March 6, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

この回で強烈だったのは、藤原兼家を演じる段田安則
さんの、4人の子たちを前にして、政界を生き抜いて
トップに立つための術を父として教えておこうとする、
迫力の演技でした。

そして父・兼家と共にだんだんと、4きょうだいたちの
生き方や能力が見えてくるようになりました。

藤原道隆(井浦新さん)は第6回の漢詩の会でもあった

皆を率いていく、長男らしい力を感じます。

次男の藤原道兼(玉置玲央さん)は親の愛を乞うが故に、
父が望むことならなんでもやろうと考え、この策略も
父が誰よりも先に自分だけに真実を明かしてくれたのが
嬉しくて、そのために己を痛めつけて帝に近づきました。
ただそれで得た「成功」の喜びをどこか得意げになって
兄と弟に語る姿は、少しもの悲しい部分も感じましたが。

三男の藤原道長(柄本佑さん)は、幼い頃から力の弱い
者たちをかばってやる優しさがあり、自分とは異なる
世界の考えも受け入れる度量があります。
でも今はまだ、どの方向に行けばいいのかを模索中で


道長の姉の藤原詮子(吉田羊さん)は女子だけど父の
気質をいちばん受け継いでいるようです。
ただ父ほど人生経験も実力も足りないので、まだまだ
未熟で迫力も足りない感じがしますが。

そして今回意外だったのが、直秀(毎熊克哉さん)が

直秀はもっと後半まで登場してまひろの人生に絡んで、
たくさんの影響を与える人かなと思っていました。

でも直秀を演じた毎熊さん、見事なインパクトを我々
視聴者に残していってくれました。
もしかしたらNHKに、この先のドラマで毎熊さんが
違う役で再登場するよう嘆願書がたくさんきているの
では?と想像してしまうほどに。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


寛和2年(986)藤原道長(柄本佑さん)が住まう東三条殿に盗賊の集団が入り、
警護の者たちが捕らえてみたらそれは直秀(毎熊克哉さん)たちの一行でした。
道長は直秀に会ったときからどこか親しみを感じ、つい先日は“弟”として打毬の
代理も頼んでいましたが、もしかしたらあの時の盗賊ではとうすうす感じていて、
この時それがはっきりとしました。
道長は警護の者たちに、直秀たちは人を殺めてはいない、手荒なことはするな、
検非違使に引き渡せと命じて、奥に入っていきました。



左大臣・源雅信の一の姫の源倫子(黒木華さん)のところでは、茅子(渡辺早織
さん)としをり(佐々木史帆さん)が右大臣家の東三条殿での盗賊騒ぎの噂を
あれこれと話していました。
道長が活躍した話になったときには密かに道長を思う倫子はついうっとりとして
しまい、慌ててごまかしたりもしていました。
(道長が獅子奮迅の働き?・・というか、この時は家来に指図しただけだと思う
のだけど、噂はいつの時代も尾ひれがついて誇張されていくのですね。)



左大臣家からの帰り道、まひろ(吉高由里子さん)は直秀たちがいつも稽古を
している場所に立ち寄り、直秀の行方を捜していました。
するとその時放免たちが来て、まひろと乙丸(矢部太郎さん)を盗賊の仲間だと
決めつけて、縛って獄に連行していきました。
ただちょうどその時に道長が直秀たちの様子を見に獄に来ていて、彼らを早めに
解き放つよう、手荒なことはしないよう頼んで番人に金を渡していてそこにいた
ので、まひろと乙丸は道長によってすぐに解放されました。
しかしその時、獄の中にいる直秀たちを見てまひろは愕然として立ちすくんで
しまい、道長はまひろを連れてすぐにその場を立ち去っていきました。



道長はまひろを馬に乗せて、少し離れた空き家に入って話をしました。
なぜ直秀たちを見逃してやらなかったのかと問うまひろに道長は、自分の立場上
それはできない、自分の今の生活は身内とて信用できない、でもまひろと直秀は
信じている、直秀は盗賊であっても敵は貴族と筋が通っている、と説明しました。
そして直秀たちの身を案ずるまひろに、検非違使には心づけを渡しておいたから
まもなく獄を出て都から遠くに解き放ちとなるだろう、と道長は言いました。
その時、乙丸がそろそろ帰宅をと声をかけ、道長は送っていこうと思いました。
でも一緒にいるところを左大臣家の誰かに見られたらよくないとまひろは断り、
道長に今日の礼を言って帰っていきました。(もしなにか噂になれば権力のある
道長はいいけど、力のないまひろの側はそうはいかないですからね。)



最愛の女御の忯子を亡くして以来、帝(花山天皇)は何もする気力が起こらず、
帝に仕える藤原為時(まひろの父)もただ黙って見守るしかありませんでした。
しかし今の帝の次の代も権力を持っていたい側近の藤原義懐は、蔵人頭である
藤原実資(秋山竜次さん)に帝の傍に女子を送り込むよう命じました。
義懐はさらに、帝の気力が戻らないのは実資の怠慢とまで言い、我慢がならなく
なった実資は義懐に反論、義懐は帝に対する愚痴を言いながら去っていきました。
帰宅した実資は妻の藤原桐子(中島亜里沙さん)に宮仕えでの不満や愚痴をあれ
これとこぼしていました。
実資の愚痴があまりにしつこいので、桐子は日記を書くことを勧めました。
(ドラマでは実資は「日記など書かん!」と言ってますが、実際には『小右記』
という全61巻の日記を残しています。)



ところで、病で倒れてずっと眠ったままだった藤原兼家(段田安則さん)は、実は
病は陰陽師の安倍晴明と組んだ芝居であり、とうに回復していました。
兼家の枕元に長男・藤原道隆(井浦新さん)ら4人の子が集まり、兼家は4人に
我が一族の命運に関わる大事な話だから心して聞くよう言いました。
兼家の狙いは今の帝をなんとか譲位させて娘の藤原詮子(吉田羊さん)が生んだ
懐仁親王を玉座につけることであり、晴明がそのための画策をしていました。
そして次男の藤原道兼(玉置玲央さん)には、帝の信頼を得て傍にあがるように
命じていて、道兼は己を傷つけ父・兼家に冷遇されていると見せて帝の哀れみを
誘い、帝の様子を父に知らせていたのでした。



策として晴明は忯子の霊が兼家に憑りついていると噂を流した、しかしこの後、
内裏でさらにいろいろなことが起こり(=起こし)、それは兼家が正気に戻ったと
同時に忯子の霊が内裏でさまよっているということにして帝に譲位を促すという
ものだと、兼家は4人に説明しました。
そして兼家は力強く「これより力の全てを懸けて、帝を玉座より引き降ろし奉る。
皆、心してついてこい。」と言い、父の命を道隆・道兼・道長は承知しました。
さらに兼家は、源を味方につけて強気になっている詮子に、いつもの「女御さま」
ではなく父として「詮子」と呼び、自分についてこなければ懐仁親王の即位はない
と思え!と念を押しました。



ところで獄にいる直秀たちですが、捕まってからずっと取り調べもなく、この先
自分たちはどうなるのだろうと、不気味さと不安を感じていました。
でも盗みはしたけど人殺しはしていないからムチ打ち30くらいかなとか考え、
ここを出たら女に会いに行こうとか話をしていたらそのうち冗談も歌も出てきて、
皆で歌って笑って獄での時を過ごしていました。
一方、直秀たちの今後が気になっていた道長は、直秀たちが流罪となって明日の
卯の刻(夜明けの6時頃)に出立するという情報を得ました。
そこで従者の百舌彦を通じてまひろに伝え、直秀たちを見送ろうと思いました。



しかし道長とまひろが見送りに来たときには、直秀たちはもう出立していました。
向かった先が鳥辺野と聞き、そこは屍の捨て場であり、まさかと思いつつ道兼は
まひろを馬に乗せて急ぎ鳥辺野に駆けつけました。
そして道長が着いたときには時遅しで、直秀たちはすでに放免たちに殺されて息
絶えていました。
せめて遺骸をカラスや獣たちに荒らされないよう道長とまひろは二人で皆の穴を
掘り、直秀には自分の扇子を持たせ、彼らを埋めてやりました。
検非違使が最初彼らを拷問にかけるようなことを言っていたから、手荒なことを
させないよう心づけを渡した、でも後で盗人ならせいぜいムチ打ちくらいと聞き、
もしかしたら自分のしたことで検非違使が何か思い違いをして直秀たちを殺して
しまったのかと、道長は激しく後悔して皆に詫びて泣き崩れました。



ところで内裏では、床下から動物の死骸が出てきたり廊下が水で濡れていたり、
あるいは弘徽殿に白い影が出ると噂されたりと、気味の悪い現象が相次ぎました。
帝(花山天皇;本郷奏多さん)が病に倒れた兼家が死ななかったことを苦々しく
思っていたら、事態はもっと深刻で兼家に憑いていた忯子の霊がこの内裏に飛んで
きている、霊が成仏できずに苦しんでいる、と安倍晴明(ユースケ・サンタマリア
さん)が帝に進言しました。
忯子を哀れに思う帝は霊が成仏するならなんでもする、どうすればと晴明に問い、
晴明は言いにくかったけど帝から促され、帝が出家するしかないと答えました。



一方、まひろの家では弟の藤原惟規(高杉真宙さん)が大学に入ることになり、
父・藤原為時(岸谷五朗さん)は惟規から挨拶を受けていました。 大学寮とは
惟規の乳母のいと(信川清順さん)は惟規がこの家から出ていってしまうことが
寂しくてしかたなくて、ずっと泣いていました。
父は息子に言葉を贈り、そしてまひろほど学問が得意でない惟規のことを案じつつ、
惟規を送り出しました。
父はまひろが男であったらとまた思い、まひろもまた自分が男だったら勉学に励み
内裏に上がって世を正すのにと、どうしようもないことだけど考えていました。






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Last updated  March 6, 2024 12:56:05 AM


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