ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 24, 2011
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「マルモのおきて」

 今日はピアニストのセスさんと久しぶりにモーツァルトを合わせた。今回挑戦してみたのはK547。

 結論。バイオリンパートは退屈。
 この曲、彼の書いた最後のバイオリンソナタらしいのに、あまりにつまらないので驚く。

 終楽章の変奏曲なんて、バイオリンにはほとんど旋律が回ってこない。ひたすら合いの手。
 そして当然ながら、ピアノパートは楽しそう。セス氏ってば、嬉々として弾いてるし。

 改めて再確認。モーツァルトのバイオリンソナタを弾く場合に絶対に肝に銘じておかなきゃいけない掟、「ピアニスト様が主役であることを忘れてはならない」。

 この原則を無視してバイオリンがガン弾きすると、せっかくの曲が台無しになる。あくまで助奏、オブリガートに徹する必要がある。





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最終更新日  Jul 26, 2011 09:15:28 AM
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Re:モーツァルト:バイオリンソナタ第43番 F K547(07/24)  
よんきゅ  さん
こんにちは。

まさに、モーツァルトのソナタはそういう感じですよね。しかし、「マルモのおきて」まで押さえていらっしゃるとは。タイトルの付け方にいつもなるほどと思ってしまいます。 (Jul 29, 2011 07:17:00 AM)

モーツァルト:バイオリンソナタ K547  
カバシマ さん
モーツァルト:バイオリンソナタ K547

最初からP/V ソナタか疑わしいとなってます。
理由;2つの楽章でバイオリンが交替の役割果たしてない。
2,3の変奏曲はモーツアルトの最後の様式で作られた傑作だが、すばらしい短調は、ピアノ楽譜にしか見出せない。その変奏曲が完璧なので、伴奏のバイオリン・パートが付け加えられなかったのか。
又、初心者用ソナチネとなっているがk545同様に高度な演奏技術要求され、初心者には難しいとなっております。
他のソナタ 例)K526
第1楽章、ピアノにバイオリンは3度で合わせて動き、ピアノの優位は感じられない、特筆すべきは第三楽章の規模大。アインシュタインが世界の一瞬だけ神が一切の運動停止させた様な魂と芸術との均衡が達成された。となっておりますが、均衡の上にもバイオリンの優位感じます。古今のV.ソナタ、やっぱモーツアルトでしょう!モ氏おたくでないのは、アルベルトアインシュタインみたい”死とはモーツアルトを聴けなくなる事!”などと言って無い事。
チャイコ「偉大なる芸術家の思い出」
部分的に良いとの事、確かに!ふところに入ってくる憂愁感がいいですよね?でも、何も残らないですけど。
チャイコのバイオリン協奏曲
イントロのメロディの動きが複雑・繊細でいいですよね。やっぱしそういうの難しいんですか?
(Jul 29, 2011 06:15:09 PM)

Re[1]:モーツァルト:バイオリンソナタ第43番 F K547(07/24)  
よんきゅさん

>まさに、モーツァルトのソナタはそういう感じですよね。

長年ものあいだ、気が向いたときに一曲ずつこつこつ取り組んでるのですが、なかなか全曲制覇とはいきません。

>「マルモのおきて」まで押さえていらっしゃるとは。

ってゆーか、具体的な内容まではよく存じてないのですが、勝手に題名を盗みました。

-----

カバシマさん

>2つの楽章でバイオリンが交替の役割果たしてない。

そうなんです。「かけ合い」の要素がないのが寂しい。

>初心者用ソナチネとなっているがk545同様に高度な演奏技術要求され、初心者には難しいとなっております。

楽章によっては確かに初心者で簡単です。

>ピアノにバイオリンは3度で合わせて動き、

モーツァルトの場合、ピアノの右手とバイオリンが三度で動くところはかなり気を遣います。バイオリンがメロディだと思い込んでると、実はピアノがメロディだったりするので!

(Jul 30, 2011 06:01:31 PM)

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