薬剤師てるちゃんのサプリメント日記

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2006.06.02

紫外線が気になる季節ですね。
シミ・シワ対策のためにも”ビタミンＣ”は是非摂って下さいね。
（今日はメルマガと同じ内容でお届けしています）

先日行ったセミナーでもご質問頂いたのですが、
「ビタミンＣの摂りすぎってあるの？」
「１日2000mgくらい摂っているんですが！」という声が

ビタミンＣは水溶性のビタミンなので、
摂りすぎても尿と一緒に出てしまうため、
過剰症の心配は少ないと言われています。

あまり身体の中で溜めておくことが出来ないため、
こまめに摂取することが薦められています。

あまり摂り方に神経質になる必要はありませんが、
強い日差しを浴びた後など、
補給してあげるよう心がけるといいでしょう。

ちなみに前回も書いた
2005年に発表された「日本人の食事摂取基準」には、
各栄養素の推奨量や上限量が決められているのですが、
水溶性ビタミンであるビタミンＣの上限値は決められていません。
過剰摂取をそれほど不安に思うこともないでしょう。

シミの治療をしている美容外科の先生から聞いた話しでは、

　シミはできてしまうので、日頃からビタミンＣ2000mgの摂取を
　薦めている」とか。

1日で2000mg摂れる様になっている、
サプリメントや薬も薬局に沢山売っていました。

安全だからといって、自己判断で沢山摂取せず、

さてそんなビタミンＣですが、
他にも色々な働きがあります。簡単に紹介しますね。

【背景】
ビタミンＣは、柑橘類の成分が壊血病を予防することから
発見された水溶性ビタミンの１種である。
今日では、美白・美肌・しみの予防といった効果をもつ栄養素、
あるいは、風邪やガン、動脈硬化性疾患に対する効果をもつビタミンとして注目されている。
また、抗酸化作用をもつことから、生活習慣病を予防するための
ベーシックなサプリメントとしてよく利用されている。

【期待される働き】
風邪の初期における治療効果。
上部消化管（食道・胃）、乳ガンの発症リスク抑制。
高血圧の予防と改善。
胆嚢疾患の発症リスク抑制。
女性の末梢循環不全の改善。
結合組織であるコラーゲン合成への作用。
鉄・銅代謝の調節作用。鉄の吸収促進。

【作用メカニズム】
ビタミンＣの化学物質名はアスコルビン酸。
水溶性ビタミンとして、体内におけるさまざまな代謝過程で作用する。
ビタミンＣは代表的な抗酸化ビタミンであり、
ビタミンＥとして協同して働くことによる抗酸化作用が注目されている。
ビタミンＣは、タンパク質の１種であるコラーゲンの合成を促進する。
コラーゲンは、骨や皮膚などの結合組織の構成成分であり、
細胞の成長と修復に重要である。
また、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にも必要な成分であり、
ストレスが多いと消費される。
さらに、喫煙者ではビタミンＣが多く消費される。
（タバコ1本25mgのビタミンＣが消費されると言われています）

【科学的根拠】
これまでに数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されている。
　（上記【　】の引用：サプリメント辞典（平凡社））

さてさて
サプリや薬ではどのような論文（報告・科学的根拠）があるか
調べる方法があります。
”Pubmed”といわれる”米国立医学図書館”が提供しているもので、
世界約70カ国、約4,800誌に掲載された
医学文献を検索できるデータベースがあるのです。

ちなみに ビタミンＣの有効性 という論文を調査してみましょう☆
「ビタミンＣ（vitamin c）×有効性（effect）」で検索すると、
８３４２件 出てきます。
（これは凄い数！全部読むの大変だ～）

ちなみに、同じような抗酸化作用を有しているもので
その働きが強いと言われ最近注目されている「 アスタキサンチン 」
を見てみましょうか。
「アスタキサンチン（astaxanthin）×有効性（effect）」で検索。
結果 ８１件 。。。。。

さあ、あなたは流行りものに手を出しますか？
それとも、データが沢山あるしっかりした成分を摂りますか？

もちろん、野菜や果物から積極的にとるよう心がけることは
何より大切ですのでお忘れなく＾＾