September 17, 2003
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溜息
ふと青を見上げた僕の
精一杯の反抗
何そんなに輝いてんの
何そんなに優しくすんの
何も帰ってくるわけじゃない
どうせ何も還らない
なのにどうして
なのにどうして
そんなにも
僕にも温かいの
見上げた青は綺麗だった
憎たらしいほど美しかった
僕は独りでいて
なんだかんだ言いながら
誰かを頼って
誰かを想って
結局
臆病なんだ
あんな風に輝けない
輝かない
あんな風に優しくなれない
優しくしない
結局
僕は負け犬なんだ
憧れを語るだけで
何もできないでいる
何より格好悪い
負け犬のままでいるんだ
「独りで生きていく」
そんなのはなっから出来てない
僕の周りにはいろんな人がいて
嫌でも僕に干渉するから
独りで居たい時に限って
誰かが僕を呼び覚ますんだ
独りで居たくない時に限って
みんな僕を否定するんだ
この気持ちは何？
僕は誰？
僕は何？
君達のうちの
僕は何処？
僕は独りだよ
僕は僕だよ
でも聞いて
僕は君ではないよ
それでも僕は
君と居たいよ
本当は
君を解りたい
本当は
…僕を解って欲しい
青は強く、弱かった
僕が睨んでも
僕が叫んでも
それでも青は強かった
僕は溜息をついて
精一杯青に刃向かった
それでも青は逃げなかった
僕を見つめて
“僕”を見つけて
溜息さえも
攫って行った
僕が離れると
僕が落ち着くと
青は急に弱かった
僕は青の気持ちを感じて
そっと青に寄り添った
でも僕はきっと
いつか青に殺されるんだ
“素直になれ”
そう言って
青はいずれ僕を殺しに来るんだ
そして僕は消え
そして“僕”が引きずり出されて
何もかもが終わるんだ
青は僕の何もかもを握ってしまった
“僕”を掴んで
離さなくなってしまった
“僕”を睨み返して
見逃さなくなってしまった
泣きそうになった
でも
泣かなかった
泪だけは渡さない
青にも
誰にも
渡さない
これは僕の
“僕”の唯一の
代えられない感情だから
どれだけ行っても青はいる
どれだけ帰っても青はいる
でも
青も“僕”には
触れないでいて欲しかった
青
ねぇ
君は何処に居るの
君は居ないよ
本当は居ないよ
だから教えて欲しいんだ
君は何処なの
“僕”を知る君は
何処に居るの
…ﾅｲﾃ…ｲﾙﾉ…？
僕にとっての“青”
青にとっての“僕”
お互い本音を出し合えるには
まだまだ時間が掛かりそうだね
でも僕は待てるよ
僕は許すよ
僕の想う
青だからこそ
青にならいいよ
喜んで貫かれよう
僕は消え
“僕”になろう
青の前では
“僕”でいたい
笑顔ではしゃぐ
“僕”でいたい
そう 君だからだ
青
青は今
僕の前から消えました
でも青は今
確実に僕の側に居るんです
いつも僕を見ていて
いつも微笑みかけてくれるんです
僕は今
青に泪を預けました
だから僕は今
乗り越えられるんです
青が居て
僕が居る
だからこそ僕は
存在するんです
そしてしばらくの間
泪を忘れることができるんです
ｿｼﾃ
ｲﾏ
ｱｵﾆ ｱｲﾀｲ
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君の傍に、僕は居るから…君は唯、唯笑っていて。
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