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藤城清治さんの影絵が、大好きです。それこそ、本当に小さい子どもの頃から。このHPのタイトルの由来でもある、雑誌「暮しの手帖」には、毎号藤城さんが影絵で挿絵をつけた、夢のように美しい童話のページが載っていました。一時は、表紙を担当されていたこともありました。今回の展覧会は、作者の傘寿(80歳)を記念して開かれたもの。8月に、東京でも恵比寿で開催されていたはずですが、お盆休みの帰省の折には時間がなかったのです。この秋、愛知県高浜市の「やきものの里 かわら美術館」というところへ巡回すると聞き、どうしても見たいと思い出かけてきました。初めての土地へ、約2時間のドライブとなりましたが、行ってよかった!紙面に印刷された絵も十分に美しいのですが、やはり影絵というものは、実際に背面から光を当てた状態で見るのが一番魅力的なのだということが、よくわかりました。細かい木の葉の1枚1枚、ネコや小人の小さな体の細部にいたるまで、藤城さんがすべて、片刃のかみそりで手作業で切り出されたもの。色セロファンをつけるのりも、普通に文房具屋にある固形のりやヤマトのりを使っていると、以前TVで製作現場を見た時に知りました。80歳とは思えない正確さとエネルギーで生み出された最近の作品も、素晴らしいものばかり。私は、子どもの頃に見た童話の懐かしい絵に胸が熱くなり、夫は「年老いてからの方が、色彩やテーマが自由で奔放になってる、それがすごいね」と感動していました。こんな風に、長い時間一つのことに真摯に取り組んで、他の誰にも真似の出来ない「オンリーワン」の世界を生み出された、こういう生き方に出会うと、人間ってすごいなあと思います。 ショップで、図録と、影絵で出来た「銀座いろはかるた」を買いました。大好きな街・銀座にちなんだかるたが、大好きな影絵で作られているなんて、幸せ、幸せ。それまで、名前も知らなかったかわら美術館でしたが、フレンチのレストランカフェや、ガウディがデザインしたバルセロナのグエル公園のような中庭もあり、大変くつろげる素敵な場所でした。今日は、芸術の秋を堪能した一日でした。【今日の美術館】高浜市やきものの里 かわら美術館
2004.10.31
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「今年中に、免許証を手にすることは出来るだろうか…」カレンダーが、もう残り2枚になることに気づき、自分の教習手帳をしみじみ眺めてしまいました。「これは?」「上」「これは?」「え…み、右」「これは?」「下」「これは?」「ひ…う~、右!」この会話、何かというと、私が視力検査を受けているときの様子です。歯切れが悪い部分は、目が悪くて見えないというわけではありません(ちなみに私、裸眼で両眼1・0)。実は、大変にお恥ずかしいことながら、私「右」と「左」の区別がとても苦手なのです。よくある、輪の切れた方向を見る視力検査。見えているのに、それが「右」なのか「左」なのか、とっさに口から出てこないのです。そんな人間が、教官がその場で出す指示に従って車を走らせているのですから…お察しください。「はい、そこ○番の角を左です。…いやいや、それは右ですよ!」なんて、教官を焦らせるのは日常茶飯事。自分でも、左右の区別が苦手なのがわかっているので、なおさら焦り、ますますとっさの判断が出来ない、という悪循環なのであります。そんなことも災いして、学科の10時限が終わったあとも、遅々として進んでいかない技能実習。予定通り(?)、基本プランの教習時間をオーバーしても、まだゴールが遠い私。それでも、亀の歩みで、あともう少しで第一段階のみきわめというところまでたどり着きました。数年前、「話を聞かない男 地図が読めない女」という本がベストセラーになりましたが、私達夫婦はタイトルそのままの組み合わせです。地図が読めない人の典型的な行為として、“地図を手に持ってグルグルまわしてしまう”というのが挙げられますが、私もまさにそのパターン。第二段階では、自分で路上のコースを決める「経路設計」なる課程もあるようで、それが今から心配なのでした。運転技術に限らず、こういう感覚も、経験や慣れで鍛えられていくものなのだろうか?タイムマシンで、未来の私に聞いてみたい気分です。今日は、夫が教習所まで送迎してくれたので、帰りはデザートビュッフェが美味しい、と評判のイタリアンレストランでランチをいただきました。 疲れたときは、やっぱり甘いものに限りますね。時には、自分にごほうびをあげなきゃね、と思いながら満喫しました。【本日の参考?図書】話を聞かない男、地図が読めない女
2004.10.30
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わが家は、夫も私も白菜が大好物。1年を通して、よく食べる野菜のTOP3に入るかもしれません。これから寒くなるにつれ、旬を迎えて美味しくなるはずが…今年は、野菜の高騰で、白菜も若干高くなっているように思えます。二人なら、1/4カットをこまめに買って新鮮なものを使うのですが、家計と相談(笑)、セール時にドンと買い込むことにしました。お鍋にしたり、豚バラ肉と重ねて酒蒸しにしたり…定番の美味しい料理もありますが、白菜続きで目先を変えたいこんな時は、クリーム煮を作ります。<白菜のクリーム煮>材料(二人分): 白菜 … 1/4カットの、約半量 しめじ… 1パック 牛乳 … 1カップ おろしにんにく … 小さじ1 固形ブイヨン… 1個 (しめじの代りに他のきのこや、ハム・ベーコンでも美味しい)レシピ : 1.白菜はザク切り。茎は斜めに包丁を入れて薄めに切る。 2.フライパンにオリーブオイルを熱して、白菜としめじを炒める 3.全体に火が通ったら、牛乳を加え、おろしにんにくと固形ブイヨンを加えて軽く煮る 4.こしょうと、あればナツメグで味をととのえ、出来上がり15分もあれば出来てしまう簡単なおかずです。白菜から水分が出るので、シチューのようなスープ系の仕上がりになり、体が温まります。牛乳を豆乳に代えてもいいし、余った野菜があったらどんどん入れてしまえるし、アレンジの幅が広い便利なレシピです。白菜が淡白な分、にんにくとナツメグは入れた方が絶対に美味しいと思います。写真は、フライパンで煮立てている状態。私はティファールの「取っ手がはずせる」フライパンを使っていますが、このクリーム煮も、時にはフライパンのまま食卓に乗せてしまいます。写っている赤いヘラは、ル・クルーゼのグルメスパチュラです。焦げ付かせたくない炒め煮のようなお料理の時に、とても重宝しています。明日はせっかくの土曜日ですが、午前中は教習所。思い通りの教習が出来て、美味しいランチでも食べにいけたらいいのですが…
2004.10.29
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昨日、最後の技能実習を終えて帰ろうとしたら、教習所のロビーにあるテレビの前に人だかりがしていた。何だろう?とのぞきこんだら、長岡の土砂崩れ現場の中継。「長男救出」のテロップに、「え、助かったの?!」と思わず声をあげてしまいました。真っ暗で、寒くて、誰も手を差し伸べてくれなかった4日間を生き抜いた、2歳の命…すごいなあ。その後、残念ながらお母さんとお嬢さんはほぼ即死状態だったことが判明しましたが、私には、二人の魂がずっと小さな弟くんのそばにいて、彼を守り、土砂の中から懸命に助けを呼びこんだように思えてなりません。さて、本格的に教習が始まって一週間目。連日の登校で、第一段階の学科はすべて終了。本日、50問の仮テスト(効果測定というものですね)を受け、何とか合格できました。合格ラインが45点と聞いて、本当に緊張していたのですが、○×式のテストなのが救い!教本の難しい語句を一字一句暗記しなくても、ポイントさえ押さえていけば正答できます。お風呂に教本を持ち込んで、半身浴しながら読みふけった甲斐がありました。○年ぶりの試験勉強で、頭脳のマッサージができたかも?あぁ、しかし技能の方は、またまた壁にぶつかってジタバタ。後半の教程に入り、路上に出ることを見据えて、進路変更や駐車を安全確認しながらやっていくのですが…ルームミラーを見て、ウィンカー出して、ドアミラー見て…とやっていると、だんだんハンドルを持つ手に力が入ってしまうらしく、「曲がっていってますよ、まだまっすぐ進んでください」と、何度言われたことか。同じところで同じ間違いをするのは、教える方もガッカリでしょうが、間違えた本人はもっと落ち込むのです。あーぁ…みじめな気持ちになって、休み時間に休憩室にいたら、窓の外を十名弱のおじいさん達が通り過ぎていきました。茶髪・金髪のティーンエイジャーが目立つ教習所の中では、とっても異質な集団。実は、今日は校内で「高齢者教習」が実施されていたのでした。田んぼや畑が広がるこの土地では、お年寄りでも農具を乗せた軽トラやワゴン車をガンガン運転しておられます。時折、横断歩道のど真ん中で止まられたりするので、歩行者であるこちらはビックリしてしまうこともあるのですが。配車予約のため事務所に行ったら、本日の教習参加者の名簿がおいてありました。見たら、生年月日の欄に「大正」の日付がある方が何名も…ことあるごとに「この歳から免許取るなんて、本当にタイヘン」と口にしている私ですが、80歳を超えてもかくしゃくとハンドルを握っている方々のことを思えば…う~ん、負けてはいかん!ですねこの日記を書き始めてからいただいた、多くの温かいコメントを励みに、またがんばろうと思います。
2004.10.28
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教習所に通い始めてから、うまく行かなくて気持ちがへこんだ時には、「車に乗れたら出来ること」を、なるべくたくさん思い描くようにしています。自然の中のドライブも、その中のひとつ。私たち夫婦は、結婚後半年ほどして車を購入しました。それからは、日帰りの気軽な旅も含め、ずいぶん色々な場所へ出かけています。 10月は私の誕生月で、連休もあり、お祝いの旅行を楽しんできました。季節柄、東京より一足早く紅葉の季節を迎える信州へ足を伸ばすことが多かったのですが、昨年は夫がいつになく気合いをいれて企画を立ててくれました。名付けて「信州の蕎麦屋巡りの旅」(夫は無類の蕎麦好き)!蓼科のオーベルジュに2泊滞在し、日中は白樺高原や美ヶ原の紅葉見物をしながら、名高い蕎麦屋をはしごする…というもの。3日間の旅行中、四軒の蕎麦屋を訪れました。こういうテーマのある旅行も、なかなか楽しいものです。ちなみに、私が一番気に入ったのは、蓼科高原の「しもさか」というお店。 まず、ロケーションがすばらしい。林の中の小さな横道へ入っていくと、木立に囲まれた小さなお店が佇んでいます。敷地内にはきれいな小川が流れていました。お蕎麦は、石臼で挽いた自家製粉のそば粉で、つなぎを使わない十割蕎麦。でもとても上品なお味で、器やインテリアの趣味も素敵でした。夫は、上田の「刀屋」がベスト1だったそうです。こちらは太めの麺で量が多く、素朴なお味で美味しかったですよ。わが家の車には、私たち夫婦が「紅葉の音楽」と呼んでいるMDが載せてあります。坂本龍一さんが、ボサノヴァの巨人、故アントニオ・カルロス・ジョビン(「イパネマの娘」など有名な曲をたくさん作った人です)の曲を、ピアノとチェロと女性ボーカルのトリオで演奏している「CASA」というアルバム。「CASA」は「家」という意味で、録音されたのはリオにあるジョビンの邸宅で、実際に彼が使っていたピアノを坂本さんが弾いています。このアルバムが、秋の日に車窓いっぱいに広がる紅葉を眺めながら聴くと、とってもいいのです。目と、耳から入ってくる気持ちのよいシグナルで、体の中が浄化されていくような感じがします。こんな風に、お気に入りのBGMを車の中に備えている方、多いのではないでしょうか?昨日は苦戦したS字カーブの教習、何度もイメージトレーニングした成果で、今日はうまくできました。よかった、ほっと一息。でも、紅葉の山道を自分でドライブするには、まだまだ相当な修行が必要だと思われます。がんばります…※私も微力ながら協力しました※新潟中越地震 義援金の窓口一覧
2004.10.27
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昨夜、会社から帰ってカバンをごそごそしていた夫が、「あぁぁ~っ やっちゃった…」と、とても悲しそうな声を上げたのでびっくり。大事な書類でも失くしたのか?と思ったら、「お弁当箱、会社においてきちゃった」…と言われて、ガクッ。そんな、世界の終りみたいな声出さなくても…。毎晩、「お弁当箱出して!」という私、そんなに怖かったんだろうか。ということで、今朝はお弁当づくりをお休みすることにしました。そうすると20分長く寝ていられます。それがとっても嬉しかったのは、やはり疲れがたまって来ている証拠なのでしょうか。今日も、朝から午後まで自動車学校で過ごしました。教本には、疲れているときは、注意力が散漫になったり判断力が衰えるので、運転を控えるか体調を整えてから運転するようにしましょう…と書いてあるのですが、最後の教習を受ける頃には、はっきり言ってヘトヘトです。う~ん、いいのかしら?私の場合は、子どもの頃から運動が苦手で「どんくさい」まま育ちましたので、教習で苦労するのが年齢的なハンデなのかどうか、判断しかねるところです。ただ、これだけは言える。若い頃に比べて、すっかり衰えてしまった「記憶力」!これがクセ者…。とにかく、覚えたはしからどんどん忘れていくのです。日常生活でも、もう人の名前や本の題名が思い出せなくなってきているのですが、これで新しい知識をインプットしようと思うと、なかなか大変。情報を付け加えて「上書き保存」しなきゃいけないのに、私の頭はいちいちディスクを「初期化」しているような状態です。今日は、初めての雨中の運転で、S字カーブの練習をしました。ハンドル操作をたくさんしなければいけないし、感覚はつかみにくいし、なかなかの難所。女性の教官が、注意するポイントはAとBとC…と、丁寧に教えてくださるのですが、Aが出来たらBを忘れる、Bに気をつけようと思うとCがおろそかになる、という具合でした。明日また、おさらいです。頭で考えるより先に、手が動くようになれば簡単なのでしょうけど、ね。体調を崩さないよう、家ではリラックス&リフレッシュを心がけています。先週のNHK「夢・音楽館」に、矢野顕子さんが出演されていました。最近、私も眠るときのBGMに、矢野さんのピアノ弾き語りのCDをかけています。小さめの音で流していると、とてもおだやかな気持ちになれるのです。RCサクセションやSMAPの歌さえ、ピアノだけで矢野顕子の世界にアレンジしてしまい、そのどれもが一度聴いたら忘れられない余韻を残す名曲に仕上がっているのだから、すごい人だと思います。【秋の長夜のCD~矢野顕子のピアノ弾き語り~】 夢・音楽館(NHK)
2004.10.26
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本格的な教習スケジュールが始まって3日目。今日、初めて自分の技能教習が、標準の進度よりかなり遅れていることを知りました。…(笑)。車に乗り込む時は、自分の教習手帳(これまでに受けた教習の欄にハンコが押されている)を教官に手渡します。それで、どの程度まで教習が進んでいるかを見てもらい、次の段階に進むというわけなのですが、今朝、私の手帳を一目見た教官は「だいぶ、苦労されてますな」と、ニンマリ微笑まれたのです。実は私、その瞬間まで、自分は何とかついて行けてるものだと思ってた。だって、それまで教えてくれた教官の皆さん、誰一人として私を叱らなかったのですから。ハンドルを握るなんて初めてで、カチカチの私に対し、皆さんニコニコと「大丈夫ですよ~この調子でね~」と、口を揃えて言ってくださったのです。私の周囲で、教習所を途中でリタイアした人を二人知っているのですが、両名とも理由は「教官が怒ってばっかりで嫌気がさした」というものでした。その他にも男女を問わず、ケンカして教習車降りた!セクハラまがいのことを言われた!などなど、教官に恨みを抱いている人がとても多かったのです。そんな先入観で、私もビクビクしていたのですが、実際には皆さん、とってもおやさしい。少子化の流れで、生徒獲得のためには好感度を上げなければ?ということなのでしょうか。私より明らかに若い教官にあたると、とても丁重に扱っていただけるのですが、丁重過ぎて、いわゆる「ダメ出し」があってないような状況だったようなのです。今日は、二時限の連続運転で、それぞれベテランの、いわゆる「おじさん」教官に教わりました。口調は穏やかながら、お二人とも大変具体的に、「これがダメなんです」というポイントを指摘し、矯正してくれました。ハンドルさばきに熱中するあまり、車のすぐ前を見て腕ばかり動かしていた私に、「行きたいところを早めに見つけて、しっかり先の方を見なさい。あなたはハンドル回しすぎ。見る方向も全然違ってる」とアドバイス。そうしたら、自分でも実感できるほど、スムーズに運転していけるようになりました。「運転ずっとしていけば、どんどん慣れて上手に上手になるんです。下手に下手になるんだったら、運転やめろということです。でも、あなたはそうじゃないと思いますよ」…と、最後に温かいお言葉をいただいて、車を降りたのでした。きっと、勘のいい人なら、自分でコツをつかめるのでしょうけど、私は100%「勘のワルイ人」だったのですね。言ってもらわないとわからない人、というのはどこにもいるもので…そういう部類にはなりたくないと思っていたけれど、仕方なし。今日は、自分が一歩進んだことをはじめて実感出来て、うれしい日でした。帰ってきたら、先日「スタンダードキッチン」で購入した「ぶたの落としぶた」が届いていました。とってもカワイイ!HPではよく見えなかったけれど、ちゃんとブタさんの顔になっています。お鍋の中から見つめられたら、煮物の時間がすごく楽しくなりそうです。レンジ加熱にも使えるようでうれしい限り。今日は、レンジで作る肉豆腐でも作ってみようかな、と思います。【今日のお買い物】ぶたの落としぶた
2004.10.25
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今日は、日曜日で自動車学校はお休み。学科教本をおさらいしようと思ったけれど、結局はNHKをつけっぱなしにして、地震にあった新潟の様子をずっと見ていました。昨夜は、暗くてよくわからなかった現地の様子が、一夜明けてこんなにひどい状況だったとは…早く、落ち着いて眠れる夜が来るようにと、祈るばかりです。今年に入ってから、立て続けに襲う豪雨、台風、そして地震…。TVをつければ、被害にあった人々にカメラが向けられ、マイクが差し出されています。いつも思うのは、本当に悲惨な目にあって、多くのものを奪い去られたはずのそういう人たちの多くが、笑ってインタビュアーに答えていることの不思議さです。昔、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の半生を描いた「日本の面影」というNHKのドラマがありました。主演が、ウェストサイドストーリーのJ・チャキリスで、山田太一の脚本がとてもよくて、放映当時私は高校生だったのですが、ビデオに撮ってその後何度も見たほど、好きでした。その中で、印象的なシーンがあります。ハーンが、日本に来て勤めた島根県の中学校で、同僚の英語教師と親友になります。その親友が、肺結核に罹り、親友の妻が別の土地に移ったハーンのところへやって来て、彼の手紙を代読するのです。そこで、妻が「私の夫は病気です」と、穏やかに微笑みながら伝える(実際には、夫が書いた英語の手紙を棒読みする)のを見て、ハーンは「なぜ、悲しいはずなのに笑うのか」と不思議に思うのです。でも、直後に「悲しいときに微笑むことが出来る日本人は、何と素晴らしいのだろう」と思いなおすのでした。言い方を変えれば、全国各地の被災者の方々は、もう笑うしかないほど打ちのめされている、ということなのかもしれません。笑えているから大丈夫だ、というほど甘いことではないのは、確かです。でも、自然の大きな力の前で、声を荒げることなく、どこかあきらめたように笑みを浮かべる、それが日本人の「気質」であるなら、私はそんな日本の人が好きだなあ…と思うのでした。【ハーンの見た、明治の日本と日本人】「日本の心」 ラフカディオ・ハーン著
2004.10.24
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免許を取る、ということを決心した時、私が思い描いていたイメージはこんな感じでした。とにかく慣れないことをやるんだから、マイペースで気長に続けよう。きっと疲れるだろうし、週に3~4回通って、一日二時間ずつくらいで進めれば投げ出さないだろう。年が明けたら、高校生で教習所が混んでくるらしいから、その頃までに終われたら…さて、全体の説明と初回の学科教習が終わり、これからいよいよ本格的に教習が始まる…という時、事務の方から1枚のスケジュール表を渡されました。「赤い丸印が学科教習、黄色い蛍光ペンの印は技能教習の時限です。すべて予約がしてありますので、来られないときは必ず事前にキャンセルの連絡を」…印を見たとき、わが目を疑いました。これから6日間、日曜日を除いてすべての日に、まんべんなく印がついています。多い日は、朝10時から夕方4時半まで、6時限びっしり教習、という日まであるではありませんか。目を丸くして絶句していると、「…あれ?たしか、お仕事はしてないとおっしゃってましたよね?昼間はいつでも空いているということだったので、こうしたんですけど」とのお言葉。追い討ちをかけるように、「この通りに進めば、来週末には第一段階の修了試験です」…えーっ!!それって仮免試験というやつですか??たった一週間で、路上に出られるようになれ、ということですか??落ち着いて考えれば、教官のOKが出なければ路上教習には出られないのですから、技術が身につかなければじっくり補習をしてもらうことになるので、あせることはないのです。ただ、こんなハードスケジュールになるとは思いもよらなかったことでした。そういう訳で、教習2日目にして、実際にハンドルを握って車を動かすことになりました。恐ろしいことです。AT車の運転は、夫に言わせれば「ゴーカートと同じ」。確かに、エンジンをかけたら、あとはアクセルとブレーキとハンドルを動かせば車はどんどん進んでいきます。でも、私、ゴーカートですらもう長いこと運転していない…それなのに、教習所のコースを教官の運転で一周した後、「さぁ、次は斉藤さん運転しましょう」と言われたのにはビックリ!周回コースですから当然カーブがあるのですが、「はい、曲がりましょう」…え?え?どうやれば曲がれるのか、教えてくれないんですか?ところが、曲がれたのです。教本に、「車は目の向いている方向へ自然に向かいます」と書いてあるのは本当でした。感動しました。この私が、ハンドルを握って、自分で車を運転してる!時速5キロ程度の初ドライブでしたが、生まれて初めて経験する感覚。使ったことのない神経や筋肉を、フル稼働して新しい動きをインプットしていく作業でした。2時限分、実際に運転してみて、肩と腕がパンパン。よほど力が入っていたのでしょう。実際は、肩の力を抜くべきなのですが…帰宅後、教本をおさらいしようと思って手に取ったら、最初のページに「指導員は、最初から操作方法を指示するなど単なる“答え”を示すのではなく、あなたが考えて手段や方法を身につけるための手助けをします」「体験を重ね、正しい答えを自分で探り出す努力をしましょう」と書いてありました。まだまだ先は長いですが、とにかく自分ががんばらなければ、ゴールは近づいてこないようです。逃げ腰で、受身でいては始まらない、と覚悟を決めた日でした。…帰宅後、新潟の地震のニュースに驚きました。まだ余震も続いているようですが、被害が大きく広がらないことを祈るばかりです。
2004.10.23
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台風でキャンセルとなった教習初日。出だしでいきなりの足踏みでしたが、気を取り直して、いよいよ第一段階がスタートしました。(当然のことながら、AT車限定コースです)入校の手続きを取った日、受付でいきなり「すみません、皆さんに最初はこれをやっていただいてます」と、1枚のプリントを渡されました。見れば、20問の漢字テストで、しかも読み書きの「読み」の方だけ。これなら楽勝!と、勢いよく「一方通行」「駐車禁止」などの漢字にふりがなを書いていったのですが、いきなり「路側帯」という文字に行き当たって、一瞬ペンが止まってしまいました。ろそくたい、と読むのだろうな…と見当はついたものの、運転に無縁な人間は、交通用語にも無縁で過ごしてきたのです。(本当は無縁じゃいけないのでしょうけれど)その時、ふっと頭をよぎった不安が的中。学科教習の授業(第一段階で10時限受講)が始まったら、とにかく!耳慣れない言葉の連続です。さそくたん?どうりゅうたい?きどうしきない?聞いただけでは、どんな漢字に変換したらいいのか、とまどうばかり。日本語なのにヒアリングに苦労している私って…?左側端、導流帯…と、教本の文字を追えば、そういうことかぁと納得がいくのですが。ちなみに軌道敷内とは「路面電車が通行するのに必要な部分」のことだそうで、それなら路面電車の線路のところ、って言ってくれたらわかりやすいのにー!と、文句の一つも言いたくなってきます。50分の授業が終わりに近づくころ、講師が「二輪車に乗る時は、くれぐれも死人性に飛んだ服装を」と言うので、縁起でもないことを、とびっくり!でも、直後に「視認性に富む」つまり目立つ服装のことだとわかりました。ここまで来ると、もう笑い話ですね。何はともあれ、こうして免許取得への第一歩を踏み出しました。さて、方向音痴・メカ音痴・運動音痴の三重苦+年齢のハンデを乗り越え、免許証を手にする日は来るでしょうか…帰宅後、がんばったごほうびのように、うれしいお届け物がありました。宇都宮に住む友人から、冷凍の餃子が!先日、伊勢志摩旅行のお土産を贈ったので、そのお礼ということでした。彼女を訪ねて宇都宮に行ったとき、「みんみん」という有名なお店で名物の餃子をいただいて、とても美味しかったのでした。疲れて帰った日、食事の支度が一手間省けるのは、本当にありがたいこと。よき友に感謝!です。【今日の晩ごはん&宇都宮の餃子】餃子専門店 みんみん餃子と言えば宇都宮!「うつのみや餃子」30個セット
2004.10.22
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今、“BSデジタル映画祭”と銘打って、NHKと民放のBS各局で精力的に名作映画を放映してくれています。特に、NHK-BS2の、今週のラインナップはうれしい限り。「かくも長き不在」「シベールの日曜日」といった、大好きな映画のほか、8時からは連日のトリュフォー特集です。今日は、ジャンヌ・モロー主演の「突然炎のごとく」だとか。この映画、20年も前の、かつて高校生だった私は、その当時熱心に読んでいた雑誌「オリーブ」で知りました。一人の女に二人の男…という三角関係の微妙なバランスや、映画の中のファッション(とくに、海辺で過ごすシーンのチャーミングなマリンルック!)などが注目され、「このおしゃれな映画をお手本に!」という感じで、一度ならず特集されていたように思います。マガジンハウスの男性雑誌「ポパイ」の女の子版として登場した「オリーブ」でしたが、DCブランド中心のファッショングラビアのほかにも、おしゃれな雑貨の特集や、大人のたしなみを学ぼう、というような記事が充実していて、私を含め、熱心に読んでいる女の子達は多かったと思います。今、花田勝さん(元・若乃花)の奥様になった栗尾美恵子さんが読者モデルだったり、投書コーナーの回答を担当していたのが、近頃「負け犬の遠吠え」でブレイクした酒井順子さんだったり…あぁ、なつかしい。すでに雑誌は休刊となり、あの頃のオリーブ少女達も、たくましく人生を生きていることでしょう。十代の頃の、瑞々しい感受性を持っていた自分を思い出しながら、これからTVで久々に、あの映画を見てみようと思います。【今日の映画】突然炎のごとく (DVD)追記)今日は夫ともども、すごく寝不足!WOWOWで夜中にやっていた「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を、録画するつもりでつけたら、途中でやめられず、とうとう最後まで見てしまったのです!おかげで、睡眠時間は3時間とちょっと。恐るべし、ハリーの魔力(笑)
2004.10.21
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台風がやって来ました。さすがに外出は控え、今夜は買い置きの材料で煮込み料理を作ることに。<大豆と鶏手羽先の煮物> 材料(2人分): 大豆水煮(パック入り)…1パック 鶏手羽先 …5~6本 しょうがのすりおろし …1かけ分 水 …カップ1レシピ : 1.ごま油を熱して、鶏手羽先を焼き色がつくまで炒める 2.1に大豆、しょうが、水、酒大さじ2、しょうゆ大さじ3を加える 3.アク・浮き出た脂を取り除きながら、弱火で煮汁が少なくなるまで煮こむ手羽先から出るうまみがお豆にしみこんで、なかなかのお味に仕上がりました。このお料理、元ネタは10月号の「きょうの料理」で、有元葉子さんが紹介していたもの。4人分の作り方だったのを我流にアレンジしました。本来は、大豆を水に浸して戻すところから紹介されていましたが、私はその手間を省いて…大豆は、いつも真空パックの水煮を使ってしまいます。マルサン、というメーカーのものをいつも冷蔵庫に買いおきしていますが、五目豆やひじき豆などの和風おかず以外にも、カレーやミネストローネに入れたりしても、美味しいものです。しかし、誌面で紹介されていた有元さんの3軒のお宅(東京、イタリア、長野)のどれも素敵なこと!転勤族で、マイホームなどいつのことやら?という私たちには夢のような世界です。煮物といえば、今日はかわいい買い物をしました。ぶたの落としぶたシリコン製の落としぶたで、ブタさんの耳と鼻がつまみ代わりにチョコン、とついています。「熱くなったら、菜箸を鼻の穴に差し込んで取り出して」というから、何だか笑えてきてしまうではありませんか。今日まで送料無料、というショップの広告につられて、ふらふらと…。台風の日にも衝動買いが出来るとは、便利な時代になったものです。夫は、会社から午後になって帰宅命令が出たそうで、夕方早々に帰ってきました。全身濡れねずみで!駐車場からマンションまでの、数十メートルでそんなことになってしまったとか。今回も大きな被害が出ているようで、こんな中で救助の仕事をする人はどんなに大変だろう、避難所にいる人はどんな思いだろう…と、二人して無言でテレビを見ています。
2004.10.20
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今、とてつもない疲労感の中にいます。と同時に、ちょっとハイになっている自分を感じます。朝から降り止まない雨の中、意を決して自動車学校へ入校してきました。実家も、結婚してから住んでいたマンションも、すべて駅から歩いて5分という条件で暮らしていた私は、実はこの歳になるまで運転免許を持っていなかったのです。友達が、大学の夏休みや就職活動が終わった頃に、続々と教習所に通うのを横目に…なぜ取らなかったのか?と聞かれれば「怖かったから」としか言いようがないのですが。とにかく子どもの頃から体育が苦手で、スポーツは見るだけ、反射神経と運動神経は自分に存在しないと信じてきた私。若い頃は、免許取り立てで事故った!なんて話を、友人たちから聞くことも多かっただけに「私には、ぜったいムリ」と思い込んできたのです。でも、いくつになっても、神様は困難にチャレンジする機会をくださいます(涙)夫の転勤で、田畑と山に囲まれた小さな町(街、という漢字はとても使えない)に越して来て数ヶ月。1時間に1本しかないバスを乗り継ぎ、スーパーからよろよろと自転車を漕いで、何とか生活してきたものの…やっぱり、車が運転できないということはとても不便なのです。「もし、実際に車を運転しないとしても、一応知識として勉強すれば損にはならないよ。身分照明にいちいちパスポートを持ち歩かなくてもよくなるし」という夫の言葉と、久しぶりに新しいことにチャレンジしようかな…という思いに背中を押され、とうとう入校手続きをとってしまいました。このあたりでは、高校を卒業する前から免許を取るのが当たり前。私はおそらく、相当異色な存在でしょうが、果たして最後までがんばれるのか?久々に「適性検査」なるものをやっただけで、どっとくたびれて帰って来たのでした。でも、新しいことにチャレンジできるのは、やっぱりうれしいことなのだろうな。今夜は、NHK-BSで大好きな映画「シベールの日曜日」が放映されます。忘れて寝てしまわないよう、DVDに録らなくては…
2004.10.19
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会社を辞めても、月曜の朝が憂鬱なことに変わりはない。私の場合は、ウィークデーの始まりはすなわち、「お弁当づくりの始まり」。しかし、夫婦そろって人並み外れて朝に弱いので、夫が遅刻しないで出社するには、すごい努力を要しています。6時ちょうどに最初のアラームが鳴ってから、3台(!)の目覚まし時計が10分ごとに鳴るようにセットしてあって、私がベッドを出るのは6:10過ぎ。わが家では、朝の番組は「めざましテレビ」(フジ系)に決まっていますが、朝食づくりとお弁当づくりの作業が待っている…。なので、「見ながら」ではなく「聴きながら」になるというわけです。今朝は、ゆうべの夜更かしがいけなかったか?朝ごはんで失敗をしました…定番おかずの玉子焼きを切っている頃、ちょうどTVも、高島アナや中野アナがスタジオでお料理を作る「めざ旬レシピ」のコーナーが。「リンゴのフレンチトースト」というフレーズが聞こえたので、思わず画面に注目。しかし、パンの代わりにカステラを使う、ということで、残念ながら却下です。牛乳ではなく生クリームを使っていたし、1食500kcalは今の私には制限オーバー…毎朝6:30を過ぎる頃、最後の爆音アラーム(←本当にこういう商品名の目覚まし時計なのです)で、やっと夫が起きてきます。フレンチトーストのイメージが頭の中に広がってしまった今朝は、せめてバタートーストにシナモンシュガーをふって、シナモントーストを作ることに。ここで、寝ぼけまなこがやらかしてしまいました。焼きたての厚切り食パンにバターを塗って、スパイスラックからシナモンシュガーを出して振りかけた…つもりが、漂ってきたのは「ナツメグ」の香り…う、どうしよう。よりにもよって勢いよくたっぷりかけてしまった。横目で夫を盗み見ると、今にも閉じそうな目でコーヒーを飲みながら、何食わぬ顔でトーストを手に取っているのです。仕方なく、何も言わずにそのままいただくことにしました。「こういうものだ」と思えば、それなりに美味しく味わえたのが、不幸中の幸い。いつも、2~30分のスピードクッキングで仕上げてしまうお弁当なので、凝ったおかずはないのですが、それでも夫にとってはお昼が楽しみ、なのだとか。ちなみに今日の中身は、・玉子焼き・切干大根とにんじんの煮付け・じゃがいものコロッケ・サツマイモのサラダこれに、梅干とふりかけで飾ったごはん。よく、HPにお弁当の写真を載せられる方をお見受けしますが、私にはとても、朝そんな作業をする余裕はない。いつも感心してしまいます。7:15に夫を見送り、洗濯機を回しながら、やっとTVの画面をゆっくり見ます。「イラクでまた空爆」(また人が死んでいったのか…)「松井秀喜選手、5安打!」(えらいなぁ)「高橋克典さん、結婚!」(奥さん、若くてかわいいなぁ。)などと、心の中でつぶやきながら、冷めてしまったナツメグトーストの残りを片付けて一日が始まったのでした。明日から、台風と前線の影響でまた雨だとか。ちょっとガッカリです。
2004.10.18
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何の予定もない日曜日の幸せは、思いっきり寝坊した後、パンとミルクティーを脇に置いて、じっくり朝刊を読むこと。わが家は読売新聞を購読しています。しかし、今住んでいるところは、地元紙の購読率がおそらく9割以上。引っ越してから、タウンページで取扱店を探して契約したら、大変珍しがられました…そして、届き始めた新聞は、なんと!朝刊と夕刊が合体した「地方特別バージョン」。ところ変われば…を実感した出来事でした。それはさておき、日曜の新聞には書評欄が掲載されているので、それをじっくりチェックして、面白そうな本を探すのが楽しみ。今日は、話題の村上春樹さんの新作「アフターダーク」の書評が出ていました。闇に拮抗するような文体で語られたこの物語は、われわれをどこか深いところで励ましている。…うーん、ぜひ読んでみたい。脳内のチェックリストに早速、インプット。生活面には、定年後海外で長期滞在する中高年夫婦の記事が載っていました。残念ながら、未だ子どもに恵まれない私たち。シングルだったり、同じように夫婦だけで暮らしている友人たちと、冗談めかして「このまま年をとることになったら、皆で海外に移住しようか??」と話すこともあります。つい真剣に読んでしまいました。アジアのリゾートによく訪れるので、バリやマレーシアなら本気で移住してもいいな、なんて思うこともあります。でも、私たちが定年後の暮らしを送るようになる頃には、日本は、世界はどうなっているのやら?今朝は、昨日デパ地下で買った美味しいパンでブランチをいただいたので、いつにも増して充実した朝のひとときでした。【今日チェックした本】 アフターダーク/村上春樹
2004.10.17
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一年に一度、秋の恒例行事にしている美輪明宏さんのリサイタルに行ってきました。「優美」「華麗」という言葉で表現するのがふさわしい、美輪サマ(どうしても「サマ」づけでお呼びしてしまう)のステージ。観客の側も少しは見習わなくては…ということで、大好きなベビーパールのネックレスにとっておきのパールとダイヤの指輪を合わせ、プチゴージャス(自称)な装いで出かけました。去年までは、渋谷PARCO劇場で観ていましたが、今年は西日本に越して来て初めての秋。2時間近く電車に揺られ、大阪のシアター・ドラマシティへ。劇場の上の、阪急インターナショナルホテルでランチをいただきました。カフェ「ナイト&デイ」のブッフェランチが、1900円というお値段で美味しい!と、以前雑誌に載っていたので、いい機会だとチャレンジしたのですが…。ブッフェコーナーのお料理を見てガク然。から揚げ、ポテトサラダ、サンドイッチ…お値段を思えばとても文句は言えないのですが、何だか学食のメニューのようで寂しくなってしまいました。デザート類は色々と出ていたので、途中からケーキバイキングに趣旨が変更。あぁ、明日から当分甘いものは自粛です。美輪サマのファン歴10年を越える私。最初に観たステージは、三島由紀夫が脚本を書いた舞台「黒蜥蜴」でした。それから、お芝居にリサイタルに…ほぼ「追っかけ」状態だったことも。今は無き渋谷のライブハウス、ジァン・ジァンの月例ライブにも、会社を休んで足を運び、半日並んで席を取ったものです。TVのバラエティにもよく登場する美輪サマですが、幅広い活動の中でも、真骨頂は本業である歌だと思います。リサイタルで、美輪サマの持つマイクの位置は、いつも口元から30cm以上離されています。それでも、本格的に声楽を学んだ人独特の豊かな発声で、一人の人間から出ているのか?と耳を疑うほど、様々な声を使い分けて、曲の世界を作り上げるのです。何度同じ歌を聴いても、そのつど全身に鳥肌が立つような感動を覚えます。同じ時代に生きていて、幸せだと心から思えるアーティストの一人。今日も、アンコールで歌ったピアフの「愛の賛歌」を聴きながら、涙が止まりませんでした。声優として出演されている映画「ハウルの動く城」の公開も楽しみです。なお、今日のMCで、共演のキムタクについて「あんなに素晴らしい演技をするなんて驚いた。週刊誌で色々書く人たちは、彼の美貌に嫉妬してるんでしょう」と話されていました。田舎に暮らしていてつまらないことの一つは、「デパ地下」に行けないことです。今日は、梅田の駅から帰る途中、阪急デパートの地下で「ドミニク・ドゥーセ」のパンを買い込みました。もっと色々見て回りたかったけれど、リサイタルの会場で本やパンフレットを買って大荷物だったので、ガマン。それでも大満足で帰って来たのでした。【今日のおしゃれグッズ】ベビーパールネックレス大西パール
2004.10.16
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旅の最終日は、王道コースで伊勢神宮を参拝しました。「伊勢神宮」というのは、ガイドブックによれば「五十鈴川の川上に鎮座する皇大神宮(内宮)と、山田が原に鎮座する豊受大神宮(外宮)を中心に、14の別宮と109社の末社の総称」なのだそうです。二つの正宮は、外宮→内宮の順に参拝するのが正式、とのこと。森に囲まれて、ひそやかに佇むこじんまりとした外宮、大鳥居をくぐって宇治橋を渡り、広大な敷地を歩く内宮…それぞれ、何ともいえぬ清浄で、荘厳な空気が漂っているように感じられ、厳粛な気持ちでお参りました。「神宮杉」と呼ばれる参道の杉木立が、圧倒されるほど大きくて、自然のパワーが上から降ってくるようでした。しかし、数日前の台風22号のせいか、巨大な杉の倒木が宇治橋のたもとに流れついていて…こちらも、自然の力を感じさせる光景でした。あの木は、樹齢何年くらいだったのだろう…さて、たくさん歩いたあとは当然、腹ごしらえです。(いきなり俗な話題になってしまいますが・笑)内宮のすぐ前が、「おはらい町」という、一大観光ストリートになっていて、江戸時代にタイムトリップしたような町並みで、様々な名物のお買い物が楽しめるようになっております。さらに、その一角に「おかげ横丁」というエリアがあり、飲食店等が集まっています。ここでのお目当ては、季節限定の「赤福氷」!かの有名な伊勢の銘菓、赤福が、宇治金時のかき氷になっている…と説明すればよいでしょうか。夏季限定ということであきらめていましたが、残暑のせいか、まだ販売されていました。曇りがちで肌寒い日だったので、さすがに周囲で食べている人は少なかった…でも、そこは旅人の根性で。甘夏のジャムシロップがかかった「甘夏氷」とあわせて頼んで、分け合っていただきました。 お抹茶の味と、赤福の口当たりのよいさらし餡の取り合わせが絶品!甘夏氷の方も、フルーティで大変美味しかったです。お土産屋さんで、あおさのりや伊勢うどんを買い込んで、楽しい旅のしめくくりが出来ました。なお、本日のタイトル「赤福氷はええじゃないか」。正しくは、「赤福もちはええじゃないか」、赤福が昔から地元で流しているCMソングにちなみました。(東海地方の方、もし私の記憶違いでしたらご指摘ください)【赤福氷をいただいたところ】「おかげ横丁」内 団五郎茶屋
2004.10.15
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「旅の香り時の遊び」(テレビ朝日)で紹介されているのを見てから、一度泊まりに行きたいと思っていた、プライムリゾート賢島で一泊しました。 静かな英虞湾に面して建つ、スペイン風の建物自体も素敵ですが、今回一番のお目当ては、フレンチレストラン「h’dor」でのお食事!テレビで、野際陽子さんが絶賛していた山口シェフプロデュースのお料理を食べてみたい…という夢がかないました。二十代の頃に比べ、すっかり食べる量が少なくなった私達。検討の結果、7,350円のプリフィクスコースをいただくことに。こちらのお料理は、バターやクリームを極力使わない「水のフランス料理」と呼ばれているそうです。でも、とてもそうは思えないほどまろやかで、しっかりとしたお味でした。コース料理のどれもが美味しかったですが、ベストの一皿は私…カニ身と鮑のサラダ仕立て夫…的矢牡蠣 海の幸ソースと、いずれも前菜のメニューでした。これって、お腹がすいていたから?と思うと笑ってしまいますが、やはり海のそばで味わうフレッシュなシーフードは絶品!ですよね。いつかまた、違う季節に訪れたいと思うレストランです。ホテルも、前日までは、連休や鈴鹿でF1が開催されていたこともあり、満室で大変賑やかだったそうですが、今回は連休の最終日だったため、レストランも大浴場も空いていて、快適でした。ドアマンやベルボーイのサービスはなく、至れり尽くせりという感じではないのですが、コストパフォーマンスを考えれば合格点、というのが私たちの感想です。話が横道にそれますが。リゾート地だと、ホテルでも大浴場がついていることがあって、大きなお風呂とサウナが好きな私にとってはうれしい限りです。温泉でなくても、家の浴槽では味わえない開放感を、広い湯船で味わえると移動の疲れが吹き飛ぶ感じです。今回も、チェックアウトぎりぎりまで繰り返しお風呂に通ってしまいました(笑)。
2004.10.14
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誕生日のお祝いに、夫が伊勢志摩への旅をアレンジしてくれました。恒例のバースデー旅行。東京に住んでいた頃は、紅葉見物を兼ねて信州へ行くことが多かったのですが、今回は趣きを変えて海辺の土地を目指しました。今週は、海の幸を存分に味わった旅の記録を書きます。最初に訪れたのは、志摩の「大王崎」。初日はお天気に恵まれ、岬の上にそびえる真っ白い灯台が、海の青に映えてまぶしく見えました。この波切(なきり)という町で、私達がぜひいただきたかったのが郷土料理の「かつお茶漬け」です。このお料理は、最初は、ご飯の上にカツオのお刺身がのった「鉄火丼」状態で供されます。 ショウガ醤油で存分に味わって、半分くらいまで食べ進んだら、お店の人に頼んで熱々のお茶をかけてもらいます。すると… あっという間にカツオが湯引きされて白くなり、湯気とともに美味しそうな匂いが立ち上ってきます。汗をかきながら、熱いお茶漬けをフゥフゥとすすりました。ショウガ醤油だけの味付けなのに、カツオの風味で何ともいえない美味しさ。650円というお値段もうれしい、味わう価値のある名物料理でした。ドライバーである夫は、ビールが飲めないのを心から悔しがっていました。【かつお茶漬をいただいたお店】田中料理店※カウンターに並んだ大皿料理にも、地元の魚介類をふんだんに使っていて、どれも大変おいしかったです。
2004.10.13
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誕生日だった。35歳になった。25歳になったとき、30歳になったとき…それぞれ、周囲で「イヤだ~信じらんない」などと嘆いている人もいたけれど、私自身は「こんなもんか」と、淡々と誕生日を迎え、素直に(?)実年齢を受け入れてきました。しかし、35歳という響きには、何かのっぴきならないものを感じるというか。あぁ、ここまで来てしまったのだなあという、しみじみした思いに駆られます。いつでも後戻り出来るつもりで始めたマラソンレースが、実は、どんなに望んでも引き返すことの許されない片道行だと知ったような…。そういう真摯な気持ちで誕生日を迎えたことは、実は初めてではありません。思春期の真っ只中にいた高校1年の時、16歳の誕生日の夜、突然「私の人生には、16歳の時間はこれから始まる、この1年間しかないんだ」という考えがひらめいて、何だか居ても立ってもいられない気持ちになったのでした。およそ20年前(!)の当時。まだネットワーク社会は到来しておらず、TVラジオと雑誌と口コミが情報源の全てだった時代です。それから、からっぽの引き出しを一杯にしようとするみたいに、きれいなもの、心をゆさぶられること、見たことのない世界へ、自分に出来るだけの力で近づいていきたい。そういう事をいつも考えるようになりました。やがて、大学生になり、社会人になり、思わぬ転機で何でもない「ただの人」になった今も、◎お買い物が好き◎映画や本や音楽が好き◎旅が好き…な性分は、変わりません。この引出しが、ガラクタの詰め合わせなのか、かすかでもキラリと輝く中身があるのか、そればかりは自分では判断できませんが。知人のいない土地で、夫と二人暮らしを始めた今。ネットワークで、顔の見えない多くの人とつながっている世界。私の35歳、そしてこれからも、一日一日が「二度とない時間」なのだと思い、久しぶりに「新しいこと」を始めてみます。今日、お誕生日を迎えたすべての人に、HappyBirthday!
2004.10.12
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