放浪の達人ブログ

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2006年10月19日

トイレネタ最終回～アンナプルナ編

(12)

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男には立ちションが出来るという特権がある。

名古屋のヒルトンホテルに行ったことがある。

ヒルトンの地下は大駐車場になっており
そこの通路で走りながらションベンをして
どこまで行けるか競ったことがあるというのは
ここでは伏せておくことにする。

立ちションが出来るといっても男は案外ナイーブで
大抵は壁に向かっていたすというのが普通である。

ちょっと隅でとか岩陰でコソコソやる。

富豪であり理性と知性に富んだワタクシは
そんな習性にあえて対抗するのが好きである。
さすがに交差点の真ん中で、ということはしないが
誰もいない山の中では結構開放的にいたすのである。

ネパール放浪の際、僕はそのあたりにもテーマを決めていた。
立ちションをする時はヒマラヤに向かってする、と。
まあもちろん風向きを考慮してのアタックである。

ドイツ人のアンドレが「ちょっとトイレに」と
岩陰に向かって歩き出した時、僕は呼び止めてその考えを述べた。
「おう、それは気持ち良さそうだ」と彼は答え

風が吹いて、アンドレは「オゥ・・・」と声を漏らした。

アンナプルナ