全796件 (796件中 1-50件目)
泣いたり腹筋したり踊ったり古くなったカッターとりだしたり。腕の白い柔らかい地平線に 誰か私を呼んでくれないかと思う。サポートセンターにも仲間はいる。私よりも前向きな人がいる。元気がない時はただ一緒にいるだけ。笑わなくてもそれでいい?無理に笑おうとすると、悪態をついてしまいそう。八つ当たりをしてしまいそう。傷つけてしまいそう。そしたら悲しいから、ただいるだけでいいかな? 青空 坂の上からの海。一気にダイビングしてしまいたい。
Mar 29, 2012
コメント(0)
重たい気持ちを引きずっている。教習所があってフルタイムで仕事が探せないけれど、その状態に母 祖母もストレスを感じているらしい。 大学院に行かせたのは間違いだったとか 普通の就職が合わないと行ったのは誰か?恨んでいる など聞かされていやーな気分になった
Mar 13, 2012
コメント(0)
天気は晴れ ここんところは良い天候が続く でも何しよーかなぁ 来週に向けて英語を?
Mar 4, 2012
コメント(0)
朝から頭の中で音楽が 夜が明けて手探りをしてみる 脱け殻の隣には誰もいない ずっと繰り返しているようだ 国際交流センター 就職サポートへ向かう ボランティアなども勧められる 面白そうではあるけれど、冬が心をさいなむ いつの間にかネクラムシ 大量発生中 人と話していると疲れるような 空は晴れ白と青のコントラスト 春はどこから来るんだろう?
Feb 28, 2012
コメント(0)
テレビ BSが入らなくなった 痛いな 原因は何だろう 明日は若者サポートセンターという所に行く
Feb 27, 2012
コメント(0)
今朝は6時おき、病院に行って来ました。只今めまいに襲われて横になりながらフランス語。自分の体力が続かないのも、頭が固いのもあぁー 新しい治療とはトラウマ治療。もう少ししたら始めるそう
Jan 26, 2012
コメント(0)
相変わらず北海道の片隅にいる私。教習所に行っても周りは高校生ばかりで何だか浮いているような気がする。そんな中主婦の方に話しかけてみた。誰かに話しかけるのって久しぶりだったわ。最近東京の人以外で話す相手といえば、元同僚が1人と家族ぐらいしかいなかった。極端に人寂しい状況に陥っていたの。それに教習所があるから長期の仕事が探せない状況。ジレンマだわぁー。誰かと話してみて、ああ私病んでるわと思った。話してみるまでその人の外見的特徴にしか目がいかなかったのよ。人を見た目で判断していた、というところかな?そのあと教習先生が爪をいじるのが気になります。ため息も気になる。もう駄目かと思った時やっとコツをつかんだ感じ。模擬の方はやっと一つ攻略 嬉しいけれど、時計が見つからない
Jan 23, 2012
コメント(0)
只今英語勉強中。文法が駄目なので高校生からやり直し。フランス語でもやり直し。 いやぁーだぁーわぁー、スキルをつめないのは。
Jan 21, 2012
コメント(1)
ベッドの中。田舎で1人!だなんて、自覚しちゃって涙がわんさか流れるわ。自分、人から愛されないわとやけになるの。楽しくネガティブ始めましょう。私の心はポジティブに乗りきれんから、漂い漂い溺れるネガティブ
Jan 21, 2012
コメント(0)
本日引越しします。今晩は一人ホテルに泊まり、翌日午後の出発。東京生活長かった。たくさんいろんな人を泣かせました。特に男性はね。 浮名を流したが故、私は髪を切り落としました。自分自身で かきあげる髪はない。結いあげる髪はない。 それでいいみたい。
May 24, 2011
コメント(1)
友人との別れ。 歩いてくる道が満月に照らされていた。ぼんやりとして綺麗…… ”地震”という言葉や”津波”とか”原子力”という言葉が人々の間で日常用語となりつつある。 地下鉄は節電でどこかうら寂しい。北朝鮮へ拉致された人々の顔写真が載った”東京へ帰せ”という広告がその闇の中では印象的だった。それでも、浮かれ騒ぐことで今現在起こっていることを無視するのか? ”わからないなぁ”と思った。私には”わからない” けれど”わからない”ということは簡単なことで、”わかろうとする”努力が必要なはず。 相変わらず坊主頭は私の行く先に衝撃を巻き起こす。どうして自分のスタイルを持つことで生き難いのか? ”お前は自分の人生から逃げるのか?”とスナックの兄さん。”それなら母ちゃんと一緒だ”そして歴史は繰り返される。 小さな時から、物事は繰り返されるということが怖かった。虐待された子供が更にその子供を虐待するようになる……可能性。 ”死んだ方がましだ”と母親が言葉の暴力を投げつけると、私には信じるものがなくなる。ならばどうして?と。ちょっと母親と距離を置きたいと思うのはそういう時。 ”おたがい愛してる、おたがいにくんでる、お互い泣いている”という河島英五の歌詞はそのまま私達にもあてはまる。昨日スナックで歌った天秤ばかり。人間そのものへの愛情、慈愛の念がないと書けない歌。 そういう人間が生きたという現実がとても救いだ。果たして世界に平和の日がくるのだろうか?人は人にひどいことをする時、理由をつけたがる。いい訳をする。 ああ、考えたらお腹がすいた。彼の歌を何度も聴く。心が透き通るようだ。何もかも。 それなのに、動く気がしない。 この歌が言いたいことは何だろう?この歌が伝えたいことは? この歌を私に教えてくれた恩師は何を思ったか ありとあらゆる所で怒っている先生。けれど、気がついたら怒っているのではなくて、叱っているのだった。愛情を持って、その日出会うありとあらゆる人々を叱っている先生。 それに気がつくか否かは関係がない。行動がただそこにあるのだ。その行動の清さがあるのだと、今の私は思う。 そして、あの時の私は残酷だ。今でも十分残酷だ。昔ほどではないにしても。 事実を突き止めることが全てだと思っていた。真実が一番なのだと。だから、気がついたままに私は言ってしまう。時々、ぼそっと呟く。先生曰くその呟きがなかなか的をついていて怖い時があるのだそうだ。 先生の為にも今日をそして、明日を生きていこう。恩返しというのが、例え先生当人にではなくても、誰かに還そうというのが、先生のメッセージなのだから。
May 20, 2011
コメント(1)
今、映画を一時停止させました。私にとっては今までで一番怖い映画。最後まで見続ける自信がない。 見たくないことからは目を背けていることが出来る。 この映画を見なければ、私は気づけなかったかもしれない。私の腕にある傷、脚にある傷……の意味を。 この部屋の中で何度”助けて”と叫んだことか 人は花や鳥を殺すことが出来るが、花には花の鳥には鳥の美しさがある。花にも言葉があり、鳥にも言葉があり、その心までは殺すことができない。 今、母親と話しました。相変わらず、自分の心のオリの中に引きこもっていました。必要以上に汚い言葉遣いをしていました。 私は悲しく、嘘と真実をないまぜにしました。直視する力がないのならば、フィクションを混ぜればいい。そして、真実に一歩一歩一歩 ああ、そしてまた一歩。人は自分の黒さを流す為に、忘れる為に、白を征服しようとする。それが、私の恋物語だった。 そのことがわかりつつ……助ける価値のない人間もいるということに。 私はその人を愛するという宿命だったのだろうか? たぶんそうだったのだろう。一人の人間だけを愛することはできない。それが最も深い愛ということならば。聞く耳を持たないのならば、無理なのだ。 私に性的ないたずらをしかけた爺さんの隣で、その人はお酒を売る。その真実を知りながら、お酒を売る。私を口説きながら、結局は手に入れることができなかったその人は、私に欲望を持ちながら、他の女性と同棲し結婚するだろう。 気のせいならば、その人はとても苦しんで死ぬことになるだろう。テーブルに身をうつぶせるようにして、口から血を吐きながら。どうしてなのかわからない。気づくことが出来ず、何故自分がこんな目にあったのか、理解できず、苦しんで死んでしまうだろう。 お金の問題に巻き込まれることになる。女性は自殺するかもしれない。耐えられる人ではないから。その女性は私のことが好きだった。とても好きだった。 初めて会った時その人は名乗らなかった。一人で来てカウンターでお酒を飲んでいた。私から話しかけた。何故かカウンセリングのようなことをやった。私はその人が店長の恋人ではないか、と、思った。実際にそうだった。 混沌とした悩みの吐露を聞いた後に、私はその女性に言った。 ”幸せじゃないですか。いい人がいて” 彼女は”何のこと?”と言った。彼女が話さないことをそれ以上突き勧めるわけにはいかない。私は待った。彼女は言った。 ”いい人なんていないわ” 寂しさだった。 私は慰めた。心をこめて。 そして、彼女は私を好きになった。愛するようになった。 その後一生懸命私は彼女を避けるようになるが、彼女はその意味を知らないと思う。店の外で幸せそうに恋人を見つめる彼女を見た。信頼しきっている目だった。 私は後ろめたさを感じた。そして恨んだ。愛は憎しみと裏腹だった。 ”やめろ”と彼は言うだろう。”やめてくれ””お前の活ける花は見たくない””花を店に活けることなど許すのではなかった”彼は思うだろう。 ”花は見たくない” ああ、今は私の花が誇らしげに咲いている。私のテーマとなる花が。彼はそれを見てしまったら思い出すのだろうか?あの忌々しい花。 シェフは言った。一緒に彼と出かける。 ”友達ですね”と私が言うと、”俺は彼を友達だと思っているけれど、彼はそう思っているのかなぁ……” 残念ながら、人の業はその愛するものにかかる。 誰が彼らの業を引き受けるのか。それは彼らの子供達である。恋人である。妻であり夫である。 私にこの言葉を語らせているのが、誰かはわからない。 ふと待つと、言葉が降ってくるのだ。 これは何だろう。どういう力だろう。 長いこと眠っていないのに、穏やかな気持になれる。昨日から。ある出会いから私は少し変った。ある人との会話で。
May 20, 2011
コメント(0)
昼間、駅近くを歩く。引越し道具の中にツメきりを入れてしまったら、ないの。眠れない上に気になる。大家さんに借りようかしら、と、思うのに、大家さんもいない。ああ、外に出ようかしら。憂う気持ばかりじゃ確かに、どうにかなってしまいそう。それで頭にストールを巻いて歩き始めた。確かに目立つのだろうなぁ。 一件目の気になった美容室……入り口に蛙がおいてある店。感じのよさそうな店主が一人。でも、予約で埋まっているの。しょうがないから、もう少し歩くわ……。何で私は眠れないのだろう。今現在もまだ眠れておらず、どこか気だるい。明日もう一回病院に行って、処方箋を出してもらうべきかしら?別に眠れなくてもいいけどさぁ……。 美容室で均等な坊主にしてもらい、鏡の中の人物と目があう。私自身なのに、まだ悲しみから抜け切っていない。あらゆる痛手を経験しているけれど、どうして失恋じみたものは、物憂いのだろう。全くファイトが沸いてこないし……。それに日常生活。化粧にも興味がなくなった。服装にも興味がなくなった。疲れているのもあるけれど……たまをどこかでは田舎だと思っているから気合が入らないのもある。 そんなことではないはずなのに。生きていくことって、生活ってさぁ…… ああ、地面から全てゆれてしまえばいい、と、不安定な気持のままに、思ってしまうことがある。どうしてなのだろう? あの人のいない世界にも馴染めてないし、夜っぽい感じがしない場所にも馴染めない。 あさきゆめみしの”浮舟”があったらなぁって……思ってたら、古本屋さんにあった。嘘でしょう。こんな偶然。それから、吉田秋生の”吉祥天女”が目に入ったから、”ああ、面白い。対照的な女性だわ”って…… 時代が変われば女性も変る。女の業というものもあるようだけれど、したたかに生きることも一つの手なのかしら?世界が私が想像していたものとは、違うわと実感することが多い。下町といえど銀座の近くと、たまじゃ大分な違いがあるし、仕事の仕方が違う。 髪をはじめてほとんど失って思う事。しばらくはこれでお終いって。一時休業の人間関係も友人のみに限ってしまう。携帯電話の中にはどれだけ普段使わない人のデータが入っているのだろう? まだ好きだと言ってしまった時の後悔。しまった感。”そんなことより本人に言えよ”と元モデルのある方。”傷つくのはいいし”なんて風に流していければ楽なのか、苦しいのか、後悔するのか…… 自身で発明したストール巻きの遊びは、何故か美容師さんより私の方が上手い。この巻き方のバージョンもフランス留学の成果か、と……移民の友人達が懐かしい。本当のフランス人よりも、そういう人々と友達になることが何故か多かったから。体全体で騒ぐこと。自分のスタイルを追求すること。どこか恋とは違って…・・・恋に答えて男の要求に応えることと自我、今じゃどちらが強いのだろう?悲しいけれど、一つ一つの思い出を笑ってしまう。 それから美容師さんの香水とタバコ……懐かしいタバコのにおいがした。昔一緒に働いていた若い女の子が言ってたな。”ちょっと悪い男が好き”って。”苦労するからやめときなよ”って言いたいような気分だけれど、経験しなければわからないこと。だから別にいいやって。 それでも気持が残っているならば……と、私を心配するも言う元モデルのその方は、もしかしたら、私とは凄く凄く感覚が違うのかもしれない。ふぅーと”男と女”だんて言葉が彼の口から出てくると、欲望を人間としてのモラルよりも優先していいのか?と、眩暈がする。 私は違う人間のような気がする。でも、もう乙女チックだけでもいられず、自分が傷つくばかりも出来ない。それから、したたかも違う気がして……部屋の中を行ったりきたり。全てが違う。 人生って義務や責任をこなすばかりでもないし……そこがドーンと抜けている私は何かな?自分の周りにいる人々は本当に存在するのか、昔から疑ってきた。最近、温かさとか体温とかを感じるようになった。 仕事の技術云々もそうだけれど、仕事が変る度に、人間関係、特に男性関係が落ち着かない気がする。特にあの人と別れてから。寂しげに飛ぶかもめのよう。誰かに早くたどり着かないかとあせる。あの人もこの人も、と、別にどうでもいいような気がしてしまうことがある。 せっかく坊主にしたのだからと、デートの誘いを一つ断った。異性としては見ないで下さい。その人の久しぶりの言葉。雑誌にのっているんだよ……。ああ、頑張ったのか……。けれど、つじつまが合わない。 父親……異性だけれど、恋人にはならない存在にあと少しで会えると、不安ばかり。本当のことなのかしら?って。 父さんが父さんらしいことをこないだ初めていい、”大人なんだから”って……それから”帰ったら連絡よこせ”と”線が細いなぁ”に、ちょうど病院の所を通り過ぎてた。 他の人の”守ってもらいな”も違う気がした。自分を作り変えたいのに一筋縄にいかない。化粧ポーチを捨てたのに、化粧をしたいような気もして・・・・・・ひたすら眠れなくてストールの肌触りを楽しみ、それからバラの香水に酔っている。 24時間起きて、三時間寝て……その後ずっとおきてる。それからもしかしたら、また朝があけて、私は疲れてしまうのだろうか?早く準備を終えて向うに帰りたい。 ”吉祥天女”を読みながら、”ああ、そうよね”とちょっと同感。女性は力では男性に叶わないからと……わからない。本当は。スナックの兄の前で、子供のような私が、無邪気な私がみんな好きだと言う。けれど、そればかりで、そのままでは、私はいられない、と、思う。
May 18, 2011
コメント(0)
いつものように帰り道は、私が以前入院していた病院。薬を大量に飲んで入った。大学一年生、恋人に愛されることで自分に足りないものを全て満たそうとしていた。 その頃の日記が出てくる。暗くて、どこか希望を捨てきれない、そんな日記。 誰も奪わないでほしい。胸の中の小さな光を。 どうして人は他人の命や体を奪ったりするのだろうか? 怖かった。地面から世界が揺れる。ツタヤでかつて見た”暗い日曜日”を見た。肉体的精神的にきつい作品だ。 戦後ナチスによるユダヤ人虐殺をテーマにした映画や文学はどこか絶望的だ。この作品にしたって、体を売れば愛しい人の命を助けてやる、という約束だったのに、約束は守られなかった。プライドを捨てても、自分を捨てても、誰も還ってこない。 誰だったかしら?その毒薬は苦いからお茶の中に蜂蜜を入れて飲む。アウシュヴィッツを忘れる為に、老夫婦が仲良く死んでいる。 語られないことがたくさんあると、かつての私の先生は私に言った。その先生は私の顔を見るなり”おや”と言った。 私は先生の顔というか背景にあるものを見た気がし、何よりも自分が見られた気がした。私達はとてもネガティヴなものを共有していた。 先生は笑うけれど、どこか寂しげに、皮肉たっぷりに笑う。私達の出会いは必然である、と、他の先生に言われた。私達は出会うべくして出合ったのだ。 苗字を……いいだろうか?ユダヤ人の代業的な名前。レヴィ先生。 同じ時、もう一人の先生ともあった。ヒロシマの原爆を経験した人だった。レヴィ先生とは対照的だった。突き抜けた明るさがあった。右のポケット左のポケットからお菓子やオモチャが出てくる。目が輝いて子供のように無邪気だ。 ちょっと書けません。また少し具合が悪くなりました。神様、もしいるのなら、私を助けてください。導いて下さい。 お父さんに会うことになりました。やっと受け止めてもらえる。兄さんには今までにあったことは、少しずつで一気に話すな、と。 それはそうだ。お父さんと別れてからあったショッキングな出来事の数々。一気に聞いたら、倒れてしまうかもしれない。 抱きしめてもらう為に帰る。 頑張らなきゃ。自分を取り戻さなきゃ。
May 17, 2011
コメント(0)
今も昔もって……ただの半年前ぐらいのことだけど、職場の女性に言われたわ。”ricesさんって子供ね””子供”って言葉が私の中でぐるぐる回って、軽蔑されたんだわ、と。それから、私は髪をかきあげて彼女をじっと見つめた。私よりもただ二つ年上なだけなのに、白髪を隠して、それから歩く時は両手を後ろに組んで背中を曲げて歩くなんて……。私はちょっとにやって笑って、嫌な女になってみました。 そんな時が女同士では時々あります。で、男は何をしているか?っていうと、大概目をそらしているね。それから、しばらくして、苦虫をつぶしたように、私の袖をひっぱちゃあ、泣きそうに”riceさん、ありゃまずいよ”って言うのよ。 そりゃぁ、アタシの方が泣きたいわよぉ。確かに彼女たちは私の一番痛い所をついていて、そのぼそっなりぐさっなりは、アタシの痛い所をついているんだぁーー。 ガードレールから車を見下ろす夕暮れ時。風がふんわり吹いている。あの人のことを思い出す。あの人が”結婚”と言った時、私はぼんやり頬を赤らめる。それってどういうことなのかしら?想像がつかなくて。 男は一手も二手も私より上手だ。化粧をしていれば、少し薄目がよいと言い、脚が綺麗だからじっと見ていたいなどと言う。料理は上手い方がよい。 結婚は遠い階段よ。でも、一つ一つ、気がつけばその人の息遣いを感じながら、私は服に目をこらし、それから料理の本に見入っているの。 それが、もう26とか27の頃でした。 男は最後には何も言わなかった。一生懸命やればやるほど、今日のような風が吹いてゆった髪がほんのりほつれる。周りに人がいないことを確認して男は私の頬を撫でる。それから涙が流れそうな私はワインをくっと飲みなり、男にタバコを一服ねだる。 ”知っているのよ”と私は言っている。言葉ではなく大きな目で言っている。男は携帯電話に少し眼をやり、それじゃぁと……。 もう深夜だわ。怖いなんて感じたことがなくて、それがいけないのかしら?って思った。暗闇よりも二人でいることの方が怖い。何か起こりそうで怒らない、そんな時間の方がずっと多い。 私はその男のもとを逃げても、時々唇をついて出てくる。あの時のような溜息がしたい。あの人の香りなりを本当は素直に愛したい。そして、強情をはった後に泣いてしまう。 私は”貴方なんて”って言われている。”ずっと一人よ” そうね、もしかしたらね。たぶんね。 周りに結婚式がたくさんあれば違うのかしら?”幸せ”って感じている誰か友達に私は囁かれる。”次は貴方の番よ””頑張って”とか…… 独身者達の願望だけは募るわ。どこにいるのかわからないいい男を求めて、そして私がかつて恋をしたとすると、何だか意地悪をされてしまうことがある。恋に本能されて、より一層寂しいだけなのに。 もしかしたら、恋をすることが、人を愛すること自体が贅沢と言われつつある時代になるのかもしれません。
May 16, 2011
コメント(0)
少し睡眠薬が体から抜けないようなだるさが続く。めちゃくちゃだるいな。 あるセクハラジジイを眠る前に思い出したら、殺したいほどだぁーーと明日もとのガムテープをくるくる。睡眠導入剤を飲み、大好きな人々の名前を次々挙げながらしのいだ。 今、妙な落ち着きを見せているけれど、そのかわり、何も湧かない。ただひたすら倦怠感を感じる。
May 16, 2011
コメント(0)
お酒が本当に好きなのは、兄ちゃんの店があるからです。私が住む街の……ああ覚えていたいなぁ。ガードレール。昭和の香りがするスナック街。駅を降りると歌声が聞こえる。 皆さんは歌は好きですか? 私は歌が大好きです。 前は椎名林檎を歌っちゃやさぐれ、中村中で癒され、中島みゆきを歌う。 今は変わった。変えるように努力している。 私は兄ちゃんの店で覚えた歌を持って帰る。 みんな、ありがとうよ。 今聞いている曲は吉田拓郎の今日までそして明日からです。行きつけの内科の先生に教えてもらった…… この先生も大好きなんだよなぁ。 こないだ、病院に友達に付き添ってもらって、スーパーにも付き合ってもらって、ミスドが百円セールだってさ、一緒に行ったの。 友達が見た先生の感想聞いたわ。”いい先生だね”って。それから”凄く信頼しているんだね”って。 私にとって偉大な先生です。あれ?おかしいね。兄ちゃんのこと書いてたのに。兄ちゃんに言わせれば、先生は理想的な普通の人だそうです。 本当にズレズレ。話はどんどん変る。どんどんどんどん変ってしまう。 兄ちゃんに話を戻すと、あたし、兄ちゃんの憧れの人知っているんだ。棟梁というあだ名のおじいちゃん。80歳くらいかなぁ。いつも舟歌を歌う。昨日は棟梁が風邪ひいていたから、私が代わりに歌ってみるって言った。それが難しかった。”沖のかもめに”と”ルルルルル”の寂しいところ。凄く難しいところだった。修行が足りねぇなぁって言われて、棟梁風邪ひいているって言ってたくせに、張り切りだしてさぁ……私のお父さんとデュエットし始めた。おかしくて、楽しくて、兄ちゃんってカウンターの中にいる兄ちゃんの名前を呼んで、”こういう記憶は持って帰りたいよぉ”って泣いた。それから兄ちゃんにリクエスト。吉幾三のと・も・こって歌。 悲しい曲で、語りの部分が難しい。父ちゃんと姉ちゃんが、兄ちゃんの太いまつげと、時々涙が宿る目を眺めていた。そして、”ええ、男じゃないか”って言った。 兄ちゃんの前で悲しいお酒をたくさん飲んだ。兄ちゃんは何も言わないけれど、たくさん伝い経験をしてきたから、私の言うことにびっくりしないでいてくれる。そんな夜がたくさんあって、血の繋がらない私と兄を本当の兄弟にしてくれた。 いい歌をきくと人は涙もろくなる。人情家になる。 中島みゆきのファイトを歌を歌うと、さびは大合唱になる。”ファイト”ってみんなで叫ぶんだ。その日はそしたら父ちゃんが”わしも頑張ってまっせ”って。さすがね。出版社の社長。よぉ!!私は兄さんも父さんも大好きだから、皆を合わせたくなる。父さんは兄さんを見て、”ええ男やんか”を繰り返している。”ええ男やんか”そして、ここなら安心だという。 兄ちゃんとの約束。兄ちゃんがはじめに約束してくれたこと。”この店で飲むときには、お前に虫がつかんようにしちゃる”約束、果された。 二年も三年も虫がつかんようにしてくれた。そのスナックで飲む時は、兄ちゃんの睨みがきいて、誰も怖くて近づけない。 お世話になっている大学の先生が、その約束を聞いて”ほんまかいな”って言ったけれど、本当の本当だった。世の中って本当のこともあるんやねぇ。 嘘ばかりで、男はよりどりみどり。弱い女にはたかるわ。抱くわ。信じられない。死にたい、って思うことばかりあるけれど……そんなばっかりじゃない所がええ所じゃないか。 スペインバルにいた時、私のやさぐれぶしが聞きたくて、お客さんが来てくれた。会いたいねぇ、好きになった人にも、シェフにもさぁ。会いたいねぇ。そして、知ってもらいたいねぇ。私はこういう人間ですってさ。 格好をつければ、格好がついて、いっぱしに”姉さん”って呼ばれる。あんなの忘れられない。悔しいわ。隣のスケベジジイがいなかったら、変な恋愛がなかったら、私はガラスを磨いていた。私は格好をつけて、ワインを一本あけ、二本あけ……みんなの為に、みんなの為に、頑張ってた。 ああ、皆が好きなの、私の強がりな言葉。それから、魔法だって。 ”言葉は魔法”だって、私ははつらつとした可愛い女の子に教えていた。お客さんに魔法をかけましょうって。いたずらっこのように魔法の棒をふる。そうすると、お酒もお金も回り始める。ネクラな私が、”幸せ”って言葉を人々から引き出した。嬉しかった。そして悲しかった。 まだ愛しているあの人よ。何か応えて。ごめんねでもありがとうでも、このヤロウでも。 駄目だ。また泣いちまった。本当のお父さんタイムになっちゃった。 これから父親になる人。内科の先生と同じ苗字の店長の優しい声聞いたらさぁ、涙出てきて。で、私が泣いているのに、兄さんの言葉を贈った。 やっと兄さんが記憶に焼きついた。言葉にして、大切な人々が焼き付いてきた。 憎しみよりも愛。 したっけな
May 14, 2011
コメント(0)
東京から北海道に向かうことになっている私はなぜか時々忙しいのです。 昨夜は腹違い種違いの兄ちゃんと父さんと姉さんとでお酒を飲みました。 最後の歌は悪い魔法を解く為に”いとしのエリー” 記憶にはなかなか残せないものがあります。 私の兄ちゃんはスナックの店主です。目がとても大きくて眉毛が濃いです。とても強い顔をしています。 お酒を売る仕事をしているのに、飲みすぎると怒ります。優しくて怖くて……それで私はずるずると寂しくなると、スナックの扉を開けてしまうのです。その箱の中には、名前も顔も覚えた馴染みの人々がいます。そして、好きな歌がそれぞれにあります。 昔、好きは素敵なことだと、誰かに教わった気がしました。 女の人をやっているのが嫌で、自分で髪の毛を切ったら、借りてきた虎のような姿になってしまいました。けれど、坊主は居心地よいのです。私が信頼する、私が愛する、私をよく知っている人々が、私の頭をよく叩くようになりました。何で人は人を好きになると、かなりの力を一杯いれて叩くんでしょうね。 私の体には幾つも傷があります。力一杯泣いたり、走ったり、私を利用しようとする人々に抗って、喧嘩をするから、怪我をするのです。もっと大人しく生きればいいのに、いつでも喧嘩の準備をしています。そんな時、頭の中に淺川マキの”かもめ”が流れます。ジャックナイフは悲しいナイフ。それから、私の大事なソムリエナイフを見つめて、兄ちゃんに言われていることを思い出すと、憎しみが少しづつ消えていくような気がします。 だから、いつでも思い出さなくてはいけないのでしょう。 それでも、悲しくなります。 どうして人は元には戻れないのでしょう?ある時間に戻ることができないのでしょう? 人を愛して 傷ついて 裏切られたり 殺したいほど憎んだり…… ずっとずっと長い事悩んできました。殴られた時に、私は私を守らなきゃと、彫刻刀を持って震えていました。めちゃくちゃ怖かった。 今大家さんが来ました。うち、チャイムがないのでノックなんです。こんなアパート珍しい。ただし、寒いんです。 お隣さんはちょっと小休止。出かけたみたい。隣にはカホンがあります。それから、ドラムみたいなものと、ベースと。隣の人々はミュージシャンで、今は一人だけ暮しています。人の生活は、隣の人みたいだと、なかなか幸せだと思います。壁越しに聞こえる笑い声には私も混ざりたいなぁと……。 昔といっても、丁度十日前程、私の家からピアノがなくなりました。私はピアノがいなくなってから、余計に寂しくなりました。こうして一つ一つのものが消えていく。人としての自尊心を守る為に、音楽があり、言葉があり……そうしたことは慌しい日常の中で次第に忘れていきました。 生きる為にピアノを買いました。今までおじいさんと思っていた人に触られて、ショックで体を洗っても洗ってもきつかった。女友達の家に行くと安心して、バラの香水の中で眠ったりして……悪夢を忘れる為に過ごした 怖くて今でもナイフを握り締めて眠ることがあります。 ピアノをたたきつけて一曲だけ曲を作った。私を返して欲しい。私を返して欲しい。私を返して。私を返して。私を返せ。 痛みは膨れ上がった。これが人間か?かつてそう怒りを文章にこめた人がいます。これが人間か?この醜さ、この残酷さ、これが人間か? 私は自分を取り戻す為に、旅をしなければならなくなりました。 少女の頃から痛みを痛みで紛らわすことを知っていました。だから気がつけば、全身が物凄く痛い。死にたいと思ったことが何度も何度もあります。 私はたくさん寝ました。たくさん口説かれました。お金を見ました。自分が売られていくのを黙ってみていました。それが痛くなることを知りながら。 何年か前の私、色気がなかったんだそうです。好きになった人に言われました。”お前って本当に色気がないなぁ。尻がでかくて、胸がちっちゃいな”なかなかに失礼な人でした。出てきたおなかを気にして、服はほとんど黒しか着ない。色が白くて髪が長くて、で、伊達めがねをかけてるんです。 その人は私にタバコを教えたり、モノの売り方を教えたり 全然容姿端麗じゃないのに、色気があるからもてて 元来綺麗なものには毒があるそうです。今お部屋に飾っているのは白い貴婦人と言う名の可憐な花ですが、後もう少しすれば、私のテーマでもある花が出回ります。”黒蝶”という黒に近い真っ赤なダリア。 男よりも女の方が変化を遂げ、貴婦人は蝶にも変る。この心の中に生まれたあざとさよ。私の方が上手になってやる、私の方が……。 最後には化粧をして、背中をしゃんと立てて、口も聞いてくれないかつての恋人に会いに行きました。引き裂かれた私の心のばらばらで、愛していた街が憎らしい街に変わって……歩いて歩いて。ああ、私のことをわかってほしい。私を愛して欲しい。穢れてしまった身でも貴方が好きで好きで悲しい。これだけの心があるのに、どうして貴方は口を利かないのか?貴方がこんな私でも好きだといってくれれば、軽蔑しなければ、私の魔法はとけるであろう。 はよう、魔法をといてくれ。恋人にしなくていい。 私には時間がない。貴方が強くなるのを待っている時間がない。 帰るのは待っている人がいるからだ。私が義務を果たしにいく。愛を知らない、頑なになった、そうしてキリスト教に救いを求める母親と、そしてわたし自身を救いにいくのだ。 誰だ。私の母の眠りを塞げたのは?死という言葉を彼女の口にまとわりつかせ、世界を暗闇にしたのは?何が家の中にすんでいるのだろう? 母が死といえば、私が生という。 私達親子が今生きているのは、私の本能のせいだ。母が私の首に手をかけ、私がそれを拒絶したから。 一緒に死にたくない。 あれを歌おう。 私は今日まで生きてみました。時には誰かによりかかって、時には誰かにしがみついて 私は今日まで生きてました そして今私は思っています。明日からもこうして生きていくのだと
May 14, 2011
コメント(0)
昨日はとある人と久しぶりに話す。あまりにも久しぶりな神保町の空気。私は本当にこの本の街に憧れて、何度も足を運んでいたんだなぁ……。 明治大学は私の母校ではないが、それでも懐かしい。ここにもとある先生の授業を聞きにきていたし、それに図書館も利用していた。ぼぅーーと図書館の床に座って、興味のある本を探す時、私は幸せだった。 この街でバイトでも一回はしてみればよかったかなぁって……ちょっと後悔。 タバコに火をつけて加えている。白い煙が胸の中に満ちて、自分はもう元に戻れないのだという気がしてしまう。涙を流すのは純情の印……けれど、残っている自分の良心や優しさを無視して、私は挑む眼差しで前を見ている。 電車にのって都会をあるけば、節電というモードの中でも人々は相変わらず目まぐるしい。動く歩道は止まり、方向を示す電光掲示板はよく見えない。それでも、立ち止まれば途端に誰かにぶつかってしまう。”すいません”の言葉もなく、顔もすぐに通り過ぎて誰だかわからなくなる。私はちょっと痛む肩を抑えて、”これが社会かしら?”なぞと思っている。 私が北海道に帰ると寂しいよ、と、友人の一人が言う。彼女の日常は目まぐるしい。仕事を自分で掴み取る人はおそらくそうなのだろう。常に連絡をかかさない。携帯にはすぐに連絡が入り、食事をしても慌しい。私と彼女は全く逆の生活を送る。私はこれから実家に帰って老いた飼い犬を抱きしめ、それから祖母と料理の相談などをする。私の仕事が決まるまで、祖母の相手をし、軽い軽食などを作っては母を喜ばせるのだろう。 それから、聖書のページを開く。私には理解できないそれを私は指でおう。 何故なのかはわからない。敢えていうならば、興味がある。 私の実家では信仰は生活の一部なのだ。神様のいる生活…… 本当に信じているのかしら? 祖母は般若心経を唱え、母は日曜日教会に行く。そこには、病気を持ったものがいる。苦しみをもったものが、救いを求めている。 生きるとは……やっぱり苦しいことだろう。 東京の垢を落として、そうしたら私はどんな私になるのだろう?
Apr 26, 2011
コメント(0)
今日は金物の整理。いらない包丁やはさみなどを捨てられるように、まきまき。キケンなどと書く。 だが、途中で眠ってしまった。くしゃみが止まらなくなったのと、それから暖房を最大にしても、何だか寒いこと……。 睡眠薬を飲まないで眠る眠りには夢がつく。何だか切なかったりする。 北海道に行くに従って、無謀な願いが胸の中にあったりする。一切、意地悪な人がいなきゃいいなぁって。 髪の色も、性格の風変わりさも、凹凸のある目立つ顔も…… 受け入れられたらいいのに。周りに溶け込んで、春に仲良く咲くたんぽぽみたいにいられたらなぁ。 彼氏ができない、とか、結婚できない、って言われて……何だか胸の中に穴があいた日。 決して、この東京でいい思い出ばかりがあるわけじゃない。どちらかというと、結婚とは無縁に男性はぽこんと現れては近づいてくる。その辺は、タフな精神でいかないとなぁ、と……どういうわけだか、椎名林檎を毎日聞いては、心に鎧をつけるようにしていた日々もある。 私が東京で一番好きだった人々は、人と違う自分の中の何かを大切にしている人だ。ありのままの私でO.Kって言ってくれる人。寧ろありのままが好きだと言ってくれる人。 ありのままならば、喧嘩をしなくてすむよ。防御のポーズや、攻撃のポーズ……たまらなく自分を落下させてしまいたい、そんな衝動から救われるよ。
Apr 21, 2011
コメント(0)
朝、起きて、三浦綾子を読んだ。沈んだ。 読者は勝手に話を変えることは出来ないが、変えたくなってしまった。そんな結末は嫌だ、と……。 舞台は札幌近くの街、主人公は再選を願う元町長の娘景子である。再選の為ならデマを飛ばすことも厭わない父、母、姉を景子は毛嫌いしている。だが、彼女はその胸の内を明かすことが出来ない。 私の祖母は三浦綾子が非常に嫌いなのだそうだ。”私、あの人許せない”のだそうだ。確かに、三浦綾子なら、起こった出来事に意味をつけそうな気がする。おばあちゃんの子供が車にひかれて死んでしまったのも、神という名のもとに……何か説明を。 説明が中途半端になってしまった。とても受け入れられないことを、受け入れるように諭されているような嫌な感覚。ある意味では、そのようにして、彼女は自分の人生を受け入れたのかもしれない。
Apr 18, 2011
コメント(0)
かなり大掛かりな部屋の整理をしている。本棚からは大部分の本がなくなった。 友達が大阪に出張。ちょっと寂しいな。昼間一緒に覗いた服屋さん。春色が一杯だと、彼女が喜んでいる。計四万円のお買い上げ。今の日本で一気にそこまで買う人はいないだろうなぁって、新しい彼氏とのノロケ話を聞いたり……薄暗さと、夏の眩しさが混ざる街の中でちょっと変な感じ。 地震は人との別れだ。私は今日本酒をちょっと飲みながら、天井を眺めている。思い出の中には悪いものもあっておかしなものもあって……それでもって、パンクしそうな脳みそをかかえて、私以外にこの部屋に住んでいるであろう人々について考えている。 だから眠れない。彼らの内何人かは悪さをするから。 ”お前の家はお化け屋敷みたいだなぁ”って、行きつけの飲み屋の店主が言う。アイヌとロシアの混血でいつも頭にはバンダナ。奥さんの料理は絶品で、私は飲みすぎると、兄さんの自転車に乗って家に帰る。”怖くない。怖くない”ってきっと兄さんは言う。私は”怖い、怖い”ってお酒を飲みながら、泣いてしまうこともある。 名前を忘れた。神がかり?違う。生霊?違う。 あ!!金縛りだ。 小さな時は、母がしょっちゅう金縛りに会い、闇の中にうごめく何かが見えるようなので、怖かった。その他に魔がさすような出来事も存在するのだという。 電話で母と話すと話しやすい。顔をみりゃ、喧嘩したくなるのに、腹が立つこともあるのに……。 金縛りは体が疲れている時になるのだそうだが、それだけではないと思う。この世には霊なんていない!と、信じている人もいるが、私は霊の存在を信じている。 母が金縛りに襲われていた当初、人がたくさん周りで死んでいたのだという。まあ、病院なのだからしょうがないのか……人が死ぬ前にはどういうわけか、わかるのだという。私はただ想像する。 それに、子供の頃、私がよく泣いていた場所には、何かがいたような気が今でもしてしまう。薄暗い明かり。その下で目を閉じると、星が幾つも幾つも見える。私は現実に目を向けるよりも、想像することで生きているような子供だった。学校の窓の外を眺めると、私が作り出したものだけれど、天使が見える。先生の話はきかず、しょっちゅう何かとお話をしている。眠る前には、たくさんの夢を見る。 大人になると、母は金縛りにあわなくなり、私があうようになった。一人暮らしを始めて、寂しかったのもある。私は誰かと生きていきたかったけれど、私は体や心に傷を持っている人々を選んだ。とはいえ、選んだのは生きている人々ではなかった。”苦しいのは貴方だけじゃない”と言われるので、明らかに私より苦しい人々を受け入れることにした。そうしたら、集まってきた。集まってきた。目を閉じると、いや、閉じなくても、見てしまう気がする。私は深入りをしたのだと思う。それは悲しい言葉達。人々の怒りの声。夜の中にすさぶ風の中に聞こえるすすり泣き。 そもそも、私がそういう世界に入ったのには、きっかけがある。この日記をずっと読んでくれた人々は私が長い事、いじめられっこだったことを知っている。私がいじめられていた時、いじめが社会で大きく取り扱われるようになる。自殺があいついだ。痛々しい遺書が新聞に載った。人々はやがてそのことを忘れていく。私は忘れない。忘れないって思った。忘れないから、私の体を私の声を使ってほしい。それが私が小説家になりたい、と、思った原点のはずだった。 だから、私を試すようにして、私は貪った。ちょうど、大学にはそういう資料が溢れていた。先生達は世界の裏側のことを、無残にも殺された人々のことを教えるのに必死だった。私たちはルワンダを、その虐殺を、イスラエルを、ベトナムを、沖縄を、ヒロシマを……貪るようにしてみた。幾つもの死体を映像の中で見た。無残 まばたきを忘れるぐらい見る。何度も何度も映像を見る。幾つも見る。死体に目が慣れていく。それも綺麗なのではなくて、幾つも幾つも積み重なって、血も体もばらばらで、表情もわからないのが、ぐちゃぐちゃ。画面の中で、小さな女の子がジハードを誓う。 今、ここにいない人がいる。地震の影響で本国に帰ってしまった先生の一人。戦争のことや虐殺のことは、その先生が一番知っているけれど、一番そのことについて話さない。ただ、彼は部屋にこもって書く。黙々と書き続ける。”悲しみについて”と彼は言う。彼は書き続けている。私達はその言葉を聞くことが出来ない。 私の友達はその先生が嫌いだと言う。今その理由がわかる。生きている人は生きることに忙しいから、死者と対話することができない。 私は彼女と一緒にいると、楽しいような気がする。彼女が好きだから、一緒にやることは楽しいのだ。たぶん、きっと。春色の洋服も、勿体無いぐらいのイタリアンも、腕を組んで歩く六本木も。彼女が”代表取締役”の名刺を出すと、皆驚く。”若いのにねぇ”それで、私は可笑しくて、他の人が知らない社長の彼女の女の子の部分も、優しさを押さえつける部分も知っているから、私達は目配せして笑う。鏡の前で服をとっかえひっかえ、かつらをかぶって遊んだり……踊ったり。 彼女は生きることに一生懸命だ。服を買って、ご飯を食べて、いろんな人々に会って、頭の中で新しい事業のことを考えたりする。頭の中だけじゃなくて、実際に話したりする。それから実行に……。だって、いるんだから。実行にうつすのに力を貸してくれる実力者が。 彼女は私を巻き込むのが好きだ。私をジェットコースターに乗せるのが好きだ。 ジェットコースターに乗っても、それは私の人生じゃないよ。 彼女はパワフルで、私は父親譲りの酒飲み。眠い。今日の限界。金縛りさん、今日はまともに眠らせておくれ。酒は頼んでくれれば、ちょっとは残してやるから、君も少し忘れた方がいい。私の夢の中で泣いても、私によしかかって私を苦しめるよりも、のみんしゃい。邪魔はしないから。
Apr 17, 2011
コメント(0)
うたたねをしていた。ラジオからのニュースが途切れ途切れに入る。今日も余震がある。早く帰ってきて、との祖母の声。帰ってきた時の為にアボガドを買ってあると……。腐っちゃうって……。 ”残念なニュースです”とラジオのDJが伝えた。 千葉県に非難を余儀なくされていた子供達が、避難先を変えることになったという。千葉県の子供達が”放射能だ、わーー”と心無く騒ぎ、逃げていったとのこと。 子供だなぁーーと思いながら、また再び眠りの中へ。 避難先を変えるとのことだが、それでこのことは解決するのだろうか?と疑問。
Apr 16, 2011
コメント(0)
地震の時、北海道にいた私。おととい、東京に帰ってきたのだが、ちょっとして鬱になる。人ごみはまばらで、確かに一人で花見をするのにはいいかもしれない。しみじみと、いろいろ振り返りつつ、目を閉じて花の散りゆくのを感じているのは、なかなか風情があるではないか。 とりあえず、書類の整理以外はほとんど何もすることがない私。ラジオをつけて、少しづつ体を動かす。やるべきことをやらなきゃ、やらなきゃと思っていると、途端に体が動かなくなる。 ほんの少し買い物に出かける。商店街は、それでも活気付いているような気がする。丁度夕方で晩御飯の材料を買う人々で混雑。にらが50円、しめじが50円!魅力的な値段だ。 レジ待ちは当たり前だが、以前の東京に比べて人々が殺気立っていないような気がした。 帰り道、近くの酒屋に行くと、以前にもいたおじさんが一人。ラインナップは確かに少ないけれど、悪くはない。 田舎にいると、接客って何だろう?って思う。温泉の番頭にたつおばちゃんが”ゆっくりね”という一言。そこにはごく自然のぬくもりがある。 ワインを買ってもらう為に、あくせくしていた私は何だったんだろう?社訓の中にあった。”会社の発展が社会の幸福と信ぜよ”がどうにも馴染めなかった。きっと何度読み返しても迷いがある。 本当の幸せって何だろう?
Apr 12, 2011
コメント(0)
一ヶ月ぶりに北海道から帰り、東京の地を踏んだ。私にとって、日常とはどこかでプッツンと切れてしまってもおかしくはない日々の連続。私を支えてくれるものが、忙しさの中でどこかに紛れ込んでしまって見つからない。毎日を生きる、ただそれだけの為に、ただ振り返らない為に、忘れていかなくてはいけないことがある……。部屋の掃除をしながら私は思う。たったこれだけのスペースに。 震災の何日か前か、私に再び鬱状態が現れた。言葉で上手く説明できない、ここから逃げたい病。どうにしてでも自由になりたい、と、涙が止まらなかった。どんな場所に立っても、文章が、文章が、飛んでいく。その翼から、表現されない悲しみが粉のように落ちていく。 店頭に立ちながら、それも私が苦労してそこにいるはずなのに、どこかで計算違いをしてしまったかのような違和感が私を襲った。 正直、店舗を動かされてから、私は興味を失ってしまったのかもしれない。始めは焦りはした。どうして、それまでにあったやる気が湧いてこないのか? そうした格闘の中で、私は困っていた。 女の子は言う。毎日のように。”私はこの会社が好きです”けれど、口に出して言わなくてはいけないような、そんな内情を抱えているのだろうか?物事は考えると、囚われるのだと言う。だから目をつぶっているのが一番いいのだと、よく囁かれる。それが正しい生き方だと。 私にはわからなかった。自分が送っている日々が、果たしてどういう日々なのか? 考えようとしても、点と点がつながらず、疲労に襲われて、ワイン教本の間、間を目が泳ぐ。今ここに私を縛ろうとする行為の徒労に終わったこと。 私はほの暗い東京に帰ってきて、北海道への移住を考えている。東京に帰ってコンビニに行ったけれど、馴染んだはずのおにぎりやら弁当やらは、どこか寂しかった。 ここには少なくとも、光が織りなすまやかしがあったはずなのに、それすら消えていた。仮初の夢、寂しいながらにも、例え落ちていくにしても、快感を伴うような都会の感覚……けれど、そうしたものは姿をひそめていた。 人は節電を強いられる中で、幸せになったのか、不幸せになったのか、わからない。花見会場は私が思うように、あまり人がいないのだそうだ……。 自宅には、心配してくれる恩師からのはがきが届いていた。どこか威勢はない。すぐに返事を書かなくては。
Apr 11, 2011
コメント(0)
子供の時、おじいちゃんが時たま優しい時がある。大好物の南部せんべいを分け合って食べるのである。 子供の時、私は人が嫌いだった。こないだ、友達に会ったら、どういうわけか、友達に対してさえ不安を覚えるので、ふと疚しさを感じずにいられなかった。ギンレイホールの横を通り抜けて、ストリップ劇場があって、それらが冗談にするには、私には悲しすぎた。 大学にいた時、好きなことばかり何時間でも話していられたのに、社会に出てすっかり疲れて、私は何だかつまらないのだ。私はよく人に言われるけれど、何年経っても大して変っていないらしい。 新鮮な魚介類をそのまま焼いて出してくれるお店で、私達は幾分かの興奮を味わった。貝を焼いて、それを汁ごと味わって、私は白ワインやロゼで流し込む。茶目っ気のある魚がそのまま一本いい焼き色をつけて、目の前に供される。箸をいれると、ほっくりとした白身が食欲をそそる。 それらを目で楽しみ、うわっと喜んで、やっと肩の力が抜けるのだ。 お正月は忙しくあっという間に過ぎたので、誰にも挨拶をしていない。恩師にも連絡はいれず、友人にも手紙は書かず、それで過ぎてしまったのでちょっと焦って、恩師が二週間おきにいく大学の先輩の店に電話をかける。 相変わらず無邪気だ。この恩師が一時杖にはまったことがあって、上をぐるぐると回すと、中からお酒が出てくる。ポケットの中から、持っているバックから魔法のように、ありとあらゆるものが出てくる。それが、高価なものやら、お菓子やらが、ごちゃごちゃでおかしいのだ。授業が終わった後も、生徒と話すのが好きで、私は何となく面白いからそこにいた。周りの生徒がリアクションをしても、私はただ黙っていた。ただ黙って座って、缶コーヒーやら飲みながら、きいていた。それはそれでよくて、許されていて、私は何となくほっとしていたのだと思う。 朝、起きると、早くも疲れを感じている。日々は、チャプリンのモダンタイムズのように目まぐるしくなくもない。 ただ、私は今も昔も黙っていたいと思う。でしゃばらず、それでも安心していたい、と、思う。 久しぶりに山に行ってからそう思ったのかもしれない。登山路では人に会わなかったけれど、大概行くと出会う人間に、人間らしさを感じている。現代では、他人に干渉しない風潮がある。ふと疑問に思うと、人間は様々だといわれるけれど、一方では、大して様々さを感じない。 だからかしら、と思う。有象無象にならない為に、声を大きくするのか、と……。 昨日職場に行くと、女の子が一人店頭で叫んでいる。おそらく、今日も叫んでいるだろう。私は彼女が好きになれないなぁ……と思う。肩に力が入っていて、見ているとどうしてか疲れてしまうのだ。お客さんはいいなぁ、と思ったりする。 とはいえ、ソムリエ氏もふとそんなことを口にした。どっちつかずに、結論は出なくても、似たようなことを思ったりするのかもしれない。 疲れるなぁ。何でだろう?はっきりとした理由はわからない。”私には仕事しかなくて”とある日泣いた彼女のせいだろうか?涙で愛しさがちょっと湧いたりする。ある種の不器用さのような……。 仕事の合間、小さな子供たちの相手をしていた。ちょっと笑えた。自然はいいなぁと思った。子供と一緒になってはねていたら、同僚に見つかった。”何でこのボトルこんなにおおーきーーいの?”と女の子にきかれた。そのまま、”何で??”と同僚に聞いたら、逃げられた。”何でだろうね”と言いながら、ちょっと嘘をついた。
Feb 27, 2011
コメント(0)
早めに職場の駅につき、書店で岡本太郎の本を探す。今年で生誕100周年ということもさることながら、ラジオできいたインパクトの強い言葉が気になる。 誰かの真似をしちゃねぇ……って思う心の裏返し、本当は他人をあてにしてきたような気がする。 だから逆につきつめられないのよ、って、私は思う。 休み時間は最近馴染みの中華料理屋さんへ。落ち着いた店内、行き届いたサービス。過剰ではない親切が居心地がよい。程よい辛さが快くて、眠くなる。私は、仕事先に帰りたくないなぁと思う。 本当にどうしたらいいかわからない。仕事にはそれなりに熱心になりたいけれど、それしかない人間にはなりたくない。
Feb 26, 2011
コメント(0)
休日は明神ヶ岳。約5時間ほどの登山路、誰にも会わない……。風が山の中でザァーとなる時、ここはどこだろう?と、ぬかるんだ土の上に立つ時、ぼぅーーと何かを思い、涙を浮かべたりする。ここまで来て……と思いながら、ここまで来て、こんな何時間も何時間も歩くのに、誰もいないからこその、解放感はある。 ここまで来ても、”仕事行きたくないなぁー”と普通に思う。面倒だなぁ……と思う気持。上司のソムリエさんが私に何か言うと、”言ってることとやってることが違うなぁー”と思ったり、”幾ら親切でも、お客さんにタメ口をきくのは……”と疑問に思う。体が動かない。 ”駄目ですよ。Yさんの言うことをきかなきゃ”と、うわ瞼を黒塗りにした女の子が言う。じぃーーとその瞼を眺め、眺めてじぃーーと、じぃーーとじぃーーと、それから嫌になるぐらいの時間が流れて、”何故”って私が言う。”何故って上司だからじゃないですか”と彼女。”ふーーん”と私。彼女はちょっと慌てる。 それって何だろう?って、山の中でも考えている。 山の前の日、デパス何錠の体が重たい。端から端まで掃除をするのが、何だか落ち着く。 ソムリエ氏と離れたくないと、うわ瞼の女の子が言う。どこまでもついていきます、と。 それが冗談じゃないんだなぁ……。 私、どうしてやる気なくなっちゃったんだろうって思う。彼女が休日出勤してきた時も、私はぼぅーーと考えてた。こういうのって何だろう。制服を着て、喜々として、”お給料いらないから働かせてくださいよ”という彼女に危機を感じ、それを受け入れたソムリエ氏に更に危機を感じた。 まるで餅つきのようだ、と、その時から感じ始めている。”いやぁ、何とかさんがいないと、店が回らないですよ”ペッタン。”ソムリエ氏を尊敬しています。何だってやりますよ” ペッタン…… 山に行く前日、それを始めた二人をうるさく感じて、”夫婦喧嘩はやめてください”とピッタンコ止めてしまった。私は私で頭が痛くなったのだ。それから、私は二人とは関係なく仕事を自分のペースでやりたいと思った。有楽町でのことが懐かしかった。そこには、大した言葉を発さなくても私が尊敬してやまない人がいた。 寂しいので、時々、ワインを注ぐ時、教えられたことを思い出してみる。綺麗な注ぎ方を思い出してみようとする。カウンターを拭く時、そこが聖地だと言っていた人の心を思い出してみようとする。手に力が入らなくて、何よりも愛情というものが……ということに情けなくなる。 仕事は自己満足ではないのに、言葉ばかりが氾濫すると、私は嫌だわぁって。あまのじゃくな私に、何も言えない私に、道を示してくれる人はそれだけでありがたい。 本当はきいているよ。本当は物凄く見てるよ。 山から降りて、東京は新宿に戻った。保証人であるおじさんと約束があった。愉快な人だ。それから人生はおおざっぱで……物凄く面倒くさがりやだ。喫茶店でメニューを見つつ、”えーと、えーと”と言っている。”えーとって飲み物はありませんよ”と言うと、ウェイトレスさんも笑っている。この見知らぬ人を、芸はなくとも、笑わせてしまう力って何だろう? ”文学の話をしましょう”と保証人は私の痛い所を突く。適当にごまかして逃げてしまいたい。”どうですか?書いていますか?”気になるテーマはある。ストーリーとして組み立てられなくても、気になってしまうテーマがある。 他人から認められること……寂しさを紛らわすことなどだ。 ソムリエ氏とうわ瞼の餅つきペッタンも、”私のこと、褒めてくれない!”と叫んだ、巨乳女子も……根元に抱えているものは、似ていると思う。 そして、山を延々と登る私は、たった一人で、今ここにいる私を誰も知らないことに不安になった。不親切な登山路。この歩いている道が、誰かが”正しい”といってくれないことに不安を抱えていた。大概は、山では人とすれ違い、”上の景色はよかったですよ”とか”今が一番きついですよ”って言ってくれるのに、会わない!全く会わない! ”それで道はあっていたんですか?”と保証人のおじさんが聞いた。”あってました” ”それならよかったじゃないですか!”と。私は”はぁー、そんなものかなぁ”と思いながら、綺麗な色の刺身を口に入れ、シャブリを飲んだ。
Feb 26, 2011
コメント(0)
これから、少しづつ朝のシフトを増やしていくこと。だが、私のパワー奮起とならないのは 変らない。 パキシルをきらし、すっかりやる気が失せていく。それは、気合だ!!という人もいるかもしれないが、脳内の物質セントシニアンが不足しているらしい。 とはいえ、私のやる気が起きないのには、セントシニアン以外にも原因があるだろう。 昨日入金が終わってお店に戻ってくると、朝番でとっくの昔にあがったはずの女の子がいる。後から考えると、昼間私が上げたふとまき(もらい物だけど、私は嫌いなのね)のお礼がてら、ワッフルを持って現れたとも考えられるけれど、こうした光景は、ワッフルあるなきにも関わらず何度も見ているので、何だか疲れるのだ。それで、自分達で勝手に好きなだけ仕事をして、私に干渉しなければ別にいいんだけど……。 そもそもの始まりから、可笑しかったのかなぁって……思ったりする。突然の休日出勤や、まさに目と鼻の先に引っ越してきた彼女…… ”やりすぎでしょう” と、他の店のスタッフは言う。 確かに家の近くが便利な時もある。片付けに人手が欲しい時とか……家と職場の往復というのは、考えるだけでも、何だか疲れる話だ。 仕事を自分の中で何パーセントくらいにしていいのか、わからない。何パーセントくらいなら、バランスが取れるんだろう。効率的なんだろう。 頑張る、頑張る、頑張る==の割に、表情が乏しいのが気になる。頑張るという名目の元に、何かを殺しているのだろうか? 私の来月のシフト、曜日はバラバラで、ふと我に返ってみると、これをどう自分に役立てたらいいんだろう?しばらく忘れていたことがきっとある。 とりあえず、明日は頑張って山に行こう。
Feb 24, 2011
コメント(0)
実家から荷物が続いた。りんごと、それから頼んだ”美女の野獣”のCDを。実は三月に一大イベントがあるのだ。世界中から蔵元がやってくる、という…・・・想像するだに凄い。彼らの移動風景に出合ったら、この人達にはどういう共通点があるのだろう?と、疑問に思ってしまうに違いない。それほどに、彼らの国籍はばらばら。共通点はワインの生産者ということだけれど、一般の人にはわからないよね。そんな彼らが、東京、北海道、静岡、京都と移動しながら、各地で一大イベントを行うのである。それが故に、我々店員も出し物をやることに?なり??、ミュージカルの歌詞の一部が配られた。 CDを流すと、すぐに懐かしさに襲われる。夢を見て、それがダンスの夢だった為に切なかった。本当は踊りたい。でも、サークルに行くと、私に対して、”貴方なんか彼氏できないわよ”と言った、彼女の巨大な胸がまず目に入って、すぐに具合が悪くなるのだ。何故、胸かというと、その大きな二つの胸が、彼女にとって、彼女の自尊心を満足させる欠くべからざるアイティムだからだ……。 私には理解が出来ないと思う。体の一部を他人に対して誇っているのが……。そして、他人に認めてもらうというその切なる願いの元に、どんな言葉が、どんな態度が示されるのかを考えると、何だか胸が苦しくなってしまうのだ。 どうして、それだけの為に、人は馬鹿げたことをしてしまうのだろう?と…… 本当は踊りたいけれど、それを考えると、苦しくなるから、サークルにはいかない。 そんなジレンマが、”美女と野獣”のCDを流すと、何だか少し癒された。しばらく踊りを趣味にしてきたから、踊らない私は妙だな、とは思う。けれど、それと同時に、他人と離れていたいと思う。人と関わることで、たくさんたくさんと知り合いは増えていくのかもしれないけれど、人の嫌な所が目について、洗っても洗い流しても染みのように残ってしまうのは嫌。 だから、どこかで攻撃を受けたことを、夢の中にしてしまえるように出来るまで、待とうか。それとも、全く違った雰囲気の場所に出かけようかと思う。
Feb 16, 2011
コメント(0)
今日は後半疑問形のお仕事雰囲気。バレンタインが終わって、バレンタイン商戦が終わって、在庫を抱えて頭が痛いのは、上の人間かしら?と思いつつも、お店全体が痛いのだぁーー。 今日は仕事大好き?人間二人??と一緒にお仕事。 だから、いつ終わるか読めないし、区切りはないし、朝から働いている女の子は何故かラストまで働く……という。こういうのって何だろう?疲れても疲れても止まれないのだろうか?適度に休んでいることに、ちょっぴり罪悪感を感じたり……でも、そういう調整は個々に行うべきなのよね・・・…と思いながらも 今日の休み時間、私はスーパーを物色。買ったモノはどういうわけか、ドレッシング類ばかり。食べるラーユ、バジルチーズソーズ、たまり醤油とチーズのソースと…… うーむ……。 それにしても…… これからは、段々温かくなるし、そのままサラダたくさん食べよう。
Feb 15, 2011
コメント(0)
バレンタイン前日、催事場にて私は一人とろんとしていた。ここで、難しい商売を一人でしていると、とろんとしてしまうのだ。際限もない時間の折に考えてもしょうがないことを考えてしまう。 今まで自分が好きになれない世界に対しては喧嘩をせずにいられなかったことなど……。 学生ではなくなって、若いと言える年齢ではなくなって、自分の手で稼ぐようになって、喧嘩をしてばかりではいられなくなったけれど、でも、世の中って不条理だなぁって未だに思っている……。 友人の一人は私の身の振り方を心配し、連絡をくれる。彼女は一人で会社を立ち上げて不安でいながらも、その不安を笑い飛ばそうとする。一日中、動き回り、ありとあらゆる人々と交流の幅を広げている。非常にエネルギッシュだ。私は彼女とは正反対のようでいて、似通った部分を持っている。破天荒な部分が少なくとも、私にも彼女にもあるのだ。けれど、彼女の方がこの世の中を生きていこうとするエネルギーに満ちている。彼女は心が痛み涙を流すのを感じないようにしようと、心に決めた。 そういうことは、笑っていてもどこか悲しいと、私は思う。 世の中を生きるために、素のままの心を蔽っていき続けることは、必要だけれど、それでも悲しい、と、私は思う。 私が前に好きになった人はこの世界の灰色が好きだと言った。私は嫌いだと思った。その人は私を好きだと言いながら、彼女とは関係を続けていた。私は私の庭園を心の中に持っていても平静でいられなくって、好きになれば誰かを傷つけるのが目に見えて嫌だった。人魚姫の話が非常に美しく感じられた・・・・・・・。けれど、生きている人間は御伽噺のようには生きられない。 そのことがわかってもなお、灰色の世界が好きになれない。好きになれないけれど、真っ向から反抗する気はなくなった自分は非常に歳をとった、と、思う。
Feb 14, 2011
コメント(0)
深夜四時かぁーー。休日前だからこその夜更かしだなぁ。寒いのに、ご苦労さん。とはいえ、ネットで遊びまくってしまいました。 でも、明日も寒いだろうから、外に出ないで、一日頑張って勉強するつもり。 思えば、一年いろんなことがあったなぁ、って、冬ばれの空を見る度に思う。すっきりとした空が気持いいの、綺麗だなんて感じるの……心の持ちよう次第だなぁって。 私はイベリコバルで働いていた時、大切にしていたものを取り戻したくなった。あのお店の中で働いていた時に生じたスキャンダルはどうでもいい。大切なのは、お客様との絆。どうして私があそこを去ったのか、私には秘密にする理由はない。もちろん、困る人達はいる。けれど、私には関係ない。 私は今の姿を見てもらいたい、と、思っている。どんな世界に暮しているのか。 髪の毛を切って、毎日毎日勉強が必要な世界に入って、尊敬できる人々に出会って、前の職場で蓄えられた毒素が少しづつ抜けていった。 どこか不良の心地だった。毎日を何とかやっていく為に、張り合い、負けるもんかって気持が必要。 年越しに出合った人は私と似ているようで、大分違った。時々優しさがにじみでるのに、それを隠すように素っ気無くなったりする。 お酒をサービスして、そして、異性に冷めてしまうような感情……私も味わったことがある。 ”俺には心がない”と、その人が言った。私の目からは涙が流れて、その人の髪の毛を撫でていた。反抗的な髪の毛。撫でても馴染まず、突っ立ったままで……どこか素直になれないその人の心を感じさせる。 けれど、私にとって出合った男の人の中で、一番か二番に優しい人だったような気がする。”素敵な人だ”と今でも思っている。けれど、どこか悲しいと。 別れる時、”元気でね”とその人が私を抱きしめて、それが別れのような気がした。男と女としては終わりだなぁ。あっけなかったなぁ。 でも、そんな気持をお互いに抱けたこと、私の中で何かが変った気がした。 私は知りたかったのだと思う。誰かに好きと言われて、一方的にどうでもよくなってしまうのではなくて、支配されるのでもなくて、例えバカでも対等にのめりこむ関係を。 それから、私の行きつけスナックの兄などが言う……好きな人とだと違うことの意味を。
Jan 30, 2011
コメント(0)
本日、休日なり。 銀座で友人達と四時間に及ぶランチ。うーーーむ、私苦手かしら?おしゃべりって手軽なストレス発散の方法のはずなのに、何もしないことが逆にちょっとイライラしたり、優柔不断ではないから、さっさと決めてしまう所がある。 女の子は、服のセールや結婚願望や、それから肌の調子などについて話していて時間を潰せるらしい。けれど、どうしてか興味が湧かなかったりする。 ”私ってやっぱり変っているのかしら?”って、何となく思えてきた今日だった。 一緒にフランスで暮していた仲間だから、趣味とかを越えたある種の愛情で結ばれているのだと思う。ずっとべたべたしていなくても、一見全く違う人間に思えても、生活の中で喧嘩をしたり仲直りをしたりして、一年間も暮した仲間だから。 仲間の一人は去年出産。大いに成長した一人息子を連れて現れる。アラサーの女子達は赤ちゃんにメロメロなのだ。私は赤ちゃんを眺めながら、自然っていいなぁ……って思ったりする。 赤ちゃんがいることは、人が歳をとった……って素直に認められることの一つだなぁ、なんて……。 ”若い”のは”いきがることだ”と今も思い続けている。自分が若いということは、何だか疲れる。苦さもある。だから、若いままの私でありたくないなぁ……と、最近の私は思い続けている。 ”若いことは、それだけで美しい”と昔の作家のように、私は言えない。私の年齢、30前の私には保持しようとする若さは苦い。そして、内心のある種のフラストレーションを抱えながら、女の子を主張する女性には、どこか恐さを覚えてしまう。 皺があってそれが味かな、なんて……思ったり。 特に私の顔つきや態度は”偉そう”と思われることも多い。それならば、どこか柔和な感じ、痛みを知っている優しさとか強さが身についたしっかりとした、人間になりたいなぁ。歳をしっかりとりたいなぁ、と今の私は思っている。
Jan 23, 2011
コメント(0)
嘘をつかない言葉。嫌な自分も醜い自分も曝け出してしまいたい。そんな衝動に駆られることはよくあるけれど、商売をする日常に浸れば浸るほどに、時々狂いだしてしまいそうになる。言葉を使ってお酒を売ることが好き、お酒が好き……けれど、何かが物足りないような。
Jan 13, 2011
コメント(0)
あけましておめでとうございます。今年はサルサダンスパーティーにて、年が明けました。突然、パーティーに呼ばれた方々が、??????”サルサってどう踊るの?” それもそのはず……難しそうに見えちゃうもの。 私は新年早々考え事の最中……。 今年の年明けは去年とは全く違った様相。一人でおうちに何日間もいたのがなくなって、明日からはお仕事。早速福袋を販売いたします。イヤだなぁーー。忙しくなるのかぁ、って……まったりまったり時間を過ごした後には、余計に嫌だなぁ、と、現実逃避の心持よ。 それじゃ駄目!! でも、明日からなんてぇーーー。もう少し、休ませてーーーー!!!!!
Jan 1, 2011
コメント(1)
仕事仲間の一人は明らかに仕事依存症。誰も止めなければ、職場の近くに現れるし、職場の近くにまで引っ越してきてしまった。サービス残業もへっちゃらちゃら。でも体は疲れている。心も疲れている。 私は彼女の状態にメスを入れている。何かをしていない時、一人でいると、何かを考えるのが嫌だという。嫌だから、不安だから何かをしていないと落ち着かない。 ”いいことないなぁ”と彼女が言う。 これって何だろう。よくありがちな症状に、よくありがちなセリフ。
Dec 22, 2010
コメント(2)
家に着くと、グラスに爽やかなスパークリングワインを注ぐ。ストッパーがない状態で冷蔵庫にて保存、三日目。だが、まだ新鮮な泡の状態。甘口ワインだが、しつこさはほとんどない。 昨夜、いつも聞いているラジオ局のスタッフが北海道へ。何でも楽天市場とコラボレーションしての北海道出張。北海道のグルメを紹介とのこと。 ラジオごしに、思い出すと、じゅわじゅわぁっと、涎が出てきそうだ。 だが、札幌はマイナス何度の世界らしい。 私の地元の函館も似たような状況だろうか? 嫌だなぁ……寒いのだけは嫌だなぁ…… 今日の東京、帰り道にてソムリエ氏と駅のホーム。”寒い!”と二人共、風にふかれ、芯まで冷えてしまいそうだ。 彼の地、北海道……白銀の世界。つるつる凍った地面の上で転ぶまいとする格闘。それでも、毎年何回かは転んでいたなぁ。 はくと、たちのぼる息は白く、星は震えていた。 などと言っている場合ではない。明日はいつもより一時間早い出勤だぁーーー。
Dec 17, 2010
コメント(0)
タイトルだけが立派だ。ドン引きしてしまいそうだが、最近なるほどなぁと、思わされた小説です。おそらく、もう少し若かったら面白いと思わなかった、そういう渋いティストの小説ですね。 人は幸せになりたいと、願うものの、果たして幸せとは何だろう?とはなかなか自問自答しないもの。 では、自問自答して描く幸せとは一体何か? 私はダンスサークルに行く度、たじろいでいます。そこにはいるから……たぶん、私と同じの幸せは=……から抜け出せない人がいるから。 いいじゃん、男にもてなくたって……とは思いませんか? いいじゃん、クリスマスイブに一人だって……とか…… それなのに、”あんたって寂しい女ねぇ”とか言われると、自分の中での自信が揺らいでしまったりしませんか? まさに、私!! と絶叫しておりますが、この小説は真の意味で強い女性のお話です。 テーマが深い……。 主人公はずっとお母さんの世話をしてきた40代の独身女性です。周りからみると親切そのもの、慎み深く、幾分か地味な女性。 ”お一人では寂しいでしょう”とおせっかいを焼かれること、多数。尚彼女も何かと周りの人々をお世話してしまうこと多数。 けれど、母親の死をきっかけにして、同情されやすい自分の人生を見つめなおす彼女。家を売り払い、そして親しい人々から離れてパリに旅立つ彼女。 いなくなってから注目され始めた彼女。偶然パリでであった故郷の女性に言います。 ”私、嘘はやめたの” さっぱりとして、読み口さっぱり。一体何が起きたの。 彼女の爽やかな宣言を聞いた女性も、人生の選択をすることになり……。
Dec 15, 2010
コメント(0)
毎日、毎日が過ぎていく。私は若さの後半にいて、焦るばかりか、なかなか過ぎない時間の方にじれったさを感じてしまう。毎日が毎日が、数字との戦いで、それもじっくりと腰を据えての戦いなのだろう。戦いは、ただ、闘士をむき出しにするだけではないのか、と……もがいたり涙を流したりの日々からすると、妙な違和感を覚える。 ”ricecocoaさん、急に笑わないで下さいよー” と、職場の仲間が言う。 ”だってぇーー”と言う私は、その場限りの理由をつけるけれど、本当は何か確かなことが可笑しくて笑っているのではない。何だか可笑しくて笑ってしまう時がよくあるのだ。 橋が転げても笑う年頃に対して笑わなかったくせに、今になって、時々思い出したかのように笑ってしまう。 ”思い出し笑いはやめてくださいよ。気持悪いです。”と言われるも、もしきっかけがあれば、ふと笑ってしまうのだろうなぁ……。 だが、私はどちらかというと、悲観的な人間だ。最近、とみに感じる。 ”白髪が増えてねぇー”とお客様の一人が言う。私にはまだ生えないが、ふと、以前とは違うことを感じる。もう素直な戦いは出来ないのだなぁ……と、何かにつけ思う。 私の周りから消えた人々達。あの人達から身を守る戦いをしなくていい。私を変人と批判し、笑う人達……怯えなくていい。いないのだから。 そうしたことが、どうしてなのか?と、思う。ほんの些細なことだったはず。自分の中で傷口になってとれなくて、そして物心つき始めてから私を苦しめてきた、それらの暴力のきっかけはほんの些細なことのはず。 ”この女なんかぁーー”とこの年になって言われた時、自分の心が固くなった。それまで何の違和感もなく、笑っていた、そんな気がしたのに、一変にひっこんでしまった。そんな気がする。 中学生の頃、アイドルに憧れる女の子が近くにいた。ふっくらとして、肌や歯は白い。が、見てもらいたいという自意識の割には、どういうわけか、見てもらいたくてやる大げさな事が笑いを呼んでしまうそんな子だった。歌がとても上手だった。 トイレである日、一緒になる。鏡を前に手を洗っていると、彼女が私に向かって言った。”ブス!!” ただ、そんな事が大きくなりやすい。ただ、ほんの少しの妬みや恨みが、大きくなりやすい。誰かがそう思って、自分の中の思いを暴力的に表現すると、誰も誰もがと、弱い心がのっかって、大きな悪い力になってしまうことが、往々にしてある。 そうして、大きくなりすぎた時には、きっかけを作った人の手には負えなくなってしまう。 ”そんなはずじゃなかったのに”と……。その時だったら、”ゴメン”と一言言えば済んだことが、ごめんどころでは済まなくなってしまう。 思い出すと、その時、私と一緒に時間を過ごした人々は、上手に大人になれていない様なそんな気がする。 世の中にそんな人達が多いように……。 失望、それから、否定。そんな大人ならいらない、と、心の中。そんな大人なんかいらない、と、私に向かって言葉を吐いた彼女に、更に毒を塗った。ふぅーーと、息をすると、背中に寂しさがまとわりついた。”消してしまいたい”と思った。過去と同時に彼女自身さえも。 綺麗なものばかりを求めていると、何か、上手く表現できない寂しさを覚えるようになる。その途上でであった綺麗ではないものが、私を狂わせる。現実に現在に、今この場所に生きているのに、けれど、現実の嫌なものは嫌だと、私は今でも夢を見ていたい気持になる。
Nov 30, 2010
コメント(0)
昨日は、仕事が七時に終わってから埼玉県の川口に向かう。”ワインの女王”という本を読みながらうつらうつら。中々早いペースで読むものの、理解しきることは出来ない。けれど、試飲アイテムの一つ、あの名だたるボルドーからのワイン。ボルドーといえば世界的なワインの産地だが、ボルドーの中にも、更に区切りがあり、例えばメドック、サンテミリオンなど……地図が苦手な私にはいま一つイメージがわかないが、広大に広がる葡萄畑の、こちらとあちたの土壌の違いなどが味に微妙な違いを与えているようで、このワインもボルドーのどこか把握しないとなぁ……と、思いながらも、説明書きに書かれている村がどこの村なのか……??????だ。 職場におけるインターンの女の子に聞かれる。”私も、周りの人々みたいに、あそこまで必死に頑張らなきゃいけないですかね?”と……。店長の休み返上や、ソムリエ氏の仕事をこなして、飲みも頑張るというよくわからない体力や、張り切り隊長の依存?と思えるぐらいの労働の長さ……に大學の後輩でもある彼女は恐れをなしている。 ”そこまでして、働くべきか?” 後は、 ”この職場において、何が普通なのか?” を聞かれた。 ”確かに”と私は自分の考えを述べ始める。日々、私が疑問に思っていることでもあり、それから私以上のウォーカーホリックがいる職場の中で、これ以上は、これ以上は……と、怠けたい病が蒸し返してくる。 後、数字との戦いはなかなかきつい。頑張ったからO.Kではなくて、反響を呼んでこその仕事。 昨日、用事があって、他店を2つ訪れたが、1つ目の店のスタッフの一人から性格がきつそうな印象を受けるのに対して、もう一つの店では和気藹々とした余裕が感じられた。そうした空気も買い物を促進させる力になるのだろう、と、用事を済まして、自分の店に向かう途中、ぼんやり、思っていた。
Nov 28, 2010
コメント(0)
これから仕事が始まる。昨日、足を止めてくださるお客様が少ないので、何となく虚しい気持になった。こんなときは不安になる。店長は時間帯だよ、と言うが、心は休まらない。ピークを知っていると、前に行きたい気持が留められたかで、行き場がない心ゆきになる。 休み時間に前の職場に電話をかけた。お世話になった人だけれど、その人にも愛人がいることがわかったから、何となくショックだった。男女の仲は当人の気持以上の力が働くのかもしれないけれど、けれど、父と離れてから起きた事によって背負った影がまだ私の心の中……。一生消えないと言われている。父と離れてから次々と起きた悲しい、不幸な出来事。どこかで父親のせいではないか、と、思い、どこかで父親をそれでも慕い、探し続けている。 どこにいるのかは現実には知っているけれど、取り戻したいのが過去なのだから、質が悪い。 そうした父親との出来事があって、その人は”娘を愛している”とはいったものの、その人ですら、結局知らない間に大切な人を傷つけてしまうのではないか、と、思い、その事実を知った時、はらはらと涙を流してしまった。 私の仕事内容を評価し、元気付けてくれた、とある料理人の方も、不倫が原因でかなり前に家族が家を出て行ってしまったようだ。両親の離婚当初の私よりも幼い娘さんがいた。そうしたことを境に、その人の口から子供の話を聞くことがなかった。 不倫相手は、その人の離婚と共に、皆が気づきながらも何も言わない相手から、”彼女”に昇格したようだ。大人しく黙々と仕事をこなし、余計なことは言わない。その代わり冗談も通じない同い年の女の子で、私は一緒に仕事をしたくない、と、しょっちゅう思っていた。 私は本当にそういう”大人の事情”が苦手なのだ。 だから、お世話になっている、私が電話をかけてお願い事をしなければいけない人に電話をかける時、ちょっと嫌な気分になった。 その人に愛人がいると初めて知った時、それは、その人が家族連れでお店に来た時だ。小学3年生くらいの娘さんが、その人の着ていたシャツに穴が空いていたので、”穴空き父さん、穴空き父さん!!”と連呼して、私はクククと笑った。”幸せ”ってこういうことを言うのだなぁ。つつがなく育つと、このような元気な子供に育つのかなぁ、と、羨ましい気持も半分で、眺めていた。私の横には店長がいた。見た目、子供には縁がなさそうで、いつも黒いものばかり身につけている人だ。それでも、その人が少し微笑む時、私は好きだった。好きだったからこそ、そこにいる家族のその光景に仮の幸せの偶像を求めた。 けれど、彼らを見送る時、料理人の一人が私の後ろで言った。”あんな幸福そうに見えても嘘なんだよね” ふぅーーと、寒くなる背中に、”まさか!!”と聞いた言葉を流そうとした。 幸福を演じること、それは苦しい。あの子がまさにそういう子供だったら、幸福そのものに見えたのに、やるせない。最も愛している人の一人が、彼女にしてやれないことの唯一。安心できる場所を提供できないこと。それが子供にとって必要なのに、”大人の事情”でもらえない。 私は夢の中でもがくと、ふと、落ちていく場所がないような感覚に襲われることがある。きちんと布団の上に眠っていることがわかると、心を落ち着けようとする。 電話の内容はきちんと言えた。”年末調整の為に書類を下さい”それだけなのだから……。 用件を伝えて電話を切ると、後の休憩時間はひたすら眠たかった。
Nov 27, 2010
コメント(0)
今週水曜日、ダンスサークルに行きました。その人はワインの勉強会があって、疲れていたので、ふわふわぁとして正直、行く気力を失くしていました。友人が行くというので、誘われるようにふらふらぁーーと、夕暮れ時荷物を持って向かう。 私が苦手だと思う女の子は来ていませんでした。女の子?奇妙な言い回し。私と同い年なのに、幼いなぁ……。 その日のワインの勉強会、私は最前列にいました。やっぱり勉強をする時はノートではなくてはと、広げ、ボールペンを握り締め、一言も聞き漏らさずと、前屈みの姿勢。恐らく、全て書いてしまえば眠らないだろうと思い…… ワインの世界にはありとあらゆる言語が登場します。 フランス語はもちろん、甘口ワインの世界にはドイツ語なんかね。それから、私の会社には、前には他の企業に勤めていたけれど、何かが違うと辞めてこちらに流れてきた人々が多いようです。 そうした人々の話を聞くのは、中々面白いものです。前には何をやっていて、今何を考えているのか?などと…… その日、勉強会ではゲキが飛び、”もっと積極性を!!”と……。何だか。義務教育で強制されたこととは逆のことを言いますね。それでも、現場では”個性を抑えて”とか言われることはありますが、ただお勉強をしているのではない、緊張感があってやり甲斐があったようです。 質問をしたり、それからドイツワインに関する単語を皆で発音したりしていると、ダンスサークルの女の子が私を嫌う理由が少しづつわかってきたような気がしました。 わかってきても、困ることには変らず……わかってもどうしようもないのになぁ……って。 人は自分の思いのままにならず、他人は自分が思うようには自分を見てくれず、それでも、認められたい。 人は私のことを、偏差値とは違った意味で”頭がいい”と言います。私はけれど、同時に”変った人”とも言われます。きっと、私は知らない所で、登場していて、彼女の妬みや恨みを買ったんだろうなぁ……。それから、自分のスタイルを生きること、それから自分の感情を隠さないこと、そんなことが、そうは出来ない人からすると、”狡さ”に見えてしまう。 そうしたことは、本当の”狡さ”ではないのに、素直になることが”狡さ”として目に映ってしまう。果たして自分はありのままの姿で、他人に受け入れられるのだろうか?自分でも認めたくない姿がそこにある。自分が思うほど、嫌なものではなくて、その気持が更に増幅して認めがたい自分自身にしているだけなのに、目が覚めない。そんな時、現実は悪夢に近いものとなる。 小学生の時、ありとあらゆる言葉を投げかけられました。”ブス”とか”頭、悪い”とか、”汚い”とか……。 自分の中で自信を失った時、立てないと思った時、同じ場所を空回りしているような感覚に襲われる時、あれらの言葉が、自分が本来そうであった自分を奪っていったような気がして悔しい気がします。本当はそうではないのに、本来自分が持っていたはずの綺麗な何か、例えば翼のようなものを、妬まれそして奪われたのだと……。 時が流れて、その時の子供達は大人になり、私は生まれた土地を離れて、東京という名の都会に暮しています。 それでも、彼女が私に投げつけた言葉の中からモノを考えると、私は”変ってないなぁ”って思います。”昔と変らない” 彼女は私の知り合いでもないのに、それなのに、同じものを私に感じ取って、同じような言葉を私に投げつける。 彼女と別れた後、駅のホームで一人でいれば、どうしようもなく不安に襲われます。また再びの悪夢が繰り返されるようで……ふらふらぁっと。 心配してくれる男の子がいて、主義という程でもないけれど、内向的な優しさと他人に好かれる社交性を持ち、それでいておしゃれなそういう男の子がいます。そして、その男の子は私に近づき話をします。私は楽しいなぁと思いますが、その時、女の子が甘えた声で彼に誘いかけます。 ”一緒に……へ行かない?” 彼は何も言えず、結局一緒に行きます。私は諦めています。好きなのかどうかわからない相手に執着するのも何だし、張り合う力もない。けれど、それでも、何か私に差し伸べられた手を払われるようで、嫌な感じがします。 ”大人になっても”と、私は思います。ダンスが本当に上手な人は、きっとそんな風を感じても平気でいるのでしょう。一人でいて、払えるそういう力を持っているのでしょう。誰にも邪魔されない輝きを持つ力を得ているのだと、私は思います。 駅のホームで先生達と語り合っていると、ただ、前に進むしかないのだと、思おうとしている自分がいます。 先生は前向きな人で努力家、感情家です。 前を見る姿勢を真似して、私も立っています。怠け者の私なのに、どうして、怠けることを知らない人々と一緒にいると、姿勢は幾分かすっきりとし、私を妬む人と一緒にいると同じ狢の情けない惨めな気持になるのでしょうか? 私は自分で知らない間に他の人の雰囲気を感じ取り、同調します。だから、あまりよくない空気を持っている人とは一緒に長くはいられません。冗談ではなく、具合が悪くなってしまうからです。 どういうわけか、本質的にそういう体質です。けれど、私の中の破壊的な性格がそんなことおかまいなしと、どういう場所にいても耐えられるようにと、私に無理をさせようとします。 しかし、気取ってはみても、私一人は何にでも耐えられるというわけではないようです。最近では、常々笑っている人々と一緒にいるように心がけています。人の気をわけてもらうように、幸せをわけてもらうように、その輪の中にいて、自分も同じように笑っていようと思う日々です。
Nov 26, 2010
コメント(2)
ボジョレーヌーヴォー完売!!集客率よし!! 私は帰り道で店長に聞く。”明日は何を売ったらいいんですか?” 夕方には完売してしまったので、それはそれで、焦りますね。だって、売るものが大してないんだもーーん。 それでも、出てきます。続々とお勧めアイテムが。私の中では妄想が膨らむ。それから、機関銃のように出てくる言葉、言葉、それに言葉……。何故ここまでに言葉の連続。そして、私は……暴走機械!! 昼、出勤すると、まずお使いを頼まれました。自由が丘店にいって、紙袋やパンをもらってくるようにと。行くと、いたいたいた!!元気のいいスタッフがぁーー!!私は思う。疑問に思う。こういう人達を一体どこから見つけてくるんだろう?って……。 ボジョレーヌーヴォー解禁のお店は、ボジョレーもそうだが、スタッフの連帯感が漲っていて、それもまたお祭り騒ぎだなぁ。凄かった。全員でエネルギーを発生させているから、だから、人が寄ってくるのかもしれない。お客様が寄ってくるのかもしれない。 もちろん、ボジョレー以外のお買い物もあり、楽しかったのです。途中では腰が痛いなぁと思ってはいたが、目標を達成すると少しふっとんだ。
Nov 18, 2010
コメント(1)
最近、ダンスサークルに行くのを避けている。ある人と顔を合わせたくない、と、心から思う。自分が嫌われているのを、芯まで知っている。存在を憎まれている、私個人が、というよりは、私のような人間が嫌いだと……そんなニュアンスを彼女は匂わせている。 朝、起きて、冴えない天気……窓ガラスから窺えるのはただ外が曇っていること。感じられるのは、昨日よりも寒くなったこと…… 私は今日の予定を反芻する。ダンスに行くべきか行かないべきか、とりあえずは、公共料金を支払うことと、図書館にそろそろ本を返しに行くべきだろう。ボジョレーはどうしようか?? だが、それは一日の終わりのことだ。今は考えるべきではない。 ふと、寒すぎて、体中のエネルギーが奪われて、布団の中にこもって、脚を即席湯たんぽで暖めて、吉田拓郎を聞いていた。私のスタイル、私が愛した歌い手とは違う主張の仕方、私が愛した歌手達が傷つきやすく、力一杯に、どこか世の中に対して反抗的に生きている人達だとすると、吉田拓郎はどこか力が抜けている。そして、悲しみや諦めを通して、一枚硝子の向うに世の中を捉えているような気がする。 やがて、体中がぽかぽかすると、眠たくなった。やっと、肩の力が抜ける……そんな気分かもしれない。 友だちと話した会話の言の葉がぱらぱらとこぼれた。私が大人になれないのは、私が大人になれないのは、私が逃げているのは…・・・と、パラパラパラパラと、答えにならないことと同様、話し合っている内容がパラパラと、落ちては私の周りを回っている。 私を嫌いなあの人は、私が目立つから嫌いなのだと、言う。それは、何人かに言われたことだ。多分、目立つから嫌われるんだよ、って……。けれど、私は私であることから、逃げられないし、彼女の為に私を地味にすることは出来ない。 もし、吉田拓郎みたいに、力をどこか抜いているように見せることが出来たら、彼女との付き合い方も変ってくるのかもしれないなぁ。けれど、私は私で、言われたことややられたことを無視しつづけることは出来ないし、どこかで答えを見つけないと気が済まないのだ。 ”優しさが足りない”とどこかでふと、思った。優しさの幅、他人に対して開ける自分自身の器の広さが足りないなぁ……と、 彼女の器からこぼれてみて、彼女の器には彼女自身も入ることが出来ないので、ふと、思った。 嫌われる批判を受ける言葉の中には、私の方が……という彼女の焦りがいつもちらほら見えた。悔し紛れに彼女は言った。”私は胸が大きい” 私は疲れてふらふらと、”胸が大きいのがどうした?”と言った。 何も答えはなく、それは、きちんとした叫びにはならない。”私は認められたい”とか、”私は愛されたい”とか、そういうきちんとした叫びにはならず、小さなことを見つけては”私って頭がいいんじゃない?”と大げさに振る舞う。 どこかで冷めて、私とは間逆だなぁ……涙がぽろりぽろりと流れて、温かくてしょっぱくって笑っちゃったり、お酒の飲みすぎで駄目になりすぎてどこかに体をぶつけてしまう私とは違う。 ”こんな女がモテルわけないじゃなぁーーい!!”と彼女が言う。 私の弱さは、弱いこんな私を誇っていないことだ。私にだって自信はないし、空回りをたくさん抱えているから、こんな私はこんな私を批判されると、非常に弱い。そして、脆い。 足りないことに気がつくと、体温が高くなると、起き上がる気力が湧いてきた。彼女に足りないのは優しさで、私に足りないのは自信……と思うのはよいが、だが、果たしてどう接すればよいのか、未だに答えが見出せない。 それ一つではなくて、まだまだ足りないものはある……あるけれど、全てを補う時間も体力もない。それなのにねぇ……と、私は恨みがましい。わざわざ蒸し返して、自分に足りないからといって、他人を攻撃しなくても、いいじゃなかぁ!! 私はそれでも、私をやっていくしかない。私は大して変りゃしない。変りたくても、大幅に変ることが出来ない。更にネクラになることは出来ても、これ以上一気に明るくなることは、なかなか難しい。それが、私なんだと思う。 だから、私は私のままで、このままのつっぱった感じで、大人になりきれない28歳をやっていくしかないのだと思う。それで、そんなスタイルに文句をつけるようなら、黙りやがれ!!と、まだ、そこまで強くなれないのが、忌々しいが、まぁ、しょうがない。自分自身をひきずっていこう。
Nov 17, 2010
コメント(0)
イマイチ、何をかんがえているのかわからない、職場のYさんと話をする。社員になったはいいものの、自信のなさが所々見え隠れして、どこか不安になる。 この日は11月11日、チーズの日。前日、チーズプレートを無料で配り、チーズの売り上げをはかりましょう、というメールが来たものの、お祭り気分は一人で演出するのは限界があります。この日のコンビは社員のYさん、ソムリエの資格を持つ彼がコンビの中じゃ一番ワインに詳しいのだが、昼間バーカウンターに立っている彼は、近隣の奥様方に今にも食べられてしまいそうだった。”Yさんが危ない!!”と、私は心の中で思った。”頑張れ、Yさん!”ずっと長く働いてきたはずなのに、新店舗のせいか場慣れしている感が出せない。 そもそも、この店の人々は余り自分のお金でお酒を飲みに行かない。だから、バーも飲み屋も知らない。 夕方には、こないだ休日出勤してきた女の子が現れる。おぉってまたビックリする。勝手に働いちゃいかんよ。 ”Oさん、帰りましたか?”と、女の子はこないだ説教されたのが答えたのか、私に尋ねる。そいつは、私も快くは思っちゃいないぜ、と、思う。 そもそも何故この女の子は休日にまで、現れるのだ?何が悲しくて、仕事をしていないと落ち着かないのだ??と、私の中の疑問が膨らむ。”今日は一日何をしていたの?”って聞いてみる。どうやら、一日ブラブラして、職場に行くわけにもいかないしなぁ……って、他店舗でワインを買ってみたと。”いいと思うよ。他の店のワインを知ったり、見ることも重要だと思うし……。だけど、お願いだからお客様のフリをして下さい。”と、無料試飲コーナーに引っぱっていき、ちょいと桜要請。その甲斐あってか、お客様が入ってくる。 ともかく、私は客足を絶やさないようにし、独特の広報=呼び込み+商品説明+常連作りをしている。ともかく、私は仕事をしてますから、見ててください、というわけだ……。 だが、何という難しさ、最後のラストスパートにかけて、エンジンを再びかけようとした時、社員のYさんはそろそろ店閉めを考えていた。”ともかく、まわすこと”を最重要に考えているからだそうだ。うん、まぁ……。 と、レジ閉めを始める彼、紙幣を前に一生懸命になり、私はグラスを拭き拭き、ふきまくっている。今は話しかけちゃまずいぞ。後、お客様側の接客は私がまわろう、と、心に決める。神様、いつも焦っているのは私でした。いつも、臆病なのは私でした。けれど、どういうわけか、落ち着かない人々を見ていると、私は逆に落ち着いてしまうのです。これには、どういう法則が働いているのでしょうか? そういえばなぁ……前の店で、ソムリエさんがレジの変な所を押してしまって、レジが開かなくなってしまったことがあった。焦るソムリエ氏に、バイトの私は淡々と、おつりが出せない最悪の時のことを考えながら、店長に電話をしたり、レジ会社に電話をして対処法を聞いて、何とか解決した。 他のスタッフは何をしていたか、というと、まぁ……そのまま、仕事していた……。何故、私はやってしまうのだろう?こんな時……。周りに頼る人がいれば、頼りない私、誰もいなければ、”うおぉ!”とか”とりゃ!”とか言いながら、どうにかしてしまう。 もしかしたら、そうやって人は逞しくなるのかもしれない。
Nov 12, 2010
コメント(0)
最近、落ち込んでた。日常生活が疲れすぎているのが原因なのだが、二、三ヶ月前に言われたことが気になっていたのもある。 ”普通ではない”とはしょっちゅう言われる。職場で言われたことに対しては克服できた。”普通ではない”発現をした人が、実は並々ならぬ才能を持っていて、案外淡々としていて、それでいながらナルシスト、それに、所々、思いやりをもってくれる人だとわかったからだ。その人に近づこうと思って、”風邪、大丈夫ですか?”と聞くと、”お前はひくなよ”って返してくれたりする。それから、冗談を言えば、決して受け流すわけではなく、聞いてくれていたり、して……克服できた。 所属するダンスサークルの女の子にも”普通ではない”発現をされたのだが、こちらは克服できていない。近づく努力を少しはしてみたものの、どうやら本当に彼女は私を嫌っているらしい。 それもあって、今まで克服してきた”普通ではない”発現を私に発した人々と取り戻した、もしくは築いた絆……それは、その人達が返してくれたからこそ、出来たんだ……。 その人達の気づきや優しさがあって、優しいままの自分でいられたのに、彼女は私を優しくはさせてくれないし、私も優しい人になれない。 一応、話しかけてはくることはくるのだが、”あっ、そう”みたいな感覚を感じてしまう。 初めは、失恋したての時期、他の女の子と三人で食事をしていた。”ライスココアさん、彼氏はいるの?”と他の彼女の問いに、私が口を開く前に彼女が真っ先に答えた。”いるわけないじゃん、こんなウィスキーの水割りを一人で飲む女になんか!!”と、断言。私は怒りではなく諭した。その時はぐぐぐぅーーとこらえて、その時は泣きそうだった。”それに、ヘンな店長のこと、好きだったんだしィー”って、彼女楽しそう。お前に何がわかるんじゃい、と、私は心の中で、私が自ら失った恋や仕事を泣いた。 失業もしていました、その時。 私はその時まである程度仲がよかった人の発言に耳を疑い、今日のこの人はどうにかしている、と、思ったが……その後、似たような発言が事ある度に繰り返される。 彼女は反省しない。そして、忘れる……そして、繰り返す。繰り返し、繰り返し、笑いながら、私の傷を抉る。私は忘れない。彼女は忘れる。何なんだ??このジレンマは!?? そして、段々、私は彼女を見ることすら、苦痛になっていった。 ”やっぱり嫌い、やっぱり嫌い!!”と、心の中で叫ぶ。 おまけをつけると、彼女は胸の大きな女性だ。”どうして、私こんな胸が大きいのにみんな、見てくれないの”的ニュアンスの発現を、周りがひくのにも関わらず、出来てしまう。そして、忘れる……。 ともかく、そうしたことを全て忘れてしまうようだ……。だから、相手にしないがいいと言うことになる。結論を言えば。 だが、私は潔癖症だ……同じ空気を吸う事が出来ない。 けれど、彼女は忘れる。 結果として、私はもがき苦しみ、彼女はキツイ発言を繰り返しちゃぁ、笑い続けている。 何なんだ?だから、何なんだ?? 今まで、私に”普通ではない”とか”ましになれ”発言をした人々は忘れなかった。それから、私の感情の爆発があり、正面衝突したり……私が敢えて優しいことを言うと心を開いてくれる人々ばかりだったのに、何故か更に嫌われる。嫌われて、大人げない行動をとられてしまう。 挙句の果て、電車が遅れたのも私のせいにされてしまったりする。 私にも限界があるのだと、思い知らされた。人を好きになれない……と、思った。そういう人が嫌いだと、思った。昔のイジメを思い出した。トラウマが蘇り、大変なことになっているようだ。何故なのかわからず、取り乱し、友人に迷惑をかけた。 これは、ちょっとサイレンだ。まずい。このままでは、まずい。体力の回復を待とう。
Nov 10, 2010
コメント(0)
カウンターの下に隠れて、彼女がこそこそと化粧をしている。いささか黒く強すぎるアイラインをいくらひいてもひきたりないといった様に。 私は警戒している。余計なことを思い出さないように。余計なことを考えないように。 休日出勤してきた彼女を訝しく思いながら、視界の中から追い出している。 ここは、新しい店舗。まだ開発途中の店舗に飛ばされ、私は尊敬する先輩と別れた。とてもじゃないけれど、好きになれない人々がいる。怯えた猫のように、ふぅうーーーとつく溜息ばかりで、風邪気味の体の体温はあがり、だるくなってしまう。 今、少し眠った。今日はお休みで私の気持ちとしてはいろんな場所に会いたい。誰かに会いたい。休みの中、勤務先でランチをし、勤務先近くの物件を決め、仕事でもないのに出勤してきた彼女とは違い、私は出来るだけ休みの日には違う空気を吸いたい。休憩時間ですらそうだ。他の店舗を見たい、と、思う。輸入雑貨の店を見たり、晩御飯の材料を選んだり、やりたいことはたくさんある。 なのに、悪化した風邪のせいで体が動かない。悔しい。読書したり、眠ったり、パソコンをいじったり……。 どこか、うつらうつらとしていて、心もとない。
Nov 5, 2010
コメント(0)
目が覚めるも、まだまだ眠い。気温が低くなってきたせいか、ウォームアップが厳しいな。だが、そこは根性だ。どうしてなんだろう?休日前夜の夜更かしという楽しみを私から奪いやがって。 何を隠そう。今日は私の休日だが、都内にある会社の事務所に出かけなくてはいけない。それも、昨日知らされた。 ”明日、ボジョレーヌーヴォーの勉強会があるのだが、ricecocoaさんは行くかい。11時と20時の会があるのだが、どちらがいい?” 新人研修の私、まだ飲んだことのない当店のボジョレーヌーヴォー。これを行かないという気は全くしない。しかし、ちょっと待てよ。前日だぜぇ。私にもスケジュールというものがある。11時の会。行くならこっちかな。でも、そしたら五年ぶりに再会するフランス帰りの友人とのランチを断るはめになるかも。20時の会。こうなれば、社交ダンスの練習会にいけない。 どうすればいいのだぁーーー?? ”友だちに連絡をしてキャンセルかぁ??”でも、待てよ。”店長、11時の会というのは、何時間くらいで終わるのですか?” ”一時間くらいかなぁ。” それなら、余裕だ。よしのった!!”11時の会でお願いします!!!” ”ほぉー、では事務所にせっかくメールを打とう” 善は急げ??それにしても、急すぎないか??前日だぜぇ。ボジョレーの勉強会。それでも、一度も飲んだことがない人間としては、聞いておくのに全く損がないぜぇ。寧ろ、少しぐらい商品知識を、知識というだけではなく、体験談や去年の様子を知らないと、困る。去年はどうだったんですかぁ?どうやって、売っていたんでしょうか?向こう見ずな恐れしらずの質問をして、我が身の骨と肉にせんにゃぁ。 後は、私にとって、ボジョレーヌーヴォーを作るガメイという品種は、独特の甘さがあってそれはそれで美味しいと思う。それでも、ボジョレーヌーヴォーの評価が下がってしまった原因。今や、ボジョレーヌーヴォーは飲む価値がない、という一般消費者の価値観をつきやぶるには、どうしたらいいですか?何故、ボジョレーの評価が下がったのか、私とtしても少しは勉強したけれど、本のページをうりゃりゃりゃと読み、だから、長年ボジョレーヌーヴォーを売ってきた人々の話を聞きたいと思う。 うーーん、これじゃぁ、長くなりそうだ。質問事項をまとめて、持って行こう。決めた。決めた。
Oct 27, 2010
コメント(0)
どうしても最近、仲良くできない女の子がいる。女の子といっても、私と同年代だから女の子じゃないか……。 と書いて、ふと気づく。そう思っている私だけれど、どういうわけかお酒を売る仕事をしている時は、お姉さんと年上の相手に対して言ったり、わざと甘えたり、それから、”そんな所が可愛いんじゃないですかぁ?”って相手の対応に合わせて口から出てきたりする。 でも、それはお世辞を言いたくて言っているわけではないのだなぁ。お酒を飲む人々、飲まれてしまう人々は、案外非常に素直です。だから、寂しければ”寂しいよぉ”って、落ち込んでいれば、”今、自分駄目だよぉ”って、言えてしまう人が多い。そうして、バーの主や、酒場で出合った仲間達にほんの少し甘える術を知っている。自分が働いたお金でお酒を飲んで、職場では話せないことを話して、愚痴ったり叱られたりしながら、ポロンと涙を流したりする。時に号泣!! 私が行くスナックでもしばしばそういう状況に遭遇する。そこでは、みんな悩んでいるんだなぁ。頑張っているのだなぁ……って。頑張るのは、結果を生む場合もあるけれど、頑張るそのこと事態は、どうにかしようとしてもがいているその最中なんだろうなぁ。 と、書き、更に、その女の子と仲良く出来ないような気がしてくる。 きっかけは、攻撃的な言葉を投げかけられたことだった。それまで、じゃれていた、仲良くしていたつもりだったのに、彼女も含めて三人でご飯を食べていた時、何気なく聞き流したつもりで、私は本当は怒ってしまった。心の中で、何も考えずにそんな言葉を吐いた彼女を憎んだ。 誰かが、”ricecocoaさんには彼氏はいないんですかぁ?”と聞いてきた。私がいない、と答える前に、彼女が言った。”いるわけないじゃん。ウィスキーの水割りを一人で飲むような女にはさぁ……”って。あれは、冗談だったのだろうか?私は何だか疲労感を覚えながら、そういう風に思うのはいかに偏見かについて、話し始めた。そういう風に誰かのことを言っちゃいけない!! 彼女のことを考え続け、その時のことも含めて忘れられなくて、何だか彼女が寂しい人だなぁ……と、気づき始めている。しょうがないよぉ。ああいう性格なんだよぉ、っていうよりは、寂しいし、それに、自分自身を肯定していないから、もしかしたら私を否定したのだろうか?そして、私を否定し、避けることで、彼女は彼女のバランスを保とうとしているのだろうか? それまで仲のよかった人が、その時だけではなく、何度か似たような言葉を私に投げ続ける。それも、失恋をして、おまけに仕事をやめて、本当は不安で一杯なのに、ダンスサークルに出かけ踊ることや人と話すことで、バランスをとっている私に!!である。 私は簡単に泣いてしまうし、優しい人が手を差し伸べてくれれば、その手をつかまなきゃ、って、思ってしまう。ほんの少しでも、肩の荷は下ろしたい、と思う、そんな人間だ。 だから、そのことは私がお店をやめることで、きっと私にアプローチをかけてきながらも或る人と結婚するであろう店長を振り切ったことで、身を切る辛さを味わっていることは何人かが知っていた。お店を辞めると決めたその足で、その人がいつも吸っているマルボロを一カートン買い、ひたすら吸い肺がぎゅうぎゅうにいって苦しくても、私の周りの人々は見守ってくれた。それが、その人から離れる為の儀式の一つとして私が選んだことを知っていたらから。 だから、儀式が終わって、たばこを全く吸わなくなると、ダンスサークルの兄さん格や姉さん格が”よかったね”と言ってくれた。 忘れる為に、あの人がいなければ生きてはいけない。けれど、あの人と一緒になる為にわがままになって誰かを傷つける、しかも嫌いにはなれない女性を傷つけるのは私の本位ではない、と、喘いで、お客様が私を愛した店にいつづけるためには、私が少しづつ衰弱していくしかないのか、と……思いついた。彼らが同棲したと他のスタッフから聞いた時も、相も変わらず彼の眼差しは背後に感じられた。それなら嘘なのか、と、思うのに、彼は私を支配し続けた。 お客様の前で微笑み続けられるように願い、一方で店長から熱い眼差しを投げかけられ、甘い言葉、それから二人で仕事をする時に、”愛しているから”とか、こうした方がいいと、髪の毛をいじられたり、首のチョーカーの位置を直されたりしていると、私には何だかわからないのだった。 私は愛してもらうことに必死で、けれど、早くどうにかなってしまわないことに……。 同時に、店長のその曖昧な態度、けれど、独占欲を感じながら、もう一人私に近づいてきた。彼は熱心に一途にアプローチをし、私を抱こうとし、抱くことにはまぐれのように成功しても、心が彼のものではないことにやきもきしていた。私にしても、誰かが私をさらっていこうとしても、本当は私をさらっていってほしいのは、曖昧なその人だったのだから。 結局、私は誰かにさらわれず、姿を消すことを選んだ。毎日泣いて苦しくて、お酒を飲まないといられなくて、薬を大量に飲むと、バタンと倒れた。仕事をしなくてはいけないのに、生きることすらどうでもよくなった。 ”好き”と言ってくれなきゃよかったのに、と……その人を恨んだ。抱きしめられた時の温かさを知らなければよかった。 ダンスサークルのみんなが気遣ってくれる中、きっかけは何だったのか忘れたが、私が今や苦手になっている女の子は言った。”この人変なのよ”って。”変な店長のことを好きだったのだし” その時も、何かがすぅーーと冷めていくのを感じた。信じられないというような瞬間。周りの人々も冷めていくのに、誰も何もいえない瞬間があるのに、彼女だけが笑っている。彼女だけが冗談のように喋り続けている。 そして、しばらくすれば、何事もなかったかのように、その場は仮初の平和を取り戻す。 けれど、もしかしたら、私の頬に涙が一筋流れたかもしれないのに。その変な店長をどれぐらい愛したか貴女にわかるの?と、素直な感情が流れれば、彼女につっかかっていったかもしれないのに、そうしないで、心が冷却して、薄ら笑いを浮かべているのは何故なのだろう? 自分の心が悲しみに満ちて、それから彼女の姿が悲しい人……。私の心以上に愚かな人。 彼女の癖がある。彼女の中のたぶん飢えがそうさせている癖。何かあると、”ねえ、私って偉くない?””ねえ、見てよ。こんな頑張っているのだから褒めてよ”と……周りにふるのだ。 優しい!?男の子や、女の子は、ちょっと苦笑しながらも、”うん、偉いね”と言ってあげる。けれど、私は言えない。私は溜息をつく。はぁーー、また始まったよ、って感じかなぁ。挙句の果て、”それがどうした?”って言ってしまうこともある。更には、説教してしまうこともある。前回がそうだった。サークルの何人かで飲みに言った時に、ダンスの話をするのだが、彼女が横にいた男の子に”Pったら全く褒めてくれないし”と甘えるように言った。 私は咄嗟に、”評価を先に期待するのは変ではないか?”という内容の長い話を始めてしまった。”褒められる、評価されるのは、頑張って結果がついてきて、それからしばらく経ってからじゃないかなぁ”って。”それに、たまにしか褒めてくれない人も大事だよ。きっと、そういう人の方が自分のことをずっとよく見てくれている。”って。 私は仕事になかなか慣れないでいるから、その言葉をある意味では自分自身に送ったのだ。怒られているばかりでいるなぁ、と、思う中で、時々褒められると、ちょっと心がほんのり温かくなったり……。 素敵な仲間に出会えたら、恋にひきずられて、あの人の元に戻りたい、と、思うよりも、早く、一日も早く、この人達と今は一緒にいられるのだ!!と、焦る頑張りではなくて、心身ともに心から、ボジョレーヌーヴォー戦線も、クリスマス商戦も戦っていきたい。 特に、どんなに疲れていても笑顔を作っていられる先輩に認められたい。 それから、”目標は高く持っていれば、そのうち飛べるようになる”と気障な言葉のジャイアン先輩。始めは違和感を抱いていたけれど、その人も頑張っているのだと気づいて愛せたジャッカル。私のことを”普通ではない”といって私を一時混乱に落としたが、私がまだ知らないワインの知識で私を面白がり、髪を切った理由をいろいろ詮索しているおじさん連中に、実は”彼女が髪の毛を切ったのは、誰のためでもないんだぜ”と言ってくれたらしい、思いやりの下手な人。ナルシストで頑張るほどに、言葉が足りなくなって、それでも、気遣いをたぶん出来る人。それから、いつも真面目で、几帳面で、”僕はワインが好きですから”ときっぱりはっきり言えてしまうY君など……(書いたらキリがない) 早く、この人達の間に私がいるんだ!!って、思えますように。早く傷心が癒えますように。
Oct 26, 2010
コメント(0)
全796件 (796件中 1-50件目)