仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.03.17
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カテゴリ: 仙台
かなり以前の話だが、英検受験で(ですからかなり前です。)常盤木学園高校の建物を訪れた時に、試験監督の人が会場名を記入するようにとか促していて、ここはトキワギですからジョウバンに木と書いて下さいなどと言っていた。いや、常盤はジョウバン(常磐)ではない。この人は常磐と常盤の表記を区別できないのか一緒だと思っているのか、ともかく常盤を常磐線と同じようにジョウバンと読むと信じているのだろう。まさかこの学校の人ではなかろうが... などと思った記憶がある。

「常磐」は言うまでもなく、常陸と磐城の両国名から取った言葉で、それ自体が広域的な概念のはずだ。交通体系では常磐線、常磐自動車道などで馴染みだ。

ところで、14市町村の大同合併で昭和41年いわき市が成立したが、この際に市は5つあった。平市、常磐市、磐城市、勿来市、内郷市。

常磐市は、常磐湯本温泉と常磐炭鉱のまちだ。もともと広域概念の「常磐」の語が炭鉱や温泉に冠されたのは、両国の境目に近い地点であったことによるのだと思う。

なお同じように広域概念の合成語に「常総」がある。常陸国と下総国(もしくは総国)の合成だが、平成の大合併では茨城県に常総市が誕生した。そもそも茨城県の西部は旧下総国であって、合併した水海道市と石下町もそうだ。当初の合併の枠組ではさらに旧常陸国に属する町を含んでいたことから、常総市という新市名を想定していたのだという。
(浅井建爾『超雑学 読んだら話したくなる 日本の地名』日本実業出版社、2010年)

もともと「常総」の語が広域事務組合の名称(取手市、守谷市、常総市、つくばみらい市で、旧両国にまたがる)に使われるなど、茨城県西部の地域総称として馴染んでいたという背景があるのだと思われる。

「常盤」はトキワだが、語源は永久不変(トコシエ)の岩とでも言う意味なのだろう。地名の常磐とは無縁なのだが、ややこしいのは、トキワの漢字として、常「盤」のほかに常「岩」や常「磐」もありうることだ。盤石なる大岩ということで、常「盤」が主流となったようで、各地の地名や人名にもなっているが、いずれにしても常陸プラス磐城ではない。

以上をとりあえず整理すると、

(2) ジョウバン → 常磐
(3) 常盤 → トキワ
(4) トキワ → 常盤、(常磐)
とでもなろうか。

話を戻すが、常盤木学園での係の人の認識は、「常盤」をジョウバンと読むと思っていたのだから、やっぱり間違い。しかし、ひょっとするとそうではないのかも知れない。

つまり、あの人は、トキワギ学園を漢字で「常磐木学園」と書くのだと確信していたかも知れないのだ。だとすれば、頭の中でこう考えたのだろう。トコシエの岩(磐)のトキワギ(常磐)なのだが、一般のピープルに教えるには、たまたま漢字表記だと常磐線と同じだから、ジョウバンと書けと教えれば判りやすいだろう、という配慮をしたのだ、と。だとしたら、ますます学校の関係者であるはずはないが。





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最終更新日  2013.03.17 20:23:13
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