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タイトルは7月スタートのテレビアニメ『BLOOD-C』のサブタイトルからアニメの内容についてはおいといて。。。このアニメでは毎回、百人一首の初句をサブタイトルに使っているで、この機会に百人一首を読み直して、いろいろ思いついたことでも書いてみるvol.10吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ文屋康秀【現代語訳】 山から秋風が吹くと、たちまち秋の草木がしおれはじめる。なるほど、だから山風のことを「嵐(荒らし)」と言うのだなあ。この歌については、かねてよりツッコミを入れたいと思っていた。「嵐」というと、夏から秋口にかけて発生するいわゆる「台風」を思い浮かべて。。。「山風」というとイメージ的に「木枯らし」を思い浮かべるのは私だけだろうか。。。「秋の草木のしをる」る時期、というのはこの時代の季節感覚で言えば夏に近いのか、冬に近いのかまぁそういった季節的な細かい考証などあまり気にせずに作られた歌である、と見るのが妥当であろう。この作者にしても、1000年ほど後に制作されたテレビアニメの第10話のサブタイトルにこの初句「ふくからに」が採用されて40過ぎのアニヲタ探偵からツッコミを入れられることは想定していなかっただろう
2011/09/21
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タイトルは7月スタートのテレビアニメ『BLOOD-C』のサブタイトルからアニメの内容についてはおいといて。。。このアニメでは毎回、百人一首の初句をサブタイトルに使っているで、この機会に百人一首を読み直して、いろいろ思いついたことでも書いてみるvol.9心にも あらでうき世に 長らえば 恋しかるべき 夜半の月かな 三条院【現代語訳】心ならずも、このはかない現世で生きながらえていたならば、きっと恋しく思い出されるに違いないこの夜更けの月が三条院といえば、藤原道長が勢力を広げていくなかで、権力争いから脱落していった一人そんな状況での心情を歌った歌、ということか。。。これまで40年以上生きてきて、普段は平穏な日常を過ごしているようだが10年前、20年前のことを思い起こすと、まぁいろんなことがあったもんだと思い知らされる。星空を眺めながら夜道を一人歩いていたこともあった(ような気がする)なんてことのない歌だと思っていたが、改めて読み返してみるとそんな記憶が甦ってきた。この齢になってみないとわからないことってのもあるもんだな。。。
2011/09/12
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タイトルは7月スタートのテレビアニメ『BLOOD-C』のサブタイトルからアニメの内容についてはおいといて。。。このアニメでは毎回、百人一首の初句をサブタイトルに使っているで、この機会に百人一首を読み直して、いろいろ思いついたことでも書いてみるvol.8世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる皇太后宮大夫俊成【現代語訳】この世の中には、悲しみや辛さを逃れる方法などないものだ。思いつめたあまりに分け入ったこの山の中にさえ、哀しげに鳴く鹿の声が聞こえてくる。この歌には少し思い入れがあって、某サイトから引っ張ってきた↑の現代語訳とは若干違った解釈をしている私自身の話しで、山の奥深く、けもの道もないようなところを探索していて、どっちに向かっているのかわからなくなった(要するに迷った)ことが何度かある。大事にはいたらなかったが、やはりその最中は不安なもので、誰だってこういう時はそれなりに焦るこの歌を読むといつも、あの時の記憶が蘇ってくるで「世の中よ 道こそなけれ」というのは。。。この世で生きるということは、いわばあの時の状況と同じなのではないか。。。不安に駆られながらも、自分に向かって「大丈夫だ」と言い聞かせて何とか冷静さを保ち道なき道を進み、切り拓いていくものなのかもしれないそうしている間に、日が暮れて周囲が暗くなってくる等々で状況が悪化してくるとその深刻さ加減によっては当然焦って取り乱してしまいそうになるいわゆる『狂気』に陥らないよう、これまで自分を抑えてこれたのは。。。ただ運がよかっただけかもしれない今は高度情報化社会。。。情報過多により、言ってみれば至るところ道だらけで。。。どれを信じてどれを選ぶのかは各人の胸先三寸に委ねられているそう捉えてみるとやはり、今も昔も変わらず「道こそなけれ」ってことさそういえば、鹿が鳴いているっていう表現はこの時代の作品ではたまに見かけるから、何だか決まり文句みたいなもんだろうけど鹿の鳴き声ってやつを聞いたことがない。。。
2011/09/02
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