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読みは「おおたらしはちまんしゃ」。姫島の産土神として崇敬されている神社。御祭神は神功皇后、仲哀天皇、応神天皇。八幡神こと応神天皇とその父母神を祀る。安産、航海安全、厄除け、家内安全などの御利益がある。1864年(元治元年)の大火によって書物、歴史書のほとんどを焼失したため、創建の詳細は不明。しかし広島県の亀山八幡宮で正和元年(1332年)の年号が書かれた棟礼が見つかり、鎌倉時代から既に鎮座していたことが分かっている。江戸時代には杵築藩主松平氏の安産祈願所として篤く崇敬され、現在も安産、子育ての神として村民をはじめ崇敬されている。江戸時代末期には杵築藩の御座船を手掛けた木野村亀太郎がその雛型を奉納しており、1989年(平成元年)まで後述の舟引き神事に使用された。1月に歳旦祭と初神楽祭、3月に春神楽、6月に夏越の大祓、7月にみそぎ祭、10月に秋祭、12月に大祓と除夜祭が行われている。10月の秋祭では舟引き神事が行われ、八幡丸という御神舟が氏子によって勇壮に引かれ、航海安全と豊漁を祈願する。正面鳥居。大帯八幡社の碑。神門。手水舎。拝殿。コンクリート造の瓦葺で横に長く、10社の末社群と一体化している。今までに見たことのない珍しい構造。本殿。三間社八幡造の銅板葺。宇佐神宮に倣った全国的にも珍しい本格的な八幡造で、前殿と後殿を連結した様式となっている。社務所。神楽殿。7月のみそぎ祭ではここで神楽が奉納されている。岩土社、貴船社、住吉社、多賀社、秋葉社。拝殿の正面左側に鎮座。境内には18社もの摂末社が鎮座しており、これらを参拝していくことで安産だけでなく様々な願い事ができるようになっている。恵比須社、山神社、杵崎社、稲荷社、塩竈社。拝殿の正面右側に鎮座。赤崎社、若宮社、八坂社、天満社。金刀比羅社。生目社。祓所。御輿倉。御神舟倉。村指定有形文化財に指定されている御座舟八幡丸が安置されている。八幡丸は杵築藩の御座船を手掛けた木野村亀太郎が慶長年間にその雛形を製作し、それを大帯八幡社に奉納したもの。10月に行われる秋祭の舟引き神事において、引舟として1989年(平成元年)まで使用された。現在使われている御神舟は、亀太郎の子孫である木野村益由が1990年(平成2年)に製作したもの。東の鳥居。石灯籠群。黒松の大木。正面鳥居のすぐ左にある。黒松は姫島村の村木。かつては姫島に黒松が多く繁茂していたが、松くい虫の被害拡大を防ぐために多くの木が伐採されてしまった。この黒松は松くい虫の被害を免れた数少ない黒松の一つで、天に向かって高々と幹を伸ばしている。古庄拙翁頌徳之碑。日露戦役凱旋記念碑。西の鳥居。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村
2026.07.09
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大分県国東郡姫島村 『姫島①』の続き。比売語曽社。御祭神は比売語曽神(ヒメコソノカミ)。良縁成就、家内安全、女性の守護などの御利益がある。姫島最古の神社。日本書紀において、垂仁天皇の御代に白い石から生まれた姫が意富加羅国(現韓国南部)の王子の求婚を拒み、海を渡ってこの島に辿り着いたと伝えられる。姫は比売語曽神になったと言われ、それが姫島の由来になったと伝えられる。4月3日に春大祭、11月23日に新嘗祭が行われている。拍子水観音。比売語曽社のすぐ隣にある観音堂。拍子水。姫島七不思議の一つ。姫(比売語曽神)がお歯黒を付けた後に口をすすごうとしたが水がなかったため、手拍子を叩いて天に祈ると、岩の間からこの水が湧き出したという。小さな泉の隅にある岩の隙間からは冷たい鉱泉が絶え間なく湧き続けている。泉質は炭酸泉で、天然のものでは大変珍しい。飲泉もできるようになっていて、口に含むとしゅわりとサイダーのような感覚が口の中に広がる。味は鉄っぽい感じだが。拍子水温泉(姫島村健康管理センター)。拍子水のすぐ近くにある、拍子水で湧く鉱泉を活用した温泉施設。泉質は炭酸水素塩令鉱泉。消化器病、皮膚病、神経痛、疲労回復等に効く。源泉を加温した温泉と、24.9℃の源泉の2種類の風呂がある。金溶岩。金火山の溶岩で、縞模様が見られ普通角閃石の結晶を含んでいるのが特徴。溶岩は杵築城下町にある勘定場の坂の石畳にも用いられている。金溶岩という名前の由来は周辺の集落、金地区からきている。かねつけ石。姫島七不思議の一つ。地中に埋まっている岩で、姫がこの石の前でお歯黒を付けて筆と猪口を置いたところ、岩の上にその痕が付いたと言われている。そのことから「おはぐろ石」とも呼ばれる。よく見てみると、実際にその痕らしきものがある。逆柳。姫島七不思議の一つ。読みは「さかやなぎ」。姫がお歯黒を付けるのに使った柳の楊枝を池のほとりに逆さまに挿したところ、それが芽を出してこの柳の木になったと言われている。浮洲。未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選に選定されている。姫島七不思議の一つ。アサギマダラ休息地、観音崎から見える沖合に浮かぶ小さな洲。潮の満ち引きで沈むことがないのでこの名前が付いた。一角の大きな岩に高部様を祀り、小さな鳥居が建っている。観音崎登山道入り口。ここから岩山を上り、千人堂へ。観音崎火口。直径が70mほどある丸くくぼんだ地形で、小さな湾を形成している。湾の入り口となっている崖にに千人堂と黒曜石があり、正面に見える2つの岩山は斗尺岩と呼ばれている。1970年代にはこの地形を利用して、タタキと呼ばれる追い込み漁が行われていた。千人堂。未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選に選定されている。姫島七不思議の一つ。姫島を象徴する景観。観音崎の断崖の先にある小さなお堂で、馬頭観世音を祀る。大晦日の夜に債鬼に追われた善人を1000人かくまえることからこの名前が付いた。ところで姫島七不思議と言うが、一体何が"不思議"なのだろう…巡礼しながら思った疑問である。姫島の黒曜石産地。国指定天然記念物に指定されている。観音崎にある高さ40m、長さ120mにも及ぶ黒曜石の巨大な断崖。露出した黒曜石は薄い黒色で光沢を帯びている。縄文時代にはこの黒曜石を使って石器が作られ、中国地方、四国地方に流通していた。地質学的、考古学的に重要な場所であることから2007年(平成19年)に国指定天然記念物に指定された。西村記念公園。達磨山の麓にある公園。姫島出身の衆議院議員で建設大臣や厚生大臣を歴任し、自由民主党の副総裁も務めた西村英一の顕彰碑が建立されている。揮毫は田中角栄元総理大臣によるもの。達磨山。標高105m。姫島で標高が2番目に高い山。山頂には清正公社がある。姫島庄屋古庄家。村指定有形文化財に指定されている。第11代古庄逸が1840年(天保11年)から3年の年月をかけて建てた古庄家の屋敷。屋号は「玉島屋」。敷地面積は約550坪。一部が2階建ての寄棟造で、建坪は129坪。日本庭園、御成りの間などがあり、旧庄屋の格式を伝える貴重な建物となっている。ちなみに屋敷の背後にそびえる小さな山は城山で、標高は62m。姫島の山の中では最も標高が低い。古庄家の敷地にある旧姫島郵便局跡。1904年(明治37年)に開局し、1938年(昭和13年)まで業務が行われていた。局舎やポストが現在も残されている。土産にきくらげ、車海老の茶漬け、キーホルダーを買い、18時の船に乗り本土へ戻った。実にいい島だった。できればこのまま1泊、なんならこのまま住みたいと思ったくらい。またいつか来たいものである。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村
2026.07.08
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国東半島の沖に浮かぶ、大分県最北部の島(有人島)。島の全域が瀬戸内海国立公園に指定されている。面積は6.79㎢、周囲は17km、人口は1437人。横に長い島で矢筈岳、城山、達磨山の3つの山があり、それ以外はそこまで起伏もなく、島にしては珍しく平地が多い。伊美港から姫島村営フェリーで行けるようになっている。1日12便(12月1日~3月31日は11便)。主な観光スポットに大帯八幡社、古庄家、姫島灯台、姫島海水浴場などがあり、姫島七不思議というミステリースポットの数々もある。5月上旬から6月上旬、10月中旬にアサギマダラが飛来し、休息地でその姿を見れる。毎年8月14日から16日にかけて国選択無形民俗文化財に指定されている姫島盆踊が行われ、フェリー夜間臨時便も運行されている。旅館、民宿、キャンプ場があり、食事処やカフェも多数。土産店もある。島の名物は海の幸で、中でも姫島車えびが有名。名物料理に姫島車えびのしゃぶしゃぶ、エビフライ、塩焼き、鯛めんなどがある。島内には道路がしっかりと整備されており、レンタカーやレンタサイクルもあり。島内巡行バスも運行している。古事記や日本書紀にも記された由緒ある島で、古事記においては国産みで伊邪那美命(イザナミノミコト)が大島に次いで女島を生み、その女島が姫島だという伝えがある。日本書紀においては垂仁天皇の御代に意富加羅国(現韓国南部)の王子から求婚された姫がそれを逃れてこの島へと流れ着き、比売語曽神(ヒメコソノカミ)になったと言われ、それが姫島の由来になったと言われている。約30万年前に7つの火山の噴火活動によって形成された島で、島内には火口跡がいくつか見られ、火山活動によってできた地層や温泉も見られる。島の北部には火山活動によりできた黒曜石の断崖があり、姫島産の黒曜石で作られた石器が中国地方、四国地方の縄文時代遺跡から見つかっていることから古代より広く交易が行われていたことが分かっている。慶長年間に塩田が開かれ、現在は姫島車えびの養殖地として活用されている。1889年(明治22年)に姫島村が発足し、現在も存続される大分県唯一の村となっている。1950年(昭和25年)に島の全域が瀬戸内海国立公園に指定された。伊美港にある姫島行きフェリー乗り場。待合には姫島の観光スポットの紹介や写真の展示がされている。伊美港から見た姫島。国東半島からは目と鼻の先。左側に見える山が達磨山、右側に見える山が矢筈岳。姫島村営フェリーに乗って姫島へ。所要時間は約20分。なお、フェリーは車両の航送も可能。姫島に到着。南浜公園。姫島港フェリー乗り場のすぐ目の前にある小さな公園。姫島村名誉村民で前姫島村長の藤本熊雄の銅像と、九州三絶の一つである宝月の「姫島」の詩碑がある。大帯八幡社。御祭神は神功皇后、仲哀天皇、応神天皇。姫島の産土神として崇敬されている神社。詳しくは大帯八幡社を参照。姫島海水浴場。姫島にある広大な海水浴場。海は大変美しく、透明でエメラルドグリーンに輝いて見える。トイレ、ロッカールーム、シャワー、休憩室が完備している。利用期間は7月1日~8月31日。姫島海水浴場キャンプ場。海水浴場そばに設けられたキャンプ場。利用期間は海水浴場と同じ。ログハウス、海の家、テントが利用可能で、炊事場もある。これだけ海が綺麗なところで、夕暮れ時に静かなひとときを過ごせたらどんなに優雅だろうか。矢筈岳。標高266m。姫島で最も標高が高い山で、山頂までは登山道が整備されている。山頂からは国東半島、四国、瀬戸内海が見渡せる。鷹の巣。ひめしまブルーライン沿いにある海食崖。矢筈岳の斜面が海水に侵食されてできた崖で、表面の風化によってできたくぼみにハヤブサが営巣することからこの名前が付いた。大海のコンボリュートラミナ。県指定天然記念物に指定されている。コンボリュートラミナとは屋根瓦のような模様が連なった堆積構造のこと。この地形ではちょうど中心の横一直線に瓦の模様ができていて、瓦岩とも呼ばれている。火山活動の地震によって上下の地層に挟まれた部分が変形してできた珍しい地層で、1959年(昭和34年)に県指定天然記念物に指定された。かつては崖の下が砂浜になっており、戦時中は防空壕が設けられていた。大海の褶曲構造。コンボリュートラミナの東に見られる地形で、元々は水平であった地層が火山活動によって大きく曲げられた形になっている。阿弥陀牡蠣。姫島七不思議の一つ。姫島灯台の下には海食洞が多数見られ、その中には牡蠣が群棲しているという。牡蠣の形状が阿弥陀三尊の形に似ていることから阿弥陀牡蠣と呼ばれ、それを食べると腹痛を起こすという。歌碑の詩の作者は江戸時代後期の戯作者である柳亭種彦。姫島七不思議の各所には同氏がそれぞれの姫島七不思議を詠んだ詩が記された歌碑がある。姫島灯台。島の最東端にある灯台。1904年(明治37年)に造られたもので、花崗岩造。光力10万燭光、光達距離20海里(約37km)。1963年(昭和38年)に自動化され、1970年(昭和45年)に無人化された。周辺は姫島灯台公園として整備されており、休憩所も設けられている。姫島灯台から望んだ国東半島。アサギマダラ。姫島にて一定の時期のみ見られる蝶。5月上旬から6月上旬にかけて姫島に自生するスナビキソウの蜜を求めて南から飛来し、10月中旬には姫島に自生するフジバカマの蜜を求めて北から飛来する。島には2つのアサギマダラ休息地があり、飛来している期間中は無料の鑑賞バスが運行している。ちなみに私は休息地でなく、姫島灯台の近くでこのアサギマダラを見た。島に訪れた時にはもう見られなくなったと島民の方から聞いたが、思わぬ場所で発見。なんという幸運。ハートの切り株。灯台公園は桜の名所でもあり、台風によって倒木したオオシマザクラの木を伐採したところ、このハートの切り株が現れたという。姫島には姫(比売語曽神)にまつわる伝説があり、この切り株も姫の神秘によって生み出されたものであると言われている。浮田。姫島七不思議の一つ。姫島灯台公園のすぐ近くにある小さな田んぼ。大昔、姫が島民を救済するために夫婦の大蛇が棲む池を埋めて田を作ったが、その時に誤って雌の大蛇を埋めてしまったという。その大蛇の怒りで田が揺れるようになったというので、浮田と呼ばれるようになった。大分県国東郡姫島村 『姫島②』へ続く↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村
2026.07.07
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○車海老塩焼き定食車海老塩焼き、たこの刺身(酢味噌でいただく)、姫島ひじき、きくらげ(わさびでいただく)、酢の物、茶碗蒸し、ご飯、味噌汁車海老の塩焼き。シンプルながらこれが美味しい。お好みでレモンもかけて。姫島の玄関口にある食事処。姫島車えびの料理や定食がいただける。今回いただいた車海老塩焼き定食は姫島の海の幸が堪能できる一品。姫島車えびは姫島の名物の一つ。塩田跡で養殖している車海老で、全国的にも知られている。食べ方は刺身、しゃぶしゃぶ、エビフライなど様々。定食の塩焼きは姫島車えびを姿そのままに塩焼きにしたもので、頭を取れば殻ごと食べられる。外はサクッと、中はプリッとしていて、海老の旨みがじゅわり。シンプルながら至高。私自身、実は甲殻類があまり好きじゃないのだが…(じゃあ何で頼んだ?)この車えびは美味い。本当に美味い。姫島の海の幸はどれも美味しく、たこの刺身も新鮮で、きくらげもコリコリとしていてわさびがよく合う。港のすぐ近く、海風の音を聴きながら、姫島の海の恵みをふんだんに使った贅沢な一品を味わった。船を下りて歩いてすぐの場所にある店。居酒屋を思わせる小さな店舗。カウンター席が5席、テーブル席が3席ある。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村
2026.07.06
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