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2013/05/22

南郷山(鎌倉幕府開運街道)(神奈川・湯河原町)

テーマ：旧街道めぐり(188)

カテゴリ：山登りと山歩き

新緑の湯河原、南郷山から幕山(時間に余裕があれば城山も)のルートを行ってみることにしました。
南郷山幕山 (500x375).jpg

五郎神社から見た幕山

湯河原駅で降りて南郷山の登山口に近い「五郎神社」でバスを降りる予定だったのですが、何を勘違いしたのか「五所神社」を通るバスに乗ってしまいました。
五所神社にポツンと降り立った時に間違いに気付き、すぐに湯河原駅に引き返したものの、30分に1本の少ないバス便を待つ羽目になりました。

いきなり大きな時間のロスですが、こちらが本来のスタート地点五郎神社です。
南郷山五郎神社 (500x375).jpg

五郎神社からは坂道の車道を登り、住宅地脇のコンクリート道路がコース入口となっていました。
南郷山コース入口 (500x376).jpg

コンクリート道路は農道か何かのようだったのですが、とにかく急な斜面だったので、常にアキレス腱を伸ばす運動の状態でした。
急な坂道が延々と続いた上に、地形図に載っていない分岐があったりして、かなり難儀な道です。

ようやく農道を分かれて本格的な登山道に入ったところ、こちらは木と藪に覆われていて、見通しが効きませんでした。
南郷山登山道 (500x375).jpg

やがて急に視界が開けたと思うと、いきなり湯河原CCのコースの真横にいました。
南郷山湯河原CC (500x375).jpg

湯河原CCは思い出の深い場所で、初めてコースに出たのがここでした。

ずっと以前なのであまり覚えていませんが、アップダウンの激しいコースで、ドライバーショットが斜面に当たって戻ってくるかと思ったほどです。
打ちおろしのショートホールでワンオンのニアピン賞をもらったものの、その後3パットを叩いて、結局ボギーだったのを思い出しました。

湯河原CCの横を通りながらも、ゴルファーと違ってこちらは藪を漕がなければならず、よほどカート道を歩きたいと思ったほどです。

再び背丈以上もある藪道を延々と行くと、いきなり視界が開けて唖然としたのですが、目の前に車道がありました。
南郷山白銀林道 (2) (500x375).jpg

白銀林道
こんないい道だとだとは思っていませんでした。

白銀林道をそのまま行くと幕山方面にショートカット出来るのですが、ここは南郷山の山頂を目指すべく、白銀林道を一旦下ってから南郷山の直登ルートにとりつきました。
南郷山分岐 (500x375).jpg

南郷山へのルート

これまでとは違い、南郷山への道は割と視界が開けていて、眼下に真鶴半島を望むことができました。
南郷山真鶴半島 (500x375).jpg

冬場だと違うのかも知れませんが、この季節は木々に囲まれて眺望はありませんでした。

南郷山山頂 (2) (500x375).jpg

三角点(標高610.9m)

南郷山山頂から尾根線を下って行くと、再び地形図にない分岐が現れました。
南郷山山頂 (3) (500x375).jpg

手元の2万5000分の1地形図では、直線の道はなくて左の白銀林道に降りる道だけが載っています。

一応地形図通りに白銀林道に降りるルートにしたのですが、実は直進ルートが最短だったことが後に判明しました。
南郷山幕山 (2) (500x375).jpg

白銀林道の舗装道をしばらく進み、再び分岐点から山道に入ります。
南郷山自鑑水 (1) (500x375).jpg

ここは地形図通りです。

この山道を行くと、ほどなくして南郷山からの直進ルートと合流、またまた時間をロスしていました。

ところで南郷山から幕山へ続く道は、「鎌倉幕府開運街道」の別名があります。
南郷山自鑑水 (2) (500x375).jpg

植林帯の中を行きますが、個人的にはこういう道が歩きやすくていいと思います。

植林帯の先に現れたのが「自鑑水」、鎌倉幕府開運街道の由来ともなった場所です。
南郷山自鑑水 (3) (500x375).jpg

この水は枯れることがなく、1180年に石橋山の戦いで敗れた源頼朝もここに立ち寄っています。
この水で喉を潤して水面に映る自分の顔を見つめた時、自害を思いとどまって平家打倒の決意を新たにしたとされています。
源頼朝の運命を変えるこの自鑑水がなかったら、その後の歴史も変わっていたことでしょう。

源頼朝と同じ道をたどりながら、ようやくの思いで幕山へのルートにとりつきました。
幕山入り口 (500x375).jpg