ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 28, 2009
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 クラシックやジャズを練習しようと気合いを入れていざピアノに向かっても、どうしてもポップスとかに浮気したくなってしまう昨今。

 実際、ピアノという楽器の魅力はその汎用性にもあるわけだし、分野を限定することなく多くの曲を楽しんで弾けるようになることがピアノを学ぶうえでの究極の目標、と考えるようにしてます。バイオリンだとそこまでは望めないし、そもそも、それほどジャズバイオリンとかカントリーを弾きたいとは(あんまり)思いません。

 こないだ祝宴でピアノを弾かせてもらったときに、シャルル・アズナブールの「忘れじの面影 Tous les visages de l'amour」(=エルビス・コステロの「She」)という曲も弾きました。

 基本的にフランスの音楽は苦手で、いまだにラヴェルもドビュッシーもほとんど聴かないワタクシではございますが、歌謡曲のCDはけっこう持ってます。
 切なく哀しく、しかもピアノ一本で淡々と弾くのが似合う曲が多いやうな。

 で、先日も実は「She」のほかにあと二曲フランス歌謡を弾いてみたく、本番直前まで努力しておりました。ただ、やはり回顧系な曲調がハレの場にはどうしても似合わず(というか準備も間に合わず)断念してしまいました。どうしてこう暗い曲が多いのでしょうか。

ララ・ファビアン Je t'aime
http://www.youtube.com/watch?v=9xNhERjA1zE
 セリーヌ・ディオン?


ジャック・ブレル La chanson des vieux amants
http://www.youtube.com/watch?v=B7oNGtr8QFQ
 やはり昔ブリュッセルで中古楽譜で発掘して以来、いつか弾こうと機会をうかがってた曲。
 隠れた名曲かと思ってたら、とうの昔に加藤登紀子さんがカバーしてて、日本でも有名?(「懐かしき恋人の歌」) 

*****

 フランス語の歌って、どうせ歌詞もわかんないし、曲の雰囲気を頼りに内容を推測して聴くしかありません。例えば、「この曲は、初老の紳士が、セーヌ川のほとりで自分の息子の恋人にひとめ惚れしてしまった話かなー」とか。←妄想しすぎ

 でも、訳詩を読んでみると、たいてい全然違う(笑)。





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最終更新日  Mar 4, 2009 09:12:21 AM
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シャンソンはいいですねえ  
桧山 良秀  さん
フランス音楽が苦手なのは右同じ、なんですが、シャンソンはいい。この間、アズナブールのCDが久々に日本でも出て、それがいろんな有名歌手とのデュエット2枚組み。1枚目が原語で、2枚目が同じ曲を英語で、というもの。でも、英語じゃ全然気分が出ないわけです。つくづくフランス語は歌の言語だと思いました。英語は明らかにビジネスの言語だと思いました。 (Mar 1, 2009 10:53:25 AM)

Re:新春シャンソン賞(02/28)  
かのん111  さん
ピアノでポップスやシャンソン!いいですよね~♪
私は「枯葉」も弾けませんが・・。

今日なんて、FMで小学6年生の女の子がラヴェルの「ソナチネ」を弾いているのを聴きましたが、まだ6年生なんだから、私が先生ならもっと楽しい曲を弾かせてあげたいなあ・・。と思ってしまいましたもの。

「シンシュンシャンソンショウ」!!
これ、ピカルディのTHさんのオリジナルですか!?
すごいです!駄洒落コンテストに出場できますよ^^

(Mar 1, 2009 03:58:24 PM)

Re:新春シャンソン賞(02/28)  
ともも1115  さん
" Je t'aime " "La chanson des vieux amants"も初めて聴きました。(" She" はシャンソニエでもよく歌われるのですが) 
2曲ともいい歌ですね~。
む~、まだまだ知らない曲がたくさんだ~。

>初老の紳士が、セーヌ川のほとりで自分の息子の恋人にひとめ惚れしてしまった

残念ながらそんな歌は聞いたことがないですね~。しかしどんな妄想!?(笑


(Mar 1, 2009 10:31:16 PM)

Re[1]:新春シャンソン賞(02/28)  
桧山 良秀さん

>この間、アズナブールのCDが久々に日本でも出て、それがいろんな有名歌手とのデュエット2枚組み。

あ、そのCDかなり話題になってるみたいですね。こちらでもCD屋でよくみます。David Fosterのと並んでデカデカと宣伝してました。

>つくづくフランス語は歌の言語だと思いました。

ぼくはフランス語の歌を聴くと、歌詞に重要な意味があるように思えて、思わず手を止めて聴き入ってしまいます。

-----

かのん111さん

>ラヴェルの「ソナチネ」を弾いているのを聴きましたが、まだ6年生なんだから、私が先生ならもっと楽しい曲を弾かせてあげたいなあ・・。と思ってしまいましたもの。

ピアノはほんとに曲がたくさんありますから、教えるほうも教わるほうも選曲には頭を抱えるでしょうね。

>「シンシュンシャンソンショウ」!!
>オリジナルですか!?

いえいえ違います。
いろんな早口言葉があるみたいですけど。
新進山村シャンソン歌手だのシャンソン賞死守新庄さん死すだの。←強引

-----

ともも1115さん

>" She" はシャンソニエでもよく歌われるのですが

ちょっと覗いてみたいですね、シャンソニエ。

>2曲ともいい歌ですね~。
>む~、まだまだ知らない曲がたくさんだ~。

フランスのすごいところは、こうゆう大人の歌を若者も何気なく口ずさんでしまうとこでしょうか。実際ぼくにいろいろと曲を教えてくれた友だちは(当時)20歳代のお嬢さんでしたし。

>残念ながらそんな歌は聞いたことがないですね~。しかしどんな妄想!?(笑

妄想しすぎました。すみませんっ!
(Mar 2, 2009 07:54:35 PM)

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