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たまには文学の話など・・・以下引用「東京都の大学管理本部が考えている案が内々に示され、人文学部は衝撃を受けました。 人文学部の教員定数が半数以下になります。それとともに、文学科(に相当する組織)が消滅します。学生は平成17年4月から募集しません。 今の文学科は国文、中文、英文、仏文、独文の5専攻からなります。これらが新大学ではまったく消えています。(後略)」 これはメールなのだが、「このメールは、興味と関心をお持ちの方に自由にお知らせください」との事なので、OKだろう。 ついにここまで来たか、という感じである。もちろん「文学」は、長くあまりにも特権的に位置づけられており、その無用性が指摘されて久しい。しかし五専攻は、国語学をはじめとする諸言語学も含んでいるのである。特に都立の場合、国語学言語学の伝統は分厚く、かつては生成文法系の講座もあった。私の属していた近代はやや弱小であったが、近世文学研究などもトップクラスと言っていいだろう。それが全廃とは・・・。 今のところ大学院については未定ということらしいが、基礎となる学部が崩壊して、院だけが保つわけないのである。母校がなくなるというのはこういう気分だったのか。やっぱ文学より競輪の方が金になるもなあ。作家出身の都知事によってつぶされるとは思わなかった。
Sep 30, 2003
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ZOOKさんと松風苑に行って来た。今回は何のアポもとらないで、金城家の人とは会えなかったが、まず店が豪華なのにびっくり。完全個室の瀟洒な和室で、仲居さんがついてくれる。これがまたかわいかった。料理も非常に良かった。東京とかだったら、万はとられそう。 金城哲夫の資料館を見学。特に蔵書が完全保存されているのが参考になった。予想に反して、SF、シナリオ系はごくわずかで、全体としては当時の文学青年の平均的な品揃え、といった感じ。もしかしたら帰郷する際に、SF・サブカル系は処分してしまったのかもしれない。問題の「きだみのる」の本は見つからなかった。 その他、玉川学園の小原氏の著作が多く、帰京後も玉川時代が心のよりどころになっていたことが伺える。当然ながら大城立裕の本も多いが、思ったほどでは無いとも言える。なぜか野村胡堂の全集があった。まあ上記は非常に短時間の見学の印象なので、次に行く時にはしっかり見てきます。
Sep 29, 2003
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ウルトラマン研究23において、金城哲夫の実家が「クリスチャン」であったという記述があるが、これは誤りである。少年時代の教会通いや、玉川学園進学からなんとなくキリスト教の結びつきが頭の中に入っており、岩田功吉氏の記述を無批判に採用してしまった。金城がキリスト教入信を真剣に検討するのは晩年である(『ウルトラマン島唄』p.248)。 だが母親のツル子はクリスチャンであった。(「沖縄を愛したウルトラマン」31)これが玉川学園進学の、ひとつのモメントになったことは確実である。それゆえ、金城とキリスト教との結びつきは何とも微妙と言えよう。*この記述は「ウルトラマン研究21~29」に追加します。
Sep 28, 2003
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ちょっと内容雑多なので箇条書きに。*企画段階では87だったが、シナリオ誤植で78になった、という件だが、TBS番組宣伝課作成のあらすじ集では、既に「M七十八星雲」と表記されている(『大鑑』p.222)。この冊子では11話の怪獣がまだ「パゴス」なので(完成版ではガボラ)、まだ企画段階のものだと思われる。やっぱ企画段階から78だったのではないのか? 『毎日新聞』2000,3,12に記事があるが、根拠は「熱烈なファンの方が作ったホームページ」である(涙)。*昨日の日記では「M87星雲」の初出を、ウルトラQの企画書としたが、それ以前にWOOのサンプルストリー集にあった。第十話「地球最後の日」M87星雲にはキラー星というのがあり、宇宙征服をたくらむとされている(『大鑑』p.123)。この件については八本正幸『怪獣神話論』が既に指摘している。*「M87星雲」が魔の星とされる理由として、興味深い証言がある。http://homepage.mac.com/onishi2/log/431.html 「昭和30年ごろ…でしょうか、M87星雲から説明不可能なエネルギーが出ている、これはM87星雲が反陽子世界で対消滅を起こしているからに違いない、こんな物質が地球に届いたら人類は滅亡してしまう…と話題になったらしいのです」 この文章を書いた「猫山れーめ」という人は、初期テレビドラマにとてつもない蘊蓄をもっている人で、99年頃ネットで活発に活動していた。現在引退してしまったようで、連絡がとれるかどうかはわからない。 *M87星雲について気合いを入れて書いているのは原田実『ウルトラマン幻想譜』である。この本はなんと(多分)全文をネットで読める一人青空文庫状態である。お金を出して購入した私の立場は? 該当箇所のアドレスは以下の通りhttp://www.mars.dti.ne.jp/~techno/ultra/ultra04.htm なお原田氏は著作権を放棄していませんので、取り扱いにはご注意下さい。*原田氏と八本氏が強調するのは、中井英夫『虚無への供物』(1964、塔晶夫名義)。ただWOOの企画は1963年には持ち上がっているので、仮に影響関係があるとしたら、逆のような気もする。
Sep 25, 2003
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本当に謎が多い。 まずM78星雲が、M87星雲の誤植であるというのは「よく知られた事実」であるとされる。しかし「よく知られた事実」ほどインチキ臭いのであって、出典が明示されていない情報は信じない方が良い。やや大げさな話になるが、過去の偉大な発見とは「よく知られた事実」に疑問を呈することを出発点としている。 インターネット上で唯一(私の見た限り)出典を明示しているのは、以下のページである。http://homepage3.nifty.com/shado/library/m78.htm 「藤井旭さんが学生時代にバイトに行ったのが円谷プロの現場で、この疑問を尋ねたところM87の誤植だったようです。」 藤井旭とは多分「星になったチロ」を書いた人であるが、円谷プロでバイトしていたとは・・・・。さらにここがうわさの出所とは思えない感じがする。 さらに最初から「M78星雲」だったと考えるのは、河崎実『ウルトラマンはなぜシュワッチと叫ぶのか?』p146である。ウルトラマン第一話の準備稿を書いた(金城哲夫によって完全に改稿された)関沢新一は『空飛ぶ円盤恐怖の襲撃』(新東宝、1956)において「M78星雲」という設定を使っているというのだ。これについては事実確認をしていないが、ウソとは思えない。 「M87星雲」と「M78星雲」との違いは、87の方が乙女座で、クエーサーとかブラックホールのからみがある話題性もエネルギーもある星雲であるの対し、78の方はオリオン座のガス星雲で、到底光の国とは思えないという見方が一般的である。 「M87星雲」の方はウルトラQの企画段階で、あがっている。『大鑑』p.156。しかしこれは悪い怪獣がいる星である。 このアイディアの詳細については、『ウルトラマン白書第2版』にあるというので、注文した。 さらに87には様々な蘊蓄があるのだが、これは明日以降。金城哲夫研究文献目録をバージョンアップ(ver.2.1)
Sep 24, 2003
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今年から教育実習が九月の休み中になったので、久しぶりにゼミ生の授業を見ることが出来た。 まず学校だが、中学校というのはムードというものがあり、今日行った中学校の生徒を見ていると、本当に少年問題などというのが存在するのか、と思うほど、実に素直で礼儀正しい。 授業はうちの大学は厳しい練習で有名らしいので(私は教職非関与)、なかなか立派なものであった。全くNO練習で挑んだ自分の実習を思い出して、ちょっと当時の生徒達にすまない気持ちになった。
Sep 22, 2003
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来てる来てる、宜野湾エリア、多分暴風域に入ったみたいだな。帰ります。週末は多分家に缶詰になりそう・・・
Sep 19, 2003
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「恒点観測員」神話の起源2はちゃんと18日の欄に書いたはずなのに、17日の上書きになってしまった。これでは自分の間違いを隠蔽したみたいである。午前中に書くと前日あつかいになっちゃうんだろうか?しかし新規と上書きではクリックする場所が違うのでどうも変である。ちなみに消えちゃった1の概要は次の通りである。多くの人がセブンを恒点観測員だと思っているが、セブンの設定資料にはないし、放映時のセリフにもない。おそらく「ウルトラマンジャック」のように後から作られた設定であろう。
Sep 18, 2003
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今日は時間が早いのだが、過ちは早くあらためるべきなので、書きます。 「ウルトラセブン」は「ウルトラ警備隊」→「ウルトラアイ」→「レッドマン」の段階を経て実現したのだが、「恒点観測」というモチーフは「レッドマン」の段階で出ていた。(情報提供はおなじみ紫藻さん、ありがとうございました)☆レッドマン○大宇宙の彼方M78星雲人で宇宙軌道図の作成委員3117号で、恒点観測の為、地球へ派遣されている。(『ウルトラマン大鑑』p284上) この時点のレッドマンの設定は大半が「ウルトラセブン」に受け継がれており、他に消えてしまった設定は、右腕に弱点を抱えているという点くらいである。 「恒点観測」のモチーフはタイトルが「ウルトラセブン」と決定した後の「ウルトラセブンの中味」「ウルトラセブン設定メモ」「ウルトラセブン注意事項」からは削除されている。 というわけで昨日の日記の『ウルトラマン大鑑』の設定資料に書いていない、は完全な誤り。「ウルトラマンジャック」のような後付とは性質が異なる。最終設定だけ見ていては駄目である。そのための『ウルトラマン大鑑』である。 要するに「レッドマン」段階で存在していた「恒点観測」というモチーフが、「ウルトラセブン」では削除されたが、後に掘り起こされ定着した、これがこの件の概要だと思われる。
Sep 17, 2003
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実は連休中、面接が入っていたのを忘れていた。もともと面接は好きな仕事で、特にA0は、すごい芸を見せてくれる子がいたりして楽しいのだが、9時5時拘束。そのあと11時まで原稿。これが三日続いた。死にそうである。 ずうっと9時5時拘束で、あんなに原稿書いた大城立裕のすごみを再確認。 で一応「金城哲夫論序説」は出来上がったのだが、内容はこれまでの「ウルトラマン研究」から自分の考えを削ったようなもので、多分前から見てくれている人には全然面白くありません。発行次第アップします。
Sep 16, 2003
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まじめに「金城哲夫論序説」を書いている。掲載紙の関係から連休明け提出が目標。というわけで一行日記。
Sep 12, 2003
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台風接近を何とかかわし、沖縄に帰ってきた。 トップページをリニューアル。これまでは「やっすー」という写真好きの卒業生の作品を借りていたが、今度は自作である。従って下手である。しかし何の技術もない私が、気まぐれに空にカメラをむけて、火星まで写っちゃうんだから、技術革新というものはすごいものだなあ。月の斜め下のゴミみたいなのが火星です。ちなみにカメラはソニーCyber-shot DSC-P71です。ヤフオクで2万3千円。まあ、いい買い物だったんじゃないでしょうか。 「金城哲夫研究文献目録」もリニューアル。在京(厳密には千葉)中一日だけ家族が釈放してくれたので、本屋と図書館に行けた。中には『ウルトラマン大辞典』のように名前と値段の割にはほとんど役に立たない本もあるが、ビニール装だったため、思わず買ってしまった。2800円(涙)。 帽孑屋とかいう帽子屋さんの偽物がここにリンクを貼っている。わざわざ来た方、つまらなくってすいません。
Sep 11, 2003
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突然ですが、明日から夏休み。ずーっと夏休みじゃないか、と思う方もいるかもしれませんが、家族を連れて千葉に帰るのです。9月に入ると、チケット代がどかんと安くなるためです。 来年から長男も幼稚園(沖縄では通常5歳児のみ)。安易に休めなくなるので、9月帰省は多分今年で終わり。一週間強、留守にします。まあ、これもあって、「ウルトラマン研究」は一度中断するのでした。 「ウルトラマン研究」21~29をアップ。玉城優子「沖縄を愛したウルトラマン」は約半分で時間切れ。無念。 では行って来ます。
Sep 1, 2003
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