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梶井基次郎の代表短編小説『檸檬』に登場することで知られる京都市の果物店「八百卯(やおう)」がこのほど閉店したことを知った。京都市役所の北側の中京区寺町二条角にあり、ちょうど創業130年だったという。『檸檬』には「その果物屋は私の知っていた範囲で最も好きな店であった。そこは決して立派な店ではなかったのだが、果物屋固有の美しさが最も露骨に感ぜられた」と書かれ、主人公がレモンを1個買い、近くにあった旧・丸善の書棚に画集を積み上げ、その上に<爆弾>のつもりで置き去る。旅行ガイドにも常に紹介される老舗で、私も主人公と同じようにレモンを買ったことを思い出した。店頭にも紹介パネルが置かれていたと記憶するが、若い世代はそもそも梶井のことは知らないだろうし。その後、河原町通りに移転した丸善も梶井の文庫本や“檸檬グッズ”を並べたフェアを企画していたが3年前に閉店した。小説の一節を引用したのもこのフェアで「記念に」購入した。帯に「青春必読の1冊」とあり、何だか気恥かしい。
2009.01.30
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けさの朝刊に「庭から3億6千万円消える」という記事を見つけた。佐賀県伊万里市の会社役員が自宅の庭に容器に入れて埋めていた現金が何者かに掘り出されて盗まれた窃盗事件。昨年10月10日早朝、庭の土が掘り返されているのを本人が見つけ警察に相談したという。お金は約40年働いて得た収入で、以前は銀行に預けていたもののバブル後の低金利に嫌気がさし、10数年前に引き揚げた。しかし「家に置いておくと火事で燃えてしまう恐れがある」と数個の容器に分けて庭に埋めていたという。公表が遅れたのは「被害額の特定に時間がかかるなどしたため」というのが警察の説明。80代だったという会社役員は被害にあって間もなく亡くなり、被害届も出ていないというが、警察もにわかには信じられなかったんでしょうな。場所が場所だけに「容器」というのはやはり伊万里焼?と思ったがそこは伏せられていて残念。
2009.01.29
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昨27日の新聞各紙は、スペイン絵画の巨匠・ゴヤの代表作とされてきたプラド美術館所蔵の「巨人」は弟子の作品と判明、というパリ発の共同電を伝えている。ゴヤ(1746-1828)は宮廷画家として重きをなしたスペイン最大の画家のひとり。「裸のマハ」やナポレオン軍に抵抗した人々の処刑をテーマにした「1808年5月3日」などが有名だ。そもそもこの別人説は以前から話題になっており、手元にある昨年9月刊の『週刊世界の美術館6』(講談社)でもはっきりと弟子のアセンシオ・フリア作と書いてある。共同電はその「最終結論」というわけか。これまで読んだ新聞にもやれ表現が粗雑で荒っぽいだとか、光や色の扱いがどうのこうのとあったが、なぜか中途半端だった。今回の共同電には絵の左下にアセンシオを示すAJの文字が見つかり、X線写真で絵の下から多数の下書きが出てきたことをあげている。「ゴヤは描こうとするものに決してためらうことなく真っ直ぐに表現するのが特徴だが、これにはそれがない」とも。なるほど。いまさらではあるが、これまで開催された展覧会では「ゴヤの代表作」とされていたはずだから図録にどう紹介してあったのかちょっと見てみたい気もする。
2009.01.28
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「あなたの住む都道府県で一番高い山は?」と聞いたら、かなりの人が答えてくれるだろうが、それが「一番低い山は?」だったら<日本一の低山>として有名な大阪の天保山(5m)は別格として、ほとんどの人が知らないというのではないだろうか。質問そのものが不審がられるのがオチかもしれない。「高い山」のリストはよく見かけるが「低い山」のほうはそもそも存在しないかも。広島出身の私、高校時代に最高峰の恐羅漢山(おそらかんざん、1346m)に登って、感激したことを覚えているが低い山のほうは聞いたこともない。住んでいる滋賀県でも高い方の伊吹山(1377m)は知っていたが大日山(だいにちやま、129m)は知らなかった。三省堂の『日本山名事典』で調べたら、同名の山は全国に15もあったが、見事に一番低かったのでちょっとうれしかった。さて、あなたのところの一番低い山をご存知?
2009.01.27
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先週22日に紹介した珍魚「カザリカクレウオ」に関連して読者から質問が届いた。関連してと書いたのは、主役のカクレウオではなく、脇役のナマコのほう。これがちょっと面白かったのでQ/Aで紹介する。Q:ナマコにはそもそも肛門ってあるんですか?A:あります。ナマコ(海鼠)は棘皮(きょくひ)動物門ナマコ綱に属する海産動物の総称で体の前端に口と触手、後端に肛門があります。Q:肛門から魚が入り込むって不用心じゃないですか?A:それは一種の「共生」ってやつでしょう。百科事典によると「ナマコが水を排出するために肛門を開いたときには頭から潜り込むが、閉じているときは細い尾の先端を差し入れ、体をねじりながら強引に潜入する」とあります。Q:ナマコに関する本でおススメは?A:鶴見良行さんの『ナマコの眼』です。たしか筑摩書房から出てます。Q:赤ナマコと青ナマコはどちらがおいしいですか?A:私は青ナマコが好みですが。Q:どちらが高いのですか?A:それは魚屋さんに聞いてください。Q:展示するのに大ナマコは無理だったんでしょうか?A:そちらは海響館に聞くしかないでしょ、もう。Q:・・・・・・
2009.01.26
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きょうはお酒の話題である。今年創立100周年を迎えた奈良女子大学が奈良県などと天然の桜からとった酵母で日本酒を造ることに成功した。桜は同校の校章にもなっている「ナラノヤエザクラ」、国の天然記念物で小倉百人一首に伊勢大輔=いせのたいふが詠んだ「古への奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」が入っている。彼女は代々歌人の家柄ではあったがまだ新参者で、このチャンスを紫式部に譲られての即興。はるばる奈良から京都の内裏まで運ばれた桜に宮中=九重をかけて関白道長らから称賛されたのは有名だ。酒造りの試行錯誤は丸3年がかり、学生らが奈良市内で集めた約300の花のひとつから天然酵母の抽出に成功した。酒造会社・今西清兵衛商店による試験醸造ではフルーティーで独特の風味に仕上がったといい、5月に大学生協などから売り出される。野次馬の私、東大寺知足院にあるという「奈良の八重桜」も見たいけど、このお酒もぜひ味わってみなくては。
2009.01.23
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旅行に出かけるとそこの地方新聞を読むのがひそかな楽しみである。先日も山口新聞の地方版で「ナマコの中で暮してます」という記事を見つけた。下関市立の水族館・海響館が全国の水族館に先駆けて展示に成功したというカザリカクレウオという珍魚の話題だ。昨年11月に沖縄で捕獲されたもので全長は20センチ、褐色で鱗はなく一見、干物のような細長い体つきである。普段は身を守るため、40センチを超える大きなナマコの「肛門に」尻尾から入り込み、餌を食べるときだけ外に出る、と紹介されている。さて、ここで問題。一緒に水槽に入れられているのは次のどれ?1.体長40センチの大ナマコ2.大ナマコにそっくりの「つくりもの」3.普通の小ナマコ正解は3.である。大ナマコが入手困難だったとかは書かれていないが、展示した際に魚がナマコの中に隠れたままでは申し訳ないということかもしれない。ところで面白く思ったのは記事の「肛門に」の部分、普通ならソフトに「体の中に入り込んで」くらいの表現にするはずではないかと。まさか書いたのは女性記者ということはないと思うけど。
2009.01.22
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思わず「えっあの歌手が君が代を!」とつぶやいてしまった。20日夜、熊本で行われたサッカーAFC・アジアカップ予選の日本vsイエメン戦の開会式。熊本では初のフル代表戦とあって会場のKKウイングには観客3万654人が詰めかけて超満員、地元出身の巻も出るし。開会式にさっそうと登場したのはそう、水前寺清子さん。熊本、有名歌手、といったら彼女になるのかなあ。熊本の友人に電話して「今日のサッカーの試合で君が代を歌ったの誰だと思う?」と聞いたらちゃんと答えたもの。「それでなんか違和感ある?」「いや別にないけど」の間の抜けたやりとりになった。翌日の新聞にはスポーツ紙にも水前寺さんのことは1行もなし。ということはきわめて当り前というか順当な人選だったってことか。不肖私、熊本県民の常識に脱帽と言っておきたい。クーッ。
2009.01.21
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京都の伏見稲荷大社の参道で大正時代から続いてきた「スズメの焼き鳥」がピンチという。一昔前までは10店近くあったのがわずか2店だけになったとか。宅地開発などでスズメのねぐらになっていた竹林や緑地が激減し、捕獲する猟師さんも高齢化で減ったことで国産品は極端な品薄状態になった。さらには中国政府が食用加工品を含む野鳥類の輸出禁止を決めたことも深刻な材料不足になったことも背景にあるともいう。そうそう、なんで「スズメの焼き鳥」が伏見稲荷大社の名物かというと、ここは商売繁盛と五穀豊穣の神様だから、米を食べる<害鳥>のスズメを「食べてこらしめる」というわけ。かくいう私も実際に何度か食べたことがある。一羽まるまるを、といってもスズメだから小さいが、串に刺して焼き、タレをつけたのが「へい、お待ちどうさん」と出てくる。これが香ばしくてうまいんだなあ。先のほうに頭がそのまま付いているからちょっとかわいそうで、「お前、なにか悪いことしたのか。でも許せ!」なんて思いながらかじると複雑な心境ではある。そういえば、子供のころに実際にスズメの捕獲作業を見に行ったことがある。当時はたしかにスズメが多かった。稲田だけでなく刈り取った稲を干す稲架(はさ)もスズメの襲撃目標で、まさに農家の大敵であった。狩猟時期は収穫の終わった秋。その頃はスズメに脂がのって丸々と太っている。竹林の奥に大きな網を仕掛けておいて夜を待ち、スズメが寝静まった頃を見計らって、反対方向から竹を叩いたり揺すったりして網に追い込む。逃げ惑うスズメであたりは大混乱、その鳴き声がまたすごかった。あまりにかわいそうだったので「絶対もう食べたりしないからね」と誓った記憶がある。純心だったあの頃、今は「あの香ばしさと味」のほうが真っ先に思い出されて――。どこで記憶が入れ替わったのだろうか。
2009.01.20
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けさの新聞のスポーツ面に「不祥事廃業後初 輪島さんが観戦」という記事を見つけた。たまたまだが昨日、NHKの相撲中継をつけたら元・横綱の輪島とマルチタレントのデーモン小暮閣下がゲスト解説者だった。番組表を調べる習慣もないのでまったく知らなかったのだが、あらためて見てみると「あの伝説の横綱も登場・大相撲を熱く語る」と。なーんだ、それなら初めから見れば良かった、暇だったのに、と思ったものの仕方なし。記事には「緊張したよ、(解説は)“初土俵”だから」と輪島さん、とあるが、なかなかどうして、私の感想は◎である。そう、評価は二重マル。デーモンさんとの掛け合いも絶妙だったし、なにせ相撲はプロ中のプロだから、いろんな角度からの取り口分析も的確で、しかもわかりやすかった。「黄金のまわし」のエピソード紹介や、場所中ずっと髭を剃らなかったり、同じ着物でとおしたりなどという<げんかつぎ>の話、初土俵の時のロングヘアーが実はちょっとビートルズを真似ていたというのには笑ってしまった。何より良かったのは輪島さんの「名場面集」がたくさん紹介されたこと、<黄金の左>はたしかに強かった。新聞には「81年春場所で引退して花籠部屋を継いだが、年寄名跡を担保にしていたことが発覚、85年12月に廃業を余儀なくされて以来初の本場所観戦で・・・」と続く。そうか、いろいろあったよなあ、某大学のアメリカンフットボールの監督だかでテレビに出てもなんか寂しそうだったもの。「やはりこの人には相撲が似合う!」と思った。新聞にはほかにも「不祥事で廃業した関係者が本場所に顔を出すのは例がない」とかごちゃごちゃ書いてあるが、いいじゃない。なにより「国技館の名がついて100周年なので招いた」というNHKの大英断のほうに拍手を送りたい。昨日は「初場所中日=なかび=の8日目」、次の場所も「中日」は要チェックである。できれば同じくデーモン閣下とコンビ>で!お願いしたい。
2009.01.19
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言い忘れた、いや、書き忘れたというべきか。この「きょうのB玉」は<楽天ブログの日記>であるが、ちょっと変わったタイトルをご覧になって間違いなく??と思われたのではないだろうか。ブログと同じように<日記>とはいってもあくまで「公開」を前提としているわけだから、まずは「きょうのB玉」というネーミングの説明をしておきたい。とはいっても単純明快、「きょうのB級ニュースのなかでいちばんの目玉」という意味だ。B級があるのだから、当然、A級もあるわけで、政治、経済、外交、大事件、大災害などさまざまなニュースが日々報道されている。そちらはマスコミにまかせておいて、私の方はちょっと気になった「B級な」ニュースというか話題を紹介しようというミニコミと思ってもらえばと。B級グルメのなかにも至福の感動を与えてくれるものがあるように、決してA級が上で、B級が下、ということはない。ただし、常に至福の感動をみなさんに与えられるかというとこれは保証の限りではないが、ま、クスリと笑う、ニヤリとしていただければよろしいかと。以前、200回近く希望メンバーだけに配信していたことがあったが、その時も思想・信条、宗教、政治などは一切関係なし、というか取り上げなかった。それと原則、月曜から金曜まで、休日はお休みということにしたい。ニュース以外にも私が発掘してきた話題を紹介していくのでお楽しみに。他にも友人とやっている「団塊の広場」というブログに「きょうのB玉」として<さすまた大活躍>というのを書いた。一度のぞいていただければ視点というか切り口がお分かりいただけるはずだ。こちらのハンドルネームは野次馬という「まんま」のネーミングである。
2009.01.16
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同じ漢字二字でも大違いなのが「恫喝」と「一喝」。ふつうの社会生活のなかではほとんど縁がないのが「恫喝」ではないだろうか。辞書には「恫喝」は、広辞苑:おどしおそれさせること、日本語大辞典:おどかすこと。おどし。威嚇、とある。例えばやくざなどに脅されるのが「恫喝」だ。生徒が静かにしないので先生が、となるとこちらは「一喝」だが、そんな先生も中学、高校では絶滅危惧種になりつつある。新聞に比べて校閲、つまり記事のチェックが手薄な(と私は思う)ネットニュースで先日こんなのを見つけた。「ふざけるな!一喝に強盗退散」というニュースである。この見出しは正しいのだが、記事本文はこうだ。某月某日、午前4時10分ごろ奈良県橿原市飯山のコンビニに男が押しかけ、男性店員に刃物のようなものを突きつけ、「金を出せ」と脅したが、店員に「ふざけるな!」と恫喝されたため、何も盗らずに走って逃げていった。ここは「恫喝」ではなく見出しと同じく「一喝」でしょう。強盗のほうが脅したのだからこちらが「恫喝」なわけで、店員さんのほうは「一喝」である。それにしてもますますせちがらくなる世の中、一喝されたぐらいで退散する“気の弱い”連中までもが強盗に走るとは。
2009.01.15
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世の中にはとんでもないことをする人がいるもんだ、とあきれたのがきょうの新聞各紙に出ていた「息子の<替え玉>父受験」の記事だ。11日に奈良産業大学で行われた一般用医薬品登録販売者の資格試験を、54歳の父親が20歳の息子に代わって受験したが、受験票の写真と違うのを試験官が見破られたという。父親はパーマをかけて変装したつもりになっていたらしいが、倍以上も歳が違うんだから端から無理だった。この人、大阪府豊中市で置き薬販売会社を経営しているれっきとした社長サン。いわく、「息子に資格を取らせたかった。息子に断りなく受けた」というが、奈良県は県警に有印私文書偽造、つまり受験書類を偽造したということで刑事告発するという。20歳の息子といえば「成人式が重なった?」と思ったがそうではないようで、単なる浅はかな、いや浅はかすぎる親心であるらしい。まさか「パンチパーマだった」なんてことはないと思うけど。
2009.01.14
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CNNのネットニュースを読んでいたら、「500億ドル札を発行<超ハイパーインフレ>のジンバブエ」という記事が目についた。経済政策の失敗から年間で2億3千万%という信じられないインフレが続き、コレラによる死者も数千人規模に拡大するなど非常事態に陥っているそうだ。昨年7月には100億ジンバブエ・ドル札を発行し、翌月には通貨を「10桁」切り下げたにもかかわらずまさに焼け石に水である。それでも米ドルとの換算レートは、1米ドル(約90円)に対して、なんと250億ジンバブエ・ドル、それで買えるのがやっとパン1個らしいから、新しい500億ドル札でもようやく2個が買えるにすぎない。ならば新札の印刷費用のほうが高くつくのでは、と要らぬ心配をしてしまう。ところで野次馬の私、お札の収集マニアではないが「話のタネ」に、それを手にとってみたい気もする。「えーと、いち、じゅう、ひゃく、せんまん・・・」と。数字にはめっぽう弱いので、通貨切り下げとかを計算に入れようとすると、きっと私自身がこんがらかることだけは間違いないだろうけど。
2009.01.13
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