パクス・ジャポニカ Vol.2

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2013/02/13
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テーマ: 城跡めぐり(1287)
江戸時代に滝沢馬琴によって書かれた長編小説「南総里見八犬伝」には、実在の人物や場所も登場します。


その1つが里見氏初代の里見義実であり、悪政を行う滝田城主山下定包を討って、その後に滝田城を居城としています。
滝田城遠景 (500x375).jpg
滝田城遠景
旧平久里街道から近く、集落の地名にも「大手」の名前が見られることから、こちら側が大手だと思われます。

滝田城大手2 (500x375).jpg
大手口の虎口跡でしょうか。
わずかに横矢が掛かっていて、里見氏の築城に特有の切岸の跡がうかがえます。

滝田城大手 (500x375).jpg
登城口脇にある駐車場も、かつての曲輪の跡かも知れません。


城郭は山稜の尾根伝いにあったようで、登城口からは急な登りが続いていました。
滝田城城郭図 (500x375).jpg
尾根上に曲輪を配したシンプルな縄張りで、前期里見氏の築城だと思われます。




滝田城尾根道 (500x375).jpg
尾根伝いの登城道
両端は切り立っていて、前期里見氏の白浜城にも似ている気がします。


尾根線上のピークを削平して曲輪が造られ、曲輪の直下は堀切で区切られているようでした。
滝田城堀切 (500x375).jpg
堀切跡?


1つのピークを駆け上がったところには、曲輪の跡と思われる広い削平地がありました。
滝田城展望台 (500x375).jpg

曲輪には展望台がありますが、虎口近くにあるのがこちらです。
滝田城伏姫と八房 (500x375).jpg
伏姫と八房の像
像の下には、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の8つの玉も散りばめられていました。


曲輪にある展望台に登って平久里街道をたどってみると、その八房の生誕地である「犬掛」を望むことができました。
滝田城平久里街道 (500x375).jpg

ここから周囲を眺めていると、南総里見八犬伝がフィクションではなく史実のようにも思えてきます。
犬掛古戦場八房像.JPG
犬掛にある八房像(2009年10月)

犬掛の戦い 」であり、ここから眺めていると南総の歴史が甦ってくるような気がしました。


展望台のある曲輪を降り、さらに尾根をたどっていくと再び堀切があって、その先に本丸がありました。
滝田城本丸堀切2 (500x375).jpg

滝田城本丸 (500x375).jpg
滝田城址の横には「南総里見八犬伝発祥之地」とあります。

滝田城の北西約4kmのところに富山(とみさん)があり、八犬伝とのゆかりで言うと富山の方が深いようにも思いますが、館山から南房総の安房一帯が八犬伝のふるさとでもあることでしょう。

富山伏姫籠穴.JPG
富山の伏姫籠穴(2008年11月)

富山里見八犬士終焉の地.JPG


館山城八遺臣の墓碑.JPG
八犬士のモデルとなった里見八遺臣の墓所( 館山城 、2009年11月)


滝田城の築城年代は明らかではありませんが、前期里見氏の拠点であったことは間違いないようで、史実の安房誌では里見氏4代の里見義豊の妹婿である一色九郎を城代としていた記録があります。

里見義堯が1534年の 犬掛の戦い で里見義豊に勝利して第5代当主になると、 久留里城 に本拠地を移すまでの間、滝田城を本拠地としていたようです。





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最終更新日  2017/07/05 04:55:22 PM
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