仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2024.01.05
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カテゴリ: 東北
宮城県と栃木県に導入された新式の車両について。

(1)ハイブリッド式気動車(仙石線) HB-E210系

東日本大震災で被災した仙石線が2015年5月30日に全線運転再開するのに合わせて、仙石線と東北本線の直通列車を運転することになった。

仙石線は、松島海岸をはさんで仙台と石巻を結ぶ宮城県民の大動脈だが、東塩釜から石巻までの区間が単線であることから、特に石巻地区の人たちからは速達化のために、複線化、東北本線との乗り入れ、女川直通運転などが随分前から要望されてきた。これに対して、国鉄やJRが直通化に難色を示した主な理由が、電化方式の違いだったと記憶している。すなわち、仙石線は直流、東北本線は交流だからだ。

実現した直通運転は、両路線の近接する松島町内に専用の連絡線(非電化)を設け、専用車両としてハイブリッド式気動車のHB-E210系を開発することで果たされた。電化方式の違いを新型の気動車で乗り越える発想とJR東日本の復興を支える心意気に、宮城県民は喝采を送ったのだった。

車両はステンレス製、総合車両製作所のsustinaシリーズを採用。ハイブリッドシステムは、キハE200形やHB-E300系で実績のあるシリーズハイブリッド方式で、エンジンを発電機として使用し、発電機からの電力と蓄電池の電力で主電動機を駆動するもの。屋根上にはクーラーのほか、主回路用蓄電池や元空気だめの一部を搭載する。

(2)蓄電池駆動電車(烏山線) EV-E301系

JR東日本は非電化区間の環境負荷低減のため、蓄電池駆動システムの車両を開発し、2014年3月から烏山線で営業運転を開始。直流用蓄電池駆動電車である。EVは、Energystorage Vehicle から。愛称ACCUM(アキュム)は Accumlator(蓄電池)に由来する。首都圏で唯一、蓄電池電車が走行する路線で、現在は全列車がEV-E301系で運転されている。

烏山線は、宝積寺(東北本線)と烏山を結ぶ全線非電化20.4kmの地方交通線で、国鉄時代は赤字83線に数えられたが、沿線の猛烈な廃止反対運動と、本線に乗り入れて宇都宮と結ばれ比較的営業係数が良かったことから、特定地方交通線に指定されず、三セク化は免れた。



電化区間では通常と同様にパンタグラフで架線集電し、合わせて床下の蓄電池で充電できる。主回路用蓄電池箱には、リチウムイオン電池が収まり、各車両に5箱、編成で合計10箱設置されている。非電化区間は蓄電池で走行。非電化の烏山線の終点烏山駅に充電のための地上設備が設けられており、折り返しを待つ間に充電する。

■参考
「旅と鉄道」編集部編『JR路線大全Ⅱ 東北本線』天夢人(山と渓谷社)、2021年





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最終更新日  2024.01.05 08:46:36
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