June 18, 2024
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カテゴリ: 気になるTV番組
2024年NHK大河ドラマ 『光る君へ』 の感想です。

この回ではどうやら、「人は他人のこと(感情や考え、
事情など)はわかっているつもりでもまだまだわかって
いないし、実は自分の心の中もよくわかっていない」
というのが全体に流れていたようでした。

周明(松下洸平さん)はまひろ(吉高由里子さん)を
篭絡しようとしたけど、まひろの心の中に深く存在する
誰かがいることまでわからなくて任務に失敗。


(矢部太郎さん)の思いがずっとわからないままだった。

宮中では、藤原道長(柄本佑さん)は幼い頃からの友で
今は政治上でつながっている藤原斉信の心の中を見抜け
なくて判断を誤り、自分の至らなさを反省。

他にも女院・藤原詮子(吉田羊さん)と帝(一条天皇;
塩野瑛久さん)との関係など、「相手の心の中がわから
なかった」ために起こったことっが随所にありました。

でも逆に、相手の心の中を感じたが故に理解を示して
くれた大人たちもいました。

朱仁聡(浩歌さん)は周明のまひろへの思いを理解して
無理強いはしませんでした。


などの諸事情や心の中を読み、たぶん狙っていたまひろに
父・藤原為時が不在というタイミングを逃さず告白して、
自分の利点をグイグイ押しまくりました。
そして京に戻ったらまた文でプッシュです。

これはもう営業職の見本みたいなものでしょうか。


考えさせられることが続き、でもなんかあれこれ考える
のがもう面倒にもなって、そんな時にふと現れた結婚話に
乗っていった、そんな感じでした。

私個人としては、乙丸の不器用なまでの一途さと、本当に
まひろが好きだからからこそ宋の現実を教えてまひろを
切り離した周明に、心を打たれました。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
 ⇒ ⇒  #光る君へ


長徳3年(997)、越前に国司として赴任した藤原為時のもとに藤原宣孝(佐々木
蔵之介さん)がこっそり遊びに来ていたのですが、京に帰る際に為時の娘のまひろ
(吉高由里子さん)に突然、自分の妻になるよう言いだしました。
幼い頃からのなじみの宣孝ではあるけど、親子ほど歳の離れた宣孝にいきなり求婚
されてまひろは戸惑います。
そして宣孝は、あの宋人(周明)と海を渡ってもまひろの心の中にいる人(道長)は
消え去りはしない、まひろの全てを引き受けられる自分と一緒になればまひろも楽に
なる、まひろが都へ帰ってくるのを待っている、と言って笑って去っていきました。
(女の扱いに慣れた年長の男で幼い頃から知っている娘なら、まひろの心は手に取る
ようにわかるし、宣孝自身はすでに複数人の妻子がいるから「丸ごと引き受ける」と
言っても格別に寛大な心の人じゃないと思います。)



その頃、京では帝(一条天皇;塩野瑛久さん)の母の女院・藤原詮子が重い病となり、
詮子を自分の屋敷に迎えている藤原道長(詮子の弟;柄本佑さん)は陰陽師を呼んで
邪気払いをさせたりしていましたが、一向に良くなりませんでした。
そこで帝は女院の病気平癒を願って大赦の詔を出すことにし、特に流罪となっている
藤原伊周と藤原隆家の兄弟を都に召喚すべきかどうかを公卿たちに訊ねました。
道長が直ちに陣定を開いて論議すると、陣定ではほとんどの公卿が「両人の罪は許す
べきだが召喚については勘申させるべき。」と答えました。
道長はそのことを帝に伝えましたが、帝の意向で両人を召喚することになりました。



帝は伊周と隆家、そして最愛の中宮・定子への罰が厳し過ぎたことを悔やんでいて、
そして事件の報告が確かな調べでなかったことに怒っていました。
道長は事件を藤原斉信から聞いたままで判断してしまった、斉信にしてやられたと
妾の源明子(瀧内公美さん)に愚痴を言っていました。
そんな道長を明子は、人を見抜く力をつけて素晴らしいと慰め、そして「人の上に
立つ者の周りは敵」と考えを伝えました。
それは明子の父で左大臣だった源高明が陰謀によって失脚させられた(安和の変)
ことを指していて、今左大臣となっている道長も「(人を見抜いて)誰をも味方に
できるような器がなければやっていけない。」と改めて自身を反省しました。
(幼い頃から優しくて不都合を他者のせいにしない道長らしい考えですよね。)



さて赦免されて京に戻ってきた藤原隆家(竜星涼さん)ですが、あまりにも早く
挨拶に参内したので、公卿たちは皆いぶかしがっていました。
隆家は出雲の土産の干しシジミを持参して是非賞味して欲しいと道長に差し出し、
道長から兄・伊周のことを訊ねられても兄のことは知らない、自分と兄は違うと、
そして左大臣・道長の役に立てるのは自分だと明るく自信をもって言いました。
また事件についても、矢を射たのは自分、でも思いがけず大事となって驚いたと
明るく言い、過去のことは振り返らないと決めたようでした。



まひろが左大臣・道長とつながりがあることを知った周明(松下洸平さん)は、
この越前で日本と宋が貿易できるようまひろを利用しようとしていました。
宋に憧れるまひろに宋語を教えながらまひろとやがて深い仲になって、自分の
言うことを何でもきくようにしてと考えていた周明でしたが、まひろは周明に
対してまだそこまで強い気持ちは持てませんでした。
焦りと怒りでまひろを脅す周明でしたが、まひろは屈しませんでした。
まひろには脅しが効かないとわかった周明は結局はまひろを解放するのですが、
その前に宋のことを、まひろが思い描くような国ではない、宋は日本を見下し
ている、つまらぬ夢など持つな、と現実を教えていってくれました。
(宋でも苦労している周明はまひろを思いとどまらせて、ある意味まひろを
守ってくれました。つまり周明はまひろのことが本当に好きだったのですね。)



宋に憧れて、なにより周明を信じて宋語を一生懸命に学んでいたまひろでしたが、
憧れと信頼が一度に壊れて激しく気落ちし、食事ものどを通らず、宋語を勉強
した帳面も燃やしてしまおうとさえしました。
まひろの従者の乙丸(矢部太郎さん)が気になって声をかけると、しばらくして
部屋から出てきたまひろは乙丸に、なぜ妻を持たないのかと尋ねました。
あまりの唐突な問いに乙丸はびっくりしましたが、「妻を持とうにもこの身は
一つしか・・。」と自分の正直な思いを述べました。
乙丸はかつてまひろの母が殺されたときに自分が何もできなかったことを強く
後悔していて、だからせめてまひろは守り抜こうと考えていたのでした。
常に自分の傍にいて仕えていてくれた乙丸がそんなことを考えていたとは露ほど
にも思っていなかったまひろは、自分という人間は周りの人のことも他のことも、
まだ何もわかっていないのだと実感しました。



さて京では、床から起き上がれるまで病が回復した女院の藤原詮子(吉田羊
さん)は、息子である帝の見舞いを受けていました。
中宮・定子との間に姫が生まれた帝は母の前で喜びを隠せず、その幸せそうな
笑顔を見た詮子は今まで自分が帝に対して厳し過ぎたことを詫びました。
帝は自分も子を持って母の気持ちがわかったから詫びは要らないと言いつつも、
出家した定子を内裏に呼び戻すと言い出しました。
帝の発言を聞いて控えていた道長は内裏の秩序が乱れることを案じて帝を制し
ましたが、これは自分の最初で最後のわがままである、もう後悔したくないと
言って帝は自分の考えを押し通し、女院の詮子も帝の望みを叶えてあげるよう
道長に命じました。



愛する定子と姫を傍に置きたいという帝の強い気持ちは理解できるものの、帝の
行動を見て皆が平然と帝を批判するようになると政がやりにくくなります。
道長は何か妙案はないかと蔵人頭の藤原行成(渡辺大知さん)に相談しました。
すると行成は、職御曹司(しきのみぞうし)ではどうかと提案しました。
職御曹司は内裏ではないけど帝が会いに行ける場所、他の女御たちの顔も立つ、
ということで道長はその案に納得、そして行成に帝を説得するよう頼みました。
(難しいことを行成なら頼めてしまう道長、道長の頼みなら結局は引き受けて
しまう行成。若い頃からの良き友です。)
果たして職御曹司で再会が叶った帝と定子、そして生まれた内親王。
ただ帝は喜びのあまりこの日から、政務をなおざりにしてまで定子の元へ通う
ようになり、御所での評判は良いものではありませんでした。



さて越前では、国司となった藤原為時(岸谷五朗さん)が大掾の大野国勝(徳井
優さん)を伴っての国内巡視から戻ってきました。
ここに来たときは介の源光雅や国勝らとも対立があった為時でしたが、今では
互いにすっかりと打ち解け、為時の巡視も良い成果をあげました。
しかし戻って早々まひろから、京に戻って宣孝の妻になると聞かされ、驚いた
勢いで為時は腰を痛めて動けなくなってしまいました。
医師が来るまでの間、為時は自分の不在時に何があったのかをまひろから聞き、
宣孝はあの歳で今でも女にマメだからまひろが辛くなるのではと心配しました。
しかしまひろは、自分もいい歳だし、相手が好きすぎるとかえって苦しくなる、
でも宣孝ならその心配はないし自分も子を産んでみたい、とまで言いました。



父娘でそんな話をしていると松原客館から宋の薬師が到着しましたが、そこには
周明の姿はありませんでした。
長の朱仁聡(浩歌さん)は今日は周明の師が来た、周明は生まれ故郷(対馬)を
見たいと言って出ていったと説明し、あの時の周明の思いを自分なりに理解した
つもりだったまひろは、どこか寂しさを感じました。(周明と過ごした時間で、
いつの間にか簡単な宋語なら通訳なしで会話できるようになりましたからね。)
治療して為時がなんとか起き上がれるようになると、朱は再び入宋の交易の話に
なり、交易ができないなら自分たちは帰らない、帰らなければ次の荷は博多の
津に着かない、宋の品は日本に入らない、と強気の交渉に出てきました。



朱が松原客館に戻ると、周明は旅に出ていなくてそこにいました。
入宋の交易を成立させるために朱は周明にまひろを篭絡するよう命じ、周明も
そのつもりでしたが、いつの間にか周明がまひろを本気で好きになっていると
わかった朱は周明に、任務が遂行できなかった罰ではなく、周明の心の中から
まひろが消え去るといいなと優しい言葉をかけました。
一方、京では越前からの報告で宋が強気だと聞いた帝は、交易でうまみが出る
なら越前は朝廷の商いの場にすればと考えました。
しかし越前は京に近いから万一宋の大軍が越前から押し寄せたらひとたまりも
ない、交易では宋は日本を属国と扱う、と道長は帝に進言しました。
道長の考えを理解した帝はこの件を道長に一任、しかし越前にある唐物の中に
おしろいと唐扇があれば定子のために差し出させるよう道長に命じました。
道長は為時に時をかせぐよう命じ、為時は気が重いままでした。






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Last updated  June 18, 2024 08:36:44 PM


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