姫様思考。

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『死』

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September 13, 2005

午後8時18分

ぁたしは何をしていたっけな。

立ってたっけな、

座ってたっけな、

目、開いてたっけな、

閉じてたっけな、

あなたは還らぬ人になった。

星の数程在る分母のうちの

たった、一つが輝くのを辞めたの。

唯、それだけのこと。

なのに、

なのに。

幼かった頃のことを思い出してる

あなたは厳しい人だったから

子供のぁたしはちょっとだけ

あなたを窺ってたりした

会うと身体が強張って

一歩引いた気持ちになる

それでも、あなたがすきだった

絵を描くあなたがすきだった

一緒に散歩するあなたがすきだった

ﾄﾗﾝﾌﾟでいつも負けるあなたがすきだった

真っ白い病室の中で

ぁたしは拒絶反応を起こしながら

横たわるあなたに出会ったの。

これが、あの「あなた」なの??

厳格な趣なんて無い

唯力無くぁたしを見つめ

「頑張れよ」なんて呟いて

頑張るのはあなたの方じゃない

ぁたしの心配なんてしなくていいじゃない

最後にあなたに会ったのは二週間前

あなたは前よりも元気な様子で

一生懸命笑って

一生懸命声を出して

そして、一生懸命ぁたしの手を握った。

もう、あなたには会えない。

永久に、あなたに会うことは無い。

今更ながら、色々後悔する事があって

「こうすればよかった」なんて考えてる

でも、ぁたし気付いたの。

こんなのあなたに失礼よね、って

だからぁたしは最後の孝行

あなたの遺志をかなえるから。

永久に、お別れを。

そして、ありがとう。

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