Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2004/12/06
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カテゴリ: 音楽
 昔は年に数回くらい外国人歌手のコンサートへ行っていたが、最近はとんとご無沙汰している。生まれて初めて「外タレ」のコンサートへ行ったのは、高校1年の夏で、ドノヴァンという英国のフォーク歌手だった。厚生年金の大ホールという広い会場にもかかわらず、ギター1本の弾き語りで、約2時間飽きさせず、しみじみと聴かせてくれた。

 次に行ったエルトン・ジョンも、今も最高傑作と言われる2枚組アルバム、「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」(1973年発表)の発売まもない頃で、実に充実した、素晴らしいコンサートだった。今思えば、音楽的にもおそらく、彼の絶頂の時期だったかもしれない。

 その後も、ジェームズ・テイラー、ニール・ヤング、ジャクソン・ブラウン、サイモン&ガーファンクル、ケニー・ロギンス、ホール&オーツ、トム・ウェイツ、マイケル・ジャクソン、クロスビー、スティルス&ナッシュ、ホイットニー・ヒューストン、ジョージ・ハリスン、ベビー・フェイス、ストーンズ、ビリー・ジョエル、マライア、クラプトン……と、好きなアーティストが来日するたび必死でチケットを取り、生音に酔いしれた(マライアは一部口パクだったという話もあるが…)。

 77年に行ったジャクソン・ブラウンは「プリテンダー」を出す直前の初来日ライブで、彼の来日ライブのなかでは、今もファンの間ではベストとの評判だ(この時のライブは、ブートレックの2枚組で後年リリースされている)。87年(?)のM・ジャクソンは「Bad」リリース直後の初来日。今はなき大阪球場が会場だった。91年のジョージ・ハリスンは、クラプトンをバックに従え、ソロとしては最後のコンサートとなってしまった。

 今も悔やむのは、全盛期のツェッペリンを聴けなかったこと。数年前、ペイジ&プラントでの来日コンサートがあったが、なぜか行く気は起こらなかった。ドラムのJ・ボンナムのいないツェッペリンはツェッペリンではない気がした。Paul McCartney

 これまでの人生で一番感激したコンサートと言えば、02年11月、大阪ドームで初めて観たポール・マッカートニー( 写真左 )に尽きる。

 ステージに登場したポールは、いきなり「もうかりまっかー、オオサカ?」と、大阪弁で客席を沸かせ、60歳というのに、約2時間半をほぼ休息なしで演奏し続けた。「おそらく、もう日本には来ないだろうなぁ」と思うと胸が締め付けられた。

 ステージ上で時には飛び跳ねながら、エネルギッシュに歌うポールを観ながら、「自分は60歳になったとき、精神も肉体もあんなに若々しくあり続けられるだろうか」と、問いかけていた僕。アンコールで、生ギター1本で聴かせてくれた、「イエスタディ」が、今も心にしみる。



 米国内ならせいぜい20~30ドルくらいのチケット代も、日本ではドーム会場なら1万円前後に跳ね上がる。母国では落ち目でも、日本へ行けば、「昔のヒット曲を適当に歌うだけで稼げるさ」と思ってる輩(やから)が多いのだろう。聴衆とのふれ合いを求めて、本当にライブを愛するがために、遠い日本まで来てくれたアーティストが多かった昔が懐かしい。





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Last updated  2006/08/13 11:48:23 AM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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