全6件 (6件中 1-6件目)
1
京都の着物業界は特に染物に関しては、製造卸問屋と室町問屋と呼ばれる前売問屋で構成されています。前売問屋さんの中には仕入れ無しに、全てを製造している所も数は少ないのですが、存在しています。商売相手は地方問屋と小売屋さん。大半の前売屋さんは製造卸問屋さんから仕入れます。昔からちょっと有名な前売屋さんが倒産すると室町こぞって仕入れを止めてしまいます。まるで横並びの様に。そして売れ筋がちょっと評判になると殆どの前売屋さん同じ系統のものを仕入れます。ですから、染屋にしてもこの流れに乗ると一気に儲ける事が出来たのです。西陣は染め業界よりもっと強烈で、売れれば利益率が高いので「一夜明ければビルが建ち二夜明ければ夜逃げする」と言われていた程です。いずれにしても昔程、この様な事は無くなりました。ここ数年は値頃の着尺が売れると言うので、室町こぞって安物の小紋を仕入れました。それが大量の不良在庫となって室町問屋を苦しめてきました。それでも何とか糊口を凌いできたのです。ところが、今年に入って小売屋さんの個展に、お客様が戻り出したという明るいニュースが増え出してきました。少し光が見えてきたので少しずつ仕入れの量も増える気配を見せていたのです。そこでこの震災。見事に仕入れが止まってしまいました。その影響は勿論職人へ。仕事の量が超低空飛行していたのにそれよりもっと悪く、「無し」に近い状態に。昨年の友禅の生産高は減る傾向を変える事は出来ませんでした。しかし、インクジェットだけは生産高を伸ばしています。最も使い易い型友禅の小紋、もちろん振袖、訪問着に至るまでインクジェットが席巻する日が近いのかも知れません。
2011年04月28日
コメント(2)
日本人でこの震災に「何か貢献出来ないだろうか」と思わない人はいないと言う程、被災者へのボランティア意識が高いのは皆さん感じられる通りです。京都から行かれた方には現地の人は「京都からわざわざ来て頂いて」と感謝の言葉を受けると聞きました。京都新聞に寄ると、参加費一万円でボランティア希望者を募っているとありました。一万円は食費代の様です。泊まる所は市が確保したのだと思います。これなら行き易いですね。しかし、一般の震災へのボランティアは希望者が多過ぎて大半が断られているそうです。何も無い所へ行くのですから、寝袋、食料は持参でないと無理な話。旅館で泊めてもらってなんて考えても、現地の人でさえ泊まる所が無いのだから遠くからのボランティアは困難な様です。ボランティアは衣食住を自分で確保出来ない人が来られると迷惑な事になります。神戸の時は大阪や京都の近隣の人が大半でした。日帰りですからその分荷が軽くて済みます。今回は全国規模の希望者が殺到している様です。気持ちだけはあっても、暇も金もない我々は歯ぎしりをしながら見ているだけ。小銭を募金箱に入れるだけです。何かお手伝いを、何か気持ちを癒すものをと思うのですが。テレビでは野球のグローブを作る職人さんが、色んな学校等に呼びかけて不用なグローブを再生、現地の子供達に配るのが映されていました。素晴らしいアイディアだと思います。始まった学校生活に生かされるでしょう。着物職人である我々に出来る事は何でしょうか?泥に埋まった着物の再生は不可能としか考えられません。それに住む場所も確保出来ていない今、着物は邪魔者扱いになる事は明白。着物の補修の時期ではない様です。
2011年04月26日
コメント(3)
三陸沖は日本でも有数の地震地帯、それも世界有数の津波を伴う悪魔の顔を持っています。その反面、世界有数の漁場という天使の顔も持ちあわせています。この顔は美しく至福の時を過ごさせてくれます。悪魔の顔を持っている事等忘れさせてくれる程。悪魔の顔を出すのは世代が代わって忘れられた頃。ここに家を建ててはいけないと言う家訓も押入の奥に。今度の悪魔は悪魔中の悪魔、悪魔王。ちょっとした悪魔除けなぞ屁のカッパにやってきました。魔の手から逃げ得た人の話しを聞くと、逃げ方が上手かった、来ない場所に家を建てていた、運が良かったに集約されるかも知れません。運が良かった人以外は、全て油断をしていなかった事が助かった理由だと思います。先生の言う事を聞かず、一目散に高台に上がった子供も居ます。全校集会の様にグランドに整列させて避難が遅れて沢山の児童が亡くなった例も。沢山の子供を預かった先生が、いざと言う時どうすれば良いのか考えていなかったからこそ、直ぐ横にある山や校舎の上部に行かず曖昧な行動を取らせ自分も含めて子供を死なせてしまいました。東海、東南海、南海地震は今度の震災と同じく、一気に起こる可能性も指摘されています。今度の震災で京都、滋賀は十センチ東北へ地盤が移動しました。関西も可成りの地盤ストレスを抱え込んだ可能性があります。酷い余震が南へ移行しているのも気になります。可成りの確立で起こる事が予想されるこれらの地震に、果たして油断してはいないでしょうか。大阪は緩い地盤の上に建った都会、液状化や地下街の津波対策は万全なんでしょうか。話は変わりますが、工房へ自転車通勤して五年になります。最初の年は二回こけました。一回は手袋をはめるのに左ハンドルを右手で持ってしまいコントロール不能に。二回めは暗くて確認出来なかった敷石をよける為に急ブレーキ、逆立ちして。それ以来自転車でこける事は無かったのですが、今夜帰宅途中、道を塞いで歩いていた女子高生の重い鞄がハンドルに当たって転倒、油断でした。肘を擦りむき、膝を打ち、自転車の一部が壊れ、ズボンが大きく破れ悲惨。長く無事故であったのに矢張り油断です。油断は大敵です。
2011年04月22日
コメント(2)
震災のニュースで初めて法衣を着た人を見ました。幼稚園の卒園式が間借りした中学校で開催されたのです。数人の幼児が亡くなっていました。その卒園式に言葉を述べられたのが法衣を着た園長さんでした。お寺の和尚さんなんだと思います。画面に放送上の理由があるから、震災ニュースに出ないのかも知れません。日本人は四季折々の自然、山川草木に神仏を感じる特異な人種です。八百万の神々を本人の意識の外に感得しているのです。それは無宗教と紙一重ながら無宗教ではないのです。ですから、特に排他的でなく強制的でない宗教は暗黙に了解してしまいます。この態度は世界では珍しい事。包容力がある、或はだらしないとも言えるのかも知れません。初詣に法事、クリスマス、なんでもござれです。ですから、自分が信仰していない宗教でも、自分の為に祈って頂けるなら喜んでその祈りを受け入れると思うのです。被災地では沢山の遺体が並べられたり、土葬の様子が報道されました。もし私が死者の中に居たなら、どんな宗教でも良いから祈って欲しかったと思うのです。ずっと報道を見ていましたが、宗教者がお経をあげたりしている姿は見ませんでした。私が見ていなかっただけかも知れませんが。京都では西本願寺の親鸞聖人の大遠忌で賑わっています。バスで来てバスで帰られるので、西本願寺と前の堀川通だけですが。こちらも大いに賑わって欲しいとは思いますが、宗教者は現地で癒しの言葉を死者にも被災者にも呼びかけて欲しいと思いました。お相撲さんも重い腰を上げました。お年寄りは大喜び。良かったね。次は坊さん達、出番ですよ。
2011年04月10日
コメント(4)
今日、奈良からお客様が来られました。小物をお買い上げ頂いたのですが、京都の中京区役所の場所を聞かれました。娘さんの住所変更の届けに奈良から出て来られたのです。 住所変更位自分でやれば良いのにと思ったのですが、良く聞くとその娘さん看護士として宮城へ向われて不在だったのです。府立病院の看護士としてお医者さんと一緒に東北大震災の医療業務に向われていたのです。お客様には時々連絡があるそうですが、看護士さんは殆ど寝る時間も無いとか。こちらに帰る日なんて全く分からないし、まるで戦争病院みたいだそうです。現場の医者や看護婦のご苦労が目に見える様でした。それこそ、必死の看護を続けられている方達に、美味しいものを食べて頂ける様ボランティアに行きたいと思った程です。頑張っている人がいます。負けない様にやらないと。
2011年04月06日
コメント(0)
この度の大震災は大規模な破壊力をもって、沢山の命と資産をこの世から抹殺してしまいました。神戸の大震災の数倍にも及ぶ被害でした。神戸の時は関東に居られた方なら憶えがあると思いますが、何となく遠くの出来事だったのではないでしょうか。近くに津波が来た訳でもなく、新幹線や高速道路も直ぐに回復しています。割と局地的だったと言えるからです。今回の大震災は沖縄まで津波警報が出ました。関西は神戸を体験しその悲惨さは身に沁みています。テレビに津波が街を破壊する様を見て我が身の事と感じ、総毛立ったに違いありません。支援気分の高まりはこの大震災ではほぼ全国的に広がっています。被害の大きさももちろんですが、神戸を体験した関西人も我が事に思えたからに違いないと思います。孫さんの様に莫大な支援を表明する人も出てきました。石川遼君やイチローなどスポーツ選手も大きく手を挙げました。一般人にはとても真似ができませんがやれる事をやるしかありません。東京都知事の石原氏は自粛を提案しました。確かに停電の影響もあって街に繰り出す気分ではないでしょうが、自粛していて良いのでしょうか。神戸は復興途中であの「ルミナリエ」を強行に開催しました。そんな事している場合ではないと言う意見もありました。しかし、あのルミナリエは見事に神戸の人達の復興意欲を盛上げてくれました。奇跡的な早さで復興したのはルミナリエのお陰だと言う人が沢山居ます。自粛するのは一見理に適っている様にみえますが、経済活動を活発にする事で支援出来る次の資金が生まれてくるのだと思います。東京は火の消えた街の様になっているとか。浅草やデパート、ホテル色んな場所で閑散となっているとか震災支援の行事には人が集まっていますが、そんな気分にはなり難いくても楽しく街を盛上げるのも必要。催事を止めたり、縮小するのはこれでお終い、どんどん日本を元気にする催事を盛上げていくべきだと思います。無理矢理でも。日本国民こぞって意気消沈していては復興はもっと遅れてしまいます。
2011年04月04日
コメント(4)
全6件 (6件中 1-6件目)
1
![]()
![]()
![]()