December 24, 2023
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カテゴリ: 気になるTV番組
2023年NHK大河ドラマ 『どうする家康』 の感想です。

時間は豊臣家が滅亡へと向かう1615年の大坂夏の陣へと
流れていきました。
松本 潤さん演じる徳川家康をはじめ、ドラマに登場する
人物の描き方は、本当にいろいろとあるのだなと感じます。

このドラマでは、徳川と戦うことを決めたのはほかならぬ
豊臣秀頼(作間龍斗さん)で、 “乱世が生み出した最後の
化物” と位置付けられ、それは秀頼が幼い頃から母の茶々

つぶやいてきたであろう言葉によって植え付けられていた
意識が作り出したもの、と描かれました。

そして秀頼の決意は、真田信繁(日向 亘さん)をはじめと
した戦に再び己の夢をかける乱世の生き残りの武将たちの
心に火をつけ、大坂夏の陣へと向かっていきます。

自分の老い先が長くないと感じている家康が、「この戦で
乱世の亡霊たちを根こそぎ連れていく」という解釈は、私に
とって初めて出会った考えかもしれません。

徳川家康の生涯の中で最後のメインとなる場面を、脚本の
古沢良太さんはとても興味深い描き方をしてくれていると
感じています。


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慶長19年(1614)12月、大坂冬の陣において徳川と豊臣は和議を結ぶこととなり、
徳川家康(松本 潤さん)は側室の阿茶(松本若菜さん)を徳川方の全権代表にして、
「二度と大坂を戦えなくするように。」と和睦交渉を命じました。
一方、豊臣秀頼は和睦の全権代表を母・茶々の妹で叔母の初(常高院)に頼みました。
秀頼の側近の大野治長は「豊臣の所領安堵、秀頼と茶々は江戸に出さぬ、牢人たちに
所領を与える。」この3つを豊臣方の条件として徳川に約束させるよう伝えました。



難題と言ってもよい3つの条件を頼まれた初(鈴木 杏さん)は、茶々の乳母である
大蔵卿局(大竹しのぶさん)とともに和睦交渉の場に臨みました。
阿茶は徳川としては、所領安堵と秀頼と茶々は江戸に出さぬことは認められるけど、
牢人たちに所領を与えるのは到底無理、罪に問わず召し放ちを認めるのが精一杯で、
それは堀をすべて埋め立てて本丸以外を破却するならば、と伝えました。
そう聞いた初は、ならば堀の埋め立てと建物の破却は豊臣が行うと返し、のんびり
そうに見える初の交渉のしたたかさに、阿茶も敵ながらあっぱれと感じていました。
阿茶の報告を聞いた本多正信は、大坂城の防御機能(堀、櫓、真田丸など)がなく
なれば、もう豊臣方は戦えないだろうと考えていました。



年が明けて慶長20年(1615)、本多正純(井上祐貴さん)の指揮のもと大坂城の
堀の埋め立てが始まり、正純は外堀だけでなく内堀も埋めさせていました。
それを見て、内堀を埋めるのは豊臣方の約束のはずと明石全登(小島久人さん)が
刀を抜き、あわや斬り合いという事態に。
それを大野治長(玉山鉄二さん)が止め、堀は後で掘り返せばよい、徳川が卑怯な
ことをすれば豊臣方の味方が増える、諸国の同志が集まってくる!と強気に仲間を
鼓舞し、正純は治長の言葉に警戒心を抱きました。



徳川と豊臣の間で緊張状態が続く中で、寧々(和久井映見さん)はこの先のことを
どう考えているのか、茶々(北川景子さん)と話し合いました。
寧々は、和議が相成ったのだから豊臣はあらがう意思がないことを徳川に示すべき、
牢人たちは召し放ったほうがいいと茶々に意見しつつも、豊臣の跡を継ぐ秀頼を 
見事な将に育ててくれたと礼を言いました。
しかし、今の豊臣は徳川に代わって天下を治めることはできない、また乱世に戻る
と寧々は茶々に説き、そして「野心を捨てれば豊臣は生き残れる、秀頼を、豊臣を
守ってほしい。」と茶々に手をついて懇願しました。
しかし茶々は、自分は野心ではなく世のため、この国の行く末のためにやっている
と考えを変えませんでした。



徳川と豊臣は一触即発状態が続き、初は双方の間を取り持とうと家康のいる駿府城を
訪れましたが、はじめに対応したのは阿茶でした。
しばらくすると家康が江戸から呼び寄せた江(2代将軍・徳川秀忠の正室、初の
妹;マイコさん)が駿府に到着し、姉妹は再開をともに喜んでいました。
一方、家康のもとには大坂の動静が続々と伝えられていて、牢人たちは以前よりも
さらに増え兵糧も集められているとのことでした。
「戦を飯の糧ではなく、ただひたすら戦うことを求める者がやっかい。乱世が生み
出した化け物が滅ばぬ限り戦はなくならない。」ーー家康がそう語っていると都
より急ぎの報が入り、牢人たちが都で放火して多数の死者が出たとのことでした。
家康は初に会い、これは和議を反故にしたとみなす、我が軍勢で豊臣を攻め滅ぼす、
それを避けたいなら、直ちに牢人どもを召し放ち、秀頼は大坂を出て一大名となり
我が配下になるように、これが最後の通達、と伝えました。



慶長20年(1615)4月、家康は大軍勢を率いて京に入りました。
家康は二条城で寧々と会い、戦を避けるためにと力添えを頼みました。
寧々は、茶々に伝えるべきことは伝えた、茶々は再び戦うことが何を意味するか
わかっている、自分はともかく秀頼は死なせたくないはず、でも茶々の中の何かが
それを許さなくて天下を取り返すことをあきらめようとしない、と語りました。
そして寧々は「自分は茶々の気持ちには考えが及ばない。自分の役目は終わった。
秀吉と二人で何もない所から作り上げた豊臣家は夢のような楽しい日々だった。」
ーーそう語って、家康に深く頭を下げて退室していきました。



駿府まで来ていた江は、姉の茶々を説得するために、初とともに家康に同行して
京まで来ていました。
寧々が退室した後で江は、話すべきかどうかずっと迷っていたと前置きして、姉・
茶々のこれまでの出来事を家康に語りました。
茶々は伯父・織田信長が討たれたときは家康の無事を一心に祈っていたけど、越前
北ノ庄城の戦いに家康が助けに来なかったことで落城して母・市は自害し、それを
逆恨みしていると。
でも母がよく言っていた憧れの君のことが茶々の頭にあり、我が子の秀頼を自分の
理想像の憧れの君に育て上げたと、初も言葉を添えました。
思いが暴走していく茶々を止めるべく家康は筆をとり、思いのたけをこめて茶々に
文をしたため、それを江に託しました。



初と江は大坂城に入り、まず最後通牒となる徳川からの条件を伝えました。
秀頼は承知し、熟慮のうえ追って返答すると答えました。
そして江が家康から預かってきた文を茶々に渡し、茶々はその場では文は読まずに
懐に入れ、江には娘の千(原菜乃華さん)と話すことを許しました。
江は千に、自分が選んだ櫛と、家康からの格別なる贈り物のぺんすうを渡しました。
しかし千は、自分は豊臣の妻だと言ってそれを受け取ることなく母に返し、家康に
ぺんすうを返すよう伝えました。
「お達者で。」ーー千は母・江に別れを告げて、義母の茶々の傍に座を変えました。



一人になった茶々は家康からの文を読んでいました。
「あなた(茶々)を乱世に引きずり込んだのは私(家康)。でも乱世を生きるのは
我らの代だけで十分。私とあなたで全てを終わらせましょう。私は命尽きる前に、
乱世の生き残りを根こそぎ引き連れて滅ぶ覚悟。されど秀頼はこれからの世に残す
べき人。いかなる形であろうと生き延びさせることこそが母の役目。かつて母君
(市)があなたにしたように。」
家康からの文を読んだ後、茶々は秀頼の成長を記した柱を見に行き、柱の傷を見て
再び心が揺れ動くのでした。



茶々は徳川とどう向き合うのか、秀頼にきめさせることにしました。
秀頼の決定には、母・茶々はもちろんのこと、正室・千も家臣一同も秀頼に従うと
覚悟を示しました。
そして秀頼自身は徳川と戦うことを決意。
中庭に出て豊臣方の武将たちを前にして「自分は戦場でこの命を燃やし尽くしたい。
皆の者、天下人はこの秀頼であることこそが世の為、この国の行く末の為。自分は
信長と秀吉の血を引く者。正々堂々、皆々と共に戦い徳川を倒してみせる。決して
皆を見捨てぬ。共に乱世の夢を見ようぞ!」と鼓舞しました。
秀頼の力強い宣言に誰もが歓喜して奮いたち、秀頼のために戦うことを誓いました。
茶々は揺るぎない決断をした息子・秀頼を褒めて支持し、家康からの文を燃やし、
徳川と豊臣の間を取り持っていた初は、もう戦いは避けられないことを悟りました。



徳川との決戦に舵を切った豊臣は、大野修理らがまず大和郡山の城を攻めて落とし、
その報はすぐに家康に届けられました。
徳川秀忠(森崎ウィンさん)は「これが秀頼の返答か。」ととらえ、本多正信
(松山ケンイチさん)は「どうやら豊臣秀頼こそ、乱世が生み出した最後の化物」
とつぶやきました。
「乱世の亡霊よ、さらば。」ーー写経していた家康も決戦の覚悟を決めました、






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Last updated  December 24, 2023 03:27:55 PM


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