ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 2, 2009
XML
「Finnish line」

 悲願達成。奇跡的に譜面を入手でき、やっとこの曲を合わせる日がやってきた。
 全部で五楽章もあるシベリウス初期の幻の佳曲。今日は二つの緩徐楽章、すなわちモデラート(間奏曲)とアンダンテのみを練習してみる。Pf ジョアン、Vn1 僕、Vn2 ジェニー、Va セス、Vc ポール。ほとんどの人は初見。

 どちらの楽章ともメロディーラインの美しさは特筆に価する。一瞬和風っぽくなって、懐かしい調べ。日本語の歌詞を乗せて、演歌あるいは「わらべ歌」として編曲したら似合うかもしれない。

 そしてシベちゃんお約束、こってりユニゾンで執拗に鳴らしまくる箇所もある。

 ほかの三つの楽章は弾いてないので何とも言えないけれど、親しみやすい曲調に助けられ、ちゃっかり達成感を味わうことができた。再び集まってこの曲を継続して練習してみるかどうかは決まらなかったものの、自分としては長い間ずーっと気になっていた曲だったので、とりあえずはご満悦。
 ト短調という調性にまずヲタク心をくすぐられ、それだけで勝手に名曲な予感がしていた。(同じピアノ五重奏という編成では確かショピ5(ショスタコ)もト短調?)

 一般的には軽視されているシベリウスの室内楽曲、他人に薦める自信は自分には(まだ)ない。彼はやっぱり交響曲の作曲家。
 このピアノ五重奏曲も、いろんなことを詰め込みすぎてるのが裏目に出てる感じ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jul 6, 2009 02:50:47 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: