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おそらく、これ以上のビッグマッチは今後、日本の格闘技界で行われることはないかもしれない。と、前置きして……。メイウエザーは、前日計量に応じなかった。(事前の計量では66,7キロ)その理由は「たかがエキシビジョンだろ?」という思いと、普段の試合ほどには体が絞れていないために、見せたくなかったというのが本音ではないか? 天心戦でのリング上のメイは、やはり若干の体の弛みは否めなかった。通常の計量でのメイウエザーは腹筋が見事に割れていて、全身が引き締まっている。ただ、ボディビルダーは「ボクサーは、我々ほどキレキレではない」というが、見せるためだけの筋肉美とボクサーは違う。なぜならボクシングは試合中、激しい動きができなくてはならない。特に世界戦は12Rになる。ビルダーは、1Rも激しく動けない。しかも格闘技は(打たれる分)スポーツより厳しく激しいのだ。国家斉唱の際、メイは余裕の笑みを浮かべながらカメラに視線を送っていたけれど、たとえどんなに実力差があろうと、あれだけの大会場で満員の観衆&視聴者が見ている中なのだから、内心は多少の緊張感はあってしかるべき。……のはずだが、画面で観るメイは、本当にただの遊びのような余裕が感じられた。やはり、数多くの世界中が注目するスーパーファイトを経験してきた彼にとって、練習のスパーリングのような心境だったのかもしれない。とはいうものの、スパーでもボクサーは(相手によっては)試合に近いくらいの緊張を覚えるもの。片や、天心選手はガチガチ……。そんな中、遂にゴングが鳴らされた。メイは、ニヤニヤ笑いながら遊びのジャブ? を二,三発。その後、両手を下げて顔を突き出し、天心を挑発。向かい合った天心は、とてつもない圧力というか、今まで感じたことのないプレッシャーを一身に浴びていたに違いない。「これが、俺が倒せると思ったメイウエザーか!」と、言葉にしたらこんな感じだろうか。いきなりの右ストレートを放ったメイに、天心は(かわした後ですぐに、サウスポーの)左ストレートを見舞う。カウンターで当たったか? と思わせたが、後でコマ送りで観たら違った。確かにタイミングはカウンターでヒットしてるようだが、メイは首を回してモロに当てさせていない。ここが、メイの凄いところだ。カウンターのタイミングでも外す……。まさに異次元の防御(ディフェンス)で、これこそメイのメイたるゆえん。しかし、これで彼は本気になったようだった。ガードを堅め前に出ながら、仕留めにかかった。(側頭部への)左フックから右ストレートを放つが、フォローした右は当たっておらず左一発でダウンを奪う。(放送席の「スリップ?」や「ボディが効いている」が、失笑を誘う)この一発で、歴然とした両者の差が見えた。再開後、またしても左フックで天心はグラつくが、左足で踏ん張って持ちこたえた。これは、相当に走り込んでいて足腰が鍛えられている証拠。勇敢にも応戦する天心だが、メイはガードを堅めながら前に出てスキをうかがう。……と、右のボディアッパーから、右のフックぎみの突き上げるパンチで二度目のダウン。もうこれ以上は、いらなかった。最後の打ち合いの最中にメイの左フックがヒットして、ジ・エンド。ーー試合後、メイは内心ホッとしながらも静まり返った観客を意識しているようで(果たしてお客さんは楽しめたのか?)と、戸惑いながらインタビューに答えていた。それにしても天心は、ウエルター級&S・ウエルター級で14勝中2KOというメイウエザーだったからこそ、あの倒れ方で済んだ。(S・フェザー級からS・ウエルター級の5階級制覇)これが、WBAスーパー王者「キース・サーマン」やWBC王者「ショーン・ポーター」、IBF王者「エロール・スペンス」(すべてウエルター級)のパンチだったら、失神以上のダメージだったのは間違いない。(YouTubeで確認してください。特に、サーマンvsポーターの試合は必見です。サーマンのサンドバッグ練習なども)この試合でメイウエザーは10億円の報酬とは。う~ん……。(新聞報道)
2019年01月13日
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