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2012.04.05
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「岡本家住宅」にて見つかったニュースが掲載されていましたが、1989年7月刊行の

「美食倶楽部」(筑摩書房)という谷崎潤一郎の文庫本に挿されていた新聞の切抜き。

父が鉛筆でH3.9.25と書き添えた見出しは、「一代の力作 谷崎の恋文発見」とあります。


 <谷崎が2度目の妻となる古川丁未子(トミコ)に送った求婚の手紙が大阪市内で見つかった。

昭和6年1月20日消印の速達封書で、原稿用紙4枚にペン書きで次のような熱烈な文句が続く。

「私はあなたの美に感化されたいのだ。あなたの存在の全部を、私の芸術と生活との指針とし、

光明として仰ぎたいのだ。私は私の中にあるいい素質を充分に引き出し、全的に働かしたいのだ。

(注略)若いし幸いにしてあなたが来てくだされば後世に輝くやうな作品を遺すことが出来ると信じる。

そしてその功績と名誉とは、私のものでなく、あなたのものです。・・・(略)

 谷崎44歳、前年春には最初の妻・千代を佐藤春夫に”譲り”世間を騒がせた。丁未子は

文芸春秋社勤務の23歳。ふたりはこの年4月に結婚し関西に住む。が、谷崎は丁未子以前

から知る松子(今年2月没)との交際が深まり、2年で破局を迎えた。そして、大阪の豪商の

妻だった松子と昭和9年に正式結婚、生涯を共にした。>


 丁未子は谷崎からの手紙類を仲人に託し、仲人は顔見知りの婦人記者に託した。その夫の

”長岡京市”在住の林光夫氏(81)が、このほど谷崎文学研究会の場に持参し初めて公開した。

というようなことが載っています。



 さて本書は「病蓐の幻想」「ハッサン・カンの妖術」「小さな王国」「白昼鬼語」

「美食倶楽部」など大正時代の8編から成っていますが、最初の「病蓐の幻想」というのは、

神経衰弱な人物をモデル(ほぼ谷崎氏に近い)に使っています。虫歯が昂じて、その不安から、

地震への恐怖に話は移り、話の大部分が地震に集中しています。谷崎当人は、汽車に乗ったとき、

目的地に着く前に必ずやというほど、決まって、列車衝突への妄想から途中下車する恐怖症の

持ち主だということを父から聞いたことがあります。


今回、丸1年以上も経つのに東北の皆さんが再々直面しておられる震度5ほどの地震、

谷崎銃一郎氏は、その恐怖のあまり、気を失うか、心臓発作であえかなくお成りなのかと想うばかり・・・。








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Last updated  2012.04.05 09:35:00
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