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大津の公立中学生自殺問題をきっかけに、
「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」が2008年に出した、
『いじめは犯罪!絶対に許さない』という小冊子をもう一度読んでみました。
その第一章に「現代のいじめ」の例が書かれています。
・「集団による無視」
どんなに話しかけても、まるで存在しないように扱う。
・「罵詈雑言」
集団でひとりの子どもに、「死ね」「ウザイ」「キモイ」「臭い」などという言葉を浴びせ続ける。
・「盗む・隠す・いやがらせ」
持ち物や大切なものを盗んだり、隠したり、壊したりする。
いやがらせとしては、靴の中に汚物を入れる、給食の中にゴミや唾を入れる、
机の上やいすに接着剤を塗りたくる、カバンをカッターで切る。
また、裸でみなの前で土下座をさせられ、口の中に小動物を入れられる。
・「暴行・傷害」
殴る蹴るといった、集団による暴行。いわゆる「リンチ」。
・「恐喝」
お金を払えなければ暴行やリンチ、タバコの火を押し付ける。
その恐怖で、奴隷状態にされていく。
その結果、親のお金に手を付ける。
恐喝され、「お金が払えなければ万引きしてこい」と、犯罪を強要される。
援助交際を強要されることもある。
・「性的な暴行」
教室でズボンを下ろす、裸にして写真を撮る。文字通りの性的暴行。
性的な辱め、残忍な行為でいじめられた子どもは大人には相談できなくなり、
最悪自殺まで追い込まれるケースも少なくない。
・「ネットいじめ」
びっくりしました。
今回の事件となんとそっくりなことでしょうか。
私は、こんなにされても、それでも学校に行っていたその子は
とても健気だと思いました。
しかし、学校のこんな状態を正さなければ、いじめ・不登校問題は解決できないし、
「何があっても我慢して学校に行きなさい」と子どもにも言えません。
この本のあとがきには、
「子どもたちが安全に明るく、夢を持って、生き生きと学び、成長できる、
そんな教育環境をつくるために、
今こそ私たち大人が立ち上がらなければなりません」
とあります。
学校で安心することができなければ、勉強どころではありません。
いくらバランスの良い給食を作ってもらったとしても喉を通らないでしょう。
今のままでいいはずがありません。
この事件をきっかけに、学校でのいじめ(犯罪)をなくすにはどうしたらいいか、
子ども、親、祖父母、塾の先生、教師などそれぞれの立場でできることを
考えていく必要があると思いました。