リチャード・バック(五木寛之訳)『かもめのジョナサン』
~新潮文庫、 1977
年~
(
Richard Bach, Jonathan Livingston Seagull
, 1970
)
飛行家リチャード・バックが発表した小説です。
一人になったジョナサンが練習に励んでいると、同じように高度な技術で飛ぶことができるカモメたちがやってきて…。
「出る杭は打たれる」といいますが、集団とは明らかに異質の行動をとり続けたジョナサンは、上に簡単に概要を書いたように集団から追放されます。
その後出会った教師たちに学び、さらに能力を伸ばすジョナサンは、やがて同じような志をもつカモメたちを教え導く立場になっていきます。
そんな中、ジョナサンは、いわば「神」のようにみなされるのを好まず、あくまで誰にでも可能性があることを説きます。
いろいろな読み方があろうかと思いますが、努力の報いだとか、集団との関係性であるとか、いかに考えて生きるかとか、考えさせられる点は多いです。
豊富に挿入されたカモメの写真も素敵で、物語に彩りを添えてくれます。
(2025.07.05 読了 )
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