ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 14, 2010
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「メンデルの法則」

 今日の室内楽愛好家の集いではメントリも弾きました。しかも2番のほう、久しぶりです。バイオリン:僕、チェロ:フランシス、ピアノ:セス。
 全ての楽章を練習する気力も体力も時間もなかったので1楽章と2楽章のみでしたが、充分にお腹いっぱい。

 メントリと言えば普通は第1番ニ短調が有名ではあるものの、この2番も全然負けちゃいません。ってゆーか、2楽章のアンダンテはあらゆるトリオ曲のなかで最も美しいのではないかと。

 実は最近、メンデルスゾーンのクセ(というか攻略法)がわかってきたような気がします。今までは、「いい曲を書く人だけれどもつかみどころのない作曲家」という印象のままダラダラ弾いてましたが、ちょっと角度を変えて取り組めば、そんなに難曲でもない?
 例えば、もし初見で取り組む場合であっても、以下を意識して弾くのとそうでないのとではだいぶ違うと思います。


  • 助走、序奏が短い。いきなりとってつけたように主題が始まるので、心の準備を。
  • ずばり燃焼系、con fuoco という楽想表示が頻繁にあるので、遠慮なく炎上する。が、いちいち燃え上がってると疲れて干からびてしまうので、体力配分にも気を遣う。(ベートーベンが con brio という言葉に執着したのよりもさらに上を行く)
  • 旋律が絡みまくり、重なりまくる。シューベルトのように律儀に8小節や16小節単位で旋律が交替するのではなく、前の旋律が終わらないうちに次の旋律のエントランスが突如としてやってくるので注意。
  • 強弱の指示が完ぺき。クレッシェンドとかディミニュエンドとか、「センプレなんとか」とか懇切丁寧に書かれててるので、素直に従い、下手に細工などしない。
  • 曲が盛り上がってくると、お約束の三連符攻撃。






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最終更新日  Feb 17, 2010 07:53:45 PM
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