2013.09.29
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カテゴリ: 元気が出る話


 なーんて学生の頃は思っていたものの、いざ社会人になってみると、勉学の道には終わりがなかったことに愕然。
 そんなことならば、もっと若いうちから真面目に勉強しておけばよかったと後悔している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 もうまさに自分のことなんですけどね。

 ところが、勉強なんていつスイッチが入って好きになるかわかりませんし、やりたくないことを延々とやらされるストレスは相当なものです。
 学生の頃に勉強の楽しさに気づけば、それはそれでラッキーと思うべきなのかもしれません。




 研究職や大学教員の方なら論文執筆がノルマになっていますし、一般企業でも昇進やキャリアアップのために資格勉強をこなさなければならない職場もあります。
 講演会の演者なら、講演内容の執筆とプレゼンテーションの練習が必要になりますし、通訳者なら事前に専門用語のリストを暗記する必要があります。

 これらはほんの数例にすぎませんが、みなさんも、業務時間以外の時間を使って暗記作業をしたり、頭を働かせたりしているのではないでしょうか?


 そこで今回は、当方おすすめの暗記方法をご紹介します。

よくある話だが、まずは記憶のしくみから


 脳は生命活動に不要なものからどんどん忘れていくようにできていると言われます。
 記憶法関連の本では、エビングハウスの忘却曲線がよく引き合いに出されますので、ご存知の方も多いと思います。

参考リンク:
忘却曲線(WikiPedia) [外部リンク]


 昨日勉強した内容のほとんどを、次の日に思い出すことができず、自分のアホさ加減に呆れてしまうこともあるかもしれません。


 忘れるという動作は、精神衛生上とても大切なことです。
 もし、脳が一度覚えたことを忘れない構造になっていたとしたら、人生で避けて通ることのできない数々の苦しみから絶対に開放されなくなってしまいます。

 些細なことなら一晩寝れば忘れられますし、到底忘れられそうもないイヤな経験をしたとしても、時が経つにつれてそのイヤな思いが薄らいでいったり、折り合いのつけ方がわかってきたりします。

 しかし、忘れる力がどんなに優れていても、仕事の手順や資格試験などで暗記は必要ですので、ここぞというときにどんどん忘れてしまっては困りますね。


 そこで忘れない力を鍛える必要がでてきます。


忘れない力を鍛える方法


 結論から申し上げますと、記憶力が劇的に向上するような方法は今のところないと言ってよいでしょう。

 映画『マトリックス』に登場する女性ハッカーのように、ヘリコプターの操縦方法を脳内にダウンロードして、一瞬で覚えられるようになってみたいものですが、そのようなことが現実のものとなるのは遠い未来の話なのかもしれません。

 もし、誰にでもできて、一回覚えれば絶対に忘れない記憶法が開発されたら、そのような方法を導入した商品が飛ぶように売れるようになっているはずですが、多くの人が自分の記憶力の悪さに悩んでいるのが現状です。


 脳は忘れるようになっていますから、あまり自分の記憶力を過信しないところから始めるのが良いでしょう。
 覚えたことを思い出せなくて悔しい思いをしている方は、この過信に陥っている可能性があります。



 この人はとても物覚えが悪く、教えたことをすぐに忘れてしまいます。
 さて、それでは、教えたことをこの人に何とか覚えてもらうにはどうしたら良いのでしょうか?


  1. ノートや手帳にメモる癖をつける

     ここは重要だからね、と念を押して言ってくれる人の存在はありがたいものです。
     言われたときに、どんな形式でもかまいませんので、メモを取ります。

     図で描いた方が理解しやすいのなら、ヘタでも構いませんので図にしておきましょう。
     メモを取らないと、恐らく数日~数ヶ月後にはその殆どを忘れてしまいます。

     メモは覚える目的よりも、むしろ思い出すためにあります。
     日付と発言者の名前を控えておくと、そのメモを見たときにそのときの情景を思い起こしやすくなります。

  2. 音楽プレイヤーを使う

     これは個人的に超おすすめの方法です。
     暗記物には絶大な効果を発揮します。

     資格試験テキストなら、できるだけ薄いものを用意します。
     スピーチ原稿なら校正まで終わったものを用意します。
     単語集なら、単語に例文を付けたものを用意します。

     これを、第一章から終章まで、章ごとに区切ってパソコンのマイク機能を使って録音します。
     途中、どもったり、つっかえたりするかもしれませんが、気にせずに録音してください。
     聞き取りやすい速度を保てば、一回の録音で済みます。
     録音時の言い間違いがそのうち良い味を醸し出して来ますので、うまくやろうとする必要はありません。

     そして出来上がった音声ファイルを iPod や MP3 プレイヤーに入れて、毎日のように聞きます。

     これで、通勤や通学時にテキストを広げずに勉強できます。
     自宅では、テキストを広げて自分の声を聴きながら勉強できます。

     特に自信のない章はリピート機能を使って聞くようにします。

     毎日聞いているうちに、それほど努力した実感はなくても、ほとんどの内容を理解できるようになっていきます。

  3. 歌にする

     列記されている事項を覚える際は、歌にするとすんなり覚えられることが多いかもしれません。
     メロディが付くことによって、言葉が自然に引き出されることを実感できるでしょう。

     私も中学生の頃に一夜漬けに使った歌を今でも歌うことができますので、楽しく覚えたものは意外と忘れないものです。
     短期間で大量の人名を覚えなければならないときにも、自分でもびっくりするほどの効果を発揮します。

     個人的なおすすめは、『アルプスの少女ハイジ』、『メリーさんの羊』、『ドレミの歌』、『ヨーデル食べ放題』、あたりですが、陽気なメロディであれば何でもかまいません。
     覚えて楽しい、歌って楽しいこと間違いなしなのですが、試験中にいつもの調子で歌ってしまいそうになるので、その辺は要注意です。

  4. ダジャレにする

     単語をどうしても覚えられない方は、ダジャレにしてしまう方法があります。
     たとえば、英単語ならこのように作ります。

     名前はなめえ(Name)と書け。
     カネはもう無ぇ(Money)。
     金曜のおかずはフライで~(Friday)。
     土曜はこれで去ったで~(Saturday)。

     ダジャレが得意な方なら、この調子でいくらでも覚えられるようになります。

疲れたら寝る


 経験上、暗記物は無理やり詰め込んでも成果の上がるものではありません。
 寝る時間を削って人の倍以上努力しなければ、と頑張ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、記憶力の過信に陥ってしまう可能性があります。

 焦って勉強したり、夜更かししたりしても、翌日以降に疲れを持ち越すだけでロクなことになりません。





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最終更新日  2019.02.14 21:34:39


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