2005年03月09日
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カテゴリ: BALLET
Bunkamura HP にジェイスンとホセのバックステージツアー動画がUPされました。ジェイスンってほんっといいやつ。
あの犬はやはりコーギーでしょうか、カーチャさん。

KaTyさまお誕生日おめでとう! 今年のプレゼントは何かな…

きょうはCLありましたーー
バルサVSチェルシーの死闘が早く見たい…

清水玲子「輝夜姫」27、最終巻。
電車の中で泣けちゃったよ、恥ずい。

「既にそこにない」さんに服部さんの7月舞台「R・Hatter」詳細出ました~
ほんとにいつもありがとうございます。




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「幻想 白鳥の湖のように」ノイマイヤーの解説 Part3

4幕 
ノイシュバンシュタイン城、幽閉された王の部屋

捕らえられ幽閉された王の下にナタリアがやってくる。
ノイマイヤーは囁くような声になっている。

N:(中略)しばしばパドドゥはセレブレイトのために用いられるが、私は人間の関係性の変化を示したかった。
ナタリアは愛の誠実さ、純粋さ(=sincerity)を示す。何も求めない。彼に。王は彼女に優しくしようと努力するがそれは愛ではない。
 僕がはっきり示したかったのは、オデット、スワンプリンセスは作られた(=artificial)役である。劇中の登場人物に過ぎない、しかしこの2人の主役はほんとの人間である。バレリーナではなく、プルミエ・ダンスールではなく、人間なのだ。踊っている人間なのだ。エリザベス・ロスカヴィオやイルジ・ブベニチェクのような人間と仕事する場合大事なのは  彼らは内なる声に従う。グラマーには従わない。彼らはパフォーマンスをより人間的で、深遠にする。それによってもっと人々を感動させる。
大事なのはナタリアの彼に対する時の優しさだ(=gentleness) もちろんクラシックバレエの技術を使っているが19世紀のバレリーナは床に引きずられたりはしなかった。
突然は王は影と戦い始める。我々には見えないが、多分、王には見えるのだ。


音楽は、
チャイコフスキー、エレジー (※)だ。

※注! チャイコフスキー
 「サマーリンの栄誉のための悲歌」
 Elegy, for string orchestra in G major ("In Memory


 またまたyouさま、教えていただきありがとうございます。


僕の振付でじっとして動かないのは初めてかもしれない。
ひとときの休息を与えたかった。ナタリアは
S:王の眼を塞ぎ
N:ナイトビジョンから遠ざけようとする。
S:そして王がナタリアに口付けしようとした瞬間、
N:この時が一番2人が近付いた瞬間なのだが…王は王であることに戻ってしまう。
S:儀礼的なお辞儀をし、ナタリアも礼を返す。
N:彼女と観客にもう終わりだと告げるのだ。彼女ももちろん王女として返礼しなくてはならない。彼女は出て行きかけるが戻ってくるのだ。何も語らないのだがただそこにいる。王の傍らに。しかし王はもうそこにはいないようだ。(自分の世界に行ってしまった)
私が思うに、彼女の訪問は王にとって現実の世界の終わり。(= end of reality)この時点で完全に王の現実の世界は破綻したのだ。(= complete eruption complete break in reality)
そして文字通り、牢獄がまっぷたつに裂けて、彼の愛した白鳥の幻想が現れる。
むき出しの柱のセットの中に。それはとてもシュールな光景だ。(= surrealistic vision)
その光景の中心にいるのは影だ。このミステリアスな美しい若い男性は細部まで王と同じで後を付いてきた。王は彼の肩に顔を埋める。そして自らを身を影に預ける。
(この幻想を振付けた)1976年にはこの話を根本的に変えた者はいなかった。伝統的なスタイルを変えた者は。だからショッキングだった。
バレリーナでなく男2人のパドドゥで話が終わるなんてありえなかった。
私はこの影が何者でどういう意味を持つかなんて説明したことはない。みなさんの思索やイマジネイションを妨げるつもりはない。しかしこれが、ルートヴィヒや、あるいは、チャイコフスキーの人生の局面と関係がある、内包する(= connotation)ものを持っているのは確かである。
王は影から走り去ろうとしたり、身を預けたり、同じ振りを踊ったり、まるでひとつの生き物のようである。
突如美しいブルーの巨大な布がキングと黒衣の男に降ってくる。これは意味深だ。この深い青色は実際にルートヴィヒが入水自殺した湖を思い起こさせる。
しかし私に大事なのは歴史的側面よりもより強い影の存在だ。
影は溺れて死んだ王の亡骸を抱き上げ、闇の中に運んでいく。
カーテンが閉じる。

出演者
カドリーユ
 ジョエル・ブーローニュ
 ウラジミール・コチッチ
 イザベラ・ミレウスカ
 グイド・ウォルサニー
 アデーラ・ポルレルトワ
 アントン・アレクサンドロフ

道化
 服部有吉
 アーセン・メグラビアン
 ヨハン・ステグリ
 グイド・ウォルサニー

ボレロ
 ナタリア・ホレチナ
 エミール・ファスディノフ
 アデーラ・ポルレルトワ
 アントン・アレクサンドロフ
 ニウルカ・モレド
 ヤチェック・ブレ


 ラウラ・カッツァニガ

大工の棟梁
 ピーター・ディングル

四羽の白鳥
 シルヴィア・アッツォーニ
 イザベラ・ミレウスカ
 アデーラ・ポルレルトワ
 リサ・トッド

大きな白鳥
 ラウラ・カッツァニガ
 ナタリア・ホレチナ

皇太后 
 アンナ・グラブカ

レオポルド王子
 ロイド・リギンズ

クレアー王女
 シルヴィア・アッツォーニ

アレグザンダー伯爵
 アレクサンドル・リアブコ


 カーステン・ユング

オデット姫
 アンナ・ポリカルポヴァ

ナタリア王女
 エリザベス・ロスカヴィオ


 イリ・ブベニチェク

振付
 ジョン・ノイマイヤー

伝統版振付
 レフ・イワノフ
 マリウス・プティパ

コール・ド・バレエ
 オデット・ボルシェー
 エレーン・ブシェー
 ジョージナ・ブロードハースト
 ピッパ・クック
 キャサリン・デュモン
 アンナ・キャサリン・ホーラー
 ゲイレン・ジョンストン
 ステラ・カナトゥーリ
 アリソン・カッペス
 カーリー・モルガン
 清水さくら
 ジェイン・スタンディシュ
 ナターシャ・ウォルドロン
 ディナ・ザリポワ

 アントン・ベリス
 ロリス・ボナーニ
 マッシモ・ガロン
 アンドレイ・グロスニャック
 ヤロスラフ・イヴァネンコ
 ミラン・ジャロシュ
 マシェイ・シェズコウスキ
 ダーク・ウェイヤーショウゼン





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最終更新日  2005年04月29日 23時28分25秒


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