。。。異質なモノ、毛色が違うモノを排除しようとするのは、今も昔も変わらないのですねぇ。★余談ですが。弓生が桐子に向かって、淡々と乙女小説「花物語」を朗読する場面がツボでした。弓ちゃんボイスでそんなの聞かされたら、悶えます・・・(笑) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.30
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【不思議のひと触れ】シオドア・スタージョン 【内容情報】(「BOOK」データベースより)神話的な輝きを放つ、“アメリカ文学史上最高の短篇作家”シオドア・スタージョン。その魔術的ともキャビアの味とも評される名短篇をここに集成。どこにでもいる平凡な人間に、不思議のひと触れが加わると?─表題作をはじめ、デビュー作他、全十篇。お友達の日向永遠さんからオススメ頂いた本です~日向さん、素敵な本をありがとうございました!とてもとても面白かったです。読み終わって最初に感じたのが、「贅沢な短編集だなぁ~~!!」でした。奇妙なお話、ざわりとした空恐ろしさを感じるお話、プッと笑えるお話、心温まるお話。意外だったのは、一番苦手なはずの恋愛系の短編があまりにも良かった事(笑)初めましての作家さんでしたが、とにかく引き出しの多さに吃驚でした【目次】(「BOOK」データベースより)高額保険/もうひとりのシーリア/影よ、影よ、影の国/裏庭の神様/不思議のひと触れぶわん・ばっ!/タンディの物語/閉所愛好症/雷と薔薇/孤独の円盤 ≪オススメPoint≫ 短編集 不思議なお話がたっぷり SFファンタジーどれも面白かったのですが、、、特に印象に残っているのは表題作「不思議のひと触れ」と「孤独の円盤」かな。凍りつくように冷たい水。月明かりに照らされきらきらと輝く海。幻想的な美しさと、少し触れればたちまち弾けて消えてしまいそうな儚さが同居していて。映画のワンシーンを観ているかのような、何とも繊細で素敵な作品でした何でも自分の口にした事が、全て真実になってしまうという「裏庭の神様」。覗き穴から隣人を覗いていた男が、ある衝撃的な場面を目にする「もうひとりのシーリア」。大森望さんの解説も約30ページにもわたる充実っぷり!ひとつひとつの作品について、詳しく説明が載せられているのが嬉しかったです。他のスタージョン作品も読んでみたいな~~ ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.25
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12月の購入予定本です~【文庫】24日 「カルトローレ」(長野まゆみ)【漫画】25日 「心霊探偵八雲」4巻(小田すずか)25日 「放課後のカリスマ」5巻(スエカネクミコ)29日 「バクマン。」11巻(小畑健)29日 「眠れぬ騎士に花束を」(弓きいろ)あらっ、来月は少ないわ。嬉しいような、悲しいような…最近「バクマン。」がますます面白くなってきました~アニメの方も、かなり良い出来ですね!ところで、最近妙に画集集めにハマっています。いえ、ハマっているというか、絵を眺めてニマニマするのが好きです…(笑)先日購入したのがこの4冊。右から…高山しのぶ「あまつき絵巻 金華糖」。ちっちゃい頃の梵が可愛い。小さめサイズなのでお値段が安いのも嬉しいよ! 丹野忍「丹野忍グイン・サーガ画集」。やっぱイシュトだよ!外伝「宝島」上下巻の表紙がでっかい絵で見られる!若かりし頃のイシュトはなんでこんなにカッコイイんだろうなぁ… 茶屋町勝呂「CHAYAMACHI CHiRAL WORKS」。最近何気にハマってる「咎狗の血」。独特の力強いタッチが好きです。シキとアキラの組み合わせが…いいよなぁ…(笑) そして、ぐはぁっっ!と度肝を抜かれたのが小畑健「blanc et noir」!!なんでしょうか…この美しすぎる絵は…もはや神業としか思えません。全力で描き切りました!というような絵が120点以上収録されています。「DEATH NOTE」メインの画集なので、ライト好きにはたまらない絵ですよ~メイキングなんかも載せられていて、恐ろしいまでの充実っぷり。サイズ(特大B4サイズ)もお値段もデカいのですが(笑)これで5000円は安い買い物です!
2010.11.23
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【アイルの書】(全5巻)ナンシー・スプリンガー 【内容情報】(「BOOK」データベースより)遥かな昔、まだ創世の魔法がこの世にとどまっていた頃、アイルと呼ばれる小島があった。ある日、この地に不思議な少年ベヴァンが現われた。〈ものいう石〉の御告では、彼こそ神々の末裔――アイルを統べるべき〈上王〉であるという。これを心良く思わぬ闇の力〈長衣の君〉は、魔法の釜を用いて死者たちの軍勢を組織し、ベヴァン殺害を画策していた。ベヴァンは、これを知るや〈長衣の君〉討伐に旅立つが……。期待の新鋭が、愛と友情と冒険のタペストリーをケルト神話を素材にトールキン的世界で色彩豊かに織りなしたエピック・ファンタジイ!(「白い鹿」あらすじ)アイルの書、久しぶりに再読しました~以前、とっても親切なブログ仲間さんからお譲りいただいた本です。既に絶版になっているシリーズなので、本当に本当に嬉しかったですよ~!!表紙がとにかく美麗です…美青年の宝庫であります…目の保養です…(笑)そして現実逃避したい時にピッタリの作品。心が洗われるようです。。。「白い鹿」「銀の陽」「闇の月」「黒い獣」「金の鳥」全5冊。<アイル>と呼ばれる小島(おそらくアイルランドの事?)が舞台になっています。それぞれ独立した物語として楽しめますが、少しずつお話が繋がっているのが嬉しいです ≪オススメPoint≫ アイルの書シリーズ ケルトファンタジー 心に沁み渡る 友情物語5冊に共通して描かれているのは、なんといっても男同士の友情でしょうねぇ。もちろん麗しい姫や、元気で魅力的な女の子も登場するのですが女性が入る余地がないくらい、熱き友情で固く結ばれているのよね~(笑)たまに、愛の告白としか思えないような台詞が……ちょっと、キミ達不意打ちだわ。「白い鹿」は、アイルの原点となるためか、最もケルト色が強い作品ですね!どこか人間離れした少年ベヴァンと、物語のタイトルでもある白い鹿がとても神秘的。「銀の陽」では、ハルとアラン、「闇の月」ではトレヴィンとエムリストの冒険譚。巻を追うにつれてケルト色が弱まっていくのは残念ですが、どれも温かみのある物語です。ちょっと毛色が違うのは「黒い獣」でしょうかねぇ冷たい氷のような美貌を持つ兄・ティレルと、ティレルを一心に慕う弟・フレインの物語。血の繋がりのない兄弟ですが、愛憎相半ばした感情がとても痛々しかったです。 ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.20
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【ウィンブルドン】ラッセル・ブラッドン 【内容情報】(「BOOK」データベースより)主人公は2人の若き天才プロテニスプレイヤー。お互いの実力を認め合い、強い絆で結ばれた2人が、ついにウィンブルドン決勝の舞台で向かい合うとき、その決勝戦が会場ごとハイジャックされる。犯人は、どちらが勝つにせよ「優勝者」を殺害すると予告する。犯人が逮捕されるまで、2人は勝つことも負けることもできない。互いを信じ壮絶な試合を続ける2人。そこには紛れも無いファイナリストの誇りと、男の友情があった!むふふ……ここ最近は5つ★永久保存版が続きますなぁ(笑)お友達の珂音さんにオススメ頂いた作品です。珂音さん、いつも感謝感謝です先日教えていただいた「風の影」といいこの作品といい、毎回面白い作品ばかりです。今年のベスト本は大いに悩みそうだわ。。。奥付をみてビックリ!この本、もう30年も前の作品だったのですねぇ楽天ブックスで探しましたが、見つからなかったのでAmazon(文庫版)へリンクさせました。既に絶版になっているようなので、古本屋で見つけたらラッキーですね!めちゃめちゃ面白かったです~~スポーツとサスペンスが融合した、とっても素敵な友情物語でした。 ≪オススメPoint≫ スポーツ×サスペンス 2人の天才テニスプレーヤー 熱き友情主人公は、二人の若きテニスプレーヤー。オーストラリアの世界ランク2位のゲイリーと、旧ソ連で天才と言われるツァラプキン。二人は瞬く間に惹かれあい、まるで兄弟のように仲の良い関係になります。ツァラプキンが犬ころのようにゲイリーを一心に慕う様子に、思わずニヤケが。。。前半は二人の熱き友情に終始しているのですが、後半は手に汗握るサスペンスに突入。ウィンブルドン決勝戦の勝者は殺害されるという脅迫状。犯人は誰なのか?事前にその情報を得たツァラプキンの行動は?一体勝者はどちら?この展開!とにかく小気味良くて読後感が最高に良いです~映画化したら面白そう。どんなキャスティングかなぁと色々想像しちゃいます!ツァラプキンは、17歳ブロンド髪の美青年……そしてロシア語も堪能?ゲイリーはともかく、ツァラプキン役は難しそうだぞ…(笑) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.17
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【心霊探偵八雲6 失意の果てに(上)(下)】神永学 【内容情報】(「BOOK」データベースより)“絶対的な悪意”七瀬美雪が逮捕され、平穏が訪れたかに思えたのもつかの間、収監された美雪は、自ら呼び出した後藤と石井に告げる─私は、拘置所の中から斉藤一心を殺す…。拘束された身である美雪には、物理的に不可能な殺人の予告。しかし、彼女の目はなぜか自信に満ち溢れていた。本当にそんなことが可能なのか!?後藤は疑心にかられつつも、一心を守ろうと決意する。八雲の叔父を狙う、美雪のその真意とは─。心霊探偵八雲シリーズ第6弾です~相変わらずサクサク読めます。何故に上下巻にしてしまったのか…解せません(笑)表紙を飾るのは八雲だけでイイんだよぅ。どうせなら八雲と一心さんにして欲しかったです。ミステリとしては多々ツッコミ所があれど、ストーリーとしては面白いです。拘置所の中からの物理的に不可能な殺人。そして病院に現れる少女の霊。この二つが結びついた時、八雲は苦渋の決断を迫られる事に。。。 ≪オススメPoint≫ 心霊探偵八雲シリーズ サクサク読めるのに重たい…今回は、何だか色んな意味で辛い巻でした……もしかしたら一心さん好きには、賛否両論あるかもしれませんねぇ。個人的には八雲の次に一心さん好きなので、何ともやりきれない気持ちになりました。何を言ってもネタバレになりそうなので、どうレビュー書いていいのやら~(笑)このシリーズのひとつの大きな山場を迎えた、といった所なのかな?…どうか一心さんの死を乗り越えて、八雲がもっと成長できますように今回のテーマは「臓器移植」。 (これもネタバレになるのかな?一応反転…)一心さんの自己犠牲の精神には涙が出ます。とても真似できませんねぇ…ただひたすら榊原が憎い!と悶々とした気持ちのまま本を閉じました(苦笑) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.15
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【内容紹介】巻頭大特集 辻村深月-透明感あふれる世界・切ない物語の行方─謎めき煌く辻村ワールドへ!Special対談:高田崇史×辻村深月特集 「警察小説」-刑事&警察官の熱いドラマをナビゲーション[INTERVIEW]今野敏-「安積警部補」「ST」シリーズで大人気!「活字倶楽部」2010秋号を読みました~今回の巻頭大特集は辻村深月さん。ロングインタビューや、辻村さんの解説付き作品紹介が載せられていました。デビュー作からしばらく追っかけてきましたが、、、「太陽の坐る場所」あたりから、だんだんと熱が薄れかけてきています(笑)「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」から積まれたままになってます~最初の2作「冷たい校舎の時は止まる」と「子どもたちは夜と遊ぶ」が特に好きです。ミステリーと不思議と切なさが混ざった作品。またこういうのを書いてくれないかな…。新刊「ツナグ」は、ここ最近の作風とはちょっと違うみたいですね!「使者(ツナグ)」を通して、一夜限り死んだ人間と対面できるというお話だとか。他にも、いずれ読みたいなぁと思う本がいくつかありました~
2010.11.13
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【燃えよ剣(上)(下)】司馬遼太郎 【内容情報】(「BOOK」データベースより)幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の人間集団へと作りあげ、己れも思い及ばなかった波紋を日本の歴史に投じてゆく。「竜馬がゆく」と並び、“幕末もの”の頂点をなす長編。司馬遼太郎さん、実は今まで敬遠していました~「どうせ小難しくて古めかしい文体なんだろうなぁ」って思ってました。でもゲームやアニメで、新撰組に触れる機会がやたらと多くなってきた今日この頃。一念発起して読んでみる事にしました!(それくらい日本史苦手な私には挑戦だったのです・・・笑)むむむ、予想外の展開。一気にこの本の虜に……。文章が読みづらいなんて勝手な先入観だったんですねぇ。新撰組の隊士になったような気持ちで、夢中で土方さんを追っかけましたよ。。。読み終わる頃には滂沱の涙土方さんの漢らしさと潔さに胸が熱くなり、儚く散っていった沖田さんに涙しました。 ≪オススメPoint≫ 新撰組 武士の誇り これぞ真の漢ですね! 切ない…今世間では龍馬ブーム。新撰組は悪者として描かれているのかな?でもこれほどまでに信念を貫いた格好良い男達の姿を見たら、誰が嫌いになれるでしょう?歳三の頭には「降伏」という言葉はこれっぽっちもなかったのでしょうねぇ…。北へ北へと追い詰められつつも、圧倒的不利な戦に捨て身で飛び込んでいく強さ。自らの命よりも、武士としての誇りを優先し死地に赴く姿に苦しくなりました労咳(肺結核)で、命を落としてしまう沖田総司のくだりも切ないなぁ底抜けに明るい笑顔だけれど、ちょっと触れれば消えてしまいそうな儚さ(泣)凄腕の一番組長と、薄幸の美青年という顔を併せ持つ魅力的な人物に描かれています。うぅっ…涙なしには読めない作品ですね、こりゃ。皆さんがオススメの「新選組血風録」も近々読んでみたいと思います~ ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.11
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【天と地の守り人】(全3巻)上橋菜穂子 【内容情報】(「BOOK」データベースより)戦乱と、異界ナユグの変化にさらされる新ヨゴ皇国。帰還したバルサ、そしてチャグムを待っていたものとは…。壮大な物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ここに完結。守り人シリーズ、いよいよ最終章です~このシリーズは、ずっと文庫で集めてきたんですが…先日「蒼路の旅人」を読んでから、我慢できなくて軽装版を買っちゃいました(笑)実は、軽装版の絵はちょっぴり苦手なんだけど…仕方がないわい。面白かった!!壮大な物語を締めくくるに相応しい三部作でした一作目「精霊の守り人」が出てから、最終章「天と地の守り人」で完結するまで10年。私はリアルタイムで読んでいたわけではありませんが、それでも言葉にならない程の感動!深い満足感と、心にほんのり残る温かさに包まれながら、本を閉じました。 ≪オススメPoint≫ 守り人シリーズ完結 感動 チャグムの成長 タンダ受難…じわりじわりと新ヨゴ皇国に迫りくる、強国タルシュ帝国の魔手。そして異界ナユグから、徐々にこちらの世界に浸透してくる異変と天災。自らを犠牲にして、大きな賭けにでた皇太子チャグム。チャグムの危機を知り、何もかもを捨てて彼を助けに行こうとするバルサ。「精霊の守り人」以降、別々の人生を歩んできた二人の道が最後に重なる事になるとは…もうチャグムは、バルサの後ろに隠れて怯えているような少年ではありません。時折あどけなさを覗かせるけれど、もうすっかり人の上に立つ一人前の青年ですねぇ。ジンやヒュウゴ、タンダとトロガイ、チキサとアスラ…全ての登場人物が出揃う最終章。もっともっとこの世界に浸っていたかったなぁ。離れるのが寂しいなぁ…。 ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
2010.11.07
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10月に観たDVDを観賞メーターでまとめました~10月の鑑賞メーター観たビデオの数:6本観た鑑賞時間:763分シャッター アイランド [DVD]サイコ・サスペンス、と言われただけで勘の鋭い人はオチが分かってしまうかも。使い古されたプロットなので、ラストは「あぁやっぱり」と、特にこれといった意外性はありませんでした。ただ、謎解きというのを抜きにするとなかなか面白い映画だと思います。閉鎖された島、何かを隠している精神病院のスタッフ達、突如として主人公に訪れる生々しいフラッシュバック。どこまでも暗く陰鬱とした孤島の雰囲気はとても好きです。ディカプリオは「ディパーテッド」あたりからだんだん味のある良い俳優になってきましたね!鑑賞日:10月31日 監督:マーティン・スコセッシマイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版2枚組【初回限定生産 メモリアル・フォト集付】昔観た時は、何だか妙に居心地が悪い思いをしたのを覚えています。ドラッグ、男娼、突如として眠りが訪れるナルコレプシー。久々に観てみたら、少し時代の流れを感じつつも、少年達の刹那的な生き方に一気に引き込まれてしまった。ストーリーは重いのに、リヴァー・フェニックスにはちょっと触れれば壊れてしまいそうな透明感というか繊細さがある。彼が今でも生きていたら、どんな俳優になっていたんだろう?タイタニックのディカプリオ役もリヴァーにオファーする予定だったとか・・・彼の成長した姿が見られないのがとても残念。鑑賞日:10月23日 監督:ガス・ヴァン・サントグリーン・デスティニー ― コレクターズ・エディション [DVD]この映画、一体何度観た事でしょう!いつ観ても色褪せる事のない名作です。名剣グリーン・デスティニーを巡る壮絶な戦いと幻の秘伝書、そして叶わない恋。深く生い茂った竹林の中で戦うシーンは圧巻ですねぇ。世間知らずの令嬢を演じるチャン・ツィイーは、少女のような無垢さと時折ドキリとさせるような妖艶さを併せ持つ素晴らしい女優。当時高校生だった私は、荒野の盗賊を演じるチャン・チェンに恋焦がれたものです(笑)令嬢と盗賊の恋っていうのが個人的なツボなもんで。奇跡は起こるのでしょうか・・・ぽっかりと物悲しい余韻が残ります。鑑賞日:10月10日 監督:アン・リー,ユエン・ウービンランゴリアーズ(字幕) [VHS]DVDにて観賞。キング作品は映像化されると駄作になる、と分かっていても、大好きな作品をレンタルショップで見かけたからにはスルーできません。夜更けのフライトで、ふと目覚めると数人を残して他の乗客が忽然と消え失せていたというお話。何を言ってもネタバレになりそうなので多くは語れませんが、ストーリー自体はホラー風味のSFですごく面白いです。(グロいシーンはなし)ただ、15年も前の作品なのでCGは本当にショボイ。今のCG技術でリメイクしたら、おそらくかなりの傑作になるのではないかと。とりあえずは原作をお薦めします。鑑賞日:10月03日 監督:トム・ホランドノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディションこの映画を何と表現すれば良いのだろう?「面白い」ともちょっと違うのだけれど、妙に惹きつけられる作品。自分の語彙と表現力の乏しさがもどかしい(笑)殺人鬼シガーの過去は決して語られる事はありません。彼がどんな少年時代を過ごしてここまで生きてきたのか?「自分を殺す必要はない」と命乞いする人々を、どんな思いで殺してきたのか?観ている側には冷酷な殺人鬼としか映らないのですが、それが良い。殺人鬼を演じるハビエル・バルデムの不気味な演技が最高。保安官とドア1枚隔てて対峙する時の緊張感がたまらないです~!鑑賞日:10月02日 監督:ジョエル・コーエン;イーサン・コーエン獣の奏者 エリン 第11巻 [DVD]やっときた!エリンとイアルの間に小さな愛情が芽生えるシーン。王獣一直線のエリンと、ひたすら修羅の道を歩んできたイアル。二人とも恋愛に関しては不器用だけど、少しでも幸せな日々を送って欲しい・・・。でもこの後に待ちうけている展開はあまりに厳しすぎます(泣)何故清らかな心の者が犠牲になってしまうのか?あまりの理不尽さにやるせなさと憤りを感じてしまいます。鑑賞日:10月01日 監督:鑑賞メーター「グリーン・デスティニー」と「マイ・プライベート・アイダホ」は再見。「マイ・プライベート~」は、ストーリー自体はそれほど…なんですが、若かりし頃のキアヌ・リーブスと、故リヴァー・フェニックスの演技が本当に大好き23歳という若さで亡くなったリヴァー。この映画ではまだ美少年、という感じですが…なんでしょうねこの色気は!もし今も生きていたら、どんな俳優さんになっていたのかなぁと色々考えちゃいますね。オチはちょっとアレですが、雰囲気が好きだったのは「シャッター・アイランド」。肝心の「謎解き」は、すぐに分かっちゃいますが…なかなか良い映画だと思いますよ!ディカプリオは最近小汚い役(失礼)が多くないかしら~?(笑)歳を重ねるにつれて、なかなか味のある俳優さんになってきましたね。
2010.11.05
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これで最後です!咎狗の血 2 (ビーズログコミックス)この漫画はレビューが少なくて寂しい・・・。この世界のルールが理解できたところで、どんどん面白くなってきました!ホント何もかもが荒んでる。タグを取らずに、出会った人間を次々と惨殺していくシキ。何者?彼が一番好みなだけにこの展開はちょっと厳しいものが。孤児院でのアキラやケイスケ、リンの過去が少しずつ垣間見えてきました。それにしてもケイスケはアキラに執着しすぎでないかい?(笑)読了日:10月07日 著者:茶屋町 勝呂,Nitro+CHiRAL咎狗の血(1) (ビーズログコミックス)アニメが始まったのでまずは原作からです!第三次世界大戦勃発により壊滅的なダメージを受けたニホンが舞台。荒廃したかつてのトウキョウ、命懸けのバトルゲーム「イグラ」。孤児院で育った主人公アキラは、何故このゲームに参加する事になったのか?「イグラ」のカリスマ的存在であるシキとは何者?まだまだ謎ばかり。1巻はこの世界観と「イグラ」のルール説明に終始してる感じかな。独特の絵柄なので、最初は漫画向きではないかなぁと思ったのですが、読めば読むほど味が出てくるタイプですね(笑)読了日:10月06日 著者:茶屋町 勝呂,Nitro+CHiRAL暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)ダリアの宴で供された<肉>の正体。うっすらと予感はしていたけれど、改めて真相を突きつけられるとあまりのおぞましさに戦慄を覚えます・・・!忌まわしき浦登家の家系図。既にこの世にはない<ダリア>の存在が、呪いのようについてまわる。何だか犯人当てよりもこのオカルトめいた雰囲気を楽しんでいるような。勿論綾辻さんの事ですから、トリックだって一筋縄ではいかないでしょうけれど。すっかり中也視点で読んでしまっていますが、島田さんはいつ登場するの?江南君、ボサッとしてる場合じゃないよ~!(笑)さて、とうとう最終巻。読了日:10月05日 著者:綾辻 行人尚月地イラスト集 ノスタルヂア綺麗~!パッと目に飛び込んでくる鮮やかな色彩に惚れぼれします。和の雰囲気が特に好きかな^^手元に置いて暇あれば眺めていたいイラスト集。読了日:10月04日 著者:尚 月地艶漢 (3) (ウィングス・コミックス)良いッ!!もうその一言に尽きる。1巻から絵のレベルが全く落ちていない事に驚き。尚月地さんの描くグロと色気が混ざった不思議な世界観ホント好きだな~♪それに絶妙なタイミングで唐突にくるギャグ・・・このギャップがたまりませんぜ。箱入り娘のお話も、水劇のお話も、目をそむけたくなるような暗くドロドロしたお話なのに最後には何故だかほっこりしちゃいます。詩郎と安里の凄絶な過去がだんだんと分かってきて、ますます続きが楽しみ!相変わらず帯の文句は恥ずかしい・・・一体どんな顔してレジへ持っていけと?(笑)読了日:10月02日 著者:尚 月地黒執事(10) (Gファンタジーコミックス)今回はタナカさんが表紙!出てるページ数は恐ろしく少ないんだけど、あの衝撃の1コマが・・・。これぞ執事のお手本ですな。相変わらずサスペンスなんだかコメディなんだか分からない空気感がツボです。セバスチャン不在のまま物語は進んでいき、最後の最後でまさかの展開!次巻で推理編終了かな?新章はどんな展開が待っているのか楽しみです。それにしてもセバスが夜な夜なあのニャンコ達と、ねこじゃらしで遊んでる姿を想像すると・・・(笑)読了日:10月02日 著者:枢 やな心霊探偵八雲 第3巻 (あすかコミックスDX)相変わらず八雲の色気にやられてふらふらと買ってしまいました・・・(笑)実はこの漫画版で一番楽しみなのは、最後のページの八雲コスプレだったりします!はぁ、軍服姿・・・(確かに何の脈絡もないけど)もうそれだけで満足♪どうでも良い話ですが、いつもながら晴香ちゃんのムチムチ感が気になって仕方ないです。もうちょい足、隠して下さい・・・読了日:10月02日 著者:小田 すずか読書メーターとにかく感動しまくったのが、司馬遼太郎「燃えよ剣」ですね~新撰組の土方歳三の生涯を描いた作品です。あまりに切なくて、苦しくて、でも真の武士の姿に胸が熱くなりました。今では「好きな男性のタイプは?」と聞かれたら、真っ先に「歳三!」と答えます(笑)あ・・・ゲームではもちろん斎藤さんですよ。 それと、ラッセル・ブラッドン「ウィンブルドン」もすごく良かったオーストラリアと旧ソの、天才テニス・プレーヤーのお話です。2人の青年が熱い友情を育んでいく前半と、打って変わってサスペンスな展開の後半。手に汗握るとはこういう事なのね~~と、とにかく面白く読めました!今年のベスト本は選ぶのが大変そうです~
2010.11.03
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さらに続きます…咎狗の血 3 (ビーズログコミックス)「アキラを守りたい」ケイスケはそればっかだけど、まずは自分の心配しなよと思ってしまう(笑)弱さ、優しさ、とてもイグラでは生き残れないタイプだけど、ケイスケの存在がないとかなり殺伐とした世界になるだろうな。でも、何やらラインに手を出してしまいそうな不穏な空気・・・?ふらりと現れては消えていくニコル・プルミエとは?アキラとの関係は?(記憶がないあたり、過去に何かあるんだろうなぁ)続きが楽しみ♪読了日:10月16日 著者:茶屋町 勝呂,Nitro+CHiRALいのちのパレード (実業之日本社文庫)文庫化に伴い再読。異色作家短篇集へのオマージュという事もあり、幻想的で奇妙なお話がたっぷり。ホラーテイストの「SUGOROKU」は、是非長編で書いてもらいたい!毎日すごろくで少しずつ進む少女達。<上がった>その先には何があるのだろう?ノアの方舟を連想させる表題作「いのちのパレード」や、「蝶遣いと春、そして夏」は圧巻です。暴力的とさえ感じられる鮮やかな色彩がブワッと脳裏に広がる。恩田さんの表現力には脱帽!不思議な事に、前に読んだ時よりも格段に面白く感じます。読めば読むほど味が出るタイプのお話だったんですね。読了日:10月14日 著者:恩田 陸心霊探偵八雲6 失意の果てに(下) (角川文庫)ふ、不意打ち・・・!このシリーズは斜に構えて読んでいたのに、終章では滂沱の涙でした。一心さん・・・そこまでする必要があったのだろうか、と思ってしまう。理不尽すぎる。彼の自己犠牲の精神はとても真似できません!娘に罪はないと分かっていてもどうしても榊原が憎い、と思ってしまうもの。八雲の苦渋の決断も、とても苦しい。この時ばかりは、後藤さんや晴香ちゃんの単純さが嬉しかったです。・・・にしても、後味が悪い。読了日:10月12日 著者:神永 学天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)あと1冊残っているのに、途中で何度涙ぐんだ事でしょう。バルサのチャグムへの愛情に涙し、チャグムの皇太子としての決死の覚悟に涙し・・・自分、いつからこんなに涙もろくなったんだろう(笑)ジンやヒュウゴ、タンダとトロガイ、チキサとアスラ・・・全ての登場人物が出揃いました。これからラストに向かってどう収束していくのか?チャグムは新ヨゴを救う事ができるのか?タンダは無事なの?解説の大森望さんの言葉に同感!「読み終えるのが惜しい」。読了日:10月11日 著者:上橋 菜穂子バクマン。 10 (ジャンプコミックス)今回も面白かった!相変わらず勢いのある漫画ですねぇ。いつもながら、この作品の中に出てくる漫画が読みたくてたまらない(笑)亜城木夢叶の「完全犯罪クラブ」シリアスな笑いかぁ、面白そうだな!二人ががむしゃらに夢に向かって突き進んでいく姿勢はそのままだけれど、エイジのような好敵手のおかげで良い意味で計算高くなってきているのが良い。前巻に引き続き、平丸さんにはちょっとした癒しを感じます・・・。続きが早く読みたい!読了日:10月11日 著者:小畑 健屍鬼 9 (ジャンプコミックス)わわっこれまたグロいシーン続きだなぁ。小説だけではどうしても想像できなかった(というよりしたくなかった)屍鬼の惨殺シーンが、藤崎さんの手にかかるとこんなに恐ろしくなってしまうのか・・・。人間と屍鬼、本当に怖いのはどっち?尾崎先生と静信、どちらの気持ちも分かる気がするので、単なる勧善懲悪として片づけられません。夏野の立ち位置が今のところ不明。読了日:10月11日 著者:藤崎 竜天と地の守り人〈第1部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)文庫化を待てずに買っちゃいました!(ここのコメント見ると、皆同じ事を書いていてちょっと仲間気分です。笑)バルサとチャグム。「精霊の守り人」以降それぞれの人生を歩んできた二人の道が、最後に重なる事になるとは・・・ここまで読んできて本当に良かった。感無量です。冒頭から始まるシュガへ宛てた皇太子としての手紙。そして、心から信頼するバルサへ宛てた一人の青年としての手紙。立派に成長したチャグムだけど、バルサとの再会ですっかり気を許した様子なのが微笑ましいです。タンダはどうなるの!?さて、第2部へ・・・読了日:10月10日 著者:上橋 菜穂子心霊探偵八雲6 失意の果てに(上) (角川文庫)この薄さなら上下巻にしなくてもいいのになぁ・・・なんて思いつつあっという間に読了。晴香ちゃんが心の中では「八雲」と呼び捨てにしている所はいつもながら気になる箇所だけど、そのあたりはサラリと流しましょう(笑)石井君や後藤刑事のキャラは、どこまでも単純でいっこうに成長しない事に安堵しつつもたまにイラッとしてしまう。でもスピード感はあるので、細かい所を気にしなければ楽しく読めます。不可能に思える刑務所からの犯行、病院に現れる少女の霊。この二つがどう結びついてくるのか楽しみです!読了日:10月08日 著者:神永 学暗黒館の殺人(四) (講談社文庫)おぉ・・・きましたよ~最後のどんでん返しが!(まぁ綾辻さんなので無意識のうちに期待していた節はありますが)すっかり騙されました。「十角館~」でラスト近くの一文を読んだ時の驚きが蘇ってきました。あぁ、これだけで読んだ甲斐があった。でも、前作までの館シリーズを読んでいないと本当の意味でのカタルシスは得られないかも。ミステリと幻想小説の融合。本格ファンには賛否両論ありそうですが、館ファンならばきっと楽しめるでしょう。最後に出てきた医者って、○○なんだよね?ドキドキしちゃいました。はぁ、満腹満腹。読了日:10月07日 著者:綾辻 行人
2010.11.03
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続きです!戦國ストレイズ(7)(ガンガンコミックスJOKER)7巻目にして、やっとかさねちゃんが表紙になりました!今までは殿ばかりで見分けが付かない~とぶうたれていたけど、いざ変わってみると何故だか切ない気持ちに・・・。今回は殿、道三の魅力に押され気味ですね。今かさねの世界ではどれだけの時間が経過しているのか?現代に残してきた弟達が気になります。読了日:10月30日 著者:七海 慎吾ウィンブルドン (新潮文庫)面白かった~!!こんなに小気味良い作品を読んだのは久しぶり。オーストラリアの世界ランク2位のテニスプレーヤー・ゲイリーと、旧ソの天才テニスプレーヤー・ツァラプキン。二人が瞬く間に惹かれ合い、まるで兄弟のような関係を築いていく微笑ましい前半から一転して、後半は手に汗握るサスペンスに。ウィンブルドン決勝戦の勝者は殺害されるという脅迫状。犯人は誰か?どうやって出し抜くか?ゲイリーとツァラプキン、果たして勝者は?くっ・・・何だか好きな要素が盛りだくさんだわ~(笑)読了日:10月28日 著者:ラッセル・ブラッドン燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)あぁ、読み終わってしまった・・・。「降伏」という言葉は、歳三の頭にはこれっぽっちも思い浮かばなかったのだなぁ。圧倒的不利な戦に、捨て身で飛び込んでいく強さ。自らの命ではなく、武士としての誇りを守ろうと死地に赴く姿には胸が熱くなりました。近藤局長の最期だとか、病床の沖田さんが人知れず儚く散ってゆく様子だとか、涙なしには読めません。・・・が、きっとこれからも何度も繰り返し読むであろう大好きな作品になりました!最高に格好良い漢たちを堪能したい方は是非。読了日:10月28日 著者:司馬 遼太郎燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)今まで司馬遼太郎さんの本は、文体が古めかしくて読みづらいんだろう、と敬遠していました。・・・が、何だこれ!めちゃくちゃ面白い!新撰組に決して洗練さは感じられない。主人公の土方歳三は泥臭くて、喧嘩っ早くて、プライドが高くて、でもどこまでも真っ直ぐだ。例え嘲られようとも決して自分の信念を曲げない。「武士」とは生き様の事を言うのだとしみじみと実感しました。土方さんも良いけれど、どこまでも飄々とした沖田さんが良いです。底抜けに明るい笑顔の裏で、時折諦観にも似た感情が滲み出てくるのがとても切ない。さて、下巻へ。読了日:10月21日 著者:司馬 遼太郎天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)今までのお話が怒涛の勢いで収束していき、今はすっかり魂を抜かれたようにボンヤリしています。バルサ、チャグム、タンダ、シュガ、トロガイ・・・それぞれ歩んできた道がひとつに重なった時、胸が震えました。過酷な状況下でも目を逸らさずに、全力でぶつかっていくチャグムの姿に何度も涙が出ました。(成長したよなぁ・・・チャグムの一言一言が胸にグッとくる)バルサとタンダも幸せになれますように。守り人シリーズに出会えて本当に良かった。児童文学に対する概念を完全に覆してくれました。一生の宝物です!あぁ、まだ離れたくないよぅ。読了日:10月17日 著者:上橋 菜穂子咎狗の血 8 (ビーズログコミックス) あまりにハマってしまって、既刊本一気読みしちゃいました!シキは半端じゃないですね、色んな意味で・・・。今更ながらこの作品がどういうジャンルか思いだしました(笑)今までは戦闘シーンばっかりだったから^^;シキとアキラとの対決。イル・レ戦へ向かうリン。アキラを追うn。最終的にはイル・レ戦で皆集う事になるのかなぁ。次巻は冬発売。待ち遠しいです!読了日:10月16日 著者:茶屋町勝呂,(原作)Nitro+CHiRAL咎狗の血 7 (ビーズログコミックス)ついにシキが表紙に!人を蔑んだような瞳が・・・これで緑川ボイスじゃあまりに似合いすぎてニマニマしちゃいますね(笑)この物語に救いはあるのでしょうか?ゲーム未プレイなので何とも言えないのですが、登場人物皆が破滅に向かっているような・・・巻頭カラーページのアキラとケイスケの笑顔が、今となっては切ないです。リンの正体(?)も分かったところで、ますます悲惨な状況に陥りそう。読了日:10月16日 著者:茶屋町 勝呂,Nitro+CHiRAL咎狗の血 6 (ビーズログコミックス)どんどん面白くなってきました♪シキもいいけど、nが気になる。窓から落ちたアキラをふわりと包み込む場面、好きだなぁ。二人にとっては、再会になるのかな?nの哀しげな目と、nに執着を見せるシキの冷たい目が対照的ですね。常に死と隣り合わせの世界。実験体にされた子供達。アキラの血に隠された秘密。(核心に触れる展開?)かなり殺伐とした雰囲気ですが、すっかりこの作品の虜になりました!読了日:10月16日 著者:茶屋町勝呂,(原作)Nitro+CHiRAL咎狗の血 5 (ビーズログコミックス)何だかもう、昔の(といってもついこの間だけど)ケイスケの臆病さが懐かしくて仕方ないよ・・・。ラインの所為とはいえ、これだけアキラに執着を見せるのは、アキラに対する劣等感もあったんだろうなぁ。シキが追い続ける謎の男ニコル・プルミエとの関係も明らかになってきました!シキ、最初は血も涙もないような冷酷な人物という印象でしたが、過去が分かるにつれてだんだんとそのイメージが変わりつつあります。読了日:10月16日 著者:茶屋町勝呂,(原作)Nitro+CHiRAL咎狗の血 4 (ビーズログコミックス)ケイスケが全くの別人に~(驚)ライン中毒者は人格まで変わっちゃうの?超人的な強さを求めてあっさりラインの虜になる者、狂気のシステムを作りながら全く呑みこまれない者。ラインを使わなければいとも簡単に殺される。でもライン中毒者は不適合の恐れがある。一体どちらを選ぶのか・・・中立地帯バーのあの惨殺シーンは、映像で観たら悲惨だろうなぁ。どうでも良いですがシキの冷たい目がたまりません(笑)読了日:10月16日 著者:茶屋町勝呂,(原作)Nitro+CHiRAL
2010.11.03
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10月に読んだ本を読書メーターでまとめました~ふむ……漫画ばっかりじゃ……。10月の読書メーター読んだ本の数:35冊(小説14冊・漫画20冊・画集1冊)読んだページ数:7319ページFLESH & BLOOD 16 (キャラ文庫)あぁ、またもやこんな気になる所で終わるなんて・・・現代に戻ってきた海斗を待ち受けていたのは、親友・和哉の恐ろしいまでの執着(笑)や、でも海斗のためなら手段を選ばない黒さが私は大好きですよ。彼が抱く愛情は、自らを犠牲にするジェフリーやナイジェル、ビセンテとは似ても似つかないけれど、「もう離したくない」という一途な気持ちは痛いほど分かるからとても切ないです。16世紀側では、ジェフリーの拷問、彼を救おうと必死のナイジェル。このままではとにかく辛くて仕方ないです。早く続きを~!!読了日:10月31日 著者:松岡なつき白い鹿 (ハヤカワ文庫 FT―アイルの書 (68))再読。ケルト神話をモチーフにした幻想的な作品で、読み始めるとたちまちこの不思議な世界へ引き込まれていきます。囚われの姫・エリドを救いだした、どこか人間離れした美青年・ベヴァン。エリドを小さい頃から可愛がってきた従兄クイン。最初は彼らの三角関係かと思いきや、ベヴァンとクインとの熱き友情で姫がほったらかしに・・・(笑)この作品の象徴的な存在である<白い鹿>の描写が美しく神秘的。今ちょっと現実逃避したい気分なので、アイルの書を続けて再読していく予定です。読了日:10月30日 著者:ナンシー・スプリンガー封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈1〉 (ルルル文庫)あれ、新章ってことは前にもこのシリーズがあったのね?ここから読み始めましたが、今の所全く問題なく読めます。舞台は昭和初頭、闇と影が日本を支配しているような混沌とした時代。神島家の当主である冷酷苛烈な14歳の美少女・桐子と、千年を生きる鬼二人。3人の友情とも主従関係ともつかぬ微妙な関係が良いです。殺伐とした時代背景ながら、一反木綿を追いかける件だとかプッと吹き出すようなユーモラスな展開も魅力。感情の起伏の少ない桐子がこれからどう成長していくのか楽しみ!読了日:10月30日 著者:霜島 ケイチェーザレ 破壊の創造者(8) (KCデラックス)待望の8巻。前巻が出てから1年以上経っているので、これまでのあらすじは少々うろ覚え。この物語は、チェーザレ没まで描かれるのでしょうか?(いつになるかは分からないけれど)無事完結した暁には、1巻から通してじっくり咀嚼しながら再読するのが密かな楽しみです。今回はロレンツォ・デ・メディチのお話が中心。皆から慕われるイタリアの支柱ロレンツォを蝕む病・・・これからどんな波乱が待ちうけているのか?そしてチェーザレはその政争にどう絡んでいくのか?続きが楽しみです!読了日:10月30日 著者:惣領 冬実ばらかもん(3)(ガンガンコミックスONLINE)最初から最後まで笑いの嵐でした!イケメン書道家先生の、田舎への順応っぷりが素晴らしい。モンスターボール、ウケる~!!なる、何て変なモン集めてるんだよ!と思いつつも、今後カメムシが出没したらペットボトルを手にしてしまいそうです。今回は新キャラ登場だけど、基本根は皆イイ人達なので読後感がとっても良い!何度読んでもほっこりと爆笑の連続なので、繰り返し読みたくなる漫画です。「どうぞお先に」先生成長したなぁ・・・(泣)読了日:10月30日 著者:ヨシノ サツキ新選組刃義抄 アサギ(4)(ヤングガンガンコミックス)新刊、楽しみにしてました!今回は近藤局長がメインで描かれています。愚直すぎるほど誠実な人柄が、近藤さんの魅力でもあり、自らの首を絞める事にもなるわけだけど・・・どんな理不尽な事でも受け入れる近藤さんと、憎まれ役の土方さん、二人揃っているから新撰組をまとめられたんだろうなぁ。芹沢さんは相変わらず酷い描かれよう(笑)それに比べて新見さんは何て素敵なんだ・・・。この先、読むのがちょっと怖いです。読了日:10月30日 著者:山村 竜也彩雲国物語 第6巻とうとう官吏となった秀麗。初の女官吏という事で周りから僻まれ虐められようとも、毅然とした態度で立ち向かう秀麗が最高にカッコイイ!陰ながら見守る劉輝や絳攸が心強いけれど、最後に静蘭に全てを持っていかれちゃいました!ちょっとちょっと、その台詞は今の秀麗じゃなくてもキュンときちゃうよ~~♪これで緑川ボイスときたら、失神しちゃうかもしれません。次こそは龍蓮が出てくるかな?どんな奇抜な格好で登場するのか楽しみです(笑)読了日:10月30日 著者:由羅 カイリ,雪乃 紗衣カーニヴァル 6 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)表紙のツクモちゃんが可愛いです~♪この漫画に出てくる数少ない女の子は皆強くて可愛くて好感が持てます。離れ離れになっていた嘉禄との対面。・・・でも彼は別人?どうなってるの?まだまだ謎ばかりです。花礫が皆と離れる事になり、次巻は学園編でしょうか。彼の性格上一波乱も二波乱もありそうです!読了日:10月30日 著者:御巫 桃也あまつき 12巻 限定版ちょっと~!小冊子でこんな重要な事描いていいんですか?紺・・・なにやら恐ろしい秘密がありそうですが、これは本編に絡んでくるのかな?今回は梵天の登場が多くて、それだけでニマニマしちゃいます。鴇は白紙の者としての特訓も始まり、やっとこさ主人公然としてきました。鴇と梵の掛け合いが楽しい。(そして嬉しい)小冊子欲しさに限定版買ったはいいけれど、通常版の表紙も欲しい。梵と露草のツーショットーー!!読了日:10月30日 著者:高山 しのぶ
2010.11.03
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