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2012.06.18
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カテゴリ: 京や街の風物詩


何処ぞの遊郭と同じように思てはるンどすやろな。

祇園甲部は藩の取り潰しをはじめ、廃藩置県、四民平等、爵位返上、財閥解体などの

憂き目に遭わはった武家や名家の子女の受け皿どしたんどす。


 祇園甲部で舞妓、芸妓と呼ばれるのンは、祇園甲部の舞の流儀が京舞井上流で、

能、人形振り、篠塚流を基礎として、300年もの精進を重ねた近衛家のお抱え流派で、

御所にも指南役として上がってました格式の高い技芸集団どすねん。

舞と踊りとが根本的には違てるということを覚えといておくやす。


 舞妓の店出しの日は朝の6時から起きて、まずお風呂に入り、髪結いさんに行きますねん。

朝食はお赤飯と鯛で、できるだけおトイレに行かんで済むように、水やお茶などは殆ど摂らへんのどす。

髪を整え、鬢つけ油で下地を作ります。初めに練り白粉(オシロイ)の白を首から2、3度引き、

次に頬、鼻筋と引き、桃色の生臙脂または砥の粉で鼻筋、眉毛をかたどり、

白を重ねていきます。ほんでもう一度、生臙脂で眉を描き、その上に黒の眉墨を重ねます。


 さし物は、ちりかんと呼ばれる鼈甲の簪(カンザシ)、鹿の子留、よしちょう、橘、前ざし、両ビラ(家紋入り)。

衣装は下から順に、木綿のさらしの腰巻(白)、胸当て、もう一枚腰巻の長めのもの、袴、木綿の肌襦袢に襟は赤、

長襦袢は綸子地赤、扇面のいろいろな花の縫い取り、襟は別になっていて


縮緬の赤地に金、銀の源氏車、本衣装は綸子黒地に御所解、帯は青金、赤金の松、帯揚げは縮緬赤地家紋入り相良繍(ヌイ)。

本衣装の時は帯留はせえへんのどす。持ち物は扇、手拭、紅、櫛、それに鏡台前の鏡掛け、

お座布団、籠、櫛入れ、扇袋など、結構多いどっしゃろ。

 うち等、祇園の舞妓は芸事に磨きを掛け教養を身につけることに精進してますよって、

水揚げと言うてもお客さんと同衾するんとは違います。ステップ・アップのために儀式する

ことどすさかい、髷を割れしのぶから「やっこ」や「おふく」に変えるンどす。

祇園祭の間だけは「勝山」という髷にします。また赤地の襟から白地に替えるンどす。

芸妓になったら、もう可愛いということだけで許されないことになりますねん。



 この文章は「芸妓峰子の花いくさ」岩崎峰子著(講談社)を参考に、私なりに書かせてもらいました。





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Last updated  2012.06.18 13:56:42
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