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元探検部、今は各地の城跡・史跡・旧街道を探索中。
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2009/09/02
テーマ： 旧街道めぐり(188)
カテゴリ： 東海道五十三次
多摩川を越えると東京都から神奈川県へと変わりますが、旧国名でも武蔵国から相模国へと変わっていきます。
当時の多摩川下流域は六郷川と呼ばれ、東海道の交通を遮る要衝でもありました。
そこで1600年に徳川家康が｢六郷大橋｣を架けたのですが、1688年の洪水で流されてしまい、以後は｢六郷の渡し｣と呼ばれる渡船で往来が行われるようになりました。
歌川広重｢東海道五十三次 川崎｣
富士山が描かれているので、東京都側から見たものでしょうか。
そしてこちらが現在の多摩川
神奈川県側から見たらこんな感じです。
現在は｢新六郷橋｣が架かり、現在の東海道である第一京浜(国道15号線)が通っています。
川崎大師が近くにあることから、この辺りは｢大師河原｣と呼ばれ、江戸時代に梨の栽培が始められました。
その｢六郷の渡し｣から旧街道を入る場所には、かつて｢万年屋｣が建っていました。
奈良漬で有名なお店で、｢東海道中膝栗毛｣では弥次さんと喜多さんも万年屋の奈良茶飯を食べていました。
当時は川崎大師へと向かう参拝客で賑わい、｢万年横丁｣とも呼ばれたのですが、現在となってはその碑が建っているだけでした。
旧東海道は現在も残っているのですが、完全に生活道路になっており、今となっては往時の面影はなくなってしまっています。
問屋場跡の先を見ると、コンビニでした。。。
当然ながら川崎宿にも本陣がいくつか置かれていたのですが、残念ながらその跡は残っていません。
田中本陣のあった辺り(推定)
その本陣の1つに｢佐藤本陣｣があります。
今は銀行が建っているのですが、そこで生まれたのが作詞家の佐藤惣之助だそうです。
作詞した曲を見ていくと、｢赤城の子守唄｣の題名くらいは知っているのですが、後は知らない曲ばかりでした。
それでも現在でも歌われる有名なあの曲があり、｢あれを作った人か…｣って感じです。
現在はその佐藤本陣の向かい側に佐藤惣之助のレリーフだけが建っていました。
阪神タイガースファンには感慨深い場所かも知れません。
(私は広島カープファンなので、あまり興味はありませんが)
さらにずっと旧東海道を進んでいくと、川崎市から横浜市に入りました。
横浜市鶴見区の市場付近には、市場一里塚の碑が建っています。
幕末1859年の横浜開港に伴って、外国人に危害を加えることを防ぐため、横浜への主要街道には関門が設けられて、厳しい取締りが行われていたようです。
その後の1862年に生麦事件が起こると、取締りはさらに強化され、川崎宿から保土ヶ谷宿の間には、20ヶ所もの見張番所が設けられたそうです。
やがて旧東海道の街道筋は、その生麦事件のあった旧生麦村を過ぎて、神奈川宿へと入って行きました。
関連の記事
東海道～日本橋→ こちら
東海道～品川宿→ こちら
当時の多摩川下流域は六郷川と呼ばれ、東海道の交通を遮る要衝でもありました。
そこで1600年に徳川家康が｢六郷大橋｣を架けたのですが、1688年の洪水で流されてしまい、以後は｢六郷の渡し｣と呼ばれる渡船で往来が行われるようになりました。
歌川広重｢東海道五十三次 川崎｣
富士山が描かれているので、東京都側から見たものでしょうか。
そしてこちらが現在の多摩川
神奈川県側から見たらこんな感じです。
現在は｢新六郷橋｣が架かり、現在の東海道である第一京浜(国道15号線)が通っています。
川崎大師が近くにあることから、この辺りは｢大師河原｣と呼ばれ、江戸時代に梨の栽培が始められました。
その｢六郷の渡し｣から旧街道を入る場所には、かつて｢万年屋｣が建っていました。
奈良漬で有名なお店で、｢東海道中膝栗毛｣では弥次さんと喜多さんも万年屋の奈良茶飯を食べていました。
当時は川崎大師へと向かう参拝客で賑わい、｢万年横丁｣とも呼ばれたのですが、現在となってはその碑が建っているだけでした。
旧東海道は現在も残っているのですが、完全に生活道路になっており、今となっては往時の面影はなくなってしまっています。
問屋場跡の先を見ると、コンビニでした。。。
当然ながら川崎宿にも本陣がいくつか置かれていたのですが、残念ながらその跡は残っていません。
田中本陣のあった辺り(推定)
その本陣の1つに｢佐藤本陣｣があります。
今は銀行が建っているのですが、そこで生まれたのが作詞家の佐藤惣之助だそうです。
作詞した曲を見ていくと、｢赤城の子守唄｣の題名くらいは知っているのですが、後は知らない曲ばかりでした。
それでも現在でも歌われる有名なあの曲があり、｢あれを作った人か…｣って感じです。
現在はその佐藤本陣の向かい側に佐藤惣之助のレリーフだけが建っていました。
阪神タイガースファンには感慨深い場所かも知れません。
(私は広島カープファンなので、あまり興味はありませんが)
さらにずっと旧東海道を進んでいくと、川崎市から横浜市に入りました。
横浜市鶴見区の市場付近には、市場一里塚の碑が建っています。
幕末1859年の横浜開港に伴って、外国人に危害を加えることを防ぐため、横浜への主要街道には関門が設けられて、厳しい取締りが行われていたようです。
その後の1862年に生麦事件が起こると、取締りはさらに強化され、川崎宿から保土ヶ谷宿の間には、20ヶ所もの見張番所が設けられたそうです。
やがて旧東海道の街道筋は、その生麦事件のあった旧生麦村を過ぎて、神奈川宿へと入って行きました。
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