草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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草加の爺(じじ)

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2022年03月04日
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大君は 神にし座(ま)せば 天雲(あまくも)の 雷の上に 廬(いほ)らせるかも(― 天皇は

神でいらっしゃるから、大空の雷の、その上に廬していらっしゃることだ)


 不聴(いな)と言えど 強(し)ふる志斐(しひ)のが 強語(しひがたり) このころ聞かずて 

朕(われ)戀ひにけり(― 聞くのが嫌だというのに、強いて聴かせる志斐の嫗・おうな のしい

語りを最近は聞かないので、私は恋しくなった)


 否(いな)と言へど 語れ語れと 詔(の)らせこそ 志斐いは奏(もを)せ 強語(しいがたり)

と詔る(― 嫌だ嫌だと申し上げても、語れ語れと仰るからこそ、私はお話申し上げますものを

、しい語りだと仰せなさるとは。本当に、ひどいお方ですこと)


 大宮の 内まで聞ゆ 網引(あびき)すると 網子(あご)調(ととの)ふる 海人(あま)の呼び



掛けて調子を整えている海人の声が)


 やすみしし わご大王(おおきみ) 高照らす わが日の皇子(みこ) 馬並(な)めて み猟立

たせる 弱薦(わかこも)を 猟路(かりぢ)の小野(をの)に 猪鹿(しし)こそば い匍(は)ひ

拝(をろが)め 鶉(うづら)こそ い匍ひ廻(もと)ほれ 猪鹿(しし)じもの い匍ひ拝み 鶉な

す い匍ひ廻ほり 恐(かしこ)みと 仕へ奉りて ひさかたの 天(あめ)見るごとく 眞澄鏡

(まそかがみ) 仰ぎて見れど 春草の いやめづらしき わご大王かも(― わが長皇子・なが

のみこ が馬を並べて、御猟に出かけていらっしゃる猟路の、小野の地に、ししが這って礼拝し

ており、鶉が這い巡っているが、そのししの如くに這い拝み、鶉の如くに這い巡って、恐れ多い

とお仕え申し上げ、大空を仰ぎ見るように仰いで、いくら見ても、春に萌えだす草の懐かしく愛

らしいように、いよいよ讃えるべき我らが皇子であらせられまする)


 ひさかたの 天(あま)ゆく月を 網に刺し わご大王は 盖(きぬがさ)にせり(― わが皇子



傘 にしておいでであるよ)


 皇(おほきみ)は 神にし坐(ま)せば 眞木の立つ 荒山中(あらやまなか)に 海を成すかも

(― わが皇子は神でいらっしゃるから、檜・杉・松などの真木の立っている、荒れた山の中に

も海 人造の池 をお作りになられることであるよ)


 瀧の上(へ)の 三船の山に 居る雲の 常にあらむと わが思はなくに(― 三吉野の激流の



(ゆげのみこ) もいつまでも長らえるだろうとは思っていないことだ)


 王(おおきみ)は 千歳(ちとせ)に座(ま)さむ 白雲も 三船の山に 絶ゆる日あらめや(―

 皇子は千年も永く、このまま栄えていらっしゃるであろう。白雲も三船の山に湧き出て来て、

絶える日があるでありましょうか、ありはしないのですから)


 三吉野の 御船の山に 立つ雲の 常にあらむと わが思はなくに(― 三吉野の御船山に立

ち上っている雲が常にそうであるようには、私はこの世にずっと生きて在るとは考えていないの

だが)


 聞くが如(ごと) まこと貴(たふと)く奇(くす)しくも 神さび居るか これの水島(― 噂

に聞いていた通りに、本当に貴く、不思議な神々しい力を発現しているようだ、この、筑紫の水

島は)


 葦北(あしきた)の 野坂の浦ゆ 船出して 水島に行かむ 波立つなゆめ(― 葦北の野坂の

港から船出して、水島に渡ろうと思うので、波よ荒くは立たないでおくれ、決して)


 沖つ波 邉波(へなみ)立つとも わが背子(せこ)が 御船の泊(とま)り 波立ためやも(―

 沖の波や浜辺近い波が立っのは良いが、私の親友の乗っている船の停泊港には、どんな波も立

たないで欲しいものだ)


 隼人(はやひと)の 薩摩(さつま)の迫門(せと)を 雲居なす 遠くもわれは 今日みつるか

も(― 九州の最南端に住む異人種である隼人の地の海峡を、私は今日は、遥か遠くから眺めや

ったことである。はるばると国の果てまで来てしまったものだなあ)


 三津の崎 波を恐(かしこ)み 隠(こも)り江の 舟漕ぐ君が 行くか野島に(― 三津の崎周

辺では荒い波が常に立ち騒いでいる。その恐ろしい波を避けて、人にあまり知られていない湾に

舟を浮かべて、夫は漁をする為に野島を目指して舟を漕いでいるのです)


 珠藻刈る 敏馬(みぬめ)を過ぎて 夏草の 野島の崎に 舟近づきぬ(― 美しい藻を刈る敏

馬を通過して、夏草の生い茂った野島が崎に、今舟が進み近づいた)


 淡路(あはぢ)の 野島が崎の 濱風に 妹が結びし 紐吹きかへす(― 私は今、淡路の野島

が崎にいて、愛妻が愛情を込めて結んでくれた紐を、浜の風に吹き晒していることだ)


 荒栲(あらたへ)の 藤江の浦に 鱸(すずき)釣る 泉郎(あま)とか見らむ 旅行くわれを

(― 人はきっと藤江の浦で鱸を釣る漁師と見るだろう、困難な旅の途中を進んでいる私を)





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最終更新日  2022年03月04日 17時28分00秒
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