マリインスキー歌劇場「イーゴリ公」 Part2

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2008年02月02日

カテゴリ： OPERA

マリインスキー歌劇場　日本公演　2008
「イーゴリ公」初日 Part2

第2部
第2幕

ポロヴェッツ人の居住地

人々が凱旋してくる兵士たちを讃えて歌う。
グザーク・ハンを讃えているがそんな人出てた？

奴隷を統制する鞭を持ったつるっぱげのおっちゃんが出てきて、ビシバシ捕虜たちを脅しつける。
引き立てられてくるロシア人の捕虜、捕われた女たち。

コプチャク・ハンはロシアが滅びるまでがんばるぞ～と気勢を上げている。

人々がいなくなり、イーゴリ公のもとに例の「キリスト教徒のポロヴェッツ人」がやってくる。この役はテノール。見かけはともかく声は良かった。
彼は馬を用意しているので口笛の合図で逃げてくれと言う。公はついに承諾する。

さてウラジーミル君はコンチャコブナと別れ難い。去っていくと聞いたハンの娘はどらを叩いて皆を呼び集める。
そんな中、父のイーゴリ公は逃げ去る。ウラジーミルは彼女のもとを結局離れられなかった。
人々に捕らえられ殺されそうになるウラジーミル。
コンチャコブナは命乞いをする。
コンチャクハンがやってくる。
人々は彼を殺せと歌う。
しかしハンは「飛んでいった父鷹をつかまえるには子鷹を手元に置くことだ」と言って娘をウラジーミルと結婚させる。それでいいんか？ウラジーミル？
コンチャク・ハンは「ロシアに攻めるど～」と人々の気を集める。圧倒的歌唱で第2幕了。

城壁の外で夫への思いを歌う、イーゴリ公の妻、ヤロスラーヴナ (エカテリーナ･シマノーヴィチ）
「カッコーになって飛んで行きたい。傷を負ったあなたの血を洗いたい。」
合唱が歌う。悲しい歌。「グザークハンが襲ってきたよ！　カラスが　狼が…」
ロシアの町が次々に焦土に化していく様子が合唱だけで歌われる。これが逆にぐっと来る。

第3幕

1幕で裏切った例の2人組、テノールとバリトン？が大活躍する。非道の限りをつくすガリツキー公を讃えるのでしまいには気持ち悪くなるぐらい。セクハラレベルじゃない、犯罪だよ～　
娘をさらわれた母親たちが押しかけてくるが、ガリツキー公は一蹴する。
男たちは歌ってしまいにはみんな酔っ払って揃って倒れる（笑）。
ここの合唱は迫力があっておもしろくてよかった。しかしみんな男どもが超重量級の体をしているのがさすがロシア人！という感じ。合唱でさえみんなデブ。合唱がすばらしいはずだよね。

ヤロスラーヴナの居城。彼女は嘆いている。お付のものが心配そうにしている。
そこへ知らせが。イーゴリ公が捕われたというのだ。しかもハンの軍勢がこちらに迫っているというもの。
しかし貴族たちは気丈に歌う。「こんなことは初めてじゃない。迎え撃って見せるさ！」
すばらしい合唱。ヤロスラーヴナの声がオケの上から飛んでくる。大音量のオケの上から。いや～すばらしい。

すると白い煙が立ち込める。人々が逃げ惑う。ついに敵が襲ってきたのだ。

もう終わりかというそのとき、なだれ込んでくる人々。
イーゴリ公が現れて、ヤロスラーヴナを抱きしめる。
ここで唐突に幕。

全幕了。

あれ？という終わり方だった。
なんかどうもこの構成は時間経過がおかしいっす。
あらすじと場面の順番が逆になっている。

まあともかく大拍手！　ゲルギエフには盛大な拍手！　と若干一名のブーイング。

おつかれさまでした～

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