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おそらく今後記事は更新しない。
Jan 20, 2010

ぼくたちの女災社会 書評自費出版の本かと思っていたが予想よりしっかりしたできで読んでみて驚いた。先の「女たちよ女性専用車両に乗れ」よりも内容が濃いかもしれない。自分としてはかなり「オタク」とか「アニメ」のような単語が散りばめられていることが不安だったのだがそういうかんじの本ではなく、しっかりと参考文献を読んでいて驚いた。幼児虐待の記憶神話論争におけるロフタス、フェミニストの北原みのりや上野千鶴子、など専門分野の著書をきちんと読んだ上での展開となっている。また、セクハラ、痴漢冤罪、DV冤罪に対しても触れている。本のレイアウトはしっかりしており、また単に女批判で終わるのではなく、あくまでも制度とフェミニズムについて批判している。ただ、やはり時々でているオタクネタはついていけない、それに読む人に少しふざけている印象、というよりも本の信頼性が落ちるのではないかと思ってしまう。(オタクでない男性は読むのをためらう)、しかしこの本は普通にメンズリブ的な本である。全ての男性は読むべき本だと思う。本のレイアウトはしっかりしており、構成もきちんとしており、普通の本と何らそん色ない。2年前から計画してきた本らしくその間の出来事も年表のようにレビューされているので2005~2009までの男性差別問題、男女問題の流れがよくわかる。これははっきりいって永久保存版だと思う、記録として。男の子牧場のことも書かれているし。自分もこの本は買おうかどうか迷っていたが(なんかいわゆるオタク的なの単語があったのと、半分冗談で書かれたような雰囲気を感じて、表紙とか帯とかから毒にも薬にもならない低俗な揶揄の本かと思ったからだ。)かなり読んで面白く重要だといえるだろう。少なくとも男性差別に反対する人は買うことをおすすめする。こういう本は特に図書館とかで読んですませるのではなく買うことが大事だ。何故なら売れ行きがそこそこあればまた男性差別についての本を出版社が出しやすくなるからだ。よく男性差別の企業の不買運動というのがあるが、それよりも購買運動の方がアピールになると思う。男性差別の本について出版社が本を出せないのはフェミニズムが権力を持つ社会では出しにくいというのもあると思うがもう一つ売れるかどうかわからない、マーケティングが不明だからだ。だから男性差別に反対する男性は「いるよ!」「買うよ!」というアピールが必要なのだ。そういう意味でアマゾンは便利なツールであると思う。面白い!と言えるだろう。
Jan 20, 2010
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