Google の広告はリスティング広告の代表格といえましょう。 かつてはオーバーチュアという大手のリスティング広告サービスも有名で、使い勝手は Google アドワーズに良く似ていましたが、Yahoo! グループに買収され Yahoo! Search Marketing になってからは参加条件も厳しくなりましたね。
Google はアドワーズを広告主向けサービス、アドセンスを広告配信者向けサービスとして提供しています。 アドワーズに参加して広告を出すには広告(入札)料を支払う必要がありますが、アドセンスは無料で参加でき、配信した広告がクリックされたら報酬が支払われるサービスとしてアフィリエイターの間では絶大な人気があります。
Google の広告モデルはクリック報酬型のため、閲覧者による広告クリックが発生すれば広告主(アドワーズユーザ)は広告料を請求されます。 それと同時にアフィリエイター(アドセンスユーザ)はクリックの料率に応じた報酬を受け取ることができます。
リスティング広告の進化系として、Google に買収された YouTube が数年前から始めた動画配信広告も、一見テレビ CM と類似の役割を果たしていながらも、かなり目ざわりな存在であることはまちがいないでしょう。 視聴者への動画コンテンツの提供と、動画配信者への収益の還元というすばらしいビジネスモデルでありながら、動画の冒頭や途中でムリやり挿入される広告で視聴者の気持ちを逆撫でするのは、あまり良い広告モデルとは思えません。
当初のハードディスクレコーダーに搭載されていた CM スキップ機能が撤去されてしまい、今では CM も一緒に強制的に録画するモデルしか販売されていないのに似かよっている部分があります。
テレビ番組はまだマシかもしれません。 プロの製作スタッフ陣が気合いを入れて作った番組や、莫大な製作費をかけて有名人をキャスティングしているような映画作品なら、途中に CM がはさまっていても、良いコンテンツをタダで提供してもらっているのだから、多額の広告費を投じているスポンサーに少しくらいは協力しようという意識が自然とわく可能性もあります。