February 6, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

このドラマで何度も繰り返されてきた主人公・まひろ
(吉高由里子さん)の母・ちやはの死に関する場面。
そして母の死の真相を伏せようとする父・藤原為時
(岸谷五朗さん)をまひろが受け入れたくなくて、
何かとまひろが反抗する場面。

当時は今よりも身分による権力の差がはるかに大きい
時代だから、ふつうの子供なら、悲しいけど悔しいけど


でもそれをドラマであえてしなかった。
それはまひろの一途な思いが藤原道長(柄本佑さん)に
結びつき、道長に全てを聞いてもらって、そして泣いて
泣いてまひろの気持ちが収まった。
気持ちが収まって、ようやく父を許すことができた、
という流れにしたかったのかなと感じました。

さて、あるときは露骨に、あるときはさりげなく繰り
広げられる平安貴族の権力争いは、毎回興味深く見て
いるのですが、この時代ならではの風俗も面白いですね。

今のような科学的な証明ができない時代、人々は何かを
信じてすがって生きているから、良い意味での御仏への


それにしてもドラマ冒頭の僧と寄坐(よりまし)。
まずはじめにさりげなくその家の個人情報や悩み事を
聞き出しているから、あれは霊が下りてきたのではなく、
どう見ても似非ですね。
それでたんまりと謝礼をもらっていく、いい商売です。


こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


永観2年(984)、宮中行事で「五節の舞」の舞姫を務めたまひろ(吉高由里子さん)
でしたが、その折に密かに思う三郎と母の仇であるミチカネが実は藤原の右大臣家の
次男と三男であることを知り、激しい衝撃を受けて倒れてしまいました。
水も食事も摂らず起き上がれないまひろを案じた弟の藤原惟規(高杉真宙さん)とその
乳母のいと(信川清順さん)は、僧(植本純米さん)と寄坐(傅田うにさん)を呼んで
神降ろしをしてもらいました。
僧と寄坐が帰った後でまひろは起き上がり、父・為時と改めて話をしました。
父は弟・惟規が出世するためには右大臣の力が要る、そのためにも藤原道兼のことは
もう胸にしまって生きてほしいと言うけど、まひろは納得がいきませんでした



さて若くして即位した帝(花山天皇)でしたが、周囲が思う以上に政に熱心で、自分の
考える政策を次々と打ち出していました。
ただその政策の中には実行するのに無理なものもあり、先帝に使えた大臣たちが帝に
従わないこともしばしばありました。
帝は自分に従わない者には構うなと言って新しい側近の藤原義懐(高橋光臣さん)と
藤原惟成(吉田亮さん)に命じていましたが、蔵人頭の藤原実資(秋山竜次さん)は
帝の勢いを案じて、義懐と惟成に帝の行き過ぎをいさめるよう言いました。
無理な政策は世が混乱する、政策をしくじれば朝廷の権威は地に落ちる、というのが
実資の揺るぎない考えでした。



一方こちらは、御所勤めをする有力貴族の若い公達たちです。
帝の寵愛が深い弘徽殿の女御の兄である藤原斉信(金田哲さん)と、父が太政大臣の
藤原公任(町田啓太さん)は、互いに競い合ってけん制し合っているのか、あるいは
仲が良い故なのか、政のことなどをどちらも思うまま言い合っています。
そんな二人のやりとりを若い藤原行成(渡辺大知さん)は喧嘩にならぬようにとつい
余計な気を使ってしまい、父が右大臣の藤原道長(柄本佑さん)はなるようになると
自分の出世や地位にはあまり関心がないようでした。



道長自身は出世欲はなくても、父で左大臣の藤原兼家はそんなわけにはいかず、
道長には「内裏の仕事は騙し合い」とまで言っていました。
そして道長が、帝は志が高く若いから在位が長いだろうと皆が言っていると父に話を
すると、兼家は道長に自分の考えを問いました。
道長が「帝を支える者が誰か、が大事だ」と答えると兼家は喜び、我が藤原一族は
帝を支える者たちの筆頭であらねばならぬ、と道長に言い聞かせました。
兼家のその言葉は、自分の孫である東宮の懐仁親王が次の帝になることを指し、長男・
藤原道隆(井浦新さん)はそのためにも懐仁親王の生母で父・兼家と仲たがいをして
いる妹の藤原詮子(吉田羊さん)を説得していました。
しかし詮子は父のやったことを許すつもりはなく、そして東宮の生母として絶対的な
力もあるので、父には屈しないと兄・道隆に伝えました。



若い帝が次々と出す政策は、先帝に仕えた大臣たちとの対立を引き起こし、左大臣の
源雅信(益岡徹さん)は家に太政大臣の藤原頼忠(橋爪淳さん)と右大臣の藤原兼家
(段田安則さん)を招いて思うところを話し合っていました。
帝が出す荘園整理令は自分たちの富を封じるためのものだと3人は怒っていて、特に
東宮を孫に持つ兼家とちがって先の頼みがない頼忠は気が弱っていました。
兼家は「荘園は自分たちの手で守る、若い帝やその側近たちはねじ伏せればよい」と
強気で意見し、雅信は自分は権力には固執しないが荘園は守らねばと言い、3人は
我らは初めて意見が合った、と笑っていました。
そのとき雅信の一の姫・倫子が通りがかり、倫子の入内が気になる兼家はそれとなく
尋ね、倫子の入内はないと雅信から聞いて内心は安堵していました。



さてこちらは、兼家の妾の一人で藤原寧子(財前直見さん)の屋敷です。
兼家と寧子との間に生まれた藤原道綱(上地雄輔さん)は明るい性格でそれは彼の
舞にも表れていて、道綱の舞を見ている兼家は愉快そうでした。
寧子は兼家に道綱の将来を頼み、兼家も道綱を可愛く思っています。
しかしあくまでも政治的な実権を握るのは亡き嫡妻・時姫の子たちである、法外な
夢は描かぬように、そのうち良くしてやると、道綱に言い聞かせていました。



五節の舞で倒れた舞姫がまひろだと噂で知った道長はまひろのことが気になっていて、
次の満月の晩にまひろの屋敷を訪ねると文を書いて下人に持たせました。
しかし父・為時がいるところでは道長に会いたくないまひろは、どこか違う場所で
会えるよう直秀に頼みたくて、乙丸(矢部太郎さん)に使いを頼みました。
夜ままひろの屋敷を密かに訪ねた直秀は、はじめはまひろの頼みを断りました。
でも、どうしても道長と話がしたいというまひろの熱意を汲み、六条の空き家に
場所を決めて、それを道長にも伝えていました。



帝が深く寵愛する弘徽殿の女御が懐妊したという噂を聞きつけた兼家は、その真偽を
陰陽師の安倍晴明(ユースケ・サンタマリアさん)に訊ねました。
晴明が答えられないと返答しますが、もし帝に皇子が生まれたら東宮である自分の
孫・懐仁親王の将来にも関わることなので、兼家は晴明に女御の腹の子を呪詛する
よう命じました。
晴明が、いくら褒美を積まれてもそれはできないと断ると兼家は、この国の未来を
担っているのは自分たちだと言い、灯りを消すと御簾の向こうに関白・太政大臣の
頼忠たちの姿が浮かび上がりました。
兼家はこの命を絶対に成し遂げるよう強く言い渡し、晴明も断れなくなりました。



直秀が用意した六条の屋敷で、まひろと道長は再会を果たしました。
道長は改めて自分が右大臣の三男・藤原道長だと名乗り、幼い頃から今まで自分の
ことを明かさなかったことを詫びました。
そしてまひろは、舞の後で自分が倒れたのは実は道長の隣にいた道兼を見たからだ
と言い、6年前に母が道兼に刺殺された話を打ち明けました。
母は道兼に刺殺された、しかし我が家は貧しかったあの時に父が右大臣から大事な
仕事をもらえた恩がある、父は道兼が犯人だと言えず母の死の真相を隠した、と
いうことをまひろは涙ながらに語りました。
道長はまひろに一族の罪を詫びて、まひろに許しを請いました。
道長は兄・道兼よりもまひろを信じると言い、まひろは道長は悪くないけど道兼は
生涯呪うと言い、道長はその思いを受け止めました。
道長は直秀に礼を言い、泣きじゃくるまひろを直秀に託してそこを出ていきました。



道長は馬を駆って急ぎ屋敷に戻りました。
父・兼家と兄・藤原道兼(玉置玲央さん)が談笑している場に乗り込んで、道兼に
6年前の出来事を確認しました。
すると道兼は悪びれる様子もなく、それどころか虫けらの一人や二人を殺したとて、
という言い方をしたので道長の怒りが爆発しました。
道兼の胸倉をつかみ、虫けらはお前だと言って道兼を殴り倒しました。
しかしこのとき道兼が事件をもみ消したのは父・兼家であると話し、事件のことは
父も知っていたとわかった道長はさらに衝撃を受けました。
父は「我が一族の不始末を捨て置くわけにはいかぬ」と何食わぬ顔で言い、さらに
動揺する道長を見て「道長にこのように熱き心があったとは。これなら我が一族の
行く末は安泰じゃ。」と感心して笑っていました。
「今日は良い日じゃ。」と笑う父に道長は言葉を失い、呆然としていました。



六条から戻る夜道をまひろは一人で歩いて帰ってきました。(夜盗が横行するこの
時代に身分が低くとも姫が一人で歩けるとは思えないので、これは直秀が付かず
離れずで、まひろをずっと守っていたでしょう。)
夜なのにまだ戻らないまひろを皆が心配して待っていて、まひろが一人で屋敷に
ふらふらと戻ってきたとき、父・藤原為時(岸谷五朗さん)が思わず声を荒げて
どこにいたのかと問いました。
しかしいつもと明らかに様子が違う娘は泣きながら父の胸に飛び込んできました。
娘・まひろにいったい何があったのかわからぬまま、為時はただ泣く娘の思いを
受け止めていました。






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Last updated  February 6, 2024 07:03:48 PM


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