ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 6, 2014
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ママス&パパス」(評価:★★★☆☆ 三つ星)


 カンヌ映画祭で受賞したとのことで、これは名作に違いないと勝手に期待しまくってこの映画を観た。今まで六年育ててきた息子が実は新生児取り違えによる他人の子だったことが発覚。狼狽する二組の夫婦。


<感想>

 確かに題材自体は衝撃的で興味深いし、見応えは充分だけど、そんなに日本や世界がチョー大絶賛するほどの作品とは思えず、評価は厳しめに三つ星どまり。←鬼?
 ぶっちゃけ、福山雅治氏って、そんなに名優なのであろうか。ぼくはこれまで彼の出演作を全く観たことがなかったし、今回初めて彼の演技を見たので客観的に言えるのだけれども。

 子どもを取り違えたことを知って辛いのはほかの当事者三人(妻と相手側の夫婦)とて同様なはず。なのに、題名を「そして親になる」とか「そして母になる」とかにせず、男親に主眼を置いて描くことが製作者側の意図なのであれば、福山をどの程度イクメンとして演出するかは自ずと気になる。そういう観点から、彼の演技は「主演」にしては期待外れ。他の親三名の演技があまりに素晴らしかっただけに惜しい。

 是枝監督はなにごとも淡々と演出なさる。そして、それぞれの場面に味がある。父親同士がギクシャクする一方で母親同士は仲良くなっていく場面、父子それぞれの飲みかけのジュースが映し出される場面、)、「お父さんとキャンプに行きました」が意外なかたちで実現する場面、「息子」の箸の持ちかたを正す場面。


<似たような映画>

もうひとりの息子 Le fils de l'Autre / The Other Son(2012年フランス)






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最終更新日  Feb 9, 2014 06:20:48 AM
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