ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 13, 2008
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「健康で文化的な最低限度の。」

 今日合わせた「ケーゲルシュタット」クラリネットトリオ、これは名曲。一切の無駄がない。
 全三楽章。ラルゴやアダージョなど遅い楽章がないのは寂しいものの、飽きのこない、必要最低限で筋肉質な楽曲。

クラリネットパートをバイオリンで代用した版で練習した前回 とは異なり、今日は原曲どおりの編成で。
 1楽章は、僕がピアノを弾き、クラリネットはダグ、ビオラはセス。2楽章と3楽章は、セスがピアノを弾き、僕はビオラ。
 楽章が進むにつれて難しくなっていく。音の粒を揃えることに気を遣う。

 それにしてもビミョーな編成。クラリネットもビオラも音域が地味め。高すぎず低すぎず、中庸。大人な音楽っていうか、地球に優しい音楽。
 特に1楽章はまったりしてる。劇的な「展開部」が欲しくなったりもし。



 そう言えば以前、この編成(ピアノ、クラ、ビオラ)でライネッケのイ長調作品264とかいう曲で遊んだことがあったけど、あれはクラが高音でビオラが低音というように役割が明確に決まっていたように記憶している。このケーゲルシュタットは両者のキャラがかなりダブってる。

 こんなにいい曲なのに、編成的な都合だけが理由でなかなか演奏会で取り上げられないなんて残念な話。もっと知られてもいい。


追記: ちなみに「ケーゲルシュタット」とは、人名でもなければ地名でもなく、どうやら球技/競技(場)の一種らしい。





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最終更新日  Jul 15, 2008 06:53:19 PM
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