ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 1, 2008
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「ふたりの春物語」

 ピアノで弾いてみたい曲は山ほどありますが、ここ一年ぐらい、モーツァルトの「二台ピアノ」を ヤミ練 しております。
 文字通りピアノが二台ないと弾けない曲なので、場所と相手を探すのもタイヘン。現実的にはなかなか弾く機会のない幻の名曲。
 複数のピアニストに懇願しているうちに、今年に入ってから何度か合わせていただく幸運に恵まれました。

 それにしても、この曲にハマるとは我ながら意外。二台ピアノってホントに楽しい。連弾ほどには「相手と肌を密着」させる必要もないので緊張しないし、こっちが弾けてなくても相手にあんまりバレずに済む。どうせ敵も忙しいことやってるわけだし。

 特に1楽章なんて、ニ長調だからでしょうか、独特の明るさ、輝きがあります。思わず最初から最後までフォルテで ガン弾き したくなるわけで。さしずめ、弦楽器奏者にとっての「アイネク」やディベルティメント136あたりの位置づけと言えましょう。
 構成もカッチリしてるし、春の爽やかな感じ。万人を納得させる「ウキウキ感」。


 でも、正直言ってモー限界かも。やっぱり難曲です……。

*****

 で、挫折しかけてた矢先、面白い版を発見しました。ペータース社から出ている編曲譜「二つのバイオリンとピアノのためのコンチェルタンテ」。フェルディナント・ダービット Ferdinand David 編。
 見事な編曲だと思います。「出たり引っ込んだり」の部分が原曲よりもスッキリわかりやすい。

k448.jpgこんな感じの曲

 こないだ友だち二人(ピーターvn とパムpf)に協力してもらって、1楽章をバイオリンで挑戦してみました。原曲に慣れ親しんでるパムさんはかなり退屈のようでしたが、バイオリンパートは実にアクロバティック。
 もしかして、モーツァルトのバイオリン協奏曲よりも難しいかも。

 最近、「クロイツェル」バイオリン教則本を弾くようなノリでこの曲を練習してます。
 ピアノは……、えーと、挫折?

k448_1.JPG





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最終更新日  Jul 2, 2008 10:04:56 AM
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