August 15, 2023
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カテゴリ: 気になるTV番組
2023年NHK大河ドラマ 『どうする家康』 の感想です。

この回はいよいよ天正12年(1584)の小牧・長久手の
戦いに突入しました。
豊臣秀吉や徳川家康を扱う長編ドラマでも、なぜかこの
小牧・長久手の戦いは軽めに流されてしまうことが多くて、
信長・秀吉・家康の3英傑を出した愛知県人の私としては
少々残念に思っていました。

でもこの『どうする家康』では、小牧・長久手の戦いが

やってくれるようです。

舞台は愛知県西部の濃尾平野で、ドラマで出てくる地名の
場所や距離感がだいたいわかる尾張の地元民としては、
たまらなく嬉しいことであります。

今週は羽柴秀吉(ムロツヨシさん)との戦いに挑む前に、
徳川家康(松本 潤さん)が苦楽を共にしてきた家臣団の
それぞれと思いを語り合い、互いに決意を固めていくのが
ストーリーの中心で、それぞれに面白いものでした。

天下一統への勢いのまま、家康の存在を認めるがゆえに
家康を潰しにくる秀吉と、強大な秀吉に勝てる確信はない
けど戦わねば秀吉のいいようにされてしまうのでそれは


今回出てきた犬山城、小牧山城、おそらく来週出てくるで
あろう龍泉寺城、岩崎城などは高台になっていて、眼下
には平地が見渡せて、現代の建物がなかった戦国の当時
なら敵の進軍が良く見えたと思います。
アクセスは良くない場所が多いですが、ご興味があれば、


こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #どうする家康

岡崎市の大河ドラマ館、開催されています。
 ⇒ ⇒  こちら
静岡市の大河ドラマ館、開催されています。
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浜松市の大河ドラマ館、開催されています。
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岐阜県の関ケ原の古戦場記念館では「どうする家康」展・
ぎふ 関ケ原が開催されています。 ⇒ ⇒  こちら


天正11年(1583)織田信長が亡き後の覇権争いで柴田勝家を破った羽柴秀吉
(ムロツヨシさん)は天下人への階段を駆け上がっていました。
秀吉の力を恐れる公家や僧や戦国大名たちは皆こぞって貢物を持って秀吉の元に
祝いの挨拶に行き、いつか秀吉を倒すと考える徳川家康も筋を通しておくために、
石川数正(松重 豊さん)を秀吉のいる大坂に向かわせました。
秀吉は数正から戦勝祝いの言葉を受けたとたん、堅苦しいのは無しと相好を崩し、
親し気に数正に近寄って数正の器量を褒めたたえました。
家康が数正に持たせたのは信長から下賜された初花肩衝で、秀吉は自分のような
卑しい身分の者にこのような高価なものを勿体ないと感涙しましたが、内心は
家康自身が挨拶に来ないことを不満に思っていました。



秀吉はまた、信長亡き後に焼失した安土城を造り直し自分が信長の後継者であると
して住もうとしている織田信雄(浜野謙太さん)を軍事力で追い出し、信雄には
二度と天下人の夢をみないよう釘を刺しました。
(三男・織田信孝は兄・信雄の命により野間大坊(現在の愛知県知多郡美浜町)で
自害。この野間大坊は源義朝(源頼朝の父)の最期となった場所でもあります。)
その後での信雄の動きは秀吉の読みどおり、信雄は徳川家康(松本 潤さん)を
尾張の清須城に呼び、秀吉から天下を取り返して欲しいと泣きつきました。
家康は、織田と徳川は何を措いても助け合うと亡き信長と盟約を結んだと信雄に
言いつつ、しばらく時が欲しいと言って清須を出ました。



清須に同席した石川数正と清須での信雄との話を聞いた酒井忠次は、主・家康が
無謀な戦をするつもりはないと言いつつも、秀吉と一戦交えるつもりだと感じて
いて、その時は自分たちの最後の戦にすると覚悟していました。
家康は家臣たちの考えが聞きたくて、それぞれのところに出向いていました。
召し抱えた旧武田の家臣の大将となった井伊直政(板垣李光人さん)は、自分の
強さを見せないと従ってくれないからと、激しい稽古で全身傷だらけでした。
直政は彼らを率いるのは自分でよいのかと悩んでいました。
でも家康は、本多忠勝と榊原康政では武田に恨みがある、最強の兵をてなずけ
られるのは負けず嫌いで人たらしのお主しかいない、と直政を励ましました。
そして直政に、もし近いうちに大戦となったら彼らを思いのまま動かせるかと
問い、家康の思いを察した直政は「必ずや。」と答え、決意しました。



家康は次に榊原康政(杉野遥亮さん)のところに行きました。
家康は康政に、秀吉と戦になったら勝算はあると思うかと問いました。
康政は冷静に「敵は寄せ集めの大軍。我らはいくつもの戦をくぐり抜けてきた、
小さいながらも固い固い一丸。なぜ負けましょうや。」と。
家康が今度こそは死ぬかもしれないと言うと、家柄のよからぬ武家の次男坊で
ある自分がここまで出世し長生きできるとは思ってなかった、何の悔いもない、
と迷いなくきっぱりと答えました。
そんな康政を見て家康は「お主の知恵を頼りにしておる。」と、秀吉との戦場に
なるであろう尾張一帯の絵図面を渡して退室していきました。



そして本多忠勝(山田裕貴さん)のところに行くと忠勝は、家康が直政や康政と
話していたことを聞いていたのか、家康が何も言わないのに「俺に聞くまでも
ないこと。やるべし。」と力強く言いました。
そして忠勝は「天下の覇権をめぐって戦えること、この上ない喜び。」と言い、
桶狭間の戦(1960)のときの家康との思い出を語り、今もまだ家康を主君と
認めてないとまで言うので、家康は一瞬戸惑いました。
でも「天下をとったら考えてもよい。」と言って、三方ヶ原の戦(1573)の
ときに武田と戦って討ち死にした叔父・本多忠真の形見となった瓢箪の水筒を
家康に差し出しました。
水筒を眺め忠勝の思いを悟った家康は、その水をゴクリと飲みました。



秀吉と戦う決意をした家康に家臣たちもそれぞれに決意を固めました。
軍議が開かれ、本多正信が秀吉方の池田恒興を調略すれば丹羽長秀や前田利家ら
も寝返り秀吉を取り囲む日の本全土の戦になる、と意見しました。
家康は皆に「何も持たず皆に蔑まれていた百姓の秀吉がここまで上がってきた。
そういう男は欲に果てがない。もし秀吉にひざまずけば、我らのこの国もやつに
奪われる。わしは身に染みてよくわかっている。力がなければ何も守れん。強く
なければ奪われるだけだと。」語り、そして「乱世を鎮め、安寧の世をもたらす
のは、このわしの役目と心得ておる!」と力強く言いました。
「秀吉に勝負を挑みたい。」ーー家康の決意に家臣一同「異存なし!」と迷い
なく力強い返事をしました。



年が明けた天正12年(1584)2月、家康は清須の信雄に徳川家が味方すると
報告しに行きましたが、信雄の横に控える三家老が気になり人払いさせました。
家康は信雄に池田恒興を調略するよう強く言い、また同行した数正は秀吉への
内通者のことをほのめかしたので、後日信雄は三家老を誅殺しました。
そしてこの三家老のことは、家康と秀吉の開戦のきっかけとなりました。
大戦を控えた家康は於愛の方(広瀬アリスさん)と二人の子たちの様子を見に、
会いに行きました。
家康は家を取り仕切る於愛の苦労をねぎらい、於愛もまた家康の思いを理解し、
手習いの稽古に疲れた二人の子たちの寝顔を愛おしく眺めていました。



秀吉との決戦に出陣するために、徳川の一同は岡崎城に集結しました。
酒井忠次(大森南朋さん)は背後の守りを大久保忠世(小手伸也さん)と鳥居
元忠(音尾琢真さん)と平岩親吉(岡部 大さん)に命じ、特に真田からは目を
離すなと念を押しました。
そして家康は皆に、ここまでよくついてきてくれたと礼を言い、続けて「この
戦は未だかつてない日の本を二分する大戦となる。機は熟せり。今こそ我らが
天下を取るときぞ!」と力強く鼓舞し、家臣一同もそれに応えました。



決戦が始まり、信雄が調略したかと思われた池田恒興は褒美の大きさで秀吉に
つき、進軍を開始した池田軍は尾張北部の犬山城を落城させました。
その池田軍がさらに進軍を続け、今度は楽田に向かうと予想され、敵が攻めて
くる恐怖に戦に慣れない信雄は大声を出してただうろたえるだけでした。
そんな信雄を家康が一喝、その後は穏やかに「総大将がうろたえるな。信長の
息子だろ。しっかりせい。」と言い、信雄は「はい。」と返事しました。
そして家康は、秀吉の本軍が来る前に池田勢を足止めして時を稼ごうと考え、
その足止めを自分たちがやると酒井忠次が名乗り出ました。
忠次の後で「いや、それは自分が。」と数正や忠勝ら若い大将が名乗りをあげ
ましたが、忠次は若い者たちには次に来る秀吉に備えよと命じました。



出陣にあたり忠次は家康に、自分は当初は秀吉に勝てないと思っていた、でも
今はそれを恥じていると言い、殿・家康がすっかり逞しくなったし若い大将
たちもいる今なら勝てる気がすると語りました。
そして忠勝ら若い者たちに「後は頼んだぞ。」と言い、家康からは「生きて
帰ってこい!」と言葉をもらい、家臣たちを引き連れて出陣していきました。
そして羽黒にて池田恒興の娘婿の森長可(織田信長の小姓だった森乱の兄)
との戦いが始まりました。
忠次は敵の側面をついて攻撃して勝利し、森勢を退散させました。



秀吉の本隊との戦いに備え、榊原康政が策を出しました。
それはかつて信長が築城して17年前に廃城にした小牧山城に二重の土塁と
空堀を巡らせ、難攻不落の要害としてそこを本陣とする、というものでした。
工事に10日かかるという康政に家康は5日でやるよう命じました。
一方、動き出した秀吉の本隊は3月29日に楽田城を制圧し、小牧山城とは
1里半の位置に対峙しました。






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Last updated  August 15, 2023 11:00:34 PM


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