おしゃれ手紙

2019.02.12
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テーマ: 読書(8471)
カテゴリ: 読書


昭和5年、賑やかな家族のもと産声を上げたハルエ。
穏やかな少女時代、ふたりの子供を育てながらの波乱の結婚生活と 離婚、反動の浪費三昧、 忍び寄る老いと病……一人の女性の足跡。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「おれの子じゃない。知らない」
ハルエの妊娠報告に夫のタケシは言い放ったー。
優しい両親、きょうだいに囲まれて、楽しい幼少期を過ごしたハルエだったが、 金にうるさく自分勝手、超細かい性格の夫との結婚生活 は、びっくりすることだらけだった。
子供たちが成長し、念願の離婚をしたところでハルエの中で何かがはじけた。
娘、妻、母、そして老人となっていく女の一生をおおらかに描く。

あなたみたいな明治の女(ひと) ■に続く、群ようこ作品。
主人公のハルエって多分、群ようこのお母さんだと思う。
ハルエには、娘と息子がいる。
本が大好きで作家になった娘・アカネというのは、群ようこだろう
ハルエは結婚はしたが、夫が生活費をくれないので惨めな暮らしをする。

子どもが成人して夫と別れて、調理師として働く。
定年で会社をやめ、娘に
「これからは、面倒を見てもらわないといけないね」と言うと
娘「ひと月いくらぐらいかかるの?」

ハルエ「40万」。


ビックリした。


すると娘は
「あっ、そう」と言いそれから毎月40万振り込んでくる。

「40万」という親も親だが「あっ、そう」と言う子も子だ。
ハルエは、着物にはまる。
まず、サラリーマンの年収以上、数百万円の着物を買い、それを皮切りに、次々と着物を買う。

もちろん、娘・アカネのツケで・・・。

 ハルエは、 欲望のままに、あらゆるののを娘にねだった。
デパート主催のファーストクラスでの二週間のイタリア旅行
カルティエでの宝飾品や時計の買い物。
洋服はジル サンダー、イッセイ ミヤケ。

群ようこってどんだけ稼いでるねん。
 ハルエは78歳の時、倒れて入院。
70代も後半になれば、いつ倒れてもいいように、入院の用意はしておくものだが、
ハルエは全くしていなくて、二人の子どもは、慌てたという。

病院に持っていく服を探そうとしハルエの部屋に入った息子は、

 私は、いつも病気になったら、
私が死んだら、倒れたら・・・を前提に生活している。

入院するとき持っていく物をまとめてスーツケースに入れているし
読みたい本があっても、なるべく買わずに図書館に行くようにしている。
老前整理を心掛けているのだ。

 物を買っても買ってもまだ買いたいというのは、買い物依存症。
不誠実な夫や冷たい子どもたちとの家族関係に心が満たされていなかったのかもしれない。
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Last updated  2019.02.12 00:09:14
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