アマゾンで注文していたCarolyn Muessig(ed.),Precher, Sermon and Audience in the Middle Agesが届く。論文集だけれど、これは自分の研究にとってかなり有益なものになりそう。
ミシェル・パストゥロー『ヨーロッパの色彩』(パピルス)読了。原著のタイトルはDictionnaire des couleurs de notre tempsで、これを忠実に翻訳すれば『現代色彩事典』となる(訳はあとがきより)。青、赤など、色そのものに関する記事もあれば、カメレオンなどの動物、トイレット・ペーパーやシーツなど身近なもの、ストッキングや下着などの衣類、サッカーやオリンピックなどのスポーツ、などなど、多くの記事がある。全部で76の記事。「はじめに」で著者自身述べているように、個人の好みが書かれている。でもそれは書かない方が良かったのでは、と思ってしまう。ああ、そのおかげで面白い記述はあった。「かわいそうなクマちゃん」というのがそれだ(102頁)。パストゥローといえばとても面白いことをしたらしいのだけれど、それは後述するとして、もう一点本書に関する指摘をば(学問的な指摘ではないけれど)。「青の色階に含まれる食物はまったくといっていいくらい存在しないのである」(115頁)。で、いろいろ考えてみたけれど、たしかに青い食べ物って思い浮かばない。かき氷のブルーハワイくらいかな。