ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 23, 2008
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 今週末は合唱団と一緒に ロ短調ミサ(バッハ)
 バッハの声楽曲にこんなにマジメに取り組んだのは初めてでして、いろいろと勝手がわからず。

church.JPG先週のリハーサル

 この曲、全部で二時間の長丁場。一曲一曲は短いものの、全部で27曲もあります。
 実際には曲によって編成が異なるため、オケや合唱の全てのパートが全27曲に参加するわけではありません。低弦はおそらくそうでしょうけど、僕ら(=ビオラ)は弦のなかでは最も出番が少ない。半分ぐらいは休みです。
 で、これが意外にツラいのであります。休みが多いぶんラクなはずなのに。
 そもそも我々弦楽器奏者は休むことに慣れてないし、弾きっぱなしのほうがなぜか疲れない。


 交響曲などの練習でときどき打楽器や金管の奏者が嘆いてる理由がようやくわかりました。

 これまで四半世紀近くオーケストラで弾いてますけど、こんなに体力的、精神的に疲れる曲はなかったかも。第九やメサイアとかとも大違いです。譜面づらは全然難しくはないのに120%集中してなきゃいけないのって、なんか損した感じ。合唱の人たちの息継ぎの場所も一応は把握して弾かなきゃいけないし、いろいろ気を遣います。

 なにより、文字通り短調の曲が多く、地味、暗い、重苦しい。スカッと爽やかな音楽が恋しくなる。
 思わずまわりの仲間たちに愚痴ってしまいます。すると、「んー、でも、 受難曲 に比べればまだマシだよー」と慰めてくださいます。←ぢゅ、ぢゅなんきょくっ……?

*****

 ま、文句ばっか言ってないで、せっかくの機会ですから本番は存分に楽しむつもり。

 音楽的には実に奥深くて、いろいろ研究できそうです。曲ごとに調性(というかシャープの数)があんまり変わらないし、一貫した音楽性が保たれてる点もスゴい。しかも ピカルディーの三度 で終わる曲も多く、その点ではビオラも活躍します。





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最終更新日  Jan 23, 2008 08:11:51 AM コメント(6) | コメントを書く


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