October 18, 2023
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カテゴリ: 気になるTV番組
2023年NHK大河ドラマ 『どうする家康』 の感想です。

この回は徳川家康(松本 潤さん)の家老・酒井忠次
(大森南朋さん)と、豊臣秀吉(ムロツヨシさん)の
二人の老人が天寿を迎える回でした。

ドラマの前半とラストの忠次@大森南朋さんの演技は
鳥肌の感動で涙ウルウルの圧巻でした。
特にラストで松潤が流した涙は、演じている本人も
感動した、自然の涙だったと思います。

もっていった、そんな感じさえしています。

そしてこのドラマでの忠次と秀吉の二人の絶命の瞬間の
描かれ方は、あまりにも対照的でした。

幼い頃から仕え守ってきた大好きな殿・家康に、死期が
近いことを悟った自分の最後の思いを伝えることができ、
そして最期は聞こえるはずのない殿の出陣の命を聞き、
絶え絶えの息で具足を揃え、妻・登与(猫背椿さん)の
手を借りて支度が整ったら、主・家康を思いながら忠次は
静かに息を引き取りました。

それは己が蒔いた種とはいえ、心安らかに旅立つことが
できなかった秀吉とはあまりに違っていました。


願う気持ちもあったでしょう。
ただ秀吉は、出世してから身内はこの上なく大事にした
けど、家康と家臣団のように心を許せる他人はいなかった
ように思えました。
だから家康が自分に本気で進言してくれて、その言葉の

ような温かみを感じて、どこか嬉しかったのかも、とも
思えました。

ドラマもいよいよあと2カ月でおしまいです。
これからは大戦が2つと、その間に徳川の中でややこしい
問題が起こるので、どう描かれるか楽しみです。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
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文禄2年(1593)5月、明との戦を休戦させた豊臣秀吉(ムロツヨシさん)の
元に、側室の茶々(北川景子さん)から子ができたという知らせがあり、秀吉は
大喜びで大坂城に戻ってきました。
秀吉は「拾」と名付けた我が子と対面して拾を抱こうと手を伸ばしたとき、ふと
自分がこの手で多くの者を殺めてきて汚れているのではと思いました。
そして周囲にいる家臣たちを手で振り払って「汚れた者を近づけるな。」と命じ、
寧々(和久井映見さん)と茶々に「拾に粗相した者がおれば誰であろうと成敗
してよい。」と命じました。
秀吉の言葉に「はい。」と快く返事をする茶々に寧々は驚きを隠せませんでした。



秀吉は明との和議の条件で、明の皇女を天皇の妃とすることなど明側がとうてい
受け入れないであろう七か条をつくり、その内容で必ず交渉をまとめるように
石田三成(中村七之助さん)らに言い渡しました。
徳川家康(松本 潤さん)のところに相談にきた三成は困り果て、その様子を見た
家康の側室の阿茶(松本若菜さん)は「耄碌しても天下人。難儀なことで。」と
皆が内心思うけど口にしないことを言い、家康にたしなめられていました。
家康はこの機会だからと、三成が考える新たな政の仕組みについて問いました。
三成は力ではなく知恵で、合議制でと夢を語り、本多忠勝(山田裕貴さん)と
阿茶はそれを秀吉に伝えてみてはと言い、家康も三成を後押ししました。



文禄4年(1595)秋、家康は嫡男の徳川秀忠(森崎ウィンさん)を伴って、
京の酒井忠次(大森南朋さん)の屋敷を訪ねていました。
秀忠は茶々の妹の江を正室に迎えていましたが、これは秀吉の強い要望による
もので、秀吉は豊臣と徳川の結びつきを強固にしようとしていました。
さて秀忠は、忠次を訪ねたからには忠次の十八番の「えびすくい」を見たいと
所望し、目を患って隠居している忠次でしたが、可愛い若殿・秀忠のたっての
要望に老いた身体がスッと立ち上がり、古女房の登与(猫背椿さん)と一緒に
縁側で踊り始めました。
すると秀忠は踊りを見ているだけでは我慢できなくなり、父・家康や井伊直政
(板垣李光人さん)を巻き込んで踊って、楽しいひと時となりました。



後で家康と二人きりになった忠次は、政の状況を家康に訊ねました。
家康はかつて織田信長が言っていた「安寧な世を治めるは、乱世を鎮めるより
はるかに難しい。」という言葉を思い出しました。
すると忠次はやにわに家康に近寄って家康を抱擁し、幼い頃からこれまでずっと
家康が辛いことや苦しいことをよくぞ乗り越えてきたと思いを伝えました。
そして家康も、忠次がいてくれたからと思いを伝え、そんな家康に忠次は「殿が
あまたの困難を辛抱強く乗り越えたから、我ら徳川は生き延びられた。」と言い、
一つだけ願いを言い残したいと家康に正対しました。
「天下をお取りなされ。秀吉を見限って、殿がおやりなされ。」



それから3か月後の小雪の舞う冬の日、忠次は一人縁側で息も絶え絶えになり
ながら具足を身に着けていました。
何をしているのかと登与が声をかけると忠次は「殿から出陣の陣触れがあった。
参らねば。」と言って、よろけた身体が庭に崩れ落ちました。
夫・忠次の最期のときを察した登与は笑顔で優しく具足をつける手助けをして
いたのですが、全てが整ったとき忠次は静かに息を引き取っていました。
「ご苦労さまでございました。」ーーもう届かない声を登与は夫・忠次にかけ、
深く一礼をしました。



文禄5年(1596)9月1日、大坂城にて秀吉は明国との講和で皇帝の返事を
受け取り、自分が出した条件が通ったと満足していました。
しかしこれは戦を終わらせるために小西行長らが作った偽物でやがてそれが
発覚、秀吉は怒り狂い、再び明国との戦を決意しました。
秀吉をなだめるために間に入った家康に対し秀吉は、今のままでは文禄の役で
何一つ得ていない、何かを得るには今一度、戦をするしかない、と言いました。
それは危うい賭け、徳川の軍勢は出さないと進言する家康に秀吉は長久手の戦
(1584)のことを出し、あのときは徳川に負けた、しかし戦は勝てなくても
利を出す術はいくらでもある、自分に任せておけと言い、そして秀吉は三成に
朝鮮攻めにとりかかるよう命じました。



慶長2年(1597)6月、第二次朝鮮出兵が始まりました。
またこの頃は日本国内でも戦乱の火種があり、家康の側近の本多正信はこの
状況を「内も外もめちゃくちゃ」と考えていました。
一方、秀吉の子・秀頼(拾・改め)はすくすくと育ち、その成長を周囲の者は
温かく見守っていたのですが、そんな時に秀吉が突然、病で倒れました。
幼い秀頼の行く末を案じる秀吉は三成を呼び、政についての考えを問いました。
三成は合議制の考えを述べ、秀吉は三成に「やってみよ。」と言いました。



三成は秀吉から了承をもらったことを家康と前田利家(宅麻 伸さん)に報告し、
二人には自分たち五奉行への助力を求めました。
特に利家は秀吉とは信長の家臣時代からの友で、若い頃から秀吉という男を
見てきているので、秀吉が天下人らしい考えをするのを喜んでいました。
そして家康も、気力が快癒した秀吉なら、自分が始めた明国との戦をうまく
収めるだろうと期待していました。
しかし秀吉の容態は悪化していき、家康と二人きりで話がしたかった秀吉は
病床に家康を呼びました。



秀吉は家康に、我が子の秀頼に家康の孫娘の千姫を嫁がせるよう頼みました。
ただ家康は、幼子たちの婚儀よりも秀吉には(存命のうちに)まず明国との
戦を終わらせて欲しいと考えていました。
「世の安寧、民の幸せを願うならば、最後まで天下人の役目を全うされよ。」
ーー家康は訴えましたが秀吉は、そんなものどうでもいい、秀頼が安泰なら
それでいい、と考えていました。
さらに秀吉は、三成が考える合議制などうまくいくはずがない、豊臣の天下は
自分一代で終わると言い、その言葉に家康は「だから世をめちゃくちゃにした
まま天下人の役目を放り出すのか?」と怒りを露わにしました。
そして秀吉が「そうだ、ぜ~んぶ放り投げる。」と笑いながら言うので家康は
真剣に怒り「まだ死なさんぞ!秀吉!」と声を荒げました。



人をくったような態度の秀吉でしたが、亡き信長は自分の後継者を家康と思って
いただろうと言い、そう聞いた家康は秀吉を「天下を引き継いだのはそなた。
まことに見事であった。」とねぎらいました。
秀吉は家康に「すまん。」と詫び、その思いを受けた家康は「二度と戦乱の
世には戻さぬ。あとは、任せよ。」と伝え、退室していきました。
ほどなくして秀吉に最期の時が近づき、その枕元には茶々がいました。
寧々を呼ぼうとした?秀吉から茶々は呼び鈴を遠ざけ、苦しみにあえぐ秀吉に
「秀頼は私の子。天下は渡さぬ。猿!」と言い放ち、あれだけこよなく愛した
はずの茶々からの言葉に、秀吉は悲しみのまま絶命していきました。



家康は忠次から「天下人になれ」と言われたときのことを振り返っていました。
「天下人など嫌われるばかりだ。信長にも、秀吉にもできなかったことがこの
自分にできようか。」と忠次に自信のなさを打ち明けていました。
主・家康の思いを受けた忠次は優しい目で「殿だからできるのです。戦が嫌いな
殿だからこそ。嫌われなされ。天下を取りなされ!」と家康を励ましました。
幼い頃から自分を傍で支え命をかけて仕えてきてくれた忠次の最後の願いを胸に
刻み、家康は自分が天下人になる決意をしました。






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Last updated  October 18, 2023 03:06:48 PM


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